和菓子店とのアスリート向け 冷凍お餅の共同開発

先端技術と伝統技術のコラボレーション
和菓子店とのアスリート向け
冷凍お餅の共同開発
関西大学の開発した新技術を堺市の伝統菓子に応用し、これまでにない新しいコンセプトの
商品を産学共同で開発しました。地場産業振興による地域社会への貢献を目指した産学官連
携プロジェクトです。
和neチャージS
「冷凍お餅」開発概念図
キャッチフレーズ
◇ 大学の役割 ◇
河原が不凍タンパク質の添加量や使用方法等技術的な指導と、製造した冷凍餅の硬さ等の測定を実施。
また、商品名・キャッチフレーズのコンテストを実施し、商学部の学生が考案したものが実際の商品名と
キャッチフレーズとして採用された。
研究の様子
◇ 成果 ◇
◇ 活動の概要 ◇
(1)2014年4月、浜寺餅 河月堂より、自然解凍後もつきたてのように柔らかく、運動前の栄養補給にも適した
ワ ン
目
的
連携メンバー
大学の研究成果を活用した地場産業の振興及び『和食』の海外展開
浜寺餅 河月堂 / 大阪府堺市広報部広報課シティプロモーション担当 /
関西大学化学生命工学部 天然素材工学研究室教授 河原秀久 /
商品名・キャッチフレーズコンテスト参加学生(関西大学商学部)
活動地域
大阪府堺市内 / 関西大学うめきたラボラトリ(グランフロント大阪
関西大学千里山キャンパス
活動期間
2013年7月∼(継続中)
費
用
冷凍餅として、アスリートのための冷凍お餅『和ne チャージS』を販売開始
※ナレッジキャピタル(グランフロント大阪内)で開催された『Knowledge Innovation Award 2013』に
おいて、モノ部門オーディエンス賞を受賞
ナレッジキャピタル)/
堺市と関西大学との地域連携事業への応募
◇ 連携の経緯 ◇
千利休の出生地で知られる大阪府堺市は、「茶の湯」の影響を現代に伝えるものとして、今でも多くの和菓子
店が営まれているが、日持ちがしないことがマーケットを広げるうえでの障壁となっていた。
2013年7月、堺市広報課シティプロモーション担当が、関西大学化学生命工学部の河原が株式会社カネカと共同
で開発した不凍タンパク質(冷凍時の氷結晶の成長を抑制する物質)の和菓子への応用を考え、その仲介のもと、
堺市和菓子組合向けの不凍タンパク質の説明会を開催した。その説明会に参加していた浜寺餅 河月堂と河原が共
同で商品開発をすることとなった。
◇ 研究者の紹介 ◇
化学生命工学部 教授
河原 秀久
(かわはら
ひでひさ)
専門:天然素材工学、応用微生物学、機能生物化学
主要研究テーマ:生物由来不凍タンパク質(関連物質)の構造解析とその応用開発に関する研究、食品産業廃棄物の新規有
効利用の開発に関する研究、化粧品素材成分の開発に関する研究、機能性食品成分の開発に関する研究など。最近では、
キノコの培養菌糸や子実体を用いた有用物質の生産や、未利用資源からの有用物質の生産に関する研究も着手している。