2013年8月 本の上の映画館チラシ

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2013 August
特集
新しい波
特集
新しい波
会場:プレゼンテーションスタジオ 定員:100 名 入場:無料 主催:川口市立中央図書館 運営:NPO Community Design Council
●申し込みは不要ですので、上映当日に会場までお越しください。開場は各日上映時間の 30 分前です。
●定員以上の入場はできませんので、ご了承ください。
●音の聞こえづらい方をサポートする磁気ループシステムを導入しています。T モードつき補聴器をお持ちでない方には、専用受信機を貸し出します。
8 月 8 日(木)19:00∼ (上映時間 117 分)
『水の中の八月』
隕石の落下をきっかけに、博多の街は異常気象による水不足や、突然
蔓延した謎の病気・石化病など 、数々の超常現象に悩まされていた。
そんな中、高飛び込みの選手として将来を期待される高校生の泉は、
参加した大会で演技に失敗して、大怪我を負ってしまう。
監督・脚本:石井聰亙/出演:小嶺麗奈、青木伸輔ほか/1995 年/日
本/ DVD 8 月 18 日(日)14:00∼
『長州ファイブ』
(上映時間 115 分)
ペリー率いる黒船の浦賀来航から 10 年後 。外国を打ち払おうとする
攘夷の嵐吹き荒れる幕末期 の18 63 年、イギリスへ命懸けで密航入学
した5人の若者達がいた。当時、密航は死罪に値する国禁。彼らは覚
悟の証として侍の象徴である髷を切り落とした。
監督・脚本:五十嵐匠 /出演:松田龍平、山下徹大ほか/2006 年/
日本/ DVD
8 月 21 日(水)19:00∼ (上映時間 68 分)
『ポテチ』
仙台の街で生まれ育った2人の青年の奇妙な運命を独特の切り口で描
いた感動の人間ドラマ。プロ野球のスター選手・尾崎と、空き巣を
生業とする凡人・今村 、別々の人生を歩んでいるかのように思われた
2人は、見えない強い力で引き寄せられて行った…。
監督・脚本:中村義洋/出演:浜田岳、木村文乃ほか/ 2012 年/
日本/ DVD 8 月 31 日(土)14:00∼ (上映時間 113 分)
『生きてるものはいないのか』
病院に併設された大学キャンパス、学生たちがいつもの午後を過ごし
ていた。病院を抜け出す娘、妹を探す怪しい男、都市伝説を語る学生
たち、三角関係の学生と喫茶店員 、大事故を目撃した男たち…。そん
なありふれた日常に、突然、最後の瞬間が近づいてくる。
監督:石井岳龍/出演:染谷将太、高梨臨ほか/ 2011 年/日本/
DVD/
新しい波
今月の本の上の映画館は比較的新しい邦画を特
集します。
はじめに『水の中の八月』は、1995 年製作の石
井聰亙監督の作品です。前半の高校生たちの淡い
恋物語から後半への展開はとてもミステリアスです。
主演の小嶺麗奈はこれがデビュー作、当時の博多の
街の様子ともに、その瑞々しい演技にも注目です。
次は『長州ファイブ』。長州五傑と呼ばれ、幕末
に長州藩から派遣されてヨーロッパに秘密留学した、
井上聞多(井上馨)
、遠藤謹助、山尾庸三、伊藤
俊輔(伊藤博文)
、野村弥吉(井上勝)の5人の長
州藩士の渡航前後の様子を描いた作品です。造船
や鉄道、造幣、文明など、当時の鎖国していた日本
にはなかったものを命懸けで学ぶ姿にはとても心を打
たれます。
そして『ポテチ』は、監督:中村義洋、原作:伊坂
幸太郎というコンビで作られた作品です。同コンビに
よる『アヒルと鴨のコインロッカー』
『ゴールデンスラン
バー』に引きつづき、
被災後の仙台で撮影されました。
随所に配置されたクスリと笑える演出が光ります。
最後に『生きてるものはいないのか』は、
「石井
聰亙」から改名をした石井岳龍監督の戯曲をもとに
した作品です。主人公役は本当は 25 歳の設定でし
たが主演の染谷俊が当時 19 歳だったので、設定も
19 歳に変えたそうです。バタバタと人が死んでいく
のに、どこかコミカルな不条理な世界観があります。
名優と呼ばれる人にも若い頃はありました。ぜひ
最近の若い俳優の姿もご覧下さい。今月も本の上の
映画館でお楽しみください。
9 月の上映予定
9 日(月)19:00∼ 『満月の夜』
14 日(土)14:00∼ 『緑の光線』
22 日(日)14:00∼ 『海辺のポーリーヌ』
25 日(水)19:00∼ 『友だちの恋人』
※
「本の上の映画館」7月号でお知らせしておりました、『水の中の八月』の上映日が変更になりました。ご了承ください。