調査業務仕様書(PDF:868KB)

平成27年度三番瀬鳥類個体数経年調査業務委託仕様書
1.業務の目的
本業務は、「三番瀬再生計画」に基づき三番瀬及びその周辺において、特に鳥
類の利用が多く、重要と考えられる、三番瀬海域及び谷津干潟に飛来する鳥類の
個体数を調査し、その地域の年間の鳥類の利用状況を把握することを目的とする。
2.適用の範囲
本仕様書は、千葉県(以下「甲」という。)が発注する「平成27年度三番瀬
鳥類個体数経年調査業務」(以下「業務」という。)を委託に付す場合において
適用される主要事項を示すものである。
3.調査概念
本業務を施行するにあたっては、受託者(以下「乙」という。)は、甲の意図
及び目的を十分理解した上で経験ある最上級の主任技術者を定め、かつ適切な人
員を配置して最高技術を発揮するように努力するとともに、正確丁寧にこれを行
わなければならない。
4.仕様書及び規格基準
本業務施行にあたっては、本仕様書のほか別添業務要領に基づいて行わなけれ
ばならない。
5.業務の指示及び監督
(1)乙は、業務を施行するに当たり、当該契約に基づき、甲が別に定める調査職員
と常に密接な連絡を取り、その指示及び監督を受けなければならない。
(2)乙は、本業務に着手するときは、基本方針について甲の承認を受けなければな
らない。
(3)乙は、本業務の施行上必要と認められるもので、本仕様書の解釈に疑義を生じ
た事項、並びに仕様書に明記していない事項については、甲と前もって協議し、
その指示に従わなければならない。
6.事故の防止
委託にあたっては、障害その他事故発生を未然に防止するよう努力するととも
に関係法規を守り、円滑にこれを行わなければならない。
事故・損害等が生じた場合の補償に要する費用は乙の負担とする。
7 .成 果 品 の 作 成
乙 は 、甲が別 途 委託する、行 徳湿地にお ける鳥 類の 個体 数調 査の 結果 を加 え
て 成果 品 を 作成す る 。
8.成果品に対する責任の範囲
乙は本業務完了後といえども、誤測、失策、不備が発見された場合は速やかに
図書の訂正をしなければならない。これに要する費用は乙の負担とする。
9.成果品の帰属及び管理
成果品の帰属及び管理は、すべて甲とする。
乙が成果品を公表することについては、原則として認めない。ただし、甲の承
認を得た時は、この限りではない。
10.納期
納期は、平成28年3月29日限りとし、納期内に報告書を提出しなければな
らない。なお、納期内であっても業務の完成したものについては提出を求める場
合がある。
11.その他の留意事項
(1)現地調査にあたって、土地(海面を含む)の立ち入りは関係者・地元住民と協
調を保ち、いたずらに摩擦をおこさないよう十分心掛けなければならない。
(2)乙は、業務施行のための必要な関係官公署・団体等に対する手続きを遅滞なく
とらなければならない。これに要する費用は乙の負担とする。
(3)業務遂行上必要な分析方法等に特許使用申請が必要な場合は、乙がこれを行う
ものとし、これに要する費用及びその特許使用料は乙の負担とする。
(4)関係官公署・団体等に対して交渉を要するとき、又は受けたときは、遅滞なく
調査職員に報告し、指示を受けなければならない。
平成 2 7年度 三番瀬 鳥類個体数 経年 調査 業務 要領
1
目
的
本 調 査は 、三番 瀬及び その周辺 にお いて 、特に鳥類の利用が多く、重要 と考
えられる、三番瀬海域3地点(ふなばし三番瀬海浜公園、塩浜、日の出)及
び谷津干潟に飛来する鳥類の個体数を調査し、その地域の年間の鳥類の利用
状 況を 把 握 するこ と を目的とする。
2
調 査時 期
調 査 は平 成27年4 月か ら平成2 8年3月ま での毎 月2回行う。毎 月前 半と
後半の各1回とし、潮汐を勘案して出来るだけ観察に効果的な日時を選定す
る。
毎 回 の調 査に当 た っては全地点の調査を可能な限り同一日に行い、時間的 な
ず れが 少 な くなる よ うにする。
天 候 不順 の場合 は 日程を順延して実施する。
3
調 査内 容
三 番 瀬と 谷津干 潟 の4箇所(日 の出 、塩浜、ふなばし 三番瀬海浜公園、谷 津
干 潟) を 対 象とし て 、以下のとおり調査を実施する。
( 1 )ラ イ ン センサ ス法
調査地点の中に定められた特定ルート上を比較的ゆっくりとした、一定の
速 度で 歩 き 、望遠 鏡 又は双眼鏡を用いてルートの海側、約1.5 km~2km を
調 査す る 。 (塩 浜、 ふなば し三番瀬海浜公園、谷津干潟)
( 2 )定 点 調 査法
調 査 範囲 を広く 見 渡すことのできる定点から、望遠鏡又は双眼鏡を用いて 可
視 範囲 内 を 調査す る 。(日 の出 )
な お 、スズガ モ につい ては、正確な個体数を把握するため11月から3 月 ま
での間、三番瀬海域3定点(ふなばし三番瀬海浜公園、塩浜、日の出)にお
い て、 同 一 日、同 一 時刻に一斉カウントを行う。
な お 、ス ズガモ の 一斉カウントの実施前に ふなばし 三番瀬海浜公園 、塩浜 、
日 の出 の 調 査点に つ いて、出来るだけ正確にカウントが可能な位置を検討 し、
甲の承認を受けて、決定 する ものと する。
( 3 )調 査 方 法の検 討
別添、調査対象区域図における調査範囲において、鳥類の個体数を正確に
把握するために、上記調査方法、調査地点等について、変更の必要があると
認 めら れ た 場合は 、 調査方法の変更について、甲と協議 すること 。
( 4 ) 観 察条 件の記 録
調 査 日時 、干潮・満潮 時刻及び 潮 位 、天候 、気温、風向、風速の観察条 件を
記 録す る 。
※ 気 温、風向 、風速 は 船橋アメダス観測データ。潮位は第 三管区 海上保 安本
部 芝浦 験 潮 所の潮 汐 日報をもとにA.P.(荒川工事基準面)に基づ く表示。
( 5 ) 写 真に よる記 録
調 査 区域 の全容 、干潮 時にお ける 干潟 の干 出状況、観光客等の人出等鳥 類の
生息に影響があると思われる状況及び鳥類の生息状況等を写真により記録す
る。
( 6 ) 調 査状 況コメ ン ト
鳥 類 が飛 来、休 息 及び飛翔した時の周囲の状況等を記録する。
( 7 ) 行 徳湿 地調査 結 果の取り込み
報 告 書の 作成に あ たっては、別途 千葉県が委託 する行徳湿 地再整 備事業水 質
・ 鳥類 継 続 的調査 の 調査結果を 加えて作成 する。
4
考
察
種 毎 の個 体数につ いて、調 査期 間の増 減状況を記述する。ま た、特に 気が付
い た点 が あ れば、 併 せて記述する。
主 要 な種の個 体数に つ いて、昭和62年から平成 26年 3月までに実施し た
調 査 結 果と比 較し、 特に 気が付 いた点があ れば 、記 述す る 。
比 較 ・検 討にあ た っては、他団体の調査記録も収集し、参照する。
5
成 果 品
・ 調 査結果 報 告書
黒表紙 金文字ビス 止め
A4
・ 調 査結果 報 告書の 電子媒体 (Word にて作 成)
・ 調 査結果 を 三番瀬自然 環境 データベ ースに入力できるよう
Excel によ りイン ポ ートフ ァイ ルと した もの
2部
1式
1式