プレスリリース - ARATANIURANO

渡 辺 豪 「places」
2015年 2月28日(土) - 4月4日(土)
残寒の候、皆様におかれましては益々ご清祥のこととお慶び申し上げます。
ARATANIURANO では 2 月 28 日から 4 月 4 日まで、渡辺豪 個展「places」を開催致します。
〒108-0072
東京都港区白金3-1-15-2F
3-1-15-2F Shirokane Minato-ku
Tokyo 108-0072 Japan
Tel +81-(0)3-5422-8320
[email protected]
www.arataniurano.com
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渡辺豪は(1975 年兵庫県生まれ)、人の顔、身の回りの食器や本、部屋などの身近なモチーフを、
3DCG ソフトを用いてモデリングし、その表面に実際の写真を組み合わせたプリントやアニメー
ション作品を制作しています。例えば 3DCGで作成された人の顔に皮膚の画像を貼り付け、半透
過フィルムにデジタルプリントしたライトボックス作品 face(“portrait”) シリーズは、作家が
「境面」と呼ぶヒトとモノ、そのどちらにも属さない領域を「顔」という「面」の上に表現してい
ます。またアニメーション作品においては、室内空間を構成する風景、あるいはその一部を再現
的にモデリングし、ライトボックス同様、表面に画像を貼り合わせ、物質・光学的な法則から離れ、
表面がゆるやかな進度で変化していく様を表現してきました。
近年では、
「コズミック・トラベラーズ— 未知への旅」
(2012 年、エスパス ルイ・ヴィトン東京)、
「カルペ・
ディエム 花として今日を生きる」
(2012 年、豊田市美術館)、
「あいちトリエンナーレ 2013」
(2013 年)
等で、新作アニメーションを発表し、2013 年に第 24 回五島記念文化賞 美術部門新人賞を受賞後、
約 1 年間フィンランドでの海外研修を経験しました。また、The APB Foundation Signature Art
Prize 2014 のファイナリストにノミネートされ、 現在参加中のグループ展 「ロジカル・エモー
ション― 日本現代美術」がヨーロッパを巡回するなど、国内外を問わず活躍をみせています。
1.
渡辺 豪
「ひとつの場所、あるいは〈部屋〉の上で」
2013年
3 年ぶりの 個 展となる本 展では、2013 年「 あいちトリエンナーレ 2013」にて発 表したインスタレー
ション「ひとつの場 所 、あるいは〈部 屋〉の上で」を中心に 、フィンランドで 着 想を得て制 作された
プリント作 品を展 示 致します。
26min.31sec.
Full HD アニメーション
*一つのスクリーンに両面投影
渡 辺 豪 「places 」
「ひとつの場 所 、あるいは〈部 屋〉の上で 」は、知 人の寝 室をモチーフにした 2 つのアニメーショ
ンが 、 展 示 空 間の中 央に 配された 1 枚のスクリーンの両 面に 投 影される作 品です 。一方のアニ
メーションは 、寝 室を左 から右へと進む視 点の移 動に伴い 、室 内 全 体 がだんだんと崩れるように
変 化し、や がてまた元へと戻ってゆきます 。他 方では、窓 から流 れ込 む 光 が 室 内を照らしだします。
しかし、光 が日没へと向かって少しずつ 暗くなる中、その移ろう速 度は 壁 や柱 など 、室 内を構 成し
〒108-0072
東京都港区白金3-1-15-2F
3-1-15-2F Shirokane Minato-ku
Tokyo 108-0072 Japan
Tel +81-(0)3-5422-8320
[email protected]
www.arataniurano.com
ているものの 表 面ごとに異なっています。〈部 屋〉というひとつの場 所を構 成するものに複 数の法
則をあてはめ、それぞれ 異なる進 度の 視 点や 光で展 開される本作は 、これまでのアニメーション作
品における取り組 みを引き継ぎながら、2 つのスクリーンの両 側にその〈 部 屋 〉が 延 長するようなイ
ンスタレーションという形 式を持 った 新 たな 試 みです 。そして 、 プリント作 品にも部 屋のイメージ
が 多く登 場しています。そこでは 窓 から射し込 んだひとつの 、または複 数の 光 が 並 んだり重なった
りし 、それ がテクスチャとなって〈部 屋=place〉の上に〈 場 所=place〉を展 開しています。
渡 辺は 制 作 のなかで「 私 が見ているものは一 体 何か?」という問いを共通して考え続けています 。
日常の 経 験の中から湧き立つ、ある種、物 質・光 学 的な法 則から離 れた事 象 、それらはけして超
的なものではなく 、様々な事 象の 連なりから生まれるズレや混 乱に端を発し、単 純 かつ根 源 的
常
な問いかけとして存 在し続けます 。そこに制 作を通しアプローチする過 程で 、時にその問い自体も
展 開し変 化し、そこに向けまた 新 たな作 品 が 重ねられていくのです。
face(“portrait”) シリーズの 完 結 以 降 、主として取り組 んできたアニメーションとプリント作 品の
更なる進化をぜひご 覧ください。
つきましては、本 展の広 報にご 協力賜りたく、ここにご 案 内申し上げます 。
2.
渡辺 豪
「20141112_073101」
2015年
h.36.0 × w.48.0 cm
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○ 展覧会概要
展覧会タイトル 渡辺豪「places」
会期 2015年2月28日(土)- 4月4日(土)
時間 11:00 - 19:00 / 日曜・月曜・祝日休み
会場
ARATANIURANO
東京都港区白金3-1-15-2F
Tel
03-5422-8320
e-mail [email protected]
URL
入場料
無料
www.arataniurano.com
デジタルプリント