平成27年2月号

雪害対策を施し、収穫量
導】
【指導員】 園芸果樹課 佐々木 信
1月末時点での積雪量は、過去5年間の中では最も少ない年と
なっておりますが、依然平年より多い状況に変わりないようです。
ガイやボルトで補修を行い、程
枝の欠損や裂開部分には、カス
い、施設の倒壊を防ぎましょう。
除に備えましょう。
地の雪を減らし、春先からの防
況が続いています。少しでも園
れっかい
雪害対策をしっかりと行い、来シーズンに向かいましょう!
本年のリンゴ花芽分化率は約
7割で前年よりも高い分化率と
ついて
◆本年のリンゴ花芽分化率に
ますので、自園地の状況に合せ
果過多による小玉果も心配され
花の量が多い事で収穫量が多
くなる事が期待されますが、着
況を確認しましょう。
る事もあるので、見回りの際に
また、以前に補修した部分は
雪に対する強度が弱くなってい
しましょう。
塗布剤(バッチレート等)を施
れる場合は、被害部分を剪去し、
な時間や労力がかかる場合もあ
多く、園地に向かうまでも相当
今冬も除雪に関わる事故やケ
ガが報道されています。果樹栽
◆除雪作業は複数人で
度がひどく補修出来ないと思わ
なっています。また、弱小芽の
て剪定作業を進めましょう。
な場合は補強しましょう。
補修部分を点検しながら、必要
で、もしもの時を考慮し、作業
ります。何よりも重労働ですの
培においては、山間部の園地も
割合はその内の約3割と前年並
◆園地を見回り雪害の軽減に
となっており、充実した花芽が
多 い 状 況 で す。 昨 年 は 場 所 に
努めましょう
から園地に向かうようにしま
し、連絡の取れる体制を整えて
は必ず二人以上で行うように
よって開花量や着果量のバラツ
園地の消雪促進の為に、消雪
剤 の 散 布 も 効 果 的 で す。 近 年、
せ ん
キが非常に大きかったので、剪
消雪が遅く初期防除が難しい状
の冠雪だけでなく、積もった雪
れ被害も見受けられます。
が、山際の園地などでは、枝折
り、収穫量が減少するなど厳し
◆ ◇ ◆
果樹栽培において、4年連続
の豪雪や一昨年の初雪被害によ
しょう。
雪による果樹への被害は樹上へ
が沈むことによる被害も大きい
う。
産地復興に向けて頑張りましょ
です。雪害対策をしっかり行い、
復興に向けては今が踏ん張り時
い状況となっていますが、産地
▲今年1月下旬の園地の様子
ので、出来るだけ小まめに園地
を見回り、樹上の雪下ろしや雪
に埋もれた枝の掘り上げ作業を
行いましょう。
ぶどう棚などの施設は、棚上
の雪払いや周辺の除排雪を行
JA通信
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今冬は昨年に比べると、積雪
量が少ない状況となっています
て い
定を始める前に自園地の花芽状
▲リンゴ剪定講習会の様子(昨年1月撮影)
【園芸指
を確保しましょう!