箕輪スキー場 「標高 1,500m を駆け巡れ!ゲレンデ逆走高地レース

箕輪スキー場
「標高 1,500m を駆け巡れ!ゲレンデ逆走高地レース」
大会レポート
2015 年 6 月 27 日(土)
ゲレンデ逆走マラソン 2015 は、早くもシーズン 3 戦目に突入した。この箕輪レースで後半戦への折り
返しとなる。この間、ゲレンデ逆走マラソン 2015 が始まったばかりなのに、すでに折り返し。前半レ
ースは本当にあっという間である。今回の総エントリー数は 10km112 名、5km78 名の合計 190 名。前
半の 2 レースと比較すると、非常にコンパクトな人数である。しかし、その分入賞するチャンスが高ま
ったことになるので、ぜひ入賞を狙って頂きたい。そして、1 つビックニュースがある。名物森崎委員
長が 12 時 30 分で会場を後にするという。何でも、酒田で開かれるトライアスロン大会のセレモニー
に出席するようだ。つまり、レースの終盤と表彰式は委員長不在ということに!さて、委員長がいな
い逆走マラソンは一体どうなってしまうのか?(汗)
6 月 27 日(土)気温 22℃。小雨が降る 1 日となった。天気予報に
よると大降りだったため、それから考えるとまずまずと言えるだろ
う。何とか、レース終了まで大降りにならないでほしいと逆走マラ
ソンの神様に願うしかない。ただ、雨の予報ということで、選手が
集まってくれるかどうか不安に思っていた。「雨だからやめておこ
う。
」…と。しかし、そんな心配は無用だった。さすが逆走アスリー
ト。想像以上に多くの選手が会場に集まった。いつもどうり、早い
選手は 8 時前から姿を見せてくれてホッとした。
受付を済ませる選手
今回も早めに受付をスタート。常連選手や遠方から来てくれた選手などと会話をしながらの受付。中に
は、大会に差し入れを持ってきてくれる選手もいた。
(おねだりではありません。
)これは、大会と選手
の距離が近いから生まれるのだろうなと思う。受付を済ませた選手は、控室で休憩したり、キーコーヒ
ーさん提供のコーヒーを飲んだり、ウォーミングアップをしたり、逆走仲間と話しをしたりとそれぞれ
でレースまでの時間を過ごしていた。
また、今回も多くのボランティアにご協力して頂いている。参加賞の配布
や給水、選手誘導、計測チップ回収などだ。少人数の運営スタッフしかい
ないので大変助かっている。中には毎レース手伝ってくれるボランティア
さんも。本当にありがとうございます。
ボランティアスタッフ
今回も企業様からたくさんの賞品を頂き、選手の皆さんの参加賞やレースの賞品としてお渡ししている。
左の写真からアサヒ飲料株式会社東北支社様、マルサンアイ株式会社様、キーコーヒー株式会社様、奥
の松酒造株式会社様、寿建設株式会社様。本当にいつもありがとうございます。
参加賞をご協賛頂いた、
アサヒ飲料株式会社東北支社様・マルサンアイ株式会社様・キーコーヒー株式会社様・長登屋様
10 時 50 分に開会式がスタート。今回は全てのスケジュール
が普段の 20 分押しになっている。猪苗代駅から箕輪スキー
場まで距離があり、送迎バスが到着するまで時間がかかるか
らだ。
まず初めに、開催スキー場である箕輪スキー場の小沢三喜男
総支配人にご挨拶を頂いた。「コースには 500m の高低差が
あり、今日は雨も降っているので怪我には十分気を付けて頑
張ってください。
」と選手を激励した。
箕輪スキー場
小沢三喜男総支配人
続いて、名物森崎委員長の競技説明。今日だけで、3 名の選手に「今日のコースはどこが変わったんで
すか?」と聞かれたらしい(笑)。コース図に載せている「委員長が気まぐれに変更する場合があります。」
というのも多くの選手に浸透しているようだ。森崎委員長は、天候を考慮したコースの変更の可能性や、
コース中にある側溝への注意を中心に競技説明を行った。委員長は、選手の安全を第一に考えているの
だ。加えて、
「今回のコースの難関は、エンジェルストリート
だけで大したことはありません。今からの距離変更はできま
せんが、ゴール後にチップを外せば、何周してもらっても構
いません!」といつも通りサービス満点のスピーチ(笑)。他
にも、委員長独特の言い回しで度々笑いが起こっていた。文
面だけでは森崎委員長の面白さが伝えきれないのがとてもも
どかしい!選手も森崎委員長の絶妙なトークに聞き入ってい
た。
森崎委員長の競技説明
最後は、常連ランナーの外岡周選手による選手宣誓。4 つのことを
委員長に宣誓した。その 4 つ目は「ほぼ 1 割増しのこの距離設定
に感謝し、今後も委員長の気まぐれに付き合っていくことを誓い
ます。
」だった。選手宣誓のためにずいぶん頭を悩ませてくれたの
だろう。外岡選手、ありがとうございました。
選手宣誓 外岡周選手
スタート直前の 10 時 45 分頃、レストハウス前で記念撮影。今回は、レストハウス 2 階から撮影したの
でいつもとは違う面白い集合写真を撮ることができた。さらに、逆走史上初めて、森崎委員長と大森も
映った記念撮影となった。写真の真ん中で映らせて頂いて、大変恐縮である。
全員でポーズ!(森崎委員長、大森入り)
10 時 50 分、全選手がスタート。今回は、10km も 5km も同時ス
タートである。また、今回は NHK さんが取材に来てくださり、ス
タートシーンを撮影して頂いた。そのため、ランナーが NHK さん
のカメラにアピールをする楽しいスタートとなった。レース中も相
変わらずの霧雨が降り続いたが、それ以上天気がひどくなることも
なかったので、案外走り易い環境だったのでは。ただ、足元は滑り
やすくなっているため、それだけ注意して逆走マラソンを楽しんで
いただきたい。
NHK さんの取材
今回のコースは昨年と同様のコースで、スキー場を 8 の字に逆走するシンプルなコースだ。コースはシ
ンプルながらも、実は最終戦の猪苗代レースの次にキツイのではないかという噂のコースだ。このコー
スの最難関は、1.1km のエンジェルストリート。このコースが選手を苦しめる。ただ、スタート地点か
らコースを見た印象は、他のコースに比べて優しい印象。この見た目によらない厳しさが箕輪レースの
恐ろしさかもしれない。加えて、森崎委員長のサービス心より、1
周につき 700m のプレゼント
付きである。つまり、10km の選手は、1.4km のサービスがあるため、11.4km を走ることになる。
それでは、箕輪レースの写真をお楽しみください!
スタートゴール地点にて、カッパを着て戻ってくる選手を待っていると、32 分過ぎにトップランナーが
見えて、そのままゴールしてしまった!その選手は 5km の若菜優雅選手で、記録は 32 分 55 秒。前回
のリステルレース男子 4km でも優勝している常連選手だ!あっという間のゴールで、余裕すら感じら
れた。信じられない。2 位は、久富利夫選手で 33 分 55 秒。トップとはわずか 1 分差である。その後も
続々と 5km のランナーがゴールした。また、その 5km ランナーに交じって 10km ランナーも 2 周目に
挑む!10km トップ通過は、沼澤信壽選手だ。その後に豊崎賢一選手が続く。
5km の部 1 位若菜優雅選手
2 周目に向かう 10km トップ沼澤信壽選手
ゴール後の様々な表情
実は、選手のゴールを見ているのは、とても面白い。「やっと走り切った!」と言わんばかりの表情で
ゴールする選手。走り方にも表情にも疲労感がにじみ出ている選手。ゴール後、家族やチームメイトと
ハグをする選手。カメラを意識してアピールする選手。そして、チップを外してもう 1 周走りに行く選
手など本当に個性的である。また、落ち着いてくると、ゴール間近の選手を応援したりしている。ゴー
ル後も、それぞれレースを楽しんでいるようだ。
ゴール後は、クレープの桔梗やさんの前に行列ができていた。疲れた身
体に甘い物は持って来いなのだろう。多くの人が買い求めていた。さら
に、お持ち帰りも OK なので、お土産クレープも販売していた。家に帰
ってゆっくりクレープを頬張るのも最高。
今回は、1 周が 5,700m ということもあってか、制限時間の 2 時間を超えてゴールする選手が 20 名程い
た。距離が長かったこともあるが、箕輪コースが過酷であったことが原因だろう。それだけ苦しいコー
スだったのだ。制限時間が過ぎても、可能な限り選手には走ってもらい、完走証も発行した。
そんなこともあり、表彰式は 10 分遅れの 13 時 30 分より開始。初めての森崎委員長のいない表彰式で
ある。まずは、各部門の表彰である。10km の女子に関しては、エントリー9 名、完走 7 名ということ
で全員表彰となった。プレゼンターは箕輪スキー場の小沢三喜男総支配人が引き受けてくださった。
10km 男子 1 位 沼澤信壽選手
2 位 豊崎賢一選手
3 位 引地隆介選手
5km 男子 1 位 若菜優雅選手
2 位 久冨寿夫選手
3 位 伊藤雅紀選手
10km 女子 1 位 桑原絵理選手
2 位 猪俣美樹選手
3 位 三浦敏子選手
5km 女子 1 位 小野寺絵梨香選手
2 位 佐藤陽美選手
3 位 小笠原麗子選手
次は、お決まりのイエローT シャツの贈呈。10km 勝者の沼澤選手と桑原
選手にはイエローT シャツが贈られた。イエローT シャツは多くの選手の
憧れになっているようだ。選手の中には、黄色い T シャツに逆走のデザイ
ンをして着る選手がでてくるほどである(笑)。
イエローT シャツ贈呈
続いて、萱森審判長からの総評と MIP の発表である。
「足元の悪い中、怪我人もなく終えられて良かっ
たです!」と総括して頂いた。MIP 賞に輝いたのは、吉田睦選手だ。走っている時の笑顔が素晴らしく、
森崎委員長の目に留まったよう。
萱森審判長の総括
MIP 賞 吉田睦選手
そして続いてお待ちかねのじゃんけん大会だ。このじゃんけん大会
も萱森審判長にお願いした。当たり前のことだが、森崎委員長が出
す手と萱森審判長が出す手は違う。これによって、いつもの森崎委
員長の手を想像して出した選手の皆さんは、ことごとく負けて
しまった!今までは、常連ランナーなら森崎委員長の手を想像し
て勝つことができたが、今回ばかりはお手上げだ!完全に運だけの
じゃんけん大会となった。
じゃんけん大会
こうして表彰式が終了し、箕輪レースは幕を閉じた。選手の皆さん、雨の中大変お疲れ様でした。レー
ス終了後、徐々に雨が強くなっていったので、本当に選手の皆さんの運が良かったのだと思う。そして
次回は沼尻スキー場で逆走駅伝。逆走シリーズの中で最も参加人数が多いレースである。一体何百名の
レースになるのか?駅伝だからこそのドラマにも期待したい。それでは、8 月 2 日の逆走駅伝でお待ち
しております!
レポート:GAMBARUZO!ふくしま実行委員会
事務局
大森