随　想初のフルマラソンにチャレンジします柏崎　昭宏 *1 Kashiwazaki Akihiro 来年（2015 年）3 月 15 日に開催される「横浜部市場（金沢区鳥浜町）で折り返し、帰りは杉田、マラソン 2015」で初めてのフルマラソンにチャレ本牧ふ頭間の高速道路を通って、パシフィコ横浜ンジします（本稿執筆は 2014 年 12 月です）。東がゴールです。私にとっては、職住エリアを通る京マラソンの抽選に何年も外れっぱなしだったのなじみの深いコースです。同時に「横浜マラソンで、どうせ今度も外れるだろうとひやかし程度で EXPO2015」などの華やかなイベントも開催され応募したのですが、思いもかけず競争倍率 4 倍のます。でも、たぶん景色やイベントを楽しむ余裕一般枠に当たってしまいました。ハーフ（ハーフなどないのでしょうね。マラソン）までは何度かレース経験があるのですが、ハーフでさえ死ぬほどつらい思いをしたので、走り始めたのは 7 年前に遡ります。当時、飲み当たった喜びよりも、困った、どうしようか、とすぎ（今もかも）と運動不足で体重が増え、医者いう気持ちになりました。ずいぶん迷った末、こからは脂肪肝と宣告され、飲酒を控えることと運こで逃げるわけにいかないと思い直し、チャレン動することを言い渡されました。酒はなんとしてジすることに決めました。もやめるつもりがなかったので、その分運動することにしてジム通いを始めました。通勤もできる横浜マラソンは 1981 年に市内中心部を走るだけ歩くようにしました。走る、歩くといった有 10km と 20km の市民マラソンとして誕生しました酸素運動だけでは基礎代謝も減るからよくないとが、市民ランナーが参加できるフルコースはあり周りが勝手なことを言うので、やけくそでさらにませんでした。「横浜でもフルマラソンを！」と筋トレも日課にしました。もちろん最初は全然走多くの市民から熱望され、ようやく来年からフルれず、体中ひどい筋肉痛になりましたが、なんとマラソンが実現する運びになりました。記念すべか続けていくうちに、少しずつ走る距離が伸び、き 2015 年は参加募集人数 25,000 人で、東京マラ筋トレの負荷も上がるようになりました。運動すソン、大阪マラソンなどに次ぐ国内トップクラスるほどにだぶついていた腹回りは引き締まり、べの市民マラソン大会になります。とべとしていた汗もさらさらになってすっかり体コースはみなとみらい大橋からスタートして、赤レンガ倉庫、開港記念館、中華街、山下公園、調がよくなりました。体重は 1 年で 10kg 近く減りました。三渓園など横浜を代表する観光名所を巡って、南 *1：常務取締役　営業統括部所掌 —　89　— IIC REVIEW/2015/04. No.53 話が横道にそれますが、最近はまさにダイエッりょうトブームで○○式とか、××食事法とか百花繚乱は格別です。これがあったから続けてこられたといってよいでしょう。さのように発案され、テレビでもやたらと取り上げ運動という些細なことですが、何事にも根気がられています。本稿をお読みの皆さんのなかにも足りない私にとって、これほど長く継続できたこトライし、残念ながら失敗したことがある方も少とは、自分もやればできるという大きな自信にななくないと思います。ダイエットについてはまっりました。大げさに言うと、仕事でもプライベーたく知識がありませんが、結局はインプットとアトでも、何かにチャレンジするときの心の支えにウトプットの差し引きの問題だと思います。摂取なっています。「継続は力なり」です。したカロリー以上に消費すれば必ずやせるはずでさて、横浜マラソンですが、身の程知らずにも、す。私はダイエットを目的にして運動を始めたわけ完走するだけならば苦しいながらもなんとかなではなかったので、カロリー計算など面倒なことる、あわよくばサブ 4（4 時間切り、市民ランナーは一切せず、好きなだけ食べて好きなだけ飲みまが完走の次に目指す目標）も夢ではないと考えてしたが、がむしゃらに運動したことで結果的に体いました。私の 10km とハーフの時計からすると、重を減らすことができました。かなり荒っぽいのフルマラソンだとちょうど 4 時間くらいで走破ででお薦めするつもりはありませんが、実は健康的きる計算になるからです。しかし、どうも「なんかなで理に適った方法だったかもしれません。ちゃってランナー」がろくな練習もしないで達成できるほど甘くはないようです。運動を始めた当初、家族も職場の人々もどうせ妻に年寄りの冷や水と言われながらも、用事の長くは続かないだろうと思っていたようです。実ない休日はランニング 10km をノルマにしていまは私自身でさえそう思っていました。確かに最初す。しかし、マラソン攻略本を調べると、サブ 4 はとても苦痛で何度も止めようと思いましたが、のトレーニングメニューは数ヶ月にわたって平日トレーニングするほどに体重が減り、また記録がでも週 2、3 回は 10km 走以上をこなすというもの伸びることが楽しくなり、なんとか危機を乗り越で、私の練習量とはかけ離れています。サブ 4 をえることができました。周りの予想を裏切って、狙って体力を使い果たすと、完走さえも危うくな見返すことができたことは溜飲を下げる思いでしります。残念ながら、サブ 4 は断念し、4 時間半た。を目標とすることにしました。これでもきっと最しかし、次第にマンネリ化します。ゴルフなど後はバタバタになるのでしょう。と違ってランニングや筋トレはつらいだけでたいして面白くもありません。寄る年波には勝てず、この原稿を書いているのが、レースまであと 3 ヶ記録を維持することさえ精一杯になり、疲労も抜月あまりという時期です。今年は夏場に捻挫をし、けにくくなってきます。それでも継続できたのは、その後風邪をひき、さらに休みといえばゴルフになんといっても運動後のお酒のおかげです。週中うつつを抜かし、例年より走り込みが完全に不足に体に沈殿した脂肪、アルコール、ニコチン、邪しています。10km も休み休みでないと走れない悪な思いを運動とサウナの汗で洗い流し、身も心状態です。しかし、これからが正念場です。3 ヶもリフレッシュして、達成感に浸りながら飲む酒月みっちり練習と節制に励むつもりです。そして、 —　90　— 4 時間半切りを達成し、おいしい酒を飲みたいと思います。どういう顛末になるかわかりませんが、レース結果については、何かの機会に皆さんに報告したいと思います。写真 1　初めて出走した 2009 年杉田マラソンの 10km 走（IHI 横浜事業所構内）写真 2　前半は応援に手を上げて応える余裕もありましたが、後半は息も絶え絶えでした常務取締役　営業統括部所掌柏崎昭宏 TEL. 045-791-3550 03-3765-4577 FAX.045-791-3555 03-6404-6044 —　91　— IIC REVIEW/2015/04. No.53