富士フイルムグループ 事業概要 - FUJIFILM Holdings

富士フイルムグループ 事業概要
2016年3月
本資料における業績予想及び将来の予測等に関する記述は、現時点で入手された情報に基づき判断した予想であり、潜在的なリスクや不確実性が含まれ
ております。従いまして、実際の業績は、様々な要因によりこれらの業績予想とは異なることがありますことをご承知おきください。
1 富士フイルムグループの事業分野
その他
グローバル
サービス
16%
フォトイメージング
11%
プロダクション
サービス
13%
67%
光学・電子映像
33%
イメージング
ソリューション
3,610億円
ドキュメント
ソリューション
16%
インフォメーション
ソリューション
(47%)
オフィスプロダクト
41%
2014年度
売上高
2兆4,926億円
11,780億円
44%
ヘルスケア
(15%)
オフィスプリンター
FPD材料
9,536億円
(38%)
14%
産業機材・
電子材料
記録メディア10%
5%
高機能材料
グラフィックシステム
30%
2
2 デジタル化の波と経営改革
デジタル化により、2000年をピーク
に写真用フィルムの需要が激減
写真事業から生まれたコア技術
●フィルムベースを作る
マイクロメートル単位で材料を薄
く均一に引き伸ばし、光学的にゆ
がみのないフィルムを作る
■2000年度総需を100とした場合の指数
100
急速な下落
80
●感光乳剤を作る
60
40
ナノレベルで機能性物質
の設計を行う
ピーク時
20
0
1993年度
2000年度
2010年度
●ベースに機能性材料を塗布する
何層も同時に、高速・均一
に材料を塗布する
約20μm
カラーフィルムの断面図(現像後)
写真事業で培った高度な技術を
生かして事業の多角化を断行
●カメラで撮影する
レンズ、ハードウェア、システム
を高品質で設計・製造する
●写真を現像・プリントする
適切な画像のために化学反応
を制御し、システムを構築する
3
2 デジタル化の波と経営改革
写真事業で培ったコア技術を
応用し、幅広い事業を展開
新たに定めた6つの重点事業分野に
経営資源を集中投入
設備投資
研究開発
投資
M&A
4
3 重点事業分野
現在の事業ポートフォリオ
重点事業分野において
成長を牽引する3分野
ヘルスケア
高機能材料
ドキュメント
・メディカルシステム、ライ
フサイエンス(化粧品)、
医薬品、再生医療で構成。
・フラットパネルディスプレイ
材料、産業機材他で構成。
・富士ゼロックスの事業で、複
合機やプリンター、各種ソ
リューションサービスを扱う。
・メディカルシステムで安
定した利益成長を実現。
2018年ごろから医薬品
の新薬上市。
・フラットパネルディスプレイ材
料で安定した利益を維持。
収益性の高い新規高機能
材料を複数創出。
・新興国での機器の拡販を強
化すると共に、先進国でソ
リューションサービスを展開。
安定した利益基盤で成長を下支え
売上規模が大きい
グラフィックシステム・フォトイメージングなど
5
4 イメージング ソリューション
フォトイメージング
2014年度売上高
2,406億円
現在の主力製品は写真用印画紙(カラーペーパー)やインスタントカメラ チェキ
カラーペーパー
フォトブックなどの付加価値プリント
の販売促進により、収益を拡大。
インスタントカメラ “チェキ”
アジアでのブームを発端に世界中で
売上拡大し、販売台数が過去最高
を更新中。
「Year Album」
写真フィルムの需要に見合った体制に事業をスリム化。安定した利益を確保できる体制に。
6
4 イメージング ソリューション
2014年度売上高
光学・電子映像
1,204億円
デジタルカメラ
光学・電子映像事業
光学デバイス・電子映像のシナジー
を最大限に生かした事業を展開
「FUJINON」ブランドの高いレンズ技術、画像に関する技術を武器に拡販を進め、
セキュリティ用レンズ、ハイエンドデジタルカメラ等今後市場の伸びが期待される領域を強化
7
4 イメージング ソリューション
光学・電子映像(デジタルカメラ)
・ 高価格機種「Xシリーズ」と、特徴ある差別化
製品に特化。
・ ミラーレスでは一眼レフを凌駕する高画質を実現。
Xシリーズ(プレミアムコンパクトカメラ)
Xシリーズ(プレミアムミラーレスカメラ)
ロングズームタイプ・防水タイプなどの差別化商品
Xシリーズを中心とする高級機種、交換レンズに注力
8
5 インフォメーション ソリューション
2014年度売上高
ヘルスケア
3,943億円
メディカルシステム:診断
X線画像診断システム
内視鏡
(FCR・DR・X線フィルム)
超音波
医用画像情報システム
ライフサイエンス:予防
医薬品:治療
再生医療:治療
医薬品
機能性
化粧品
サプリメント
自家培養表皮 自家培養軟骨
メディカルシステムで安定した成長を実現。中期的には医薬品で特徴ある新薬を上市
9
5 インフォメーション ソリューション
ヘルスケア (メディカルシステム)
サービス事業
X線画像診断事業
内視鏡事業
医療IT事業
超音波事業
IVD(体外診断)事業
・ 成長分野は「医用画像情報システム(医療IT)」「内視鏡」「超音波」
- 機器は原価低減&固定費極小化で、コスト競争力向上
- 材料のシェアアップで、キャッシュカウビジネスに
- 新興国での拡販強化
・ 全体で2016年度に営業利益率10%達成を目指す
10
5 インフォメーション ソリューション
ヘルスケア (メディカルシステム)
医療IT
・ 医用画像情報システム「SYNAPSE」は、日本国内でトップシェア。
・ オープンなプラットフォームである特長を生かし、ビックデータのオーナーへ。
・ 蓄積されたデータを分析・解析する各種システムにより医師の画像診断をサポート。
患者情報
病院内の
画像や情報を取り込む
医療ITシステム
CT/MRI
富士フイルムのシステムに
蓄積されるデータ量が拡大
電子カルテ
地域内
他病院・クリニック
IVD
地域連携
超音波診断画像装置
内視鏡
X線画像診断装置
3D画像解析システム
「SYNAPSE VINCENT]
類似症例検索システム
「SYNAPSE Case Match」
医療の効率化が求められる市場ニーズに応え、年率10%以上の売上成長を実現
11
5 インフォメーション ソリューション
ヘルスケア (メディカルシステム)
内視鏡
写真事業で培った画像処理技術や
細径化技術を活かし、高付加価値の
差別化製品を投入
-経鼻内視鏡
-レーザー光源搭載の内視鏡システム
-ダブルバルーン内視鏡
経鼻内視鏡
経鼻内視鏡
従来の内視鏡
鼻から通す極細の内視鏡で患者の
身体への負担を軽減
画像処
理技術
2種類のレーザー光
粘膜表層
粘膜
血管
レーザー光源搭載内視鏡
当社の画像処理技術を組み合わせ
病変部の視認性を向上
差別化製品の拡販により、年率2桁%の売上成長を目指す
12
5 インフォメーション ソリューション
ヘルスケア (メディカルシステム)
超音波
・ 2012年3月に携帯型超音波診断装置大手の米国ソノサイト社を買収。
2011年
グループシナジー
2016年予測
超音波
5,400億円
4,300億円
高い画像処理技術
豊富なノウハウ・知識
アジアに販路あり
売上の半分が北米
携帯型
診断市場での強み
POC市場での強み
750億円
携帯型
1,100億円
InMedica The World Market for Ultrasound Imaging Equipment-2012 Version 2
Global Markets Direct The Future of the Diagnostic Imaging Market to 2015
グループシナジーを活かした新製品の開発
両社の販路を生かしたワールドワイドでの拡販強化
富士フイルムとSonoSiteの共同開発製品
「FUJIFILM FC1」
年率2桁%の売上成長を持続し、
高成長が見込まれる携帯型を中心とした超音波市場でシェアNo.1を目指す
13
5 インフォメーション ソリューション
ヘルスケア (メディカルシステム)
X線フィルム
・ 全体の需要が緩やかに減少する中、シェアアップを図る。
新興国では出力フィルムの需要は増加傾向。
X線画像診断機器
・ FCR: Fuji Computed Radiography。当社が世界で初めて開発し、1983年に発売。
高いシェアを誇る。CRのメーカーは世界で4社のみ。
・ DR: Digital Radiography。参入する競合他社が多数あり、競争が激化。
画面上で確認
画像情報を蓄積
デジタル化
フィルム出力
X線照射
フィルム読取り
X線画像診断機器では設計・部材調達見直しにより
大幅にコスト削減を実現。収益性を向上
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5 インフォメーション ソリューション
ヘルスケア (医薬品)
・ 事業会社をM&Aによりグループ会社化し、事業基盤を構築。
・ 既存薬の販売、バイオ医薬品受託製造、新薬の研究開発を行う。
グループ会社による事業基盤
バイオ医薬
低分子医薬
富山化学工業
富士フイルムRIファーマ
感染症治療薬で国内トップクラスの製薬会社
日本に2社しかない、放射性診断薬、
治療薬を開発・製造・販売する
スペシャリティファーマ
開発・生産を行う
先発薬やジェネリックを扱う
富士フイルム
ファインケミカルズ
富士フイルムダイオシンス
バイオテクノロジーズ
販売会社
医薬品原料を生産
バイオ医薬品の製造受託会社で、
富士フイルムファーマ
バイオ医薬品の生産拠点
富士フイルム 研究・開発
富士フイルム 医薬品・ヘルスケア研究所
富士フイルムのコア技術を駆使し、新薬の研究開発を実施
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5 インフォメーション ソリューション
ヘルスケア (医薬品)
【ステージ2】
新薬が拡大し収益に貢献
【ステージ1】
バイオCMO事業が
成長を牽引する
新薬・導出
バイオCMO
放射性医薬品(既存)
低分子医薬品(既存)
2014
2015
2016
2017
2018
2020
2022
2024
(年度)
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5 インフォメーション ソリューション
ヘルスケア (医薬品)
開発番号
薬効・適応症
剤形
T-705
抗インフルエンザウイルス薬
経口
T-3811
キノロン系合成抗菌薬
経口
T-2307
抗真菌薬
T-817MA
アルツハイマー型認知症治療薬
T-4288
マクロライド系抗菌薬
ITK-1
去勢抵抗性前立腺がん治療薬
FF-10501
再発・難治性骨髄異形成症候群治療薬
FF-10502
FF-21101
バイオ
進行・再発膵がん/卵巣がん治療薬
地域
開発段階
日本
承認済み
米国
PhⅢ実施中
国防省の助成金により臨床試験実施中
中国
承認申請中
国内はジェニナック錠として上市済み
注射
米国
PhⅠ終了
経口
米国
PhⅡ実施中
Alzheimer’s Disease Cooperative
Study(ADCS)と臨床試験実施中
日本
PhⅡ実施中
京都大学iPS細胞研究所との共同研究に
よりバイオマーカーの探索・特定を目指す
経口
日本
PhⅡ実施中
注射
日本
Ph Ⅲ実施中
経口
日本
PhⅠ終了
米国
PhⅠ実施中
MDアンダーソンがんセンター(米国)と臨
床開発推進中
米国
PhⅠ実施中
MDアンダーソンがんセンター(米国)と臨
床開発推進中
欧/日
PhⅠ準備中
米国
PhⅠ実施中
欧/日
PhⅠ準備中
注射
進行・再発非小細胞肺がん/膵がん治療薬
(Armed抗体)
注射
バイオ
F-1311
前立腺がん診断薬(放射性医薬品)
FF-10101
再発・難治性急性骨髄性白血病治療薬
経口
日本
PhⅡ実施中
米国
非臨床試験実施中
備考
2014年3月承認(アビガン錠Ⓡ)
MDアンダーソンがんセンター(米国)と臨
床開発推進中
※持分法適用会社の協和キリン富士フイルムバイオロジクス(FKB)のFKB327(アダリムマブバイオシミラー)は、米国、その他でPhⅢ実施中。FKBとアストラゼネ
カ社のJVのFKB238(ベバシズマブバイオシミラー)は、欧州でPhⅠ実施中。
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5 インフォメーション ソリューション
ヘルスケア (再生医療)
サイトカイン
(細胞間シグナル伝達物質)
再生医療における三大要素
足場
(細胞外マトリックス)
非動物由来の足場素材実現
高機能素材技術
RCP遺伝子導入
培養
精製
酵母
×
細胞
日本初の再生医療製品を実現
エンジニアリング技術
自家培養表皮
自家培養軟骨
1cm
顆粒
スポンジ
2007年
2007年
RCP
凍結乾燥体
ペタロイド状微細片
三次元細胞構造体
「Cellsaic(
Cellsaic(セルザイク)
セルザイク)」
実績に裏付けられた品質マネジメントシステム
要求事項
高付加価値
細胞と組合せ
研究開発・
治験
GLP
GCP
製造販売承認申請
ペタロイド:”花弁のような”
2012年
2012年
製造・検査
GCTP
GQP
販売 使用
GVP
GQP
GPSP
製造販売後対応
フィードバック
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5 インフォメーション ソリューション
ヘルスケア (再生医療)
再生医療
体細胞/幹細胞を使う
体細胞/幹細胞を使う
iPS細胞を使う
iPS細胞を使う
iPS細胞を使う
心臓
自家培養表皮
自家培養軟骨
肝臓
膵臓
足場素材(RCP)
装置類
•細胞培養受託
•細胞保管
•細胞輸送
•品質管理受託等
iPS細胞
iPS細胞
サービス
創薬支援
創薬支援
消耗品類
消耗品類
RCP:Recombinant Peptide、リコンビナント・ペプチド
腎臓
技術の応用
技術の応用
三次元細胞構造体技術
•アイソレータ
•インキュベーター
•自動培養装置
•セルソーター等
脳
周辺産業
早期産業化
早期産業化
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5 インフォメーション ソリューション
ヘルスケア (ライフサイエンス)
・ 写真ビジネスで培った技術を活かし、2006年に機能性化粧品・サプリメントのビジネスに参入
・ 「アスタリフト」シリーズや、20~30代向けの「ルナメア」シリーズなど、ラインアップを拡充。
・ 「アスタリフト」はスキンケアに加えて、ベースメイク、インナーケア、ヘアケアを含めた
「トータルエイジングケアブランド」として展開
アスタリフトシリーズ
ルナメアシリーズ
サプリメント
独自技術を駆使し、サイエンスに裏付けられた商品を提供することで他社との差別化をはかる
20
5 インフォメーション ソリューション
ヘルスケア (ライフサイエンス)
■写真技術と化粧品・サプリメントのつながり
フィルムの主原料は
肌と同じコラーゲン
写真プリントの
抗酸化技術を応用
感光・発色に活用した
ナノテクノロジーを駆使
酸化制御なし
従来のナノテク
新ナノテク
コラーゲン
25年後
酸化制御あり
コラーゲン
酸 化
ナノテクノロジー
フィルムの主原料
写真の色あせ
感光・発色に活用
成分の浸透・吸収
シミや老化の原因
真皮の約70%を構成
21
5 インフォメーション ソリューション
2014年度売上高
グラフィックシステム
■オフセット印刷用材料・機器
・製版材料
・刷版材料
(PS版、CTP
(Computer to Plate)版等)
・高い生産性
・新聞・出版物などの大量印刷向き
・パソコンで作成されたデータをダイ
レクトに刷版に焼き付けるCTP版
の利用が主流
2,836億円
■デジタルプリンティング機器
■産業用インクジェットヘッド
・インクジェット
デジタル印刷機
「Jet Press」シリーズ
・ワイドフォーマットインク
ジェットプリンター
・少量多品種向けオンデマンド印刷で、
ニーズの多様化に伴い今後の成長
が期待されている分野
・パッケージ印刷などの商業印刷向き
・建材など様々な用途に向けた
産業用インクジェットプリンター向
けヘッド
・2006年に買収したFUJIFILM
Dimatixが開発・販売
CTP版で安定した収益を確保し、成長の見込まれるデジタルプリンティングや
産業用インクジェットプリンター向けヘッドに注力
22
5 インフォメーション ソリューション
2014年度売上高
フラットパネルディスプレイ材料(高機能材料)
1,288億円
■液晶ディスプレイに使用されている当社製品
当社の製品
ディスプレイ前面
プレーンタック
偏光板保護フィルム
偏光板
PVA (ヨウ素ドープ延伸PVA)
WV/VA/IPS用 film
補償フィルム
ガラス基板
ガラス基板
ガラス基板
カラー
フィルター
トランサーフィルム
液晶セル
転写型
カラーフィルター
液晶層
TFT
ガラス基板
WV/VA/IPS用 film
補償フィルム
偏光板
PVA
プレーンタック
偏光板保護フィルム
■液晶方式の違い
バックライト
TNモード
VAモード
コントラスト
○
◎
IPSモード
△
視野角
×→○(WV使用)
×→○(位相差フィルム使用)
○→◎(Z-TAC使用)
光利用効率
◎
○
○
製造コスト
低
中間
高
⇒各モードの弱点を補償、
もしくは品質向上のために
「補償フィルム」が使われる
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5 インフォメーション ソリューション
フラットパネルディスプレイ材料(高機能材料)
プレーンタック ・ 偏光板保護フィルム。液晶方式の違いに関わらず使用される。
WVフィルム ・ TNモードの視野角を広げるための補償フィルム。当社がシェア100%。
VA用フィルム ・ VAモードの偏光板において、視野角やコントラストなどを向上させる機能を持つフィルム。
IPS用フィルム ・ IPSモードの偏光板において斜め方向から画面を見た際の色味変化を抑える機能を持つフィルム。
(Z-TAC)
■アプリ別 パネル出荷面積割合イメージと使用されるフィルムの種類
プレーンタック
Z-TAC
WV (TN)
VA
●
●
一部採用
●
テレビ
●
モニター
●
●
ノートPC
●
一部採用
●
●
(IPS)
一部採用
中・小型
(2015年1-12月、当社調べ)
(タブレットPC/
スマートフォン)
一部採用
●
24
5 インフォメーション ソリューション
フラットパネルディスプレイ材料(高機能材料)
TV用
・ TVの大型化により液晶パネルは面積ベースで依然として成長が続く。
・ VA用フィルム、IPS用フィルムおよびプレーンタックの更なる拡販を推進。
・ IPS用フィルムでは低透湿ニーズに対応した低収縮Z-TACを導入。
中・小型ディスプレイ用
・ 需要拡大が期待されるスマートフォンや、タブレットPC向けに25μm
超薄手プレーンタック、Z-TACの販売を強化。
大型設備投資一巡により償却費負担は減少。
キャッシュカウビジネスとして、安定的な収益性を維持
25
5 インフォメーション ソリューション
2014年度売上高
産業機材・電子材料他(高機能材料)
987億円
産業機材
新規事業
既存事業
・非破壊検査機材(工業用X線フィルム、
デジタルX線画像検査システム)
・ミクロフィルター
・プレスケール(圧力測定フィルム)
<エクスクリア>
・ タッチパネル用センサーフィルム。
・ ベースとなる透明なPETフィルムの上に銀でパター
ニングを行う。
・ 低抵抗で、中大型のタッチパネルにも対応。製造工
程も簡素化できる。
<太陽電池用バックシート>
・ 屋外に設置される太陽電池の裏
面を雨や紫外線などから保護する
役目を持つ。
・ 従来の約3倍の高い耐久性を持ち、
モジュールで認証も取得。
成長が見込まれる「タッチパネル」「環境・エネルギー」分野を中心に、
当社技術が活かせ、高付加価値で利益率の高い製品・事業を継続的に創出していく
26
5 インフォメーション ソリューション
産業機材・電子材料他(高機能材料)
電子材料
半導体を製造する際に使用される各種材料を提供
半導体チップ
断面図
多数の層の中に無数の
配線が組み込まれている
配線
G
B
R
G
イメージセンサーは赤
(R)、緑(G)、青(B)
の色で構成される
イメージセンサー
フォトレジスト
CMPスラリー
カラーレジスト
微細な回路パターンの製造に不
可欠な製品。基板となるウェハー
に配線を埋め込む溝を形成する
際に使用される。
金属や絶縁膜などの部材が混
在する半導体基板面をミクロな
単位で平滑にする化学的機械
的研磨剤。
イメージセンサーに使用さ
れているマイクロカラーフィ
ルターを製造するための着
色感光材料。
幅広い製品ポートフォリオと安定供給を武器に、先端製品を提供し売上拡大
27
5 インフォメーション ソリューション
記録メディア
2014年度売上高
482億円
・ 1959年に日本初の業務用ビデオテープを開発して以来、世界中のテープドライブ
メーカーに対して高性能で信頼性が高い製品を提供。
データストレージ用磁気テープ
当社独自技術に基づく「バリウムフェライト
(BaFe)磁性体」を採用したデータストレージ
用磁気テープが、市場から高い評価を獲得。
・
・
・
・
・
大容量
長期保存に最適
トータルコストが安い
保存信頼性が高い
省エネルギー
世の中全体におけるデータ量の飛躍的増加、クラウドの普及
に伴い、磁気テープが見直されており、今後もデータアーカイ
ブ分野での一層の活用が期待される。
業務用ビデオテープ
放送局向けを中心に販売
データアーカイブサービス「d:ternity」
独自のバリウムフェライトを採用した製品を武器に、拡販を強化
28
6 ドキュメント ソリューション
2014年度売上高
ドキュメント
11,780億円
・富士ゼロックスが担当する事業セグメント。
・当社グループが75%、米国ゼロックス社が25%を出資。
富士ゼロックスの営業テリトリー
米国ゼロックス社の営業テリトリー
富士ゼロックスの開発・
生産する商品は、米国ゼ
ロックス社向けにも輸出。
米国ゼロックス社を通じ
て世界各国にも提供。
米国ゼロックス社と連携しながら事業を展開
29
6 ドキュメント ソリューション
ドキュメント
日本・オセアニア
アジア(中国)
大企業
官公庁
富士ゼロックスが強い領域
長年の直販体制によりカバー
中・小規模
企業
ディーラー網を整備・強化し、
量販市場も積極的に攻略。
現地ニーズを反映したロー
エンド機の量販を加速
ダントツのシェアを獲得
DocuCentre SC2020
多様化・高度化する業務課題や経営課題の
解決に役立つソリューション・サービスを、ドキュ
メントの切り口から提供。
継続的なコスト削減施策
長年の直販体制の強みを活かし、中国を中心としたアジアでは顧客の裾野を拡大、
日本・オセアニアなどの先進国では、ソリューション・サービスを強化
継続的なコスト削減による利益率の向上
30
6 ドキュメント ソリューション
ドキュメント
オフィスプロダクト
2014年度売上高
5,203億円
・ オフィス向けの複合機や消耗品を提供。
・ 様々な業務システムやアプリケーションと複合機の連携を実現するソフトウエア
を提供し、文書管理や基幹業務における多様なソリューション・サービスを展開。
2014年度売上高
オフィスプリンター
1,912億円
・小型・高性能・高画質のカラー・モノクロレーザープリンターを国内及びアジア・
オセアニア地域やOEM供給している欧米市場で展開。
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6 ドキュメント ソリューション
ドキュメント
プロダクションサービス
2014年度売上高
・ デジタル印刷市場向けのオンデマンド・プリンティングシステムや、
1,567億円
基幹業務出力向けの連続紙プリンターを提供。
・ 業務のワークフローやマーケティングコミュニケーション活動等の支援サービスを提供。
グローバルサービス
2014年度売上高
1,866億円
・ 企業の出力環境の包括的整備の支援(マネージド・プリント・サービス
:MPS)ほか、ドキュメント関連の業務プロセスやその業務プロセスの前後工程も含め
たバリューチェーン全体の最適化を継続的に請負う。
・ 2012年度に買収した豪州サービスプロバイダーとのシナジーによる、アジア・オセアニ
ア地域のビジネス拡大を推進。
・ 2014年度より富士ゼロックスサービスリンク株式会社(三菱重工株式会社の連結子
会社のドキュメント関連事業を承継)が新たに連結対象に。
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参考資料
株主・投資家情報サイト
富士フイルムホールディングス 株主・投資家情報
http://www.fujifilmholdings.com/ja/investors/index.html
決算説明会
http://www.fujifilmholdings.com/ja/investors/ir_events/earnings_presentations/index.html
決算説明会資料(ノート付き)や、当日の質疑応答などを掲載
IRイベント資料
http://www.fujifilmholdings.com/ja/investors/ir_events/business_presentations/index.html
カンファレンス資料や事業説明会資料など、IRイベントに関する資料を掲載
富士フイルムってどんな会社?
http://www.fujifilmholdings.com/ja/investors/individual/pickup/index.html
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