保護者から娘にかかわるすべての方へ ○○○(事業所名)様 名前 ③ ● 手がほとんど使えないため、日常的に介助が必要です。 食事・水分摂取・排泄・手洗い・歯磨き・着替え・階段昇降の介助の仕方や注意点は 裏面にまとめましたが、直接見たほうがわかりやすいと思うので、事前に(あるいは利用 初日に)母も一日付き添って確認しあえる機会があればありがたいです。 ● 周りに気をつけて動くことができません。 前から人が歩いてきてもよけずにぶつかっていったり、近くに人がいるのに手を大きく 振り回したりなどします。人や物にぶつからないように注意をお願いします。 ● 危険がわかりません。 信号もわかりませんし、歩道と車道の区別もついていません。わかることが少ないので、 理解させるのは難しいです。無理矢理動きを止めたり強引に移動させたりしても気持ち が崩れることはあまりありませんし、もし怒ったりしても歌えばすぐに機嫌が直ります ので、危険が伴う場合は躊躇なく強行手段をとってください。 ● 座位が安定していません。 椅子に座ろうとしてお尻で椅子を倒してしまったり、座っているときに座面から前方 にずり落ちたり、座ったまま前後に揺れて椅子が後ろに移動したり椅子ごとひっくり返 ったりしますので、座っているときも見守りや、必要に応じて支えが必要です。 床だとひっくり返ることはありませんが、楽しくなると座ったまま前後左右に予測不能 な動きをして移動しますので、周りの人が危険です。 ● 排尿を促すときや機嫌を直すとき、歌が有効です。 好きな歌は、「おにのパンツ」「おばけなんてないさ」「くいしんぼおばけ」「おはなしゆ びさん」「やぎさんゆうびん」「しょうじょうじのたぬきばやし」「おおきなたいこ」など です。 ● 笑顔でかまってもらうのが大好きです。 関係を築くまでは目が合わないときが多いですが、乳幼児をあやす要領で、しつこく大 きな声で大げさに話しかけてください。音のなる絵本や歌の絵本を一緒に見て歌ってや ると、早く関係を築くことができると思います。 食事について 前歯で噛み切ることができないので、キッチンバサミで一口大に切っています。介助者が箸やスプーンを口に 持っていくと口を開けて積極的に食べますが、ほとんど噛まずに丸呑みすることがあります。噛みにくいものや 丸呑みしやすいもの(薄切りの豚肉、イカ、キノコ類など)は小さめに刻んで下さい。ガムと飴は与えないでく ださい。また、熱い物は苦手なので冷ましてください。目の前に食べ物があると手が出てしまうことが多く、中 身をひっくり返しますので注意してください。 水分摂取について 水分は赤ちゃん用のストローマグ(取っ手のついていないもの)か、取っ手が丸まっていない透明なコップ(ダ イソーの介護ストローコップ…ストローは使わないので蓋を取って使用)を使って飲ませています。飲みこぼし が多いのでおしぼりやティッュが必要です。短い時間なら自分で持って飲めるときもありますが、突然落とす(置 くことはできない)ので目が離せません。しっかり水分を取って排尿することが健康維持につながっているので、 毎日、昼食時以外にも最低2回は水分摂取の時間をとってほしいです。 トイレについて 常時オムツです。紙パンツに尿取りパッドを重ねています。出る前も出た後も教えません。便器に座ってでき たことはなく、立ったままオムツに排尿します。トイレの個室に介助者と入り、歌をうたってもらったりすると 出ることが多いです。2時間に1回くらいトイレに誘ってください。オムツを入れた巾着袋を見せて「トイレだ よ」と伝えると、慣れない場所のトイレにも向かうことができます。 排便は1日2~4回ありますが、家以外ではほとんどしません。家では床に寝かせて拭き取っていますが、学 校などで何度か出た時にはトイレ内でウォシュレットを使って処理しました。ただ拭き残しがあると、すぐにか ぶれてしまうので、トイレでもおしり拭きが必要です。 生理は、現在はホルモン剤を服用して定期的に起こしている状態です。生理痛があるかは不明です。ナプキン ではなく尿取りパッドで対応しています。 歯磨き・手洗い・着替えについて 歯磨きは仕上げ磨きのみで、歯磨き粉は使っていません。座った状態で行っています。うがいのときは、あご のところにボール(洗面器)をあてて出させています。「ぺーだよ」と言って下唇を下にひっぱり水を出させて いますが、飲み込んでしまうほうが多いです。口に水をためていることも多く、少し時間がたってから突然口か ら水がたくさん出てくることがあるので注意が必要です。 手洗いは、普通に両手同時に洗うと、拭く前に強い力で手をひっこめてしまい、服が濡れてしまいます。片手 を洗ってしっかりつかんだまま放さずにタオルで拭いてから、もう片方の手を洗って拭いてください。 着替えは、服を脱ぐとき「バンザイ」の声かけで手をあげて協力できるくらいです。着るときに、自分で袖か ら手を出すのも難しく、介助者が袖口から手を引っ張り出す形になります。また、靴も、自分から足を入れたり などはできません。 階段昇降について 上りは片足交互に介助なしで上れますが、稀に後ろへ転倒するので必ず後ろから付き添ってください。屋外で は、横に並んで腕を組んで上る形が安全です。降りは上りより不安定です。上り同様に横に並んで腕を組んで降 りられますが、片足交互ではなく一段ずつゆっくりです。前のめりになるので、介助者は後ろに重心を残すよう にしてください。一軒家の中によくある急な階段は無理です。エスカレータも危険なので避けて下さい。
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