2015年度入試情報 国公立大前期日程の受験状況 2015/2/26 文部科学省は、2月 25 日より実施されている国公立大の前期日程の受験状況を発表した。1日目第1時限 目の受験対象者数は 241,876 人で、このうち受験者数は 228,385 人と 13,491 人が欠席した。欠席率は昨年よ り 0.1 ポイント上昇し、5.6%となった。<図表1>は過去5年の欠席率の推移である。2013 年度までは国立 大、公立大ともに欠席率は横ばいで推移していたが、 2014 年度から上昇傾向にある。とくに公立大は 2011 年 <図表1>国公立大 前期日程欠席率推移 度の 6.9%から今年は 7.6%と 0.7 ポイント上昇してい 国立大計 公立大計 7.6% る。 8.0% 7.4% 7.1% 7.1% 6.9% 大学別にみると、最も欠席率が低かったのは豊橋技術 7.0% 科学大で欠席者は0人であった。また、例年欠席率が低 い東京大、一橋大、京都大、大阪大、東京芸術大、京都 6.0% 5.0% 市立芸術大などが、今年も上位に挙がっている。 5.0% 4.7% 4.7% 4.7% 5.0% 一方、最も欠席率が高かったのは上越教育大で 20.4%であった。次いで鳴門教育大、新見公立大、兵庫 4.0% 教育大、愛媛県立医療技術大が続く。欠席率が1割を超 2011 '12 '13 '14 '15 (年度) えた大学は 158 大学中 25 大学であった。 ※文部科学省資料より 欠席率が高い大学も例年同じ顔ぶれが連なる。このう ち横浜市立大や首都大東京では首都圏の難関私立大との併願者が多く、私立大へ合格すると受験を取りやめる 者が多いためであろう。このほか、センター試験を課す推薦入試の募集人員が多い大学では、推薦入試に合格 した場合、同じ大学の前期日程に出願していても受験しないため、結果的に欠席率が高くなる例がみられる。 なお、昨春新設の敦賀市立看護大、昨春公立大となった長岡造形大では今年から分離分割方式で実施している が、欠席率はそれぞれ 11.5%、5.2%であった。 ●国公立大前期日程1日目第1時限目の受験状況(文部科学省資料より) <全体状況> 2014年度 国立計 2015年度 受験対 出席 欠席 象者数 者数 者数 191,926 182,391 9,535 5.0% 欠席率 受験対 出席 欠席 象者数 者数 者数 187,987 178,586 9,401 欠席率 5.0% 公立計 54,443 50,410 4,033 7.4% 53,889 49,799 4,090 7.6% 国公立計 246,369 232,801 13,568 5.5% 241,876 228,385 13,491 5.6% <欠席率の低い大学> 大学名 1 豊橋技術科学 2 東京 3 京都市立芸術 <欠席率の高い大学> 受験対 受験 欠席 象者数 者数 者数 103 103 0 0.0% 8,712 8,666 46 0.5% 欠席率 受験対 受験 欠席 象者数 者数 者数 1 上越教育 255 203 52 20.4% 2 鳴門教育 188 158 30 16.0% 大学名 欠席率 548 545 3 0.5% 3 新見公立 130 110 20 15.4% 4 東京芸術 1,467 1,454 13 0.9% 4 兵庫教育 294 249 45 15.3% 5 一橋 2,532 2,508 24 0.9% 5 愛媛県立医療技術 208 177 31 14.9% 6 京都 7,980 7,892 88 1.1% 6 山形県立米沢栄養 61 52 9 14.8% 7 大阪 7,107 7,002 105 1.5% 7 首都大東京 2,231 1,911 320 14.3% 8 石川県立看護 122 120 2 1.6% 8 横浜市立 2,426 2,087 339 14.0% 9 京都工芸繊維 1,206 1,185 21 1.7% 9 徳島 2,831 2,438 393 13.9% 518 508 10 1.9% 1,089 942 147 13.5% 10 宮城教育 10 島根県立 ©Kawaijuku Educational Institution.
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