新潟県石油コンビナート等防災計画 修正の概要 県内には、石油コンビナート等災害防止法(以下、石災法)に基づき、石油や高 圧ガス等を大量に取扱う区域として、新潟東港地区、新潟西港地区、直江津地区 の3つの石油コンビナート等特別防災区域(以下、コンビナート区域)が指定され ており、新潟県石油コンビナート等防災計画においてコンビナート区域の防災対 策を定めております。 東日本大震災における石油コンビナート施設の被害や本県の津波想定の見直し 等を踏まえ、コンビナート区域の防災対策の強化・充実を図るため、新潟県石油 コンビナート等防災計画を修正します。 主な修正点は、次のとおりです。 1 地震・津波対策の強化 東日本大震災では、地震及び津波によりコンビナート災害が発生しました。 また、本県の津波想定では、コンビナート区域も浸水の恐れがあります。 このため、地震及び津波対策を強化します。 【主な修正点】 ①コンビナート施設の地震及び津波に対する予防対策を強化します。 ②被害が発生した際における施設の応急対策を強化します。 ③津波警報発表時に備え、事業所の緊急措置マニュアルを整備します。 ④災害想定を見直します。 2 災害時の防災活動体制の強化 東日本大震災では、地震や津波の発生とコンビナート災害が同時に発生し、 複合災害時の防災活動体制が不十分であったことが明らかとなりました。 このため、複合災害時も想定し、コンビナート防災活動体制を強化します。 3 コンビナート区域周辺事業所(直江津)を含めた防災体制の充実 直江津地区では、コンビナート区域に隣接し、中部電力(株)上越火力発電所 が立地する等、エネルギー産業が発展しています。これらの事業所は石災法の 規制の対象外となっていますが、一体的な防災対策を講じる必要があります。 このため、直江津地区においては、コンビナートの隣接地域も含め、地域一 帯の防災体制を整備します。 4 防災教育・防災訓練の充実 近年、他県において、事業者の初歩的ミスによるコンビナート事故も発生し ています。また、上記1∼3の修正に係る実効性を高めるため、防災教育や訓 練を強化する必要があります。 このため、事業所の防災管理者や従業員に対する安全教育を充実します。 また、上記1∼3の修正を踏まえ、津波警報発表時の対応に関する教育訓練 や複合災害を想定した防災訓練等を強化します。
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