Salesforce1 モバイルアプリケーション管理ガイド

Salesforce1 モバイルアプリケーション管
理ガイド
バージョン 1, 2014 年 11 月
作成者
Michelle Chapman-Thurber
寄稿者
Michael Floyd
Carol Franger
Tammy Rahn
Samantha Reynard
Emily Wilska
本書はシステム管理者を対象としています。本書には、モバイル向けのペー
ジレイアウトの最適化、Salesforce1 ナビゲーションメニューのカスタマイ
ズ、アクションの作成、コンパクトレイアウトの操作、モバイルナビゲー
ションの設定などを行う方法を示す章が含まれており、組織を Salesforce1
モバイル環境対応にするのに役立ちます。
Salesforce1 モバイルアプリケーション管理ガイド
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写、録音、またはその他のいかなる手段を問わず、いかなる様式でも、複製、情報検
索システムへの保存、および伝達を禁止します。
目次
第 1 章: はじめに . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 1
Salesforce1 アプリケーションの概要 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 3
Salesforce1 での操作方法 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 4
他のモバイルアプリケーションとの連携 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 9
第 2 章: 組織のモバイル対応準備: 全体像 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 11
第 3 章: Salesforce1 向けの組織の設定 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 13
Salesforce1 ウィザードによる Salesforce1 の使用準備 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 14
Salesforce1 を使用できるユーザの定義 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 14
通知の有効化または無効化 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 16
Salesforce1 での承認申請通知 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 17
Salesforce1 へのオフラインアクセスの設定 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 18
Salesforce1 ナビゲーションメニューのカスタマイズ . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 20
Salesforce1 ナビゲーションメニューの仕組み . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 23
第 4 章: Salesforce1 でのデータの表示方法のカスタマイズ . . . . . . . . . . . . . 27
Salesforce1 でのページレイアウトの機能 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 28
モバイルのためのページレイアウトの見直し . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 29
モバイル用ページレイアウトの最適化のヒント . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 31
コンパクトレイアウトの操作 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 32
コンパクトレイアウトについて . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 34
第 5 章: Salesforce1 でのアクションの使用 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 35
クイックアクションの操作 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 36
オブジェクト固有のアクションとグローバルアクション . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 37
アクションのカテゴリと種別 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 39
アクションレイアウト . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 43
アクションの定義済みの値の使用 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 45
カスタムアクション . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 46
アクションとページレイアウト . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 47
アクションのガイドラインとベストプラクティス . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 49
目次
第 6 章: Visualforce ページと Salesforce1 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 51
Salesforce1 への Visualforce ページの取り込み . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 52
Salesforce1 での Visualforce ページのサポート . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 52
第 7 章: 独自の Salesforce1 アプリケーションにするためのカスタムブラン
ド設定の使用 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 55
Salesforce1 のブランド設定のしくみ . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 56
Salesforce1 アプリケーションのブランド設定のヒント . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 57
第 8 章: 補足 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 59
第 9 章: 付録 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 61
Salesforce1 のアクションバーおよびリスト項目アクションでのアクションの順
序 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 62
Chatter が有効な場合と無効な場合のアクション . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 68
Salesforce1 アプリケーション機能の概要: 各バージョンで使用可能な機能 . . . . . . 70
Salesforce1 のエディションとライセンス . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 74
第1章
トピック:
•
Salesforce1 アプリ
ケーションの概要
•
Salesforce1 での操作
方法
•
他のモバイルアプ
リケーションとの
連携
はじめに
Salesforce1 モバイルアプリケーションは、すべての Salesforce1
プラットフォームをどのモバイルデバイスからでも利用で
きるようにするモバイルコンテナです。Salesforce1 モバイル
アプリケーションにより、Chatter、CRM、ビジネスロジック
が統合されるため、すべてのデータに接続できます。
Salesforce1モバイルアプリケーションでは、カスタムオブジェ
クトおよびカスタムアプリケーションにナビゲーションメ
ニューからアクセスでき、カスタムアクションを利用して
主要なタスクをすべてモバイルデバイスから完了できます。
また、ユーザのカスタムリストビューにアクセスする、対
応が必要な投稿や承認の通知を受信する、新しい Today アプ
リケーションにその日の予定をすぐに表示する、モバイル
向けに最適化されたさまざまな AppExchange アプリケーショ
ンから選択してインストールするといった操作もできます。
Salesforce1 では完全なカスタマイズが可能であるため、使い
慣れたツールを使用してカスタムアプリケーションをモバ
イルに拡張できます。
このガイドでは、組織をモバイル対応にするプロセスにつ
いて説明します。これには、組織を設定することから、
Salesforce1 アプリケーションをロールアウトして独自のブラ
ンド設定でカスタマイズすることまで含まれます。Salesforce1
ウィザードを使用して、ナビゲーションメニューに表示さ
れる項目をすばやく設定する方法を学習します。また、ユー
ザがモバイルデバイスから重要な作業をすばやくできるよ
うにするための、ページレイアウトの最適化、コンパクト
レイアウトの操作、モバイル通知の設定、アクションのカ
スタマイズを行う方法も学習します。
『Salesforce1 モバイルアプリケーション管理ガイド』は、企
業モバイルを組織にロールアウトする Salesforce システム管
1
第 1 章 はじめに
理者にとって不可欠なリソースです。このガイドでは、カ
スタマイズされたモバイル操作環境の作成に必要なすべて
の宣言型 (ポイント & クリック) ツールを紹介しています。
このガイドを一読した後で、Salesforce1 の開発を試してみる
場合は、『Salesforce1 モバイルアプリケーション開発者ガイ
ド』を参照してください。Developer Edition 組織で一連のサン
プルデータと練習を通して、カスタムアクションの作成、
Visualforce ページの操作、キャンバスアプリケーションとモ
バイル UI 設計の学習を行うことができます。
2
第 1 章 はじめに
Salesforce1 アプリケーションの概要
Salesforce1 アプリケーションは、外出先で使用できる Salesforce です。これらのエンター
プライズクラスのモバイルアプリケーションを使用すると、オフィスで表示するのと
同じ情報にリアルタイムでアクセスできますが、情報は外出先での作業用に整理され
て表示されるため、顧客とのミーティングの合間、飛行機の待ち時間などの貴重な自
由時間や、コーヒーを待っているわずかな時間でも迅速に作業できます。
Salesforce1 は、次のように異なる方法で取得できます。
• App Store および Google Play™ からダウンロード可能アプリケーションとして取得す
る。ユーザは、Apple® および Android™ モバイルデバイスに直接アプリケーションを
インストールできます。
• モバイルブラウザアプリケーションとして取得する。モバイルブラウザアプリケー
ションは、Android、Apple、BlackBerry、および Windows 8.1 モバイルデバイスでサポー
トされるモバイルブラウザで実行されます。この方法では、何もインストールす
る必要はありません。
サポートされるデバイス
Salesforce1にアクセスする方法は、使用するアプリケーションがダウンロード可能アプ
リケーションかモバイルブラウザアプリケーションかに応じて異なります。
Salesforce1 ダウンロード可能アプリケーションは次のモバイルデバイスで実行できま
す。
• iOS 7 以降を搭載した Apple モバイルデバイス
– iPhone® 4 以降のモデル
– iPad® 2 以降のモデル (iPad mini を含む)
• Android 4.2 以降を搭載している Android 端末
Salesforce1 モバイルブラウザアプリケーションには、次の環境でアクセスできます。
• iOS 7 以降を搭載している iPad® 2 以降のモデル (iPad mini を含む) および iPhone® 4 以降
のモデルの Apple Safari® ブラウザ
• BlackBerry Z10 デバイス (BlackBerry OS 10.2 以降) および BlackBerry Z30 デバイス (BlackBerry
OS 10.2.1.3175 以降) の BlackBerry® ブラウザ。Salesforce1 は、BlackBerry Q10 デバイスでは
サポートされていません。
3
第 1 章 はじめに
• Android™ 端末 (Android 4.2 以降) または Apple® モバイルデバイス (iOS 7 以降) の Good
Access™ セキュアモバイルブラウザ
メモ: Good Access™ セキュアモバイルブラウザでは、ファイルのアップロード
はサポートされていません。
• Android 端末、Google® Nexus 7™ および Nexus 10™ タブレット (Android 4.2 以降) の Google
Chrome ブラウザ
• Windows® 8.1 を搭載している Nokia™ Lumia™ 1020 および HTC™ 8X 端末の Microsoft® Internet
Explorer® 11 ブラウザ。Salesforce1 は、Windows 8.0 を搭載している携帯電話や Windows
タブレットではサポートされていません。
Salesforce1 での操作方法
Salesforce1 モバイルアプリケーションのツアーを開始しましょう。
ユーザが Salesforce1 にログインすると、最初にランディングページが表示されます。
Salesforce1ナビゲーションメニューの最初の項目は、デフォルトではユーザのランディ
ングページになります。組織で Chatter を有効にしていて、Salesforce1 ナビゲーション
メニューをカスタマイズしてメニューの最初の項目を他の項目に変更していない場合
は、ユーザのフィードがランディングページになります。
フィード
Chatter フィードには、自分の更新、フォローするレコードと人への更新、フォローす
るグループの更新が表示されます。フィード項目をタップすると、項目の詳細がすべ
て表示されます。フィードでプルダウンすると、検索バー (1)、並び替えオプションと
検索条件オプション (2)、フィードドロップダウンメニュー (3)、フィード項目 (4) が表
示されます。
4
第 1 章 はじめに
フィード、レコードページ、および Salesforce1 の他の場所から、ユーザはアクション
バーを使用してアクションにアクセスします。
アクションバーとアクションメニュー
表示しているフィードまたはレコードページによっては、アクションバーとアクショ
ンメニューに異なるアクションが表示されます。たとえば、フィードからは、グロー
バルアクションのセットが表示されます。しかし、レコードページからは、生産性ア
クションの組み合わせ、標準ボタンとカスタムボタン、[投稿] や [ファイル] などの標
準 Chatter アクション、そのレコードタイプのレイアウトに割り当てられたグローバル
アクションとオブジェクト固有のアクションが表示されます。アクションバーから
をタップすると、オブジェクトに使用できるすべてのアクションのセットが含ま
れたアクションメニューが開きます。
5
第 1 章 はじめに
メモ: アクションバーについての詳細は、付録Salesforce1 のアクションバーおよび
リスト項目アクションでのアクションの順序または Salesforce ヘルプを参照してく
ださい。
Salesforce1 ナビゲーションメニュー
Salesforce1 で
が表示される場所ならどこでも、タップしてナビゲーションメニュー
にアクセスできます。
メニューに表示される内容は、システム管理者が行った設定、組織で利用可能な機
能、各ユーザがそれぞれのユーザ権限とプロファイルを基にアクセスした内容によっ
て決定されます。
6
第 1 章 はじめに
1. 検索ボックス
2. メニュー項目 — ナビゲーションメニューをカスタマイズするときに [スマート
検索項目] の要素の上部に配置する項目
3. スマート検索項目 — [最近] セクションの最近検索したオブジェクトのセット
や、[さらに表示] リンクにあるサポート対象の多数のオブジェクトのセットを
含む
4. [アプリケーション] セクション — [スマート検索項目] の要素の下に配置したす
べての項目を含む
ユーザは、ナビゲーションメニューから、フィード、オブジェクト、アプリケーショ
ン、ToDo、メモ、およびメニューに追加したすべての項目にアクセスできます。
7
第 1 章 はじめに
レコードビュー
レコードビューは、レコードフィード、詳細、関連情報ページで構成されます。これ
らを参照するには、画面を左右にスワイプします。組織でChatterを有効化していない
場合、レコードビューに表示されるのは詳細ページおよび関連情報ページのみです。
各レコードページの上部にレコードの [特長] 領域があります。標準オブジェクトのア
イコンはSalesforceで事前定義されていますが、カスタムオブジェクトのアイコンはカ
スタムオブジェクトのタブスタイルを使用して選択できます。
コンパクトレイアウトを使用して、レコードの [特長] に表示される項目をカスタマイ
ズできます。
8
第 1 章 はじめに
1. [戻る] 矢印 — 前のページに戻る
2. レコードの [特長] — オブジェクトのコンパクトレイアウトに割り当てられた最
初の 4 つの項目が表示されます。
他にどのようなことを知る必要がありますか?
ほとんどのページの上部から、
をタップして通知にアクセスできます。
最近使ったオブジェクトのページ、検索ページ、関連リストページの上部の [新規] を
タップして、新しいレコードを作成できます。組織で作成アクションが設定されてい
る場合は、アクションを使用してレコードを作成および更新することもできます。
他のモバイルアプリケーションとの連携
Salesforce1 アプリケーションが他の Salesforce Mobile 製品とどのように連携するのか気に
なることと思います。
• SalesforceA により、システム管理者は、ビジネスの要となる組織管理タスクにモバ
イルアクセスできます。このアプリケーションでは、ユーザアカウントの編集、
ロック解除、凍結、無効化や、パスワードのリセット、権限セットの割り当てな
どを行います。
• Chatter Mobile for iOS および Android は、Salesforce1 になりました。
• Summer '14 以降、Chatter Mobile for BlackBerry および Salesforce Classic for BlackBerry はサポー
トされません。この理由は、これらのアプリケーションが現在実行されている
BlackBerry OS プラットフォームはライフサイクルの終了が迫っており、新しい BlackBerry
10 プラットフォームもこれらのアプリケーションをサポートしないためです。こ
れらのアプリケーションは、どちらも正式に廃止されるまで完全に機能します。
メモ: Chatter Mobile for Blackberry または Salesforce Classic for Blackberry をデバイスに
ダウンロードしたユーザは、引き続きアプリケーションを使用できます。た
だし、Salesforce からは、発生する問題に対するバグ修正や機能強化といった
形でのサポートは提供されなくなります。これらのアプリケーションを使用
しているすべてのお客様には、サポート対象のデバイスで Salesforce1 アプリ
ケーションに移行することをお勧めします。Summer '14 には、Salesforce1 モバ
イルブラウザアプリケーションの BlackBerry サポートが新しく追加されます。
9
第 1 章 はじめに
• Salesforce Classic は、現在も Salesforce Mobile 製品の一部です。Salesforce Classic ユーザ
が、Salesforce1 のほうが自分のニーズに適していると思う可能性もありますが、オ
フラインモードで作成や編集が必要な場合は引き続き Salesforce Classic が最適な選択
肢となります。
Salesforce Mobile アプリケーションのフルスイートの詳細は、Salesforceヘルプの「Salesforce
Mobile 製品の概要」を参照してください。
10
第2章
組織のモバイル対応準備: 全体像
Salesforce1 は、すぐに使用できます。組織への操作を何も行
わない場合は、ユーザはそのまま組織の情報にアクセスで
き Salesforce1 で作業できます。ただし、システム管理者は、
組織でいくつかの設定を行い、モバイル環境における組織
のデータの表示方法をカスタマイズすることで、Salesforce1
を使用するモバイルユーザの操作性を大幅に向上できます。
このガイドでは、次のすべての操作を行う方法と場所につ
いて説明します。
• Salesforce1 にアクセスできるユーザを定義する。
• ヘルプを使用して、Salesforce1ユーザがアプリケーション
内の転送通知を有効にし、重要な Salesforce 活動を常に認
識できるようにする。
• Salesforce1 ダウンロード可能アプリケーションで、頻繁に
アクセスする Salesforce データを安全な永続ストレージに
自動的にキャッシュして、デバイスがオフラインでも
データを表示できるようにする (このオプションはデフォ
ルトで有効になっています)。
• Salesforce1ナビゲーションメニューで使用可能なオプショ
ンと、項目が表示される順序をカスタマイズする。
• Salesforce1 でのデータの表示方法をカスタマイズする。
• 特定の事業内容と使用事例に合わせて調整されたアク
ションを作成することで、項目で簡単かつ効率的に作業
できるようにする。
• 会社のブランドのデザインに合わせて Salesforce1 アプリ
ケーションをカスタマイズする。
すべてのSalesforce1カスタマイズオプションは [設定] メニュー
から指定できます。このメニューには、すべての Salesforce
ページの右上隅にある [設定] リンクからアクセスします。
11
第 2 章 組織のモバイル対応準備: 全体像
[設定] メニューの一番上のリンクである [Salesforce1 の設定]
ページを使用すると、Salesforce1 の多くの設定ページにすば
やくアクセスできます。
12
第3章
トピック:
•
Salesforce1 ウィザー
ドによる Salesforce1
の使用準備
•
Salesforce1 を使用で
きるユーザの定義
•
通知の有効化また
は無効化
•
Salesforce1 へのオフ
ラインアクセスの
設定
•
Salesforce1 ナビゲー
ションメニューの
カスタマイズ
Salesforce1 向けの組織の設定
組織でいくつかの設定を行って、モバイルユーザがSalesforce1
で作業しやすくします。この作業は短時間ででき、ユーザ
の操作性の向上に役立ちます。
Salesforce1 を使用できるユーザの定義、組織の主要なSalesforce1
機能 (アプリケーション内通知および転送通知、オフライン
アクセスなど) の有効化または無効化、Salesforce1 ナビゲー
ションメニューのカスタマイズを、数回のクリックで実行
できます。この章では、これらのすべての操作について説
明します。
13
第 3 章 Salesforce1 向けの組織の設定
Salesforce1 ウィザードによる Salesforce1 の使用準
備
Salesforce1 ウィザードを使用すると、Salesforce1 モバイルアプリケーション向けの重要
な設定タスクを簡単に完了できます。
ユーザが Salesforce1 をすばやく使用できるようにするには、Salesforce1 ウィザードが理
想的なツールです。Salesforce1の主要なポイント & クリック設定の視覚的なツアーが提
供され、組織のすべてのユーザに適用される次のオプションを設定できます。
• ナビゲーションメニューに表示する項目を指定する
• グローバルアクションを整理する
• 取引先責任者のカスタムコンパクトレイアウトを作成する
Salesforce1 ウィザードでは、Salesforce1 の基本的な設定タスクを使用して開始できます
が、Salesforce1 の操作性をさらに向上できる数多くのカスタマイズがあります。
Salesforce1 を初めて使用する場合、または組織で Salesforce1 のカスタマイズや設定をあ
まり行っていない場合は、ウィザードのステップを順に進めることをお勧めします。
操作を開始するには、[設定] で [Salesforce1 の設定] をクリックしてから、[クイックス
タートウィザードを起動] をクリックします。
メモ: Salesforce1 ウィザードおよび [Salesforce1 の設定] ページには、Google Chrome
の使用をお勧めします。Microsoft Internet Explorer 9 以降と Mozilla Firefox もサポートさ
れています。
ウィザードを完了すると、[Salesforce1 の設定] ページに移動し、そこから Salesforce1 の
[設定] ページとドキュメントにすばやくアクセスできます。単一ページで行う設定に
ついては、[Salesforce1 の設定] ページから対象のページに直接リンクしています。[設
定] の複数ページで指定可能な設定については、設定に関連するドキュメントへのリ
ンクが提供されます。
Salesforce1 を使用できるユーザの定義
Salesforce1 のモバイルブラウザアプリケーションまたはダウンロード可能アプリケー
ションのどちらをユーザが使用するかに関係なく、セキュリティ設定にアクセスして
設定できるユーザを数回のクリックで制御できます。
14
第 3 章 Salesforce1 向けの組織の設定
ダウンロード可能アプリケーション
Salesforce1 ダウンロード可能アプリケーションは接続アプリケーションです。結果とし
て、アプリケーションおよびその他のセキュリティポリシーへのアクセス権を持つ
ユーザを制御できます。デフォルトでは、組織のすべてのユーザが Salesforce1 ダウン
ロード可能アプリケーションにログインできます。
管理 Salesforce1 および Chatter アプリケーションの接続アプリケーションパッケージか
らインストールされる設定コンポーネントを使用して、各 Salesforce1 ダウンロード可
能アプリケーションのセキュリティポリシーおよびアクセスポリシーを制御できま
す。次のコンポーネントが Salesforce にインストールされている必要があります。
• Salesforce1 for Android
• Salesforce1 for iOS
ユーザの 1 人がモバイルデバイスに App Store または Google Play から Salesforce1 ダウン
ロード可能アプリケーションをインストールして、モバイルアプリケーションにログ
インして組織に認証されると、これらのコンポーネントが自動的にインストールされ
ます。
または、Salesforce1 ダウンロード可能アプリケーションをユーザにロールアウトする前
に、デフォルトのセキュリティ設定およびアクセス設定を確認して変更できるよう
に、Salesforce1 および Chatter アプリケーションの接続アプリケーションパッケージを
手動でインストールできます。
Salesforce1接続アプリケーションコンポーネントがインストールされると、[設定] > [ア
プリケーションを管理する] > [接続アプリケーション] で接続アプリケーションに追加
されます。ここでは、プロファイル、権限、IP 範囲制限へのユーザアクセスの制御を
含む、各アプリケーションの設定を表示および編集できます。制限されているユーザ
が Salesforce1 ダウンロード可能アプリケーションにログインしようとすると、エラー
メッセージが表示されます。
モバイルブラウザアプリケーション
モバイルブラウザから Salesforce にログインするときに Salesforce1 モバイルブラウザア
プリケーションにアクセスできるかどうかを制御できます。デフォルトで、組織のモ
バイルブラウザアプリケーションは有効になっています。
1. [設定] で、[モバイル管理] > [Salesforce1] > [設定] をクリックします。
15
第 3 章 Salesforce1 向けの組織の設定
2. [Salesforce1 ブラウザアプリケーションを有効にする] を選択すると、組織の
すべてのユーザがアプリケーションにアクセスできます。 アプリケーションへ
のアクセスを無効にするには、このオプションを選択解除します。
3. [保存] をクリックします。
このオプションがオンになっていると、サポートされているモバイルブラウザから
Salesforce にログインしたユーザは、常に Salesforce1 インターフェースに自動的に転送
されます。ユーザがモバイルブラウザからSalesforceフルサイトにアクセスするように
したい場合は、このオプションをオフにします。
モバイルブラウザアプリケーションが有効になっている場合、個人ユーザは、次のい
ずれかの方法で自分の Salesforce1 リダイレクトを無効にできます。
• モバイルブラウザアプリケーションのナビゲーションメニューから、[フルサイト]
をタップする。
• フルサイトで、[私の設定] > [個人用] > [高度なユーザの詳細] または [設定] > [私の
個人情報] > [個人情報] の [Salesforce1 ユーザ] チェックボックスをオフにす
る。
Salesforce1 モバイルブラウザアプリケーションへの自動リダイレクトは、サポートされ
ているモバイルブラウザでのみ使用可能です。サポートされていないモバイルブラウ
ザからログインすると、Salesforce フルサイトが読み込まれます。
通知の有効化または無効化
通知により、Salesforce で特定のイベントが発生した場合にユーザに知らせることがで
きます。たとえば、ユーザが承認申請を受信した場合やChatterでメンションされた場
合にユーザに通知します。
[設定] の [Salesforce1 の設定] > [通知オプション] で、通知を有効または無効にすること
ができます。デフォルトでは、通知が有効になっています。
Salesforce1 ユーザには次の 2 種類の通知が表示されます。
アプリケーション内通知
アプリケーション内通知は、ユーザが Salesforce1 を使用しているときに関連活動を
常にユーザに知らせます。 をタップすると、過去 90 日以内に受信した最新の 20
件の通知を参照できます。
16
第 3 章 Salesforce1 向けの組織の設定
組織で Salesforce Communities を有効にすると、ユーザに各自がメンバーになってい
るすべてのコミュニティからの通知が表示されます。通知がどのコミュニティか
ら発信されたものかをユーザが識別しやすいように、タイムスタンプの後にコミュ
ニティ名がリスト表示されます。
メモ: アプリケーション内通知の有効化は、オールオアナッシングのプロセ
スです。全員に対して有効にするか、全員に対して無効にするかのどちらか
です。モバイルユーザが自分でアプリケーション内通知をカスタマイズ、有
効化または無効化することはできません。
転送通知
転送通知とは、ユーザによってインストールされた Salesforce1 ダウンロード可能ア
プリケーションが使用されていないときに、モバイルデバイスに表示されるアラー
トです。これらのアラートは、デバイスの種類に応じて、テキスト、アイコン、
音で構成されます。システム管理者が組織に対して転送通知を有効にすると、各
ユーザは自分のデバイスに転送通知を受信するかどうかを選択できます。
一部の通知には、Salesforceでユーザが入力したテキストが含まれます。適切な認証
のないサードパーティサービスを通じて機密情報が配信されないようにするため、
転送通知の完全なコンテンツを有効にしない限り、転送通知には最小限の情報 (ユー
ザ名など) のみが含まれます。たとえば、アプリケーション内通知が「Allison Wheeler
さんがあなたにメンションしました: @John Smith さん、お知らせです。Acme 取引先
の新しい営業戦略です。」であるとします。デフォルトでは、同等の転送通知は、
「Allison Wheeler さんがあなたにメンションしました」となります。ただし、転送
通知の完全なコンテンツを有効にした場合は、アプリケーション内通知と同じ (完
全な) コンテンツがこの転送通知に含まれます。
転送通知の完全なコンテンツを含めるオプションを有効にすると、設定を保存す
るときに表示される契約条件に会社の代わりに同意したことになります。詳細は、
Salesforce ヘルプの「Salesforce1 の通知の概要」を参照してください。
Salesforce1 での承認申請通知
Salesforce1 ではユーザが承認申請を通知として受信できます。通知には をタップす
るか、ナビゲーションメニューの [承認申請] 項目からアクセスします。
Salesforce1 の承認通知については、次の点に注意してください。
17
第 3 章 Salesforce1 向けの組織の設定
• Salesforce1 で通知を有効にしている場合、承認者がモバイルデバイスでこの項目の
リストを参照可能になります。ユーザがレコードの承認または却下を決定するた
めに必要な項目のみを選択してください。
• Salesforce1での承認申請通知は、キューには送信されません。個人ユーザがSalesforce1
で承認申請通知を受信できるように、キューを伴う各承認ステップで、割り当て
られた承認者としてそれらの個人ユーザを追加することをお勧めします。割り当
てられた承認者としてキューと個人ユーザの両方を設定するには、承認ステップ
で [自動的にキューに割り当てる] の代わりに [自動的に承認者に割り当てる] を選
択します。
• メール承認申請の通知とは異なり、承認申請の Salesforce1 通知は、承認対象のレ
コードへのアクセス権を持つユーザのみに送信されます。レコードへのアクセス
権のない承認者は、承認通知メールを受信することはできますが、レコードアク
セス権が付与されるまで、承認申請を処理することはできません。
• 各ユーザは、[[承認申請メールを受信]] ユーザ項目経由でのメール承認申請通知
および Salesforce1 承認申請通知の両方を選択または選択解除できます。
Salesforce1 へのオフラインアクセスの設定
Salesforce1 ダウンロード可能アプリケーションでは、ユー
ザが最後に使用したレコードがオフラインアクセス用
にキャッシュされます。現在オフラインアクセスは参
照のみで、Salesforce1 ダウンロード可能アプリケーショ
ンのバージョン 6.0 以降で使用できます。
エディション
使用可能なエディション:
Database.com Edition を除
くすべてのエディション
いずれかの Salesforce1 ダウンロード可能アプリケーショ
ンがインストールされている場合、オフラインアクセ
スはデフォルトで有効になっています。この設定は、[設定] の [Salesforce1 の設定] >
[オフライン同期] で管理できます。
オフラインアクセスが有効になっていると、Salesforce1 ナビゲーションメニューの [最
近] セクションにあるオブジェクトおよびユーザが最近参照したレコードに基づいて、
各ユーザのモバイルデバイスにデータがダウンロードされます。データは暗号化さ
れ、安全な永続キャッシュに保存されます。次の表に、オフラインで使用できる要素
を示します。
18
第 3 章 Salesforce1 向けの組織の設定
Salesforce1 の要素
オフラインで使用可能
ナビゲーションメニュー
可
グローバル検索
以前の検索のみ
通知
以前に参照された場合のみ
フィード、グループ、人
以前に参照したもののみ
Today
メインビューの最近の行動および予定カー
ド。個々のモバイル行動レコードは以前
に参照された場合にのみ使用可能
Salesforce の行動
以前に参照された場合のみ
最近のオブジェクト
はい (上位 5 件)
その他のオブジェクト
不可
レコード詳細
はい (最近のレコード 15 件)
関連レコード
以前に参照したもののみ
リストビュー
不可
ToDo
リストを以前に参照したかユーザが同期
した場合にのみ [私の ToDo] リストの最初
のページの ToDo のみ (最大 10 件)
ダッシュボード
はい (上位 5 件)
承認 (申請、承認、却下)
不可
Visualforce ページ
不可
キャンバスアプリケーション
不可
Lightning ページ
不可
設定
可
ユーザが Salesforce1 に切り替えると、データがキャッシュされ、ローカルデータスト
アが更新されます。ユーザが別のアプリケーションに切り替えたときに、既存のキャッ
19
第 3 章 Salesforce1 向けの組織の設定
シュが 1 時間以上前のものの場合は、ユーザのデータが自動的にキャッシュされま
す。
ユーザは、Salesforce1 ナビゲーションメニューの [設定] > [オフラインキャッシュ] から
いつでも (たとえば機内モードに切り替える前や電波の圏外になる前に) データを手動
でキャッシュして、そのキャッシュを更新できます。
メモ: キャッシュの保存期間は 2 週間です。Salesforce1 アプリケーションからログ
アウトすると、キャッシュがクリアされます。
Salesforce1 ナビゲーションメニューのカスタマイ
ズ
ユーザを Salesforce1 のモバイルの冒険に送り出す前に、目的地への順路を示す地図を
用意する必要があります。Salesforce1ナビゲーションメニューがその地図になります。
どのような地図を描くかはあなた次第です。ナビゲーションメニューの表示項目と順
序を設定して、モバイルユーザが作業をすばやく簡単に実行できるようにします。
Salesforce1 で
アイコンが表示されている場所であれば、どこでもそのアイコンを
タップしてメニューにアクセスできます。
20
第 3 章 Salesforce1 向けの組織の設定
システム管理者は、[設定] で [Salesforce1 の設定] > [ナビゲーションメニュー] をクリッ
クして、メニューの表示内容をカスタマイズできます。
メニューに含めることができる項目
組織の設定方法およびユーザのアクセス権に応じて、次の一部またはすべての項目が
ナビゲーションメニューに表示されます。
メニュー項目
説明
承認申請
ユーザの保留中の承認のリストを表示します。ユーザは承認項
目をタップして、Salesforce1 からその項目を承認または拒否で
きます。Salesforce1 モバイルブラウザアプリケーションでのみ
使用できます。
21
第 3 章 Salesforce1 向けの組織の設定
メニュー項目
説明
キャンバスアプリ
ケーション
組織がSalesforce1ナビゲーションメニューでこのアプリケーショ
ンを有効にしている場合に表示されます。
ダッシュボード
エディションおよびユーザ権限によって使用可能かどうかが決
まります。システム管理者がメニューに個別ノードとして組み
込んでいない場合は、[スマート検索項目] のセットに自動的に
組み込まれます。
行動
リストに、ユーザが所有する行動、ユーザ自身が作成した行
動、およびユーザまたはユーザのグループが招待された行動が
表示されます。複数日の行動でまだ終了していないものを除
き、過去の行動は使用できません。
フィード
Chatter を有効にしている組織に表示されます。
Lightning ページ
Salesforce1 アプリケーションのカスタムホームページです。
グループ
Chatterを有効にしている組織に表示されます。システム管理者
がメニューに個別ノードとして組み込んでいない場合は、[ス
マート検索項目] のセットに自動的に組み込まれます。
一時停止中のフロー ユーザが一時停止したフローインタビューのリストが表示され
インタビュー
ます。インタビューは、フローの実行中のインスタンスです。
ユーザは、インタビューをタップして、Salesforce1 内から再開
または削除できます。Salesforce1 モバイルブラウザアプリケー
ションでのみ使用できます。
人
Chatterを有効にしている組織に表示されます。システム管理者
がメニューに個別ノードとして組み込んでいない場合は、[ス
マート検索項目] のセットに自動的に組み込まれます。
スマート検索項目
Salesforce1 にすべてのオブジェクトを追加します。また、最近
検索された一連のオブジェクトを [最近] セクションに追加した
り、[さらに表示] 項目を追加したりできます。これにより、
ユーザは使用権限を持ち Salesforce1 でサポートされているすべ
てのオブジェクトにアクセスできるようになります。この項目
をナビゲーションメニューに追加しない場合、ユーザは
Salesforce1 のオブジェクトにアクセスできません。
22
第 3 章 Salesforce1 向けの組織の設定
メニュー項目
説明
メモ: ユーザに最近使ったオブジェクトの履歴がまだな
い間は、[最近] セクションに一連のデフォルトオブジェ
クトが表示されます。Salesforce フルサイトでユーザが常
時操作するオブジェクトが [最近] セクションに表示され
るまでに最大 15 日かかることがあります。[最近] セクショ
ンにオブジェクトがすぐに表示されるようにするには、
フルサイトの検索結果画面からそれらのオブジェクトを
固定します。
ToDo
ユーザの未完了の ToDo、完了した ToDo、および代理 ToDo のリ
ストです。
Today
日々の計画とその管理に役立つアプリケーションです。モバイ
ルカレンダーの行動を Salesforce の関連付けられた ToDo、取引
先、取引先責任者に統合したり、カンファレンスコールにすぐ
に参加したり、行動に関するメモをすばやく記録したりできま
す。Salesforce1 ダウンロード可能アプリケーションでのみ使用
できます。
Visualforce ページのタ Salesforce1 では、[Salesforce モバイルアプリケーションでの
ブ
使用が可能] チェックボックスがオンになっている Visualforce
ページのみが表示されます。
Visualforce ページについては、後の章で簡単に説明します。詳しく調べるには、
『Salesforce1 モバイルアプリケーション開発者ガイド』の「Visualforce ページを使用した
Salesforce1 の拡張」を参照してください。
Salesforce1 ナビゲーションメニューの仕組み
• [選択済み] リストの最初の項目が、ユーザの Salesforce1 のランディングページに表
示されます。
• ユーザの種別ごとに異なるメニューを設定することはできません。
• メニュー項目を編成するときは、ユーザが頻繁に使用する項目を上部に配置しま
す。[スマート検索項目] の要素はモバイル環境で 8 つ以上のメニュー項目から成る
23
第 3 章 Salesforce1 向けの組織の設定
1 つのセットに拡張できます。このセットをメニューの上部付近に配置すると、他
の要素がスクロールポイントの下に押し下げられることがあります。[スマート検
索項目] の要素の下に配置したものはすべて、ナビゲーションメニューの [アプリ
ケーション] セクションに表示されます。
• Visualforce ページまたは Lightning ページを Salesforce1 ナビゲーションメニューに含め
る前に、[設定] の [作成] > [タブ] でそれらのタブを作成する必要があります。
• 標準オブジェクトおよびカスタムオブジェクト、Visualforceページ、フィード、人、
グループなど、Salesforceのタブによって表示される内容は、ユーザのプロファイル
設定に基づいて Salesforce1 メニューに表示されます。たとえば、[グループ] タブが
[タブを隠す] に設定されているプロファイルにユーザが割り当てられている場合、
システム管理者が [グループ] をメニューに組み込んでいても、そのユーザの
Salesforce1 には [グループ] メニュー項目が表示されません。
一部のオブジェクトは、最近アクセスした場合でも、[最近] セクションに表示されま
せん。
• ToDo および行動
• 人、グループ、およびダッシュボード (これらの項目がナビゲーションメニューに
直接追加された場合)
• レコード検索ページのみに表示され、ナビゲーションメニューには表示されない
リストビュー
• フルサイトにタブがないカスタムオブジェクトを含む、Salesforce1 で使用できない
オブジェクト
ダッシュボード、人、グループのメニュー項目について
ダッシュボード、人、グループのメニュー項目をナビゲーションメニューの [選択済
み] リストに追加していない場合、これらの項目はオブジェクトのスマート検索項目
セットに自動的に組み込まれ、Salesforce1のメニューの [最近] セクションに表示されま
す。ダッシュボード、人、グループをナビゲーションメニューの [選択済み] リストに
個別に追加した場合、これらの項目は [最近] セクション外に表示され、ToDo や Today、
その他の個別のメニュー項目と同様に Salesforce1 メニューでの位置をカスタマイズで
きます。
24
第 3 章 Salesforce1 向けの組織の設定
オブジェクトを [最近] セクションに固定
ユーザは、Salesforce1 ナビゲーションメニューの [最近] セクションに表示されるオブ
ジェクトをカスタマイズできます。オブジェクトをSalesforceのフルサイトで検索する
場合は、オブジェクトの名前の上にマウスを置いて、
をクリックすると、そのオ
ブジェクトが検索結果の上部に固定されます。フルサイトに固定されたオブジェクト
の順序によって、ナビゲーションメニューの [最近] セクションの上部に固定されるオ
ブジェクトの順序が決まります。ただし、この方法でオブジェクトを固定すると、[最
近] セクションの固定されていない残りのオブジェクトが [その他] 要素にドロップさ
れる可能性があります。
25
第4章
トピック:
•
•
Salesforce1 でのペー
ジレイアウトの機
能
コンパクトレイア
ウトの操作
Salesforce1 でのデータの表示方法
のカスタマイズ
Salesforce1アプリケーション用に組織の設定を行ったら、ユー
ザのモバイル操作環境を最適化するために Salesforce フルサ
イトで他にできる操作を検討します。
Salesforce1 での情報の表示方法には、Salesforce の 2 つの要素
が影響します。1 つは従来のページレイアウトです。もう 1
つは新しいコンパクトレイアウトです。この章では、この
両方について説明します。
27
第 4 章 Salesforce1 でのデータの表示方法のカスタマイズ
Salesforce1 でのページレイアウトの機能
Salesforce フルサイトで高度なページレイアウトエディタを使用すると、オブジェクト
のレコード詳細ページのレイアウトをカスタマイズし、アクションを設定し、表示さ
れる項目と関連リストを調整できます。
Salesforce1 では、ページレイアウトでモバイル環境の次の領域を決定します。
レコードの関連情報および詳細ページ
Salesforce1 でレコードを参照する場合、レコードタイプやユーザのプロファイルに
基づいて、項目、Visualforce ページ、および関連リストが表示されます。関連リス
トは、ページまたは関連リストの名前が記載された 1 行のカードとして表示されま
す。関連リストカードをタップすると、その詳細が表示されます。
モバイルカード
ページレイアウトの [モバイルカード] セクションに拡張ルックアップ、コンポー
ネント、キャンバスアプリケーション、および Visualforce ページを追加すると、
Salesforce1 にモバイルカードとして表示できます。このセクションに配置した要素
は、Salesforceフルサイトのレコードの詳細ページには表示されません。これらは、
Salesforce1 のレコードの関連情報ページにのみ表示されます。
メモ: Spring '14 より後に作成された組織では、ページレイアウトの [モバイル
カード] セクションに、サポートオブジェクトとして Twitter コンポーネントが
デフォルトで追加されます。
アクション
Salesforce1では、ページレイアウトで設定したアクションは、オブジェクトのレコー
ドページのアクションバーとアクションメニューに表示されます。
サンプル取引先 Edge Communications のレコード詳細ページ、関連情報ページ、アクショ
ンメニューは、次のようになります。
28
第 4 章 Salesforce1 でのデータの表示方法のカスタマイズ
モバイルのためのページレイアウトの見直し
数十個の項目と多くの関連リストが表示されるページレイアウトは、コンピュータの
画面でレコードを表示するときは処理しやすい場合もありますが、小さいモバイルデ
バイスでは同じレコードの表示には全く適さない可能性があります。モバイルデバイ
スを使用して情報にアクセスするユーザは必要な情報をすばやく入手する方法を求め
ています。数百の項目や関連リストから取捨選択させることは意味がありません。
たとえば、Express Logistics and Transport のカスタム取引先ページレイアウトに、32 個の
標準項目とカスタム項目があるとします。項目数としてはそれほど多くないように思
えますが、モバイルコンテキストではすぐにいっぱいになってしまいます。Salesforce
フルサイトの場合、Express Logistics and Transport の取引先詳細ページは次のようになり
ます。
29
第 4 章 Salesforce1 でのデータの表示方法のカスタマイズ
Salesforce1 では、同じ取引先詳細ページが次のように表示されます。
30
第 4 章 Salesforce1 でのデータの表示方法のカスタマイズ
スクロールするのは 3 ページですが、これは項目が 32 個しか含まれないページレイア
ウトです。モバイルユーザが、携帯電話で数十項目のレコード詳細の中から特定の項
目を見つけようとすると、何度もスクロールしなければならなくなります。これは最
適なユーザ環境とは言えません。ユーザの生産性は確実に低下します。
モバイルユーザのページレイアウトは、2 つの方法 (既存のページレイアウトを再設計
する方法、またはモバイルで使いやすい新しいページレイアウトを最初から作成する
方法) で処理できます。
モバイル用ページレイアウトの最適化のヒント
多くの場合、モバイル専用のページレイアウトを新しく作成する意味はありません。
次に、既存のページレイアウトをモバイルで使いやすくするためのヒントと使用方法
を示します。
ページレイアウトを最適化するときに、次の点に留意してください。
• 一目でわかるようにすべき重要な情報は?
• Salesforce1 で作業するユーザにとって重要なタイミングは?
• ユーザの処理を不要にするために自動化できることは?
重要: 項目を整理し、最小限にする
• セクションを使用して情報を論理的に整理します。最も重要な情報は、最初に表
示されるようにページ上部に配置します。ユーザは項目を個別に検索することを
望みません。類似した項目をセクションで整理すると、必要な情報が見つかりや
すくなります。これにより、関心があるセクションまでページを容易に下へスク
ロールできます。
• 取引先、取引先責任者、リードの場合、上部付近に電話項目やメール項目を配置
する必要はありません。これらの項目にはすでに、各レコードページのアクショ
ンバーにある
なっています。
および
アイコンを使用してすばやくアクセスできるように
• ページは参照しているデバイスに基づいて動的に表示されるため、項目を 1 列に揃
える必要はありません。電話では項目が 1 列に並び替えられ、タブレットまたはデ
スクトップでは 2 列で表示されます。
• 最も重要な項目をコンパクトレイアウトに配置します。コンパクトレイアウトで
は、Salesforce1 のレコードの特長とレコードプレビューカードを利用できます。そ
31
第 4 章 Salesforce1 でのデータの表示方法のカスタマイズ
のため、項目が目につきやすく、モバイルユーザがレコード詳細までドリルダウ
ンする必要はありません。コンパクトレイアウトの詳細については、後ほど説明
します。
• 必須項目数を最小限に抑えます。項目を必須に設定すると、すべてのページレイ
アウトの詳細ページに表示されることになります。そのため、各項目が本当に必
須かどうかを検討してください。レコードの特定の項目は実際には保存する必要
はないことを関係者に知らせる必要がある場合があります。
• すべてのレコードに共通するとは限らない項目をすべてのレコードで表示する必
要がないように、組織で利用可能な場合はレコードタイプの使用を検討してくだ
さい。
• 画面に表示するレコード数を削減するには、ユーザにデータを入力させる代わり
に、新しいレコードにデフォルト値を使用することを検討してください。
コンパクトレイアウトの操作
モバイル環境におけるSalesforceデータの表示方法をカスタマイズできるのは、ページ
レイアウトだけではありません。コンパクトレイアウトは、レコードの重要な項目を
一目で確認できるよう表示するために Salesforce1 で使用されます。コンパクトレイア
ウトは、スペースが限られていて、レコードをすばやく認識することが重要なタッチ
スクリーンモバイルデバイスでレコードを表示するために設計されています。
Salesforce1ではシステムのデフォルトが標準装備されているため、オブジェクトのコン
パクトレイアウトの作成とカスタマイズは必須ではありません。ただし、モバイル
ユーザが必要な情報をすばやく取得できるようにするには、コンパクトレイアウトを
使用して、重要な項目をオブジェクトレコードヘッダー (および他の場所) に配置する
ことをお勧めします。
Salesforce フルサイトでは、ユーザがクイックアクションを使用してレコードを作成し
た後で Chatter フィード項目にどの項目が表示されるかは、コンパクトレイアウトに
よって決まります。
メモ: フィードを介して情報が誤って共有されるのを回避するため、クイックア
クションを使用して作成された ToDo の Chatter フィード項目に表示される項目は、
ToDo のページレイアウトによって決まります。
Salesforce1では、コンパクトレイアウトに割り当てた最初の 4 つの項目が、次の場所に
表示されます。
32
第 4 章 Salesforce1 でのデータの表示方法のカスタマイズ
• オブジェクトのレコードの [特長] 領域
• レコードの関連情報ページの拡張ルックアップカード
コンパクトレイアウトに割り当てた最初の 4 つの項目のいずれかに対してモバイル
ユーザにアクセス権がない場合は、レイアウトの次の項目が使用されます。
たとえば、オブジェクトのコンパクトレイアウトをカスタマイズする前とカスタマイ
ズした後の Salesforce1 の商品レコードページのスクリーンショットは、次のようにな
ります。
モバイルユーザが必要とする重要な項目をオブジェクトのコンパクトレイアウトに配
置すると、レコードページの [特長] 領域をスキャンするだけで情報をすばやく取得で
きます。
オブジェクトのカスタムコンパクトレイアウトを作成しないと、オブジェクトレコー
ドの特長項目、プレビューカード、アクション関連のフィード項目はすべて、定義済
みの項目セットを含む、参照のみで定義済みのシステムデフォルトのコンパクトレイ
アウトによって制御されます。カスタムコンパクトレイアウトを 1 つ以上作成した
ら、その 1 つをオブジェクトのプライマリコンパクトレイアウトとして設定できま
す。その後、プライマリコンパクトレイアウトがこのオブジェクトのデフォルトとし
て使用されます。
33
第 4 章 Salesforce1 でのデータの表示方法のカスタマイズ
コンパクトレイアウトについて
コンパクトレイアウトの動作に関する追加情報を示します。
コンパクトレイアウトでは、次を除くすべての項目種別がサポートされています。
• テキストエリア
• ロングテキストエリア
• リッチテキストエリア
• 複数選択リスト
Salesforce の特定の項目へのアクセス権がない場合、コンパクトレイアウトにその項目
は表示されません。
ページレイアウトから項目を削除しても、オブジェクトのコンパクトレイアウトから
は削除されません。2 つのレイアウトタイプは独立しています。
コンパクトレイアウトとレコードタイプ
オブジェクトに関連付けられているレコードタイプがある場合、プライマリコンパク
トレイアウトの割り当てを上書きして、特定のコンパクトレイアウトを各種レコード
タイプに割り当てることができます。デフォルトでは、レコードタイプの上書きを設
定しないと、すべてのレコードタイプでオブジェクトのプライマリコンパクトレイア
ウトが使用されます。
コンパクトレイアウトとレコードタイプについての詳細は、Salesforce ヘルプの「レ
コードタイプへのコンパクトレイアウトの割り当て」を参照してください。
34
第5章
トピック:
•
クイックアクショ
ンの操作
•
オブジェクト固有
のアクションとグ
ローバルアクショ
ン
•
アクションレイア
ウト
•
アクションの定義
済みの値の使用
•
カスタムアクショ
ン
•
アクションとペー
ジレイアウト
•
アクションのガイ
ドラインとベスト
プラクティス
Salesforce1 でのアクションの使用
システム管理者は、固有のアクションを作成して、すべて
のユーザが貴重なわずかな時間も無駄にしないようにする
ことができます。Salesforce1 に固有のアクションを作成する
場合、モバイル環境でどのような操作を希望するかをユー
ザに確認します。
たとえば、食品サービス会社のシステム管理者なら、配送
者が客先にいる間に余分な食品や足りない食品を携帯電話
からすぐに注文できる「緊急注文」アクションを作成する
ことができます。Salesforce1 用のアクションを作成すること
によって組織での導入が推進されるため、ユーザにも大変
喜ばれます。
この章では、アクションの種別とカテゴリ、ポイント & ク
リックツールを使用して Salesforce でアクションを作成およ
びカスタマイズする方法、外出中でもモバイルユーザが重
要な作業を行うのにアクションがどのように役立つかにつ
いて説明します。
35
第 5 章 Salesforce1 でのアクションの使用
クイックアクションの操作
アクションを使用すると、Salesforce および Salesforce1 でユーザが実行できる操作が増
えます。たとえば、レコードの作成および更新や活動の記録を、Chatter フィードで直
接実行したり、ユーザのモバイルデバイスから実行したりできます。
アクションを作成し、ホームページ、Chatterタブ、Chatterグループ、レコード詳細ペー
ジで、Chatterパブリッシャーにそれらを追加します。Salesforce1では、アクションは、
アクションバーおよび関連するアクションメニューにリスト項目アクションとして表
示されます。
アクションバーおよびアクションメニューの Salesforce1 アクション
クイックアクションを作成したら、カスタマイズできます。クイックアクションには
独自のアクションレイアウトがあり、アクションに含める項目およびその順序を指定
できます。
ただし、組織でアクションを操作する前に、Chatter パブリッシャーに表示するアク
ションのオブジェクトでフィード追跡を有効にします。この操作は、[設定] の[カスタ
マイズ] > [Chatter] > [フィード追跡] で行います。オブジェクトを選択し、[フィード追
跡の有効化] をオンにします。
36
第 5 章 Salesforce1 でのアクションの使用
オブジェクトでフィード追跡を有効にしたら、いくつかの手順を実行して、Salesforce1
モバイルアプリケーションおよび Salesforce フルサイトにアクションが正しく表示さ
れ、アクションがモバイル操作環境向けに最適化されるようにします。
アクションの設定時に実行する必要がある全体的な手順は、次のとおりです。
1. グローバルアクションまたはオブジェクト固有のアクションを作成します。
2. 使用時にユーザに表示される項目を選択して、アクションのレイアウトをカス
タマイズします。
3. オブジェクト固有のアクションを作成した場合は、そのオブジェクトの 1 つ以
上のページレイアウトに追加します。グローバルアクションを作成した場合
は、グローバルパブリッシャーレイアウトに追加します。
4. 可能な場合は、必須項目の定義済み項目値を設定します。
では、アクションの種別とカテゴリについて見てみましょう。まず、グローバルアク
ションとオブジェクト固有のアクションを確認します。
オブジェクト固有のアクションとグローバルアク
ション
作成するアクションの種類に関係なく、最初に、アクションをオブジェクト固有また
はグローバルのどちらにするかを決定する必要があります。この決定は、アクション
を明示的にオブジェクトに関連付ける必要があるかどうか、およびアクションをどこ
に表示するかに基づいて行う必要があります。
違いを確認してみましょう。
オブジェクト固有のアクション
オブジェクト固有のアクションは、オブジェクトのコンテキストで作成します。[設
定] から [カスタマイズ] をクリックし、アクションを作成するオブジェクトを選択し
て、[ボタン、リンク、およびアクション]をクリックします。そのオブジェクトのペー
ジレイアウトに追加できるのは、オブジェクト固有のアクションのみです。
オブジェクト固有のアクションの種別には次の 5 つがあります。
• オブジェクト固有のアクションにより、関連レコードに自動的に関連付けられる
レコードが作成されます。たとえば、取引先オブジェクトにオブジェクト固有の
37
第 5 章 Salesforce1 でのアクションの使用
アクションを追加して、取引先責任者を作成できるようにします。ユーザが、そ
のアクションで Acme 取引先の詳細ページに取引先責任者を作成すると、新しい取
引先責任者は自動的に Acme と関連付けられます。
• オブジェクト固有の更新アクションでは、ユーザが簡単にレコードを編集できま
す。更新が可能な項目を定義できます。
• オブジェクト固有の活動の記録アクションでは、ユーザは特定のレコードに関連
する通話、会議、その他のやりとりに関するメモを入力できます。
• オブジェクト固有のカスタムアクションは、オブジェクトレコードと関係がある
レコードをユーザが操作または作成できるようにする Visualforce ページまたはキャ
ンバスアプリケーションです。オブジェクト固有のカスタムアクションのVisualforce
ページには、関連するオブジェクト用の標準コントローラを含める必要がありま
す。たとえば、ユーザが取引先責任者の Twitter プロファイルをインポートし、そ
の情報を取引先責任者レコードに追加することができるカスタムアクションを作
成する場合、標準取引先責任者コントローラを使用します。
• ケースでのみ使用できる [メールを送信] アクションにより、Salesforce1 でケース
フィードの [メール] アクション (簡易版) へのアクセス権がユーザに付与されます。
グローバルアクション
グローバルアクションも [設定] から作成しますが、オブジェクト固有のアクションを
作成したときとは場所が異なります。グローバルアクションを作成するには、[設定]
で [作成] > [グローバルアクション] > [アクション] をクリックします。グローバルアク
ションと呼ばれる理由は、アクションがサポートされているどの場所にも配置できる
ためです。
グローバル作成アクションにより、ユーザはオブジェクトレコードを作成することが
できますが、作成したレコードと他の任意のレコードとの間に自動的な関連付けは行
われません。
Salesforce フルサイトの [ホーム] ページおよび Chatter タブのパブリッシャーから、また
は Salesforce1 のグローバルページ ([フィード]、[グループ] など) のアクションバーから
ユーザが活動の詳細を記録できるようにするには、活動の記録アクションをグローバ
ルレイアウトに追加します。
特定のオブジェクトと関係のあるレコードをユーザが操作または作成する必要がない
タスクのグローバルカスタムアクションを作成するには、Visualforceページまたはキャ
38
第 5 章 Salesforce1 でのアクションの使用
ンバスアプリケーションを使用します。詳細は、カスタムアクション (ページ 46) を
参照してください。
メモ:
• 主従関係の従オブジェクトであるオブジェクトのレコードを作成するアクショ
ンは、グローバルアクションではなくオブジェクト固有のアクションである
必要があります。
• 顧客を含む Chatter グループの場合、グローバル作成、活動の記録、およびカ
スタムアクションはサポートされず、Salesforce フルサイトのパブリッシャー
と Salesforce1 のアクションバーの両方に、標準アクション (投稿、ファイル、
リンク、アンケートなど) のみが表示されます。
オブジェクト固有のアクションまたはグローバルアクションを作成した後、アクショ
ンを Salesforce1 に表示するには、ページレイアウトまたはグローバルパブリッシャー
レイアウトに追加する必要があります。詳細は、アクションとページレイアウト (ペー
ジ 47) を参照してください。
オブジェクト固有のアクションおよびグローバルアクションでサポートされるオブ
ジェクトのリストについては、Salesforce ヘルプの「オブジェクト固有のアクション」
および「グローバルアクション」を参照してください。
アクションのカテゴリと種別
作成したアクションはグローバルまたはオブジェクト固有にできますが、Salesforce と
Salesforce1 では他の種類のアクションも使用できます。他の種別のアクション (一部は
Salesforce で事前定義されたアクション) もユーザに提供することができます。
アクションには、標準アクション、非標準アクション、デフォルトアクション、モバ
イルスマートアクション、カスタムアクション、生産性アクションなどの複数のカテ
ゴリがあります。
カテゴリ
説明
含まれるアクション 表示される場所
標準アク
ション
標準アクションは、Chatter
が有効化されたときに自動
的に含まれるアクション (投
稿、ファイル、リンク、ア
ンケートなど) です。これら
投稿、ファイル、リ Salesforce および
ンク、アンケート、 Salesforce1
および Work.com を使
用する組織では感
謝。
39
第 5 章 Salesforce1 でのアクションの使用
カテゴリ
説明
含まれるアクション 表示される場所
のアクションの表示順序は
カスタマイズできますが、
これらのプロパティは編集
できません。
標準アクションを使用する
には、オブジェクトの
フィード追跡が有効になっ
ている必要があります。
非標準アク 非標準アクションは、ユー
ション
ザが作成およびカスタマイ
ズするアクションです。ア
クションは、グローバルま
たはオブジェクト固有にす
ることができます。
デフォルト デフォルトアクションは、
アクション 組織のシステム管理者と
ユーザがアクションの使用
を開始できるように、
Salesforce によって提供され
る事前定義済みアクション
です。Salesforce フルサイト
の [ホーム] ページ、レコー
ド詳細ページ、Chatter タブ、
および Salesforce1 のアクショ
ンバーで、ユーザがデフォ
ルトアクションを使用でき
るようにするには、デフォ
ルトアクションをパブリッ
シャーレイアウトに追加し
ます。
Salesforce および
Salesforce1
オブジェクトによっ Salesforce および
て異なります。グ Salesforce1
ローバルアクション
およびオブジェクト
に適用されるデフォ
ルトアクションのリ
ストについては、
Salesforce ヘルプの
「デフォルトアク
ションの概要」を参
照してください。
デフォルトアクションは、
取引先、ケース、取引先責
40
第 5 章 Salesforce1 でのアクションの使用
カテゴリ
説明
含まれるアクション 表示される場所
任者、リード、および商談
オブジェクトでサポートさ
れています。
モバイルス モバイルスマートアクショ
マートアク ンも、デフォルトアクショ
ション
ンと同様に事前設定された
アクションで、同じ一連の
オブジェクトでサポートさ
れます。
オブジェクトによっ Salesforce1
て異なります。各オ
ブジェクトで展開さ
れたモバイルスマー
トアクション要素に
含まれるアクション
モバイルスマートアクショ のリストについて
ンは、ページレイアウトエ は、Salesforce ヘルプ
ディタの [パブリッシャーの の を参照してくだ
アクション] セクションに単 さい。
一の要素として表示されま
す。
Salesforce1 では、モバイルス
マートアクション要素は一
連の異なる作成アクション
に展開され、ユーザが
フィードでレコードを直接
作成できるようになりま
す。
カスタムア カスタムアクションは、定 ユーザが作成するカ Salesforce および
クション
義された機能を備えた
スタムアクション。 Salesforce1
Visualforce ページまたはキャ
顧客を含むChatterグ
ンバスアプリケーションで
ループではサポート
す。たとえば、ユーザが
されません
5,000 文字よりも長いコメン
トを作成できるようにする
カスタムアクションや、サ
ポートエージェントが顧客
と視覚的にやりとりするた
41
第 5 章 Salesforce1 でのアクションの使用
カテゴリ
説明
含まれるアクション 表示される場所
めにビデオ会議アプリケー
ションを統合するカスタム
アクションを作成できま
す。
カスタムアクションは、グ
ローバルまたはオブジェク
ト固有にすることができま
す。
生産性アク 生産性アクションはSalesforce オブジェクトによっ Salesforce1
ション
によって事前定義され、制 て異なります。アク
限されたオブジェクトの
ションには、メール
セットに適用されます。生 を送信、活動の記
産性アクションを編集また 録、地図、Web サイ
は削除することはできませ トを表示、ニュース
ん。
を閲覧が含まれま
生産性アクションは次のオ す。
ブジェクトに表示されま
す。
• 取引先
• 取引先責任者
• 行動
• リード
• ユーザ
• ユーザプロファイル
使用可能なアクションは、組織でChatterとパブリッシャーのアクションが有効になっ
ているかどうかに応じて異なります。この表では、アクションカテゴリ、アクショ
ン、アクションが表示される場所について説明しています。Chatter の有効化がアク
ションの表示に与える影響の表については、付録のChatter が有効な場合と無効な場合
のアクション (ページ 68) を参照してください。
42
第 5 章 Salesforce1 でのアクションの使用
アクションのカテゴリには、機能に応じてさまざまな種別のアクションを分類できま
す。
• 作成アクションではレコードを作成できます。これらは、Salesforceホームページの
[簡易作成] 機能および [新規作成] 機能とは異なります。この作成アクションでは、
入力規則や項目の必須性が遵守され、各アクションの項目を選択できるからです。
• 活動の記録アクションを使用すると、ユーザは通話やその他の顧客とのやりとり
の詳細を記録できます。これらの活動ログは、完了した ToDo として保存されます。
• 質問アクションを使用すると、ユーザは、操作しているレコードに関する質問を
したり、質問を検索したりできます。
• ケースでのみ使用できる [メールを送信] アクションでは、ユーザは Salesforce1 の
ケースフィードの [メール] アクション (簡易版) を利用できるようになります。
• 更新アクションでは、ユーザがレコードのフィードからレコードを変更できます。
作成アクション、活動の記録アクション、カスタムアクションでは、オブジェクト固
有アクションまたはグローバルアクションのいずれかを作成できます。更新アクショ
ンはオブジェクト固有である必要があります。
アクションレイアウト
オブジェクトレコードページにカスタマイズ可能なページレイアウトがあるのと同じ
ように、アクションにもカスタマイズ可能なアクションレイアウトがあります。アク
ションレイアウトでレコードを追加、削除、または並び替えて、ユーザがアクション
の実行時に必要とする重要な項目のみを表示できます。
グローバルアクションのレイアウトをカスタマイズするには、[設定] で[作成] > [グロー
バルアクション] > [アクション] をクリックしてから、リスト内のグローバルアクショ
ンの横にある [レイアウト] をクリックします。
オブジェクト固有のアクションのレイアウトをカスタマイズするには、[設定] で[カス
タマイズ] > オブジェクト > [ボタン、リンク、およびアクション] をクリックしてか
ら、リスト内のアクションの横にある [レイアウト] をクリックします。
作成したアクションのレイアウトを初めて表示する場合、対象オブジェクトのデフォ
ルト項目、標準必須項目、全般的に必須のカスタム項目など、特定の項目は事前入力
されます。
レイアウトに含める項目を指定するには、アクションレイアウトエディタを使用しま
す。
43
第 5 章 Salesforce1 でのアクションの使用
アクションレイアウトエディタには、画面上部のパレットと画面下部のアクションレ
イアウトがあります。パレットに含まれるのは、アクションの対象オブジェクトから
アクションレイアウトに追加可能な項目です。ただし、次の項目種別はサポートされ
ておらず、パレットに表示されません。
• レコードタイプ項目
• 積み上げ集計項目、数式項目、自動採番項目など、参照のみの項目種別
• [作成者] や [最終更新者] など、参照のみのシステム項目
メモ: 項目の種別をアクションでサポートされている種別からサポートされてい
ない種別に変換すると、項目はアクションレイアウトから削除されます。アク
ションレイアウトを変更せずに項目をサポートされている種別に再変換した場
合、項目は自動的にレイアウトに再追加されます。アクションレイアウトを編集
してから項目をサポートされている種別に再変換した場合は、項目を手動でレイ
アウトに再追加する必要があります。
44
第 5 章 Salesforce1 でのアクションの使用
アクションの定義済みの値の使用
アクションの特定の項目に対して定義済みの値を設定すると、モバイルユーザの生産
性が向上し、同時にモバイル環境のアクションを最適化することができます。
アクションレイアウトを設定するときは、使用する項目数が少ないほうが便利です。
ほとんどのユーザ (特にモバイルユーザ) は、多くの必須項目に入力することを好みま
せん。作業をすばやく完了して、次の操作に進むことを希望します。アクションレイ
アウトで使用する項目数を削減するには、できる限り多くの項目に定義済みの値を使
用します。定義済みの値を設定できる項目が多くなれば、レイアウトから削除できる
項目が増え、アクションを簡単かつ迅速に使用できるようになります。使いやすさと
必須情報の量のバランスを取ってください。ただし、必須項目については、アクショ
ンレイアウトから削除する場合は必ず定義済みの値を設定してください。そのアク
ションをユーザが適用するときに、レコードが正しく保存されなくなります。
アクションを使用して作成したオブジェクトレコードの項目に定義済みの値を設定す
ると、それらの項目をアクションレイアウトに追加する必要がなくなります。たとえ
ば、ユーザが商談を作成するアクションを設定する場合、[フェーズ] 項目の定義済み
の値として [見込み客] を設定します。そのアクションを使用してユーザが新規に作成
するすべての商談は、[見込み客] フェーズに自動的に割り当てられます。[フェーズ]
項目には値が自動的に割り当てられるため、この項目をアクションのレイアウトから
削除できます。
オブジェクト固有のアクションに定義済みの値を設定するには、[カスタマイズ] > オ
ブジェクト > [ボタン、リンク、およびアクション] をクリックします。グローバルア
クションに定義済みの値を設定するには、[作成] > [グローバルアクション] > [アクショ
ン] をクリックします。どちらの場合も、アクションリストページでアクション名を
クリックしてから、[定義済み項目値] 関連リストで [新規] をクリックします。
アクションレイアウトエディタで使用できる任意の項目に定義済みの値を設定できま
す。ただし、次の項目は除きます。
• リッチテキストエリア項目
• 複数選択リスト
• 自動採番項目、数式項目、積み上げ集計項目など、参照のみの項目種別
アクションの項目の定義済みの値は、レコードの項目に設定できるデフォルト値とは
異なります。項目がアクションに含まれている場合は、アクションの定義済みの値の
セットとデフォルト値のセットの両方を設定できます。アクションの項目に定義済み
45
第 5 章 Salesforce1 でのアクションの使用
の値とデフォルト値のセットの両方が含まれている場合、デフォルト値ではなく定義
済みの値がアクションで使用されます。
オブジェクト固有のアクションでは、ソースオブジェクトおよびその関連オブジェク
トへの参照を定義済みの値に含めることができます。
ヒント: 必須項目をアクションレイアウトから削除できますが、項目に事前定義
値があることを確認してください。定義済みの値がない場合は、レコードを作成
できません。
カスタムアクション
カスタムアクションは、定義された機能を備えた Visualforce ページまたはキャンバス
アプリケーションです。たとえば、ユーザが 5,000 文字よりも長いコメントを作成で
きるようにするカスタムアクションや、サポートエージェントが顧客と視覚的にやり
とりするためにビデオ会議アプリケーションを統合するカスタムアクションを作成で
きます。
オブジェクト固有およびグローバルのカスタムアクションを作成できます。
オブジェクト固有のカスタムアクションは、オブジェクトレコードと関係があるレ
コードをユーザが操作または作成できるようにする Visualforce ページまたはキャンバ
スアプリケーションです。オブジェクト固有のカスタムアクションの Visualforce ペー
ジには、関連するオブジェクト用の標準コントローラを含める必要があります。たと
えば、ユーザが取引先責任者の Twitter プロファイルをインポートし、その情報を取引
先責任者レコードに追加することができるカスタムアクションを作成する場合、標準
取引先責任者コントローラを使用します。
特定のオブジェクトと関係のあるレコードをユーザが操作または作成する必要がない
タスクのグローバルカスタムアクションを作成するには、Visualforceページまたはキャ
ンバスアプリケーションを使用します。カスタムアクションとして使用するキャンバ
スアプリケーションでは、場所としてパブリッシャーが必要です。グローバルカスタ
ムアクションとして使用する Visualforce ページでは、標準コントローラが使用できま
せん。たとえば、ユーザが住所を入力して地図、現地時間、現地の天候を表示するカ
スタムアクションを作成するとします。このアクションでは、標準コントローラを一
切使用しない Visualforce ページを作成し、それをカスタムグローバルアクションとし
て追加します。
46
第 5 章 Salesforce1 でのアクションの使用
Visualforceカスタムアクションは、通常のオブジェクト固有のアクションまたはグロー
バルアクションを作成するのと同じ方法で作成します。ただし、アクション種別を選
択するときには、[レコードを作成] や [活動の記録] ではなく、[カスタム Visualforce] を
選択します。次に、アクションに使用する Visualforce ページを選択します。
キャンバスアプリケーションのカスタムアクション作成はより複雑であるため、ここ
では詳細には説明しません。キャンバスアプリケーションとカスタムアクションにつ
いての詳細は、『Salesforce1 モバイルアプリケーション開発者ガイド』を参照してくだ
さい。
メモ: 顧客を含む Chatter グループの場合、グローバル作成、活動の記録、および
カスタムアクションはサポートされず、Salesforceフルサイトのパブリッシャーと
Salesforce1 のアクションバーの両方に、標準アクション (投稿、ファイル、リン
ク、アンケートなど) のみが表示されます。
アクションとページレイアウト
Salesforce フルサイトと Salesforce1 の両方にアクションが表示されるようにするには、
アクションをページレイアウトに追加する必要があります。
グローバルページレイアウト
グローバルページとはどのようなものでしょうか。例を挙げると、[ホーム] ページ、
[ユーザプロファイル] ページ、および Chatter ホームページはすべて、Salesforce フルサ
イトのグローバルページです。これらのページに表示されるアクションは、グローバ
ルパブリッシャーレイアウトによって決定します。グローバルパブリッシャーレイア
ウトはページレイアウトに似ていますが、含まれているのは [パブリッシャーのアク
ション] セクションのみです。
[ホーム] ページや Chatter ページなどのグローバルページの Chatter パブリッシャーに表
示されるアクションをカスタマイズするには、グローバルパブリッシャーレイアウト
を使用します。また、Salesforce1 の [フィード] ページと [人] ページのアクションバーお
よびアクションメニューでユーザに表示されるアクションも、グローバルパブリッ
シャーレイアウトによって決まります。グローバルパブリッシャーレイアウトは、グ
ローバルアクションからのみ作成できます。
グローバルパブリッシャーレイアウトを作成したら、各種ユーザプロファイルに割り
当てることができます。これにより、プロファイルごとにユーザに表示されるアク
47
第 5 章 Salesforce1 でのアクションの使用
ションをカスタマイズできます。デフォルトで、アクションはグローバルページに表
示されます。
カスタムグローバルパブリッシャーレイアウトを作成する、またはデフォルトのグ
ローバルレイアウトをカスタマイズするには、[設定] で [作成] > [グローバルアクショ
ン] > [パブリッシャーレイアウト] に移動します。グローバルパブリッシャーレイアウ
トの定義が完了したら、[パブリッシャーレイアウトの割り当て] をクリックして、レ
イアウトをユーザプロファイルに割り当てます。
オブジェクトページレイアウト
オブジェクト固有のアクションは、割り当てられたオブジェクトのページレイアウト
にのみ追加できます。一方、グローバルアクションは、アクションをサポートするオ
ブジェクトであれば、どのオブジェクトのページレイアウトにも追加できます。
オブジェクトページレイアウト (取引先、商談、取引先責任者など) に表示されるアク
ションは、ページレイアウトエディタを使用してカスタマイズできます。オブジェク
トのページレイアウトの [パブリッシャーのアクション] セクションに追加されたアク
ションは、Salesforce フルサイトではそのオブジェクトの Chatter パブリッシャーに、
Salesforce1ではそのオブジェクトのレコードページのアクションバーに表示されます。
オブジェクトページのアクションは、[設定] の [カスタマイズ] > オブジェクト > [ペー
ジレイアウト] で管理できます。
ページレイアウトのアクションをカスタマイズしていない場合、そのオブジェクトの
ページに表示されるアクションは、デフォルトのグローバルパブリッシャーレイアウ
トのアクションになります。ページレイアウトでグローバルパブリッシャーレイアウ
ト設定を使用している場合、その設定を上書きできます。
• ページレイアウト上のグローバルレイアウト設定を上書きするには、[パブリッ
シャーのアクション] セクションのテキストから [グローバルレイアウトを上書き]
をクリックするか、 をクリックします。上書きされると、グローバルパブリッ
シャーレイアウトに割り当てられていたアクションに関係なく、アクションはデ
フォルトの標準アクション (投稿、ファイル、リンク、アンケート、感謝) になり
ます。
• アクションをグローバルパブリッシャーレイアウトに戻すには、[パブリッシャー
のアクション] セクションにマウスポインタを置き、 をクリックします。
48
第 5 章 Salesforce1 でのアクションの使用
アクションのガイドラインとベストプラクティス
アクションは、ユーザがすばやく作業を行うために非常に有効な方法です。システム
管理者は、ユーザに必要な的確なアクションを提供するという重要な役割を果たしま
す。
どのような種類のアクションを作成するかを検討するとき、または実際にアクション
を作成するときも、次の推奨事項を考慮してください。
• アクションレイアウトをカスタマイズするときは、ユーザがそれで何を実行する
かを考慮します。最小限に抑えることが重要です。モバイルユーザにとって、ま
た、これらのアクションから発生するケース、通話、レコードを処理するすべて
のユーザにとって必要な項目のみを含めます。
• アクションを簡易ナビゲーションショートカットとして使用しないでください。
アクションは機能の実行を目的として設計されています。
• アクションにタスク指向の名前を付け、ユーザに機能がわかるようにします。新
規、作成、共有、更新、インポートのような用語を使用します。名前は簡潔なも
のにします。
• どこからでもアクセスでき、特定のオブジェクトに結び付けられていないアクショ
ンをユーザが必要としている場合は、グローバルアクションを作成します。
• 各アクションに関する作成者自身のメモを作成するには、[説明] 項目を使用しま
す。これはたとえば、さまざまなレコードタイプで似たアクションを複数作成す
る場合に特に便利です。説明は、オブジェクト固有のアクションのボタン、リン
ク、アクションのリストまたはグローバルアクションのリスト、およびアクショ
ンの詳細ページに表示されます。作成者のメモはユーザには表示されません。
• アクションレイアウトに追加できる項目数にハードリミットはありません。ただ
し、最適な使いやすさを得るため、項目は 8 個以下にすることをお勧めします。20
項目以上を追加すると、ユーザの効率が大幅に低下します。レイアウトの項目数
を減らすには、必須項目の定義済みの値を作成して、その項目をレイアウトから
削除します。項目の定義済みの値は、アクションの詳細ページから設定できます。
49
第6章
トピック:
•
Salesforce1 への
Visualforce ページの
取り込み
•
Salesforce1 での
Visualforce ページの
サポート
Visualforce ページと Salesforce1
Visualforce を使用して Salesforce1 アプリケーションを拡張し、
モバイルユーザが外出中に必要な機能を提供できます。
たとえば、選択した取引先の場所を Google マップでモバイ
ルユーザに表示する Visualforce ページを含めることができま
す。Salesforce1 では、このページが取引先レコードの関連情
報ページにモバイルカードとして表示されます。
51
第 6 章 Visualforce ページと Salesforce1
Salesforce1 への Visualforce ページの取り込み
Visualforce ページは、Salesforce1 で表示する前に、モバイルユーザに対して有効にする
必要があります。これを行うには、[設定] で [開発] > [ページ] をクリックしてから、
ページ名の横にある [編集] をクリックし、そのページの [Salesforce モバイルアプ
リケーションでの使用が可能] チェックボックスをオンにします。
ヒント: Visualforce ページをモバイル用に有効にしても、自動的にモバイルで使い
やすくなる訳でありません。既存の Visualforce ページを Salesforce1 アプリケーショ
ンで公開する前に、携帯電話やタブレットでどのように表示され機能するように
するかを検討してください。多くの場合、モバイルフォームファクタ専用の新し
いページを作成する必要があります。
Visualforce ページは、Salesforce1 ユーザインターフェースの次の領域に表示できます。
• Visualforce タブを介したナビゲーションメニュー
• カスタムアクションを介したアクションバー
• レコードの関連情報ページ上のモバイルカード
• 上書きされた標準ボタン、またはカスタムボタンおよびカスタムリンク
• レコード詳細ページレイアウトへの埋め込み
Visualforce を使用した Salesforce1 のカスタマイズについて詳しく調べ、Salesforce1 のペー
ジを設計するときに使用する多くのベストプラクティスを見つけるには、『Salesforce1
モバイルアプリケーション開発者ガイド』の Visualforce の章を参照してください。
Salesforce1 での Visualforce ページのサポート
Salesforce1 で Visualforce ページを操作する場合は、次の考慮事項に留意してください。
• Visualforce ページよって上書きされた標準タブ、カスタムオブジェクトタブ、およ
びリストビューは、Salesforce1 ではサポートされません。Visualforce ページはフルサ
イトのユーザに表示されますが、Salesforce1 ユーザには、オブジェクトのデフォル
トのSalesforce1ページが表示されます。この制限は、オブジェクトに対するSalesforce1
の操作性を維持するために設定されています。
• メタデータ API を使用して ApexPage オブジェクトの isAvailableInTouch 項目を
編集することによって、Salesforce1 の Visualforce ページを有効にすることもできま
す。
52
第 6 章 Visualforce ページと Salesforce1
• Visualforce タブ設定ページの [Salesforce Classic 準備完了] チェックボックス
は、Salesforce Classic 専用であり、Salesforce1 アプリケーションの Visualforce ページに
は適用されません。
53
第7章
トピック:
•
Salesforce1 のブラン
ド設定のしくみ
•
Salesforce1 アプリ
ケーションのブラ
ンド設定のヒント
独自の Salesforce1 アプリケーショ
ンにするためのカスタムブランド
設定の使用
Salesforce1 アプリケーションを会社のブランドのデザインに
合わせてカスタマイズし、モバイルユーザにアプリケーショ
ンがすぐに認識されるようにすることができます。カスタ
ムブランド設定は、Salesforce1 ダウンロード可能アプリケー
ションおよび Salesforce1 モバイルブラウザアプリケーション
のバージョン 5.2 以降で使用できます。
55
第 7 章 独自の Salesforce1 アプリケーションにするためのカスタムブランド設定の使用
Salesforce1 のブランド設定のしくみ
Salesforce1 アプリケーションのブランド設定のカスタマイズは、[設定] の [Salesforce1 の
設定] > [ブランド] で行います。
前提条件
Salesforce1 アプリケーションをカスタマイズするためにアップロードした画像は、
Salesforce1 Branding Resources というドキュメントフォルダに保存されます。このため、
システム管理者が Salesforce1 ブランド設定ページを表示および変更するには、事前に
ドキュメントオブジェクトが組織で有効になっている必要があります (ただし [ドキュ
メント] タブは表示されなくてもかまいません)。
Salesforce1 モバイルブラウザアプリケーションのユーザにカスタムブランド設定を表示
するには、組織のドキュメントを有効にする必要があります。Salesforce1 ダウンロード
可能アプリケーションの場合、ユーザにはドキュメントに対する「参照」ユーザ権限
も必要です。
カスタマイズ可能な内容
要素
説明
ブランドの色
ヘッダー、ボタン、検索バーなど、主要なユーザインター
フェース要素の色。
選択したブランドの色に基づいて、ナビゲーションメニュー
の境界線、通知リスト、ボタンテキストなどのユーザイン
ターフェースに対比色が自動的に定義されます。
読み込み中ページの色 モバイルユーザがログインした後に表示される読み込み中
ページの背景色。
読み込み中ページのロ モバイルユーザがログインした後に表示される読み込み中
ゴ
ページの画像。
最適な結果を得るには、許容される最大サイズの画像を使用
することをお勧めします。最大画像サイズは、460 x 560ピク
セルです。
56
第 7 章 独自の Salesforce1 アプリケーションにするためのカスタムブランド設定の使用
要素
説明
パブリッシャーアイコ Salesforce1 ダウンロード可能アプリケーションの場合、バー
ン
ジョン 6.x 以前のみ。
パブリッシャーを開くためのパブリッシャーアイコンとして
使用される画像 (デフォルトでは )。最適な結果を得るに
は、88 x 88 ピクセルの画像を使用することをお勧めします。
この項目は、パブリッシャーアイコンがアクションバーに置
き換えられたバージョン 7.0 以降の Salesforce1 モバイルアプリ
ケーションには適用されません。
Salesforce1アプリケーションのログインページのブランド設定をカスタマイズすること
もできます。ログインページを変更するには、[私のドメイン] を有効化する必要があ
ります。会社の Salesforce1 ログインページをカスタマイズするには、Salesforce ヘルプ
の 「ログインページのブランド設定のカスタマイズ」を参照してください。
Salesforce1 アプリケーションのブランド設定のヒ
ント
Salesforce1アプリケーションのブランド変更を検討している場合、次のヒントを参考に
してください。
• 配色、フォント、その他のブランド設定の変更を検討している場合は、『Salesforce1
Style Guide』を参照してください。
• ロゴ画像を作成するときは、必ず圧縮してください。多くの画像編集プログラム
で、このプロセスは「圧縮を使用」、「画像の最適化」、「Web 用に圧縮」など
と呼ばれています。
• デスクトップモニタだけでなくユーザベースと同じデバイスを使用して、Salesforce1
でロゴが正しく表示されることを確認します。各デバイスの画面サイズとピクセ
ル密度に応じて、画像は異なる縮尺率または縦横比で表示される可能性がありま
す。
57
第 7 章 独自の Salesforce1 アプリケーションにするためのカスタムブランド設定の使用
• Salesforce1 では、カスタムブランド設定要素に .png、.gif、および .jpg 画像形
式がサポートされていますが、最適な結果を得るためには .png を使用することを
お勧めします。
• 次のインターフェース要素はカスタマイズできません。
– モバイルデバイスのホーム画面に表示される Salesforce1 アプリケーションアイ
コン。
– iOS 用のダウンロード可能 Salesforce1 アプリケーション起動時の初期読み込み中
画面。この読み込み中画面は、ログインページでユーザに入力が要求される前
に表示されます。
• カスタムブランド設定の変更を表示するには、アプリケーションを閉じてから再
度ログインする必要があります。
58
第8章
補足
Salesforce1 で実行できる操作を確認するには、次のリソース
が役立ちます。
Salesforce1 ロールアウトガイド
組織を設定し、Salesforce1 用にカスタマイズしたら、
Salesforce1モバイルアプリケーションをユーザにロールア
ウトします。ロールアウトを正常に行うための Salesforce
の 5 つの手順を確認するには、このサイトを参照してく
ださい。
Salesforce1 モバイルアプリケーション開発者ガイド
一連のチュートリアルと Developer Edition 組織のサンプル
データを使用して Salesforce1 について説明する、システ
ム管理者および開発者向けの複合ガイドです。ページレ
イアウト、コンパクトレイアウト、アクション、Salesforce1
のカスタマイズ、Visualforce、キャンバスアプリケーショ
ン、カスタムアクションの章があります。
[Salesforce ヘルプ & トレーニング] ポータル
Salesforce のヘルプドキュメント専用のサイト。作業に必
要なヘルプを参照し、質問への回答を見つけ、ヒント
シートやその他のガイドをダウンロードできます。
Salesforce Success コミュニティ
Salesforce での円滑な作業に役立つ非常に便利なツールが
揃っています。Salesforce カスタマー、パートナー、製品
専門家、従業員とつながりを持ち、学習し、質問に関す
る回答を取得し、新しいアイデアを共有してください。
59
第9章
トピック:
•
Salesforce1 のアク
ションバーおよび
リスト項目アク
ションでのアク
ションの順序
•
Chatter が有効な場
合と無効な場合の
アクション
•
Salesforce1 アプリ
ケーション機能の
概要: 各バージョン
で使用可能な機能
•
Salesforce1 のエディ
ションとライセン
ス
付録
このガイドの目的の 1 つは、システム管理者が、複雑な場合
がある Salesforce1 の環境内を容易に移動して操作できるよう
にすることです。これらの付録には、エディションとライ
センスの情報、Salesforce1 ダウンロード可能アプリケーショ
ンとモバイルブラウザアプリケーション間の機能サポート
の違いを示すグラフなど、便利な補足資料が含まれていま
す。
61
第 9 章 付録
Salesforce1 のアクションバーおよびリスト項目ア
クションでのアクションの順序
Salesforce1のアクションバーおよびリスト項目アクションのアクションの表示順序は、
組織のページレイアウトやパブリッシャーレイアウトで部分的に制御できます。ただ
し、簡単にアクセスできるようにSalesforceによって重要なアクションの場所が事前定
義されている場合もあります。
アクションバー、リスト項目アクション、および関連付けられたアクションメニュー
のアクションは、複数のグループに分割されています。グループの配置は固定されて
いますが、グループ内のアクションの順序は、オブジェクトとグローバルパブリッ
シャーレイアウトまたはオブジェクトのページレイアウトに表示されるアクションに
基づいて、変化する可能性があります。
表 1 : アクショングループとその表示順序
アクション
グループ 1
アクション
グループ 2
アクション
グループ 3
アクション
グループ 4
アクション
グループ 5
アクション
グループ 6
Salesforce に
よって事前
定義された
アクション
のセット。
ユーザが参
照している
ページに
よって異な
ります。
Salesforce に
よって事前
定義された
アクション
のセット。
ほとんどの
オブジェク
トでは、こ
のセットに
は、標準の
[編集]ボタン
のみが含ま
れます。
残りのク
イックアク
ション。グ
ローバルパ
ブリッ
シャーレイ
アウトまた
はオブジェ
クトページ
レイアウト
で定義され
た順序で表
示されま
す。
カスタムボ
タン。ペー
ジレイアウ
トで定義さ
れた順序で
表示されま
す。
残りの標準
ボタン。
ページレイ
アウトで定
義された順
序で表示さ
れます。
残りの生産
性アクショ
ン。
すべてのオブジェクトやページにすべてのグループが表示されるわけではありませ
ん。アクショングループ 3、4、5 は、次の表に示されるようにいくつかの例外を伴い
62
第 9 章 付録
ますが、グローバルまたはオブジェクトページレイアウトで定義されたアクションの
順序を考慮します。
各オブジェクトまたはページの各グループでのアクションの分類の詳細を次に示しま
す。
オブジェ
クトまた
はページ
アクショ
ングルー
プ1
取引先
アクショ
ングルー
プ2
アクショ
ングルー
プ3
アクショ
ングルー
プ4
アクショ
ングルー
プ5
アクショ
ングルー
プ6
1. 電話、2. 5. 編集
ToDo、3. 新
規行動、4.
投稿
残りのク
イックア
クショ
ン。ペー
ジレイア
ウトで定
義された
順序で表
示されま
す。
カスタム
ボタン。
ページレ
イアウト
で定義さ
れた順序
で表示さ
れます。
残りの標
準ボタ
ン。ペー
ジレイア
ウトで定
義された
順序で表
示されま
す。
メールを
送信、地
図、
ニュース
を閲覧、
Web サイト
を表示
ケース
最初の 3 つ 5. 編集
のクイッ
クアク
ション。
ページレ
イアウト
で定義さ
れた順序
で表示さ
れます。4.
投稿
残りのク
イックア
クショ
ン。ペー
ジレイア
ウトで定
義された
順序で表
示されま
す。
カスタム
ボタン。
ページレ
イアウト
で定義さ
れた順序
で表示さ
れます。
残りの標
準ボタ
ン。ペー
ジレイア
ウトで定
義された
順序で表
示されま
す。
取引先責
任者
1. 電話、2. 5. 編集
メールを
送信、3.
ToDo、4. 新
規行動
残りのク
イックア
クショ
ン。ペー
カスタム
ボタン。
ページレ
イアウト
残りの標
準ボタ
ン。ペー
ジレイア
ウトで定
63
地図
第 9 章 付録
オブジェ
クトまた
はページ
アクショ
ングルー
プ1
アクショ
ングルー
プ2
カスタム
オブジェ
クト
最初の 4 つ 5. 編集
のパブ
リッ
シャーア
クショ
ン。ペー
ジレイア
ウトで定
義された
順序で表
示されま
す。
行動
1. 簡易メッ 4. 編集
セージ、2.
会議通
話、3. 地図
フィード
クイック
アクショ
ン。グ
ローバル
パブリッ
シャーレ
イアウト
に定義さ
れた順序
アクショ
ングルー
プ3
アクショ
ングルー
プ4
アクショ
ングルー
プ5
ジレイア
ウトで定
義された
順序で表
示されま
す。
で定義さ
れた順序
で表示さ
れます。
義された
順序で表
示されま
す。
残りのク
イックア
クショ
ン。ペー
ジレイア
ウトで定
義された
順序で表
示されま
す。
カスタム
ボタン。
ページレ
イアウト
で定義さ
れた順序
で表示さ
れます。
残りの標
準ボタ
ン。ペー
ジレイア
ウトで定
義された
順序で表
示されま
す。
並び替え
64
アクショ
ングルー
プ6
第 9 章 付録
オブジェ
クトまた
はページ
アクショ
ングルー
プ1
アクショ
ングルー
プ2
アクショ
ングルー
プ3
アクショ
ングルー
プ4
残りのク
イックア
クショ
ン。ペー
ジレイア
ウトで定
義された
順序で表
示されま
す。
編集
グループ
を脱退
残りのク
イックア
クショ
ン。ペー
ジレイア
ウトで定
カスタム
ボタン。
ページレ
イアウト
で定義さ
れた順序
アクショ
ングルー
プ5
アクショ
ングルー
プ6
残りの標
準ボタ
ン。ペー
ジレイア
ウトで定
義された
順序で表
メールを
送信
で表示さ
れます。
Lightning
ページ
アクショ
ン。
Lightning
ページに
定義され
た順序で
表示され
ます。
グループ
最初の 4 つ
のパブ
リッ
シャーア
クショ
ン。グ
ローバル
パブリッ
シャーレ
イアウト
で定義さ
れた順序
で表示さ
れます。
リード
ホーム
ページ
1. 電話、2. 5. 編集
ToDo、3.
リードの
取引開
始、4. 投稿
65
第 9 章 付録
オブジェ
クトまた
はページ
アクショ
ングルー
プ1
アクショ
ングルー
プ2
アクショ
ングルー
プ3
アクショ
ングルー
プ4
アクショ
ングルー
プ5
義された
順序で表
示されま
す。
で表示さ
れます。
示されま
す。
商談ホー
ムページ
1. 活動の記 5. 編集
録、2.
ToDo、3. 行
動、4. 投稿
残りのク
イックア
クショ
ン。ペー
ジレイア
ウトで定
義された
順序で表
示されま
す。
カスタム
ボタン。
ページレ
イアウト
で定義さ
れた順序
で表示さ
れます。
残りの標
準ボタ
ン。ペー
ジレイア
ウトで定
義された
順序で表
示されま
す。
個人取引
先
1. 電話、2. 5. 編集
メールを
送信、3.
ToDo、4. 新
規行動
残りのク
イックア
クショ
ン。ペー
ジレイア
ウトで定
義された
順序で表
示されま
す。
カスタム
ボタン。
ページレ
イアウト
で定義さ
れた順序
で表示さ
れます。
残りの標
準ボタ
ン。ペー
ジレイア
ウトで定
義された
順序で表
示されま
す。
ToDo
1. コメント 5. 編集
の編集、2.
延期、3. 状
況の変
更、4. 優先
度の変更
残りのク
イックア
クショ
ン。ペー
ジレイア
カスタム
ボタン。
ページレ
イアウト
で定義さ
れた順序
残りの標
準ボタ
ン。ペー
ジレイア
ウトで定
義された
順序で表
66
アクショ
ングルー
プ6
地図、
ニュース
を閲覧、
Web サイト
第 9 章 付録
オブジェ
クトまた
はページ
ユーザ
アクショ
ングルー
プ1
アクショ
ングルー
プ2
1. 電話、2. 4. 編集
メールを
送信、3. 投
稿
アクショ
ングルー
プ3
アクショ
ングルー
プ4
アクショ
ングルー
プ5
ウトで定
義された
順序で表
示されま
す。
で表示さ
れます。
示されま
す。
残りのア
クショ
ン。グ
ローバル
パブリッ
シャーレ
イアウト
に定義さ
れた順序
で表示さ
れます。
カスタム
ボタン。
ページレ
イアウト
で定義さ
れた順序
で表示さ
れます。
残りの標
準ボタ
ン。ペー
ジレイア
ウトで定
義された
順序で表
示されま
す。
アクショ
ングルー
プ6
前述のとおり、一部のアクションの位置は固定されています。表には番号付きリスト
が示されていますが、これは、アクションが、アクションバー、リスト項目アクショ
ン、およびそれぞれのアクションメニューに表示されるときの、固定された順序で
す。
たとえば、取引先オブジェクトでは、標準の Chatter 投稿アクションは 4 番目に表示さ
れます。これは固定されています。投稿アクションを取引先ページレイアウトの [パ
ブリッシャーアクション] セクションのどこに配置しているかに関係なく、常に 4 番
目に配置されます。
ただし、アクションの削除は必ず考慮されます。この例では、取引先ページレイアウ
トから投稿アクションを削除すると、残りのアクションが上に移動するため、編集ア
クションが 4 番目に配置されます。
67
第 9 章 付録
Chatter が有効な場合と無効な場合のアクション
アクションは、Chatterまたはパブリッシャーのアクショ
ンが有効かどうかに関係なく使用できます。
エディション
組織の設定に応じて、Salesforce フルサイトまたは
Salesforce1 で使用可能なアクションが決まります。組織
の Chatter は、[設定] の [カスタマイズ] > [Chatter] > [設定]
で有効または無効にできます。Chatterが有効になってい
る場合、[パブリッシャーのアクションを有効化] オプ
ションによって、作成したアクションがChatterパブリッ
シャーに表示されるかどうかが制御されます。
クイックアクションを使
用可能なエディション:
Group Edition、
Professional Edition、
Enterprise Edition、
Performance Edition、
Unlimited Edition、Contact
Manager Edition、
Database.com Edition、お
よび Developer Edition
Chatter オ Chatter オ Chatter オ
フ、アク
ン、アク
ン、アク
ションオフ ションオフ ションオン
グローバルアク
ションの作成と
グローバルアク
ションリストの
カスタマイズが
可能
はい
はい
はい
オブジェクト固
有のアクション
の作成とオブ
ジェクト固有の
アクションリス
トのカスタマイ
ズが可能
はい
はい
はい
Salesforce フルサ
イトの [ホーム]
ページと Chatter
ホームページで
のアクションの
表示
いいえ
はい1
はい
68
カスタムキャンバスを使
用可能なエディション:
Professional Edition
(Force.com Canvas が有効
な場合)、Enterprise
Edition、Performance
Edition、Unlimited Edition、
Developer Edition
第 9 章 付録
Chatter オフ、ア
クションオフ
Chatter オン、ア
クションオフ
Chatter オン、ア
クションオン
Salesforce フルサイトのオ
ブジェクトフィードでの
アクションの表示
いいえ
はい1.2
はい2
Salesforce1フィードでアク
ションバーを使用可能
いいえ3
はい4
はい
Salesforce1 のレコード
ビューでアクションバー
を使用可能
はい5
はい6
はい6
Salesforce1 の Lightning ペー
ジでアクションバーを使
用可能
はい5
はい
はい
脚注:
1. パブリッシャーアクションが有効になっていない場合、Salesforce フルサイトの
Chatter パブリッシャーには、標準 Chatter アクション (投稿、ファイル、リンク、
アンケート、および感謝) のみが表示されます。
2. Chatter フィードは、フィード追跡が有効になっているオブジェクトでのみ
Salesforce フルサイトのオブジェクトの詳細ページに表示されます。
3. Chatter が無効になっている場合、フィード項目は Salesforce1 で使用できません。
4. Chatter が有効になっていてパブリッシャーのアクションが無効になっている場
合、Salesforce1 のアクションバー、またはアクションリストを使用するサード
パーティアプリケーションには、標準アクションと非標準アクションが表示さ
れます。非標準アクションには、作成、更新、活動の記録、カスタムアクショ
ン、およびモバイルスマートアクションが含まれます。
5. Chatter とパブリッシャーアクションが無効になっている場合、Salesforce1 のアク
ショントレイ、またはアクションリストを使用するサードパーティアプリケー
ションには、非標準アクションのみが表示されます。非標準アクションには、
作成、更新、活動の記録、カスタムアクション、およびモバイルスマートアク
ションが含まれます。
69
第 9 章 付録
6. オブジェクトでフィード追跡が有効になっていない場合、Salesforce1アクション
バー、またはアクションリストを使用するサードパーティアプリケーションに
は非標準アクションのみが表示されます。非標準アクションには、作成、更
新、活動の記録、カスタムアクション、およびモバイルスマートアクションが
含まれます。
Salesforce1 アプリケーション機能の概要: 各バー
ジョンで使用可能な機能
ほとんどの場合、Salesforce1ダウンロード可能アプリケーションおよびモバイルアプリ
ケーションには同じ機能が組み込まれています。ただし、これらのアプリケーション
ではいくつかの相違点があります。
機能
Android および iOS のダウ
ンロード可能アプリケー
ション
アプリケーション内通知の
受信
転送通知の受信
送信される転送通知の設定
Salesforce レコードの検索
(Salesforce Files を含む)
オブジェクトあたり最大
200 リストビューの表示
リストビューの並び替え
リストビューの絞り込み
電話をかける、活動を記録
する、メールを送信する、
場所をマップに表示する、
およびニュースまたは Web
70
モバイルブラウザアプリ
ケーション
第 9 章 付録
機能
Android および iOS のダウ
ンロード可能アプリケー
ション
サイトを表示するなどのア
クションの実行
(通話は、Android 端末およ
び iPhone デバイスのみでサ
ポートされています)。
組織で作成されたクイック
アクションの使用
新規レコードの追加および
既存のレコードの更新
重複レコードの作成の回避
Salesforce 外に保存された
データの操作
(iOS のみ)
Salesforce 取引先、取引先責
任者、リードの Twitter プロ
フィールの特定、関連付
け、および表示
レコードの承認申請
1 日の行動を準備および管
理するための Today の使用
Salesforce 取引先責任者とし
ての会議招待者の追加
ToDo を追跡する、閉じる、
または再度開く
Salesforce の行動の作成およ
び表示
71
モバイルブラウザアプリ
ケーション
第 9 章 付録
機能
Android および iOS のダウ
ンロード可能アプリケー
ション
ダッシュボードおよびダッ
シュボードコンポーネント
の詳細の表示
レポートおよびレコードへ
のドリルダウン
レポートのデータの並び替
え
レポートへの項目検索条件
と範囲検索条件の適用
フィードでのダッシュボー
ドの共有
Chatter フィード、人、およ
びグループの使用
メインの Chatter フィードで
の検索
トピックごとに整理された
フィードエントリの表示お
よびフォロー
投稿またはコメントへの写
真やファイルの添付、また
はクイックアクションを使
用した写真またはファイル
の投稿
Chatter 投稿の共有
投稿およびコメントに投稿
されたファイルのプレ
ビューの表示
72
モバイルブラウザアプリ
ケーション
第 9 章 付録
機能
Android および iOS のダウ
ンロード可能アプリケー
ション
ダブルタップによる Chatter
投稿のブックマークの追加
または削除
フィードでの質問と回答の
取得
ユーザプロファイルの詳細
の編集
(Android のみ)
ユーザのプロファイル写真
の変更
リストに記載しない Chatter
グループでのプライバシー
を確保したコラボレーショ
ン
Salesforce ファイルの使用
(Chatter が必要)
Chatter が無効の場合のアプ
リケーションの使用
Chatter が無効の場合のアク
ションへのアクセス
(iOS のみ)
Salesforce メール通知および
ダイジェストリンクからの
Salesforce1 の起動
キャッシュされたレコード
の表示によるオフライン時
の作業続行
コミュニティへのアクセス
73
モバイルブラウザアプリ
ケーション
第 9 章 付録
機能
Android および iOS のダウ
ンロード可能アプリケー
ション
モバイルブラウザアプリ
ケーション
アプリケーション内での複
数の Salesforce アカウント間
の切り替え
ログインページからの複数
のインスタンスへの接続の
設定
セキュリティ PIN を使用し
たアプリケーションへのア
クセスの制御
Visualforce ページの表示
ナビゲーションメニューま
たはアクションバーからの
カスタムアプリケーション
とサードパーティアプリ
ケーションへのアクセス
アプリケーション設定の使
用
Salesforce1 のエディションとライセンス
次の Salesforce エディションでは、Salesforce1 を使用できます。特別な Salesforce1 ライセ
ンスまたはモバイルライセンスは必要ありません。
• Contact Manager Edition
• Developer Edition
• Enterprise Edition
• Group Edition
• Performance Edition
• Personal Edition
74
第 9 章 付録
• Professional Edition
• Unlimited Edition
Database.com Edition はサポートされていません。
Salesforce1 にアクセスできるユーザライセンスの種類は次のとおりです。
• Salesforce ユーザ
• Salesforce プラットフォームおよび Force.com ユーザ
• Chatter Plus ユーザ、Chatter Free ユーザ、および Chatter 顧客
• カスタマーコミュニティおよびパートナーコミュニティの外部ユーザ
• Salesforce コミュニティのメンバーであるポータルユーザ
ポータルユーザ (Salesforce コミュニティのメンバーを除く)、Database.com ユーザ、Sites
および Site.com ユーザ、Data.com ユーザ、および Work.com ユーザのユーザライセンス
の種類はサポートされていません。
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