Ⅳ.予算の重点(PDF形式:295kbyte)

Ⅳ. 予 算 の 重 点
1 まちの元気を創る
北陸新幹線の開業を機に、国の地方創生事業に呼応して、商業の振興やものづくり基盤の
強化を図るなど、地域経済の活性化に取り組みます。また、移住・定住の促進や海外への情
報発信に努め、交流人口の拡大を図るほか、都市機能の向上や新しい交通システムの導入に
努めるなど、都市の発展基盤整備を進めます。
(1)国の地方創生事業に呼応した地域の活性化
・地域住民生活等緊急支援交付金を活用し地域活性化につながる施策を前倒し(最終補正)
金沢版総合戦略と人口ビジョンの策定
商店街プレミアム商品券、空港利用促進プレミアム旅行券の発行
かなざわ子育てすまいるクーポンの交付など少子化対策事業の実施
(2)地域経済の活性化
①公共事業規模の確保
・一般会計で214億円の公共事業規模を確保
②商業の振興
・地域商店街の空き店舗への新規出店に対する奨励金制度を創設
・商店街と民間事業者の連携による商業施設の整備を支援
・商店街のコミュニティモールやアーケードの整備を支援
・近江町市場の複合商業施設の整備に向けた基本計画の策定を支援
③ものづくり基盤の強化
・本社機能を集積するための企業立地助成金制度を創設
・新製品開発・改良促進助成制度を拡充
・加工食品の商品パッケージのデザイン改良に対する支援制度を創設
・小規模企業の新分野への事業展開を促進するための製品開発モデル事業を実施
・「金沢ブランド」を「金沢かがやきブランド」に改称し認定製品の発信力を強化
・中小企業の若手経営者等のキャリアアップに対する支援制度を創設
・中小企業振興特別資金(景気対策分)の融資限度額を引き上げ
④起業支援の強化
・首都圏等からのクリエイターの誘致を推進するため、オフィス開設奨励金制度を創設
・金沢における起業のロールモデルを発信し起業家を誘致
・経営に関する知識やノウハウを学ぶ女性起業塾を開催
⑤安定した雇用の創出
・学卒未就職者安定雇用促進奨励金制度を創設
・ひとり親家庭の父母を雇用する事業主に対する雇用奨励金制度を拡充
・学生や若者の就職に向けた「金沢UJIターン応援プロジェクト」を実施
(3)農林水産業の振興
・次期「金沢の農業と森づくりプラン」を策定
・中山間地域活性化拠点の実施設計に着手(旧三谷小学校跡地)
・就農や農業体験希望者を誘致するための「金沢で農業プロジェクト」を推進
・漁業実習生研修センターの整備を支援
(4)価値創造拠点の整備
・拠点の機能等を具体化するための実証事業を実施
(5)定住・交流人口の拡大
①移住・定住の促進
・かなざわ移住・定住戦略会議を設置
・住宅政策課内に移住・定住相談窓口を開設
・首都圏かがやき発信講座を開催
・住まいの情報を一元化したホームページを開設し「金沢暮らし」を発信
・空き家条例(仮称)の制定を視野に、空き家等対策計画を策定
②誘客の強化
・次期「金沢観光戦略プラン」を策定
・公衆無線LAN「KANAZAWA FREE Wi-Fi」のエリアを拡大(ひがし茶屋街、長町周辺)
・金沢MICE促進事業費補助制度を拡充
・JRや長野市と観光PRイベントを開催(JR池袋駅、JR大阪駅)
③海外との交流の拡大
・「国際交流特使」制度を創設し、特使による金沢の魅力発信活動を海外で展開
・在日外国大使館のネットワークを生かし海外への発信力を強化
・海外向け金沢プロモーションムービーを制作
・海外での異文化体験や交流活動を通し国際感覚豊かな若者を育成
・全州市図書館と市立図書館との間で友好交流協定を締結
・国際青年会議所(JCI)世界会議金沢大会の開催を支援(平成27年11月3~8日開催)
(6)都市の発展基盤の整備
①新しい交通システムの導入
・次期「金沢交通戦略」を策定
・休日のバス専用レーンの拡大実験を実施
②都市内交通・広域交通ネットワークの構築
・森本駅東広場の実施設計に着手
・東金沢駅周辺の整備を本格化(平成28年3月完成予定)
多目的広場、パーク・アンド・ライド駐車場の整備
・金沢外環状道路海側幹線4期区間の整備を推進
・金沢港の大水深岸壁(大浜)の延伸、防波堤西の改良及び航路泊地の浚渫など
③都市機能の集積と向上
・コンパクトシティの形成に向けた集約都市形成計画の策定に着手
・金沢駅西広場周辺における外資系ホテルの立地に向けた事業化を検討
・大規模コンベンション施設の立地可能性調査を実施
・文化ホールの国際会議機能の充実を図るリニューアルに向けた基本設計に着手
④都心軸の再整備
・片町A地区の法定再開発事業による施設建築物の整備を支援(平成28年5月グラン
ドオープン予定)
・金沢駅武蔵南地区の法定再開発事業に向けた基本設計を支援
・ビルオーナーや地域団体のまちづくり活動を支援し民間主導による都心軸沿線の再
整備を促進
2
歴史や文化を大切にする
首都圏魅力発信拠点を活用した金沢クラフトや食文化の発信に努める一方で、新しい文化
の創造に取り組むなど、伝統と創造が調和したまちづくりを進めるほか、ユネスコ創造都市
ネットワークの世界会議の開催を通じ、まちの魅力を国の内外に発信します。また、川筋景
観や夜間景観などの保全に努めるとともに、金沢の街並みにふさわしい無電柱化を推進する
など、美しい都市景観の形成に取り組みます。
(1)伝統と創造が調和したまちづくり
①歴史文化資産の保全・活用
・本多町歴史文化ゾーンの整備
散策空間の緑地や遊歩道「歴史の小径(仮称)」の実施設計に着手
・「金澤町家情報館(仮称)」の整備に着手(平成28年秋開館予定)
・重要伝統的建造物群の保存整備
防災計画を策定(寺町台地区)
・こまちなみの保存整備
歴史的建造物の修復等に対する支援を拡充
歴史的建造物の外観調査を実施(大野町区域、金石区域)
・尾張町大通りのまちなみ保全整備計画を策定
・西外惣構跡(升形)の復元整備に向けた基本計画を策定
・金沢くらしの博物館のリニューアルに着手(平成28年秋完成予定)
・金沢湯涌夢二館をリニューアル
②文化財の保護
・市埋蔵文化財センター内に「金沢縄文ワールド」を開設(平成27年11月予定)
国史跡「チカモリ遺跡」木柱根及び国重要文化財「中屋サワ遺跡出土品」を公開
文化財ボランティアと連携し縄文文化体験講座を開催
・「加越国境城跡群及び道」の国史跡指定をめざし小矢部市と連携
・成巽閣庭園の文化財指定の格上げに向けた基礎調査に着手
・天神橋の文化財としての価値付けを行うための現況調査を実施
・市指定文化財「旧平尾家住宅」の金沢湯涌江戸村への移築に着手
・加賀纏の製作技術保存に向けた調査を実施
③金沢クラフトと食文化の振興
・「dining gallery 銀座の金沢」を活用し金沢クラフトや食文化の魅力を発信
・「平成の百工比照」展を開催(平成27年5月)
・「世界工芸コンペティション・金沢(仮称)」を開催(平成27年10月予定)
・金沢21世紀美術館が所蔵する工芸作品等をニューヨークの美術館で展示
・食文化フォーラムを開催(平成28年3月予定)
・料理人の海外における技術研修や食文化の普及活動を支援
・金沢の食文化や海の幸の魅力を発信するPR映像を制作
・JR池袋駅で「金沢マルシェ」を開催
④新たな文化の創造と発信
・建築文化拠点施設の整備に向けた基本計画を策定
・金沢21世紀美術館の魅力アップに向けた新たなオブジェの設置に着手
・まちなかのギャラリーや公共施設で日英アーティストによる創作活動を展開
⑤芸術文化イベントを通した賑わいの創出
・「ラ・フォル・ジュルネ金沢音楽祭2015」を開催(平成27年4月28日~5月5日)
・「第64回金沢百万石まつり」を開催(平成27年6月5~7日)
・「金沢アカペラ・タウン2015」を開催(平成27年8月29~30日)
・「金沢JAZZ STREET2015」を開催(平成27年9月19~21日)
・「湯涌ぼんぼり祭り」を開催(平成27年10月)
・「おしゃれメッセ2015“かなざわごのみ”」を開催(平成27年10月10~18日予定)
・「インター・カレッジ・アニメーション・フェスティバル2015」を開催(平成27年11月)
・「金沢秋のおもてなし茶会」を開催(平成27年11~12月)
・歴史建造物や庭園をライトアップするナイト文化財を開催(尾張町、本多町界隈)
・文化施設におけるナイトミュージアムを実施
・金沢工業大学や石川工業高等専門学校と連携しプロジェクションマッピングを実施
・県と連携しプロジェクションマッピングによるナイトイベントを金沢城公園で開
催(平成27年5月3~4日)
(2)創造都市の推進
・ユネスコ創造都市ネットワーク会議金沢2015を開催(平成27年5月25~28日)
・創造都市ネットワーク日本の全国総会を開催(平成28年2月)
(3)品格ある都市景観の形成
①美しい景観の保全
・川筋景観の保全
条例の制定を視野に、犀川・浅野川の景観調査を実施
浅野川の橋梁の照明設備の整備に向けた基本・実施設計に着手
・眺望景観保全区域の拡大に向けて新眺望点の追加可能性調査を実施
・長町景観地区内の土塀保全計画を策定
②金沢らしい夜間景観の創出
・長町景観地区内で道路等の照明設備の整備に着手
・あかり坂(主計町)界隈の夜間景観の創出に向けた基本・実施設計に着手
③無電柱化の推進
・重要伝統的建造物群保存地区等において金沢方式による無電柱化を推進
基本計画の策定(東山ひがし地区・旧一番丁通り、卯辰山麓地区・旧観音町通り
大野庄用水沿い・片町2丁目地内)
基本設計に着手(下新町)
・旧北国街道(ふくろう通り)、お堀通り(裁判所前)、寺町台地区(旧鶴来街道)
尾山神社参道で整備を推進
④潤いある緑環境の創出
・緑あふれる都市づくり構想の具現化
街路樹の計画的なリニューアルに着手
主要交差点で緑化空間を創出(広坂交差点、六枚町交差点、野町広小路交差点)
・卯辰山公園開園100年の再整備の推進
眺望の丘(仮称)の整備に向けた基本設計に着手
花菖蒲園せせらぎ園路を改修 など
3
未来を担う子供たちを育む
新学校教育金沢モデルの構築をはじめ、金沢小中一貫教育の推進や児童生徒の安全安心の
確保、特別支援教育の充実など、学校教育振興基本計画の着実な実践に取り組みます。また、
子ども・子育て支援新制度の円滑な実施に努めるなど、子育てしやすい環境づくりを進める
ほか、金沢マラソンの開催や城北市民運動公園の拡張、市民交流拠点施設の整備に取り組む
など、スポーツの振興と生涯学習の推進に努めます。
(1)学校教育振興基本計画の実践
①特色ある学校教育の推進
・新学校教育金沢モデルを推進
平成28年度からの実践に向けて、金沢型学習プログラム及び金沢型学習スタイル
を確立
ベーシックカリキュラム、学習スタイル10のポイントの策定
ふるさと学習、「絆」活動の推進
・金沢小中一貫教育の推進
保護者や教職員等を対象としたシンポジウムを開催(平成27年8月)
・中学校通学区域の再編に向けて地域フォーラム等を開催
・児童生徒の体力・運動能力を高める授業を実践
・金沢ユネスコスクール交流会議を開催
・小中学校における児童生徒の安全対策を強化
・市立工業高等学校における新工業教育金沢モデルを構築
②支援が必要な子供への対応
・特別支援教育サポートセンターの整備に向けた基本構想を策定
・通級指導教室等にタブレット端末を整備し、ICTを活用した特別支援教育を推進
・心の絆サポーターを増員
・教育プラザの研修相談センターに相談員を増員配置し相談体制を強化
・里親の養育力を高めるため一時保護所で養育実習を実施
・学校給食における食物アレルギーへの対応指針を策定
(2)教育行政改革への対応
・市長と教育委員会で構成する総合教育会議を設置
・教育行政大綱を策定
(3)教育環境の整備
・泉小学校と泉中学校の一体的な整備に向けた建設工事に着手
・森山町小学校の校舎改築に向けた基本設計に着手
・鞍月小学校及び紫錦台中学校体育館の改築工事を本格化(平成27年9月完成予定)
・学校施設の耐震化を推進
城南中学校及び兼六中学校の校舎耐震補強工事の実施設計に着手
(4)金沢美術工芸大学の移転整備
・新キャンパス基本構想を策定
・美術工芸大学施設整備積立基金を創設
(5)子育てしやすい環境づくり
①子育て支援の強化
・子ども・子育て支援新制度の円滑な実施
多子世帯に対する保育料の負担軽減制度を拡充
新制度に移行した幼稚園の在園児に対する保育料負担軽減制度を創設
保育料を17年連続で据置き
幼保連携型認定こども園の幼稚園教諭や保育士の資格取得支援制度を創設
・多子世帯に対する私立幼稚園就園奨励金制度を拡充
・駅西地区で民間施設を活用した子供の一時預かりを開始(平成27年秋予定)
・かなざわ子育て虹色クーポンを拡充した「かなざわ子育てすまいるクーポン」制度
を創設
・子ども・子育てファミリーフォーラムを開催
・産後ママヘルパーの派遣期間を産前まで拡充
・統合保育の対象年齢を満2歳以上に拡大
・病児一時保育施設を増設(2施設)
・私立幼稚園・保育所の耐震改修や大規模改修を支援(9施設)
・放課後児童クラブの充実
開所時間延長支援制度を創設
施設の新設や増改築等に対する助成制度を拡充
②子供の貧困対策の推進
・次期「ひとり親家庭等自立促進計画」の策定に着手
・生活困窮家庭や生活保護受給世帯の中学生の学習活動を支援
(6)スポーツの振興
・金沢マラソンを開催(平成27年11月15日)
・城北市民運動公園の整備推進
屋内プールの建設工事を本格化(平成28年8月完成予定)
スポーツ交流広場を整備(平成27年10月供用開始)
屋内広場の基本設計に着手
・東京オリンピック・パラリンピックの事前合宿誘致に向けて県や競技団体等と連携
・「かなざわスポーツフェスティバル」を開催(平成27年10月10~12日)
(7)生涯学習の推進
・次期「生涯学習推進計画」を策定
生涯学習フォーラムを開催
・児童生徒の保護者に対し家庭教育の充実につながる情報誌を配布
・まちなかの旧小学校施設等を活用した市民の交流拠点施設の整備方針について検討
・長土塀交流館を改築し地区公民館を併設した「長土塀青少年交流センター(仮称)」
を整備するための基本設計に着手
・戸板公民館と戸板児童館(仮称)の複合施設の建設を本格化(平成27年10月完成予
定)
・「全国宇宙子どもワークショップin金沢」を開催(平成27年9月予定)
4
市民の暮らしを守る
誰もが健やかで幸せに暮らせるまちをめざし、認知症対策の強化や福祉・保健の連携によ
る地域包括ケアシステムの構築を図るなど、お年寄りや障害のある方への福祉サービスを充
実するとともに、市民の生涯を通じた健康づくりに取り組みます。また、防災対策を強化す
るほか、再生可能エネルギーの導入やごみの減量・資源化を推進するなど、環境負荷の少な
いまちづくりに努めます。
(1)市民生活の安心確保
①認知症対策の強化
・認知症施策推進委員会を設置
・早期発見・予防体制の充実
もの忘れ健康診査の対象年齢を拡大(76歳→70、73、76歳)
軽度認知障害の方を対象に専門員による訪問支援を実施
セルフチェックリストを作成
・地域で支える体制づくりの推進
認知症カフェを増設(4か所)
認知症ささえあいガイドブック(金沢版認知症ケアパス)を作成
認知症地域支援推進員を養成、認知症を地域で支えるフォーラムを開催
②お年寄りへの支援
・長寿福祉課内に「地域包括ケア推進室」を設置
・看護師や保健師等が24時間対応する高齢者見守りサービスを開始
・緊急シェルターを設置し高齢者の安全を確保
・介護職員の相談窓口や交流の場となるケアワーカーカフェを開設
・十一屋ことぶき作業場を十一屋生きがい交流館として再編(平成27年10月開設予定)
③障害のある方への支援
・障害のある児童の放課後等デイサービスの利用日数を拡大
・障害のある方の日常生活用具の給付要件を緩和するとともに、対象品目を追加
・施設までの送迎を支援するため、重症心身障害のある方に対して看護職員等を派遣
・聴覚に障害のある方に対する観光ボランティアガイドの派遣を実施
・障害のある方の権利擁護や差別の解消に向けて専門委員会を設置
④市民の健康増進
・健康政策課内に「在宅医療支援室」を設置
在宅医療等推進計画の策定に着手
・生活習慣病の重症化予防対策の充実
12月を訪問集中月間に設定し保健指導を強化
集団検診会場で全ての受診者を対象に個別健康相談を実施
・肝炎ウイルス検診に高感度の検査手法を導入
・デング熱など蚊媒介性感染症対策を強化
⑤母子保健の充実
・子育て支援医療費に対する助成方法を償還払いから現物給付方式に変更
・妊娠から出産、育児までの切れ目のない支援システムの整備
母子保健コーディネーターを配置した相談・支援のワンストップ拠点を設置
・妊産婦健康診査に風しんウイルス抗体検査及び超音波検査等を追加
⑥医療体制の充実(市立病院)
・電子カルテなど医療情報システムの更新に着手
・がんの早期発見・早期治療に向けて最新型の内視鏡システムを導入
・透析センターに臨床工学技士を増員し透析機能を強化
(2)暮らしの安全確保
①防災体制の強化
・大桑防災拠点広場の供用を開始(平成27年4月)
・防災まちづくりの推進
防災広場等の実施設計に着手(森山地区、横山町地区)
、防災道路を整備(金石西地区)
・総合治水対策の強化
鞍月小学校雨水地下貯留施設の整備に着手
雨水幹線・浸透施設の整備を計画的に推進
・土砂災害警戒区域への災害情報の伝達体制を強化
・クマの出没防止対策を強化
ヤブ刈りに対する助成制度の拡充、捕獲檻の増設、監視カメラの設置など
②耐震化の推進
・民間建築物の耐震化の促進
大規模建築物の耐震改修を支援、次期「耐震改修促進計画」を策定
・県水の責任水量の引き下げを踏まえ、水道の管路・施設の耐震化を推進
③消防・救急体制の強化
・金石消防署臨港出張所の移転整備に着手(粟崎町4丁目地内)
・消防救急デジタル無線システムの整備を本格化(平成28年4月本格運用開始)
・地域防災力の強化に向けて消防団の装備を充実、消防団員の年額報酬制度を導入
(3)環境負荷の少ないまちづくり
①エネルギーの自立と地球環境の保全
・市有施設における再生可能エネルギーの導入
城北水質管理センターでマイクロ水力・風力発電設備を整備
紫錦台中学校体育館で太陽光発電設備を整備
・公共施設へのLED照明設備の効果的な導入手法について調査検討
・低炭素都市づくり行動計画の見直し
・生物多様性地域戦略を策定
②ごみの減量・資源化の推進
・西部環境エネルギーセンターで資源搬入ステーションを開設(平成27年4月1日)
・家庭用生ごみ処理機購入費助成制度を拡充
・家庭ごみの有料化を検討(市民フォーラムの開催など)
・生ごみの堆肥化によりごみの減量に取り組むモデル事業を中山間地域で実施
・紙ごみの分別収集を試験的に実施
③廃棄物処理・環境衛生施設の整備
・次期廃棄物埋立場の本体工事に着手
・西部環境エネルギーセンター旧工場跡地に米丸交流広場を開設(平成27年7月供用開始)
・廃棄物処理施設の今後のあり方について検討
・内川墓地公園の第2期造成を本格化(平成28年春貸付開始予定)
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協働と連携を進める
絆や温もりのある地域社会の実現をめざし、多様な主体との協働・連携を進めるための次
期協働推進計画の策定に取り組むとともに、協働の担い手の育成や女性の活躍促進、広域連
携の推進に努めます。また、市役所本庁舎前広場の改修や窓口サービス環境の向上に取り組
むほか、質の高い市政の実現に向けて、第6次行政改革大綱の着実な実践に努めます。
(1)市民や地域との協働の推進
①市民・学生との協働
・次期「協働推進計画」を策定
・協働のまちづくりチャレンジ事業を一般部門と学生まちづくり部門に改編
・行政課題の解決策を市民団体等から募集し行政と協働して事業化
・ぽい捨て等防止重点区域を拡大(長町地区、平成27年12月予定)
・学生主体による読書への関心を高めるイベントを市立図書館で開催
・玉川図書館のユースライブラリーコーナーを学生の視点でリニューアル
・慶應義塾大学と連携し「学生のまち金沢」を発信するための社会実験を実施
・金沢美術工芸大学と連携し金沢の食文化を発信するPR映像を制作〔再掲〕
・文化財ボランティアと連携し縄文文化体験講座を開催〔再掲〕
②協働の担い手の育成
・かなざわコミュニティ・コーディネーターを育成
・地域福祉コーディネーターを育成
・製品表示に関する市民モニターを育成
・高等教育機関の学生を協働インターンシップとして市役所に受入れ
・高齢者による介護支援ボランティアの制度化を検討
・ボランティア大学校に「傾聴・福祉」と「障害福祉」コースを新設
③コミュニティの活性化
・旧町名と区域をわかりやすく表示した旧町名エリア地図を作成
・コミュニティセンターの整備を支援(新築2か所、修繕4か所)
・まちなかの旧小学校施設等を活用した市民の交流拠点施設の整備方針について検討
〔再掲〕
・長土塀交流館を改築し地区公民館を併設した「長土塀青少年交流センター(仮称)」
を整備するための基本設計に着手〔再掲〕
・戸板公民館と戸板児童館(仮称)の複合施設の建設を本格化〔再掲〕
④女性の活躍促進
・女性活躍促進モデル企業奨励金制度を創設
・男女共同参画アドバイザーの育成
アドバイザーによる地域の出前講座や専門研修を実施
・市民団体と連携しデートDV予防啓発指導者を養成
・経営者向けの意識改革セミナーを開催
・女性経営者の全国大会金沢開催を支援
・経営に関する知識やノウハウを学ぶ女性起業塾を開催〔再掲〕
⑤広域連携の推進
・連携中枢都市圏の形成を視野に、新たな広域連携モデルの構築を研究
・かほく市や津幡町、内灘町と連携し河北潟農産物のブランド化を推進
・野々市市との間で水道連絡管を整備し災害時の相互給水体制を強化
(2)効率的で質の高い市政の推進
①行政サービスの向上
・市役所本庁舎及び周辺施設の整備
総務課内に「庁舎等周辺整備室」を設置
庁舎前広場の改修に着手
窓口センター及び新館エントランスホールの窓口サービス環境を向上
第二庁舎の建設に向けた基本設計に着手
・窓口サービスの多言語対応を充実
・住宅政策課内に移住・定住相談窓口を開設〔再掲〕
・母子保健コーディネーターを配置した相談・支援のワンストップ拠点を設置〔再掲〕
・公文書館の開設を見据え、永年保存文書の目録の作成に着手
・インターネットを活用した市政eモニター制度を導入
・社会保障・税番号制度(マイナンバー制度)に対応するための準備を本格化(平成
28年1月個人番号の利用開始)
・コンビニエンスストアにおける証明書交付サービスの導入準備に着手(平成28年5
月サービス開始予定)
・保育料の納付に口座振替制度を導入(平成27年9月開始)
・新ガスショールームを開設(平成27年11月13日予定)
・ガス、水道及び下水道使用料の収納業務に民間委託を導入
・西部及び臨海水質管理センターの施設管理の包括的民間委託を拡大
②行政改革の実践
・第6次行政改革大綱の着実な実践
・中期人事計画を策定
・定員適正化計画に基づき、職員定数を15人削減(計画どおり5年間で50人削減)
・行政経営課内に「公共施設マネジメント推進室」を設置
公共施設等総合管理計画の策定に着手
・企業会計の中長期経営戦略を策定(中央卸売市場、公設花き地方卸売市場、企業局)
・金沢市土地開発公社の解散(最終補正)
③中期財政計画の実践
・実質公債費比率の健全性を堅持(安全とされる18%未満を堅持)
平成27年度7.9%(平成26年度決見7.7%)
・市債発行の抑制
市債依存度 平成27年度9.2%(地財計画11.1%)
・市債の計画的な繰上償還 10億円(最終補正で5億円前倒し)
・基金の計画的な積み立て
美術工芸大学施設整備積立基金の創設
3.0億円
廃棄物処理施設整備積立基金の積み増し
2.0億円(最終補正)
庁舎等整備再編積立基金の積み増し
1.0億円(最終補正)
美術館美術品購入基金の積み増し
1.4億円
技と芸の人づくり基金の積み増し
0.6億円
④職員の資質向上
・人事・組織マネジメントの充実と将来の管理職の養成を図るため、新たな係長制を
導入
・若手職員の企画力や職場のチーム力を高めるための研修を実施