スライド 1

農家指導のための
農家周辺に飛来するガンカモのリスク評価
農家近隣のカモのリスクをどう評価するか?
0km
5km
近くの飛来地
10km
遠くの飛来地
方針
野生のカモ科鳥類を感染源と想定する。
農場周辺地域のガンカモ飛来地が,
その農場に与えうるリスクを数値化する。
農家ごとに。周辺地域の
カモ科鳥類の持つリスクを
示し,衛生管理指導に用いる。
近隣農場や訪問者に関するリスクについては,
人の動きや物流に依存するリスクなので,
ここに疫学関連を調査して個別に指導する。
ガンカモ越冬地の中心点(ねぐら)から
離れるほど飛来する機会は減少すると想定
中心点=飛来する確率100%
行動半径10kmと想定し,
10km=飛来する確率0%
(片野鴨池の調査結果に基づく)
この間の確率分布は?
中心点(ねぐら)から離れた場所に飛来する確率は?
飛来する確率
100%
0
ねぐらからの距離 100%
(=10km)
確率1 →→→ 確率0
確率分布を考えるべきだが,
環境要因の影響も考えられ,
その影響が不明なので,
大雑把に「距離の二乗に反比例」としてみる。
距離を考慮した「距離係数」を「暫定しコア」に乗じる
r
「農場からの距離」を係数化
=
(1 -
農場~野鳥飛来地の距離(r)
越冬地での行動範囲(10km)
「暫定スコア」 × 「距離係数」 = 「暫定スコア(2)」
)
2
「農家からの距離」を加味した暫定スコアを用いた
野鳥飛来地のリスク表示例
10km
5km
3km
暫定スコア(2)の値
○
1未満
●
1以上2未満
●
2以上5未満
●
5以上
残された問題点
確率分布はこれでいいのか?
より厳密な分布式への当てはめは,
確率に影響する因子が明確でない現時点では,あまり意味がなさそう。
色別にマッピングする場合の階層分け
現時点での色分けも暫定的なもの。
あくまでもリスクの現状を目で見て把握してもらうことが目的。
県境付近のデータの信頼度
とりあえず,近隣都県の野鳥飛来地のスコアも算出しておくべき。
作業の煩雑さ
現有システムでは,どうしても手作業の部分が発生する。
県内の農家数程度なら対応出来るが,全国対応は難しい。