千葉市外郭団体の組織、運営等のあり方に関する指針の概要 1 趣旨 (1ページ) <団体を取り巻く環境が大きく変化> <指定管理者の再選定>(平成22年度) ・指定管理者制度の進展など、公共サー ・指定管理者再選定の結果、外郭団体 ビスにおける民間委託化の範囲が拡大 以 外 の者 が指 定 管理 者に 選 定さ れた 施 ・新たな公益法人制度の施行 設が多く生じた。 外郭団体の存在意義に立ち帰って、あり方を見直す必要 <事務事業の見直し>(平成23年度) 次の基本方針に基づき、外郭団体に担わせる事務事業の見直しを実施 ・民間で実施できる公共サービスは、民間に委ねる 。 ・民間で実施可能なもののうち、 外郭団体が有する特性を発揮する必要が高いと認め られる公共サービスは、外郭団体に担わせる。 事務事業の見直し結果を踏まえ、新たに外郭団体の組織、運営等の今後のあり方に関する 方針を明らかにする。 2 対象団体 (2ページ) 株式会社を除く14団体を対象とする。 公益財団法人 (5団体) 国際交流協会、文化振興財団、スポーツ振興財団、 保健医療事業団、防災普及公社 公益社団法人 (2団体) シルバー人材センター、観光協会 特例民法法人 (4団体) 都市整備公社、産業振興財団、みどりの協会、教育振興財団 社会福祉法人 (2団体) 社会福祉協議会、社会福祉事業団 地方公社 住宅供給公社 (1団体) ※千葉市における外郭団体の定義・・・次のいずれかに該当する団体 ① 本市が資本金、基本金その他これらに準ずるものの25%以上を出資又は出捐して いる団体 ② 本市の行政機能を補完する役割を担う団体として本市が継続的に人的又は財政的な 支援を行っている団体 ※外郭団体である株式会社 (株 )千 葉 シ ョ ッ ピ ン グ セ ン タ ー 、 (株 )千 葉 経 済 開 発 公 社 、 千 葉 都 市 モ ノ レ ー ル (株 )、 (株)千葉マリンスタジアム 1 3 外郭団体のあるべき姿 (3~4ページ) (1)基本的役割 民間で実施できない公共サービスを市と連携して担うことが本来の役割 であり、行政 機能を補完、代替、支援するとともに、民間参入が見込めない事務事業を実施すること が求められる。 (2)有すべき特性 基本的役割を果たすため、次のような特性を有する団体である必要がある。 ア 独立した法人として自律的な経営 を行う団体 イ 民間事業者と同様の効率性 をもって、公共サービスを効果的に提供 することがで きる団体 ウ 次の特性を保持し、高めていく団体 ①公共性 ②規範性・公正性 ③安定性 ④補完性 ⑤専門性 (3)新たな公益法人制度における位置付け 本市の外郭団体は、公益法人であることが望ましく、一般法人へ移行等をした団体 は、他の公益法人との統合や事業移管等により、公益法人として事務事業を展開するこ とを基本に、そのあり方を検討するものとする。 4 外郭団体の今後の方向性 (5~7ページ) (1)経営改善の推進 各団体は、経営改善を図り、事務事業の効果的・効率的な実施に向けて取り組む。 (2)団体のあり方の見直し ア 見直しの基準 方向性 基 準 統合に向けて ①設立目的、事業について関連性を有する団体 検討 ②組織規模が小さく効率性の低い団体 廃止に向けて ①設立目的が達成され、又は希薄化した団体 検討 ②事務事業を実施する必要性が低下した団体 ③財政状況が著しく悪化し、今後も改善する見込みがない団体 イ 当面の統廃合の方向性(具体的な方向性は平成25年度中に結論を得る。) (ア)統合について検討する団体 国際交流協会、文化振興財団、スポーツ振興財団、観光協会、みどりの協会 (イ)廃止について検討する団体 都市整備公社 2 5 市の関与のあり方 (8~9ページ) 市の関与は、団体の自律的な運営を確保するために必要最小限のものとする。 (1)人的関与 OBの役員就任 ○必要な人材・必要最小限の人数に限定 ○原則として監事には就任しない ○非常勤の役員には、原則として就任しない 市職員の派遣 ○要件の厳格化 市職員の役員就任 (2)財政的関与 6 補助金 ○団体に経営改善を促し、補助対象経費の精査により削減する 契約(委託) ○随意契約の理由を明確化 貸付金 ○必要性を精査の上、原則として利息を徴収する 公有財産の使用料等 ○市の委託事業・補助事業を実施する場合は減免する 出資 ○団体の自主的な返戻を前提に市の出資・出捐を可能な限り引 き揚げる ○委託料の抑制を図る 外郭団体の経営効率化・安定化に 向けた取組み (10~12ページ) (1)経営の効率化 ○事業の効率化 ○事業評価の実施 (2)組織・運営体制 ○組織の簡素化 ○職員の雇用 ○役員の登用 ○透明性の確保 (3)人事・給与制度 ○勤労意欲を高める人事・給与制度 ○人材育成 ○人材の流動化 ○自主事業等の展開 ○経営責任の明確化 ○個人情報の保護 ○給与体系 ○退職給付引当金 (4)団体の資金運用 ○安全確実な基本財産の運用 (5)経営改善計画の策定 7 市における取組みの推進体制 (13ページ) 市は外郭団体の設置者の立場から、団体の指導・調整を行い、団体の組織及び運営の 見直し、経営効率化・安定化に向けた取組みを推進する。 積極的な情報公開 ○所管局を中心に外郭団体の運営について適切な指導・調整 ○「 事務 事 業の 見直 し 」結 果の 実 施に 向け 、 必要 に応 じ 、所 管局 等で構成するプロジェクトチームを設置 ○財務状況等、市の人的関与や財政的関与の状況を 、毎年公表 有識者からの助言 ○必要に応じて、外部の有識者の助言を得る 市の指導等の体制 3
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