1 2014 January 特集過去は、不意にやって来る特集過去は、不意にやって来る会場：プレゼンテーションスタジオ定員：100 名入場：無料主催：川口市立中央図書館運営：NPO Community Design Council ●申し込みは不要ですので、上映当日に会場までお越しください。開場は各日上映時間の 30 分前です。 ●定員以上の入場はできませんので、ご了承ください。 ●音の聞こえづらい方をサポートする磁気ループシステムを導入しています。T モードつき補聴器をお持ちでない方には、専用受信機を貸し出します。 1 月 9 日（木）19:00∼ （上映時間 74 分）『ミリキタニの猫』世界同時多発テロが起こった 2001 年 9 月 11 日。ニューヨークで平然と絵に熱中している男がいた。カリフォルニアで生まれ、大戦中は日系人強制収容所に送られた過去を持つジミー・ミリキタニの、アメリカに抵抗して自ら市民権を捨てた反骨の人生を追う。監督：リンダ・ハッテンドーフ／出演：ジミー・ミリキタニほか／ 2006 年／アメリカ／ DVD ／字幕 1 月 14 日（火）19:00∼（上映時間75 分）『ある夜のできごと』中学の同窓生の男女５人は、かつて頻繁に飲み会をして盛り上がっていたが、社会人になってからお互いに疎遠になっていた。ある日、学生時代によく集まっていた居酒屋の主人の訃報が届き、通夜の席で久々にカッちゃん、ヤスタカ、ケンさんは再会する。監督・脚本・編集：鈴木聖史／出演：秦英明、松尾敏信、内山信二ほか／ 2010 年／日本／ DVD 1 月 19 日（日）14:00∼ （上映時間 157 分）『全身小説家』死を目前にした作家・井上光春に向けられたカメラは、一人の作家の軌跡をとらえるとともに、彼の生の虚構をも炙り出す。瀬戸内寂聴、埴谷雄高ら文壇の友により明かされる真実。女性たちに語られる彼の素顔。虚構と真実の迷宮への旅。監督・撮影：原一男／出演：井上光春、井上郁子、埴谷雄高ほか／ 1994 年／日本／ VHS 1 月 25 日（土）14:00∼ （上映時間 128 分）『Little DJ 小さな恋の物語』 1977 年、函館。ラジオと野球が大好きな少年・太郎はある日、試合の途中で突然倒れ、海辺の病院で入院生活を送ることになった。長引く入院生活のうんざりし始めた太郎に、先生は治療の一環として院内放送の DJ〈ディスクジョッキー〉をすることを提案する。監督：永田琴／出演：神木隆之介、福田麻由子ほか／ 2007 年／日本／ DVD 過去は、不意にやって来る今月の本の上の映画館は、過去と現在について想いを馳せる作品を上映します。はじめに、『ミリキタニの猫』です。路上で暮らしながら絵を売っていた、ジミー・ツトム・ミリキタニと監督との偶然の出会いから、人種差別や戦争、日本人強制収容所など深刻な問題が浮かびあがってきます。シリアスな内容なのに、どこかのんびりした雰囲気なのは、ミリキタニ本人の人柄でしょうか。次は『ある夜のできごと』です。中学校の同級生と久しぶりに再会し、ぎこちないながらも、それぞれの過ごしてきた時間を共有していくという、誰もが体験したことのあるような出来事が描かれています。「過去は、不意にやって来る」という劇中のセリフが印象的です。続いては原一男監督による『全身小説家』。作家の病、そして徐々に分かる、井上光晴自身がつくってきた偽りの過去。この作品はドキュメンタリーの形をとって、「男女の性愛」とは？「虚構」とは何か？と問いかけてきます。最後に『Little DJ 小さな恋の物語』です。ラジオ局のディレクターが仕事に行き詰まり、かつてラジオの楽しさを知った出会いを思い出す所から映画は始まります。幼い恋心や、レコードを通した親子の交流など、函館の風景をバックに丁寧に描かれています。病に侵された少年を神木隆之介が好演しています。ぜひ、エンドロールの最後までご覧ください。新年も本の上の映画館でお楽しみください。 2 月の上映予定 9 日（日） 14:00∼ 『友情』 14 日（金）19:00∼ 『バックビート』 22 日（土） 14:00∼ 『ディア・ハンター』 24 日（月） 19:00∼ 『オー・ブラザー！』