平成27年度海外技術協力促進検討事業 (農民参加型水管理普及促進調査(調査取りまとめ))に係る公募要領 第1 総則 平成27年度海外技術協力促進検討事業(農民参加型水管理普及促進調査(調査取り まとめ))(以下「本事業」という。)に係る公募の実施については、この公募要領に 定めるもののほか、事業内容等の詳細については、海外農業農村開発促進調査等事業 実施要綱(平成23年4月1日付け22農振第2125号農林水産事務次官依命通知。 以下「実施要綱」という。)及び海外農業農村開発促進調査等実施要領(平成23年4月 1日付け22農振第2126号農林水産省農村振興局長通知。(以下「実施要領」とい う。)に定めるところによる。 なお、本公募は、平成27年度予算政府案に基づいて行うものであるため、成立し た予算の内容に応じて事業内容等の変更があり得る。 第2 公募対象補助事業 【目的】 本事業は、参加型水管理の持続性や波及性を向上させるために、土地改良区の知見 や経験を活用し、現地ニーズに即したきめ細かい支援活動を行うための手法の検討を 行い、もって開発途上国の効率的で持続的な水利用を実現することを目的とする。 【事業内容】 本事業は、日本の農業用水管理を実施している土地改良区の活動に着目し、土地改 良区の知見や経験を活用し、海外における参加型水管理の定着と普及を図るための手 法を構築するものである。 具体的には、海外における参加型水管理の推進を支援するために、土地改良区職員 による現地水利組合の課題の抽出や課題の解決に向けた対応策を実証調査を通じて検 証した結果を事例集として作成するとともに、土地改良区による支援活動を持続的な ものとするために、土地改良区職員が海外で活動するに当たっての課題点の抽出と国 内外における支援制度の活用方法を検討する。 本事業は平成25年度から平成27年度の3年間実施する予定であり、本年度は調 査最終年度として、カンボジア王国及びタイ王国にて、以下の内容について実施する ものとする。 なお、平成24、25年度の事業報告書及び平成26年度の事業報告書(暫定版) については、第8の4「提出・照会等窓口」欄に示す窓口にて閲覧可能とする。 1 実証調査 (1)改善策の試行 平成26年度に策定されたフォローアップ計画に基づき、水管理組織や農家人 材に対し、土地改良区職員による研修や指導の試行・実証を行う。 (2)評価・分析 マニュアル策定に先立ち、より効果的な支援が可能となるよう、次の検討を行 なう。 ・土地改良区の活動に有益となる事例の収集及び連携手法 ・効率的に支援活動を実施する手法 2 マニュアル策定 平成26年度に策定されたマニュアル(案)について、上記調査及びそのフォロ ーアップ調査の結果、有識者からの意見等を踏まえ、マニュアル運用による課題点 を整理・分析し、農民参加型水管理の普及促進に関するマニュアルを取りまとめる。 なお、本マニュアルは、調査関係国であるカンボジア、タイの関係機関の他、関係 する在外日本大使館、(独)国際協力機構(JICA)本部及び在外JICA事務 所に配布する。 3 普及セミナー開催 カンボジア及びタイにおいて、策定したマニュアルに基づき、かんがい部局や水 管理団体等を対象とした普及セミナーを関係者に対し開催するとともに、国内にお いて土地改良区を対象に、海外における参加型水管理支援策についての普及セミナ ーも併せて開催する。 4 調査後の展開検討 本調査終了後、策定したマニュアルが有効に活用されるための方策について検討 する。 5 有識者からの意見聴取 効果的な調査の実施のため、有識者からなる検討委員会の設置などにより、調査 状況等について報告し、有識者等から意見を聴取する。 (参考:平成26年度事業内容) 1 基礎調査 (1)現地の水管理に対するニーズに対応可能な土地改良区の抽出・選定を行う。 (2)過去に土地改良区が実施した研修等の整理を行う。 2 実証調査 (1)フォローアップ計画の実証 平成25年度に作成した全体調査計画に基づき、技術協力プロジェクト終了地 区に対する本補助事業におけるフォローアップ計画につき、次の調査を行い計画 の実効性を実証する。 ・土地改良区が実施可能な支援項目の意向確認及び抽出 ・日本国内及び海外における各種支援制度の活用可能性の検討 ・関係機関による協力体制の検討 ・フォローアップ計画に則した、土地改良区による水管理組織や農家人材に対 する研修や指導等の手法 (2)改善策の検討 フォローアップ計画の実証結果からの課題の抽出及び開発途上国と土地改良区 との連携事例の整理・検証を行い、土地改良区との連携手法を一般化するマニュ アル作成を行うための改善案について検討する。 3 マニュアル作成 上記にて検討した改善策をマニュアル(案)に取りまとめる。 4 有識者からの意見聴取 効果的な調査の実施のため、有識者からなる検討委員会の設置により、有識者か ら意見を聴取する。 第3 公募対象団体 公募に応募できる団体は、1の対象団体に掲げる団体であって、2の応募資格・条 件等を満たすものとする。 1 対象団体 民間団体(民間企業、一般財団法人、一般社団法人、公益財団法人、公益社団法 人、協同組合、企業組合、特定非営利活動法人、特殊法人、認可法人、 独立行政法人等) 2 応募資格・条件等 (1)意思能力及び行為能力を有する団体であること。 (2)補助事業等を遂行する資力を有する団体であること。 (3)法人格を有さない任意団体の場合は、会計処理や意思決定等の方法について規 約等が整備されていること。 第4 補助対象経費の範囲 賃金 本事業の実施に直接必要な業務を目的として、事業実施主体が雇 用した者に対して支払う実働に応じた対価 2 報償費 本事業の実施に直接必要な委員等謝金、講師等謝金、原稿執筆謝 金及び資料収集等に協力を得た人に対する謝礼に必要な経費(社 内規定等に基づく単価の設定根拠によること) 3 旅費 本事業の実施に直接必要な会議の出席、各種調査、打合せ及び資 料収集等に必要な旅費、又は、技術指導を行うための旅費として 依頼した専門家に支払う旅費 4 需用費 本事業の実施に直接必要な消耗品、自動車等燃料、印刷製本等の 調達に必要な経費 5 役務費 本事業の実施に直接必要、かつ、それだけでは本事業の成果とは なり得ない器具機械等の各種保守・改良、翻訳、分析及び試験等 を専ら行うために必要な経費 6 委託料 本事業の成果の一部を構成する調査の実施、取りまとめ等を他の 団体に委託するために必要な経費。ただし、事業の根幹を成す業 務の委託は認めない。 7 使 用 料 及 び 本事業の実施に直接必要な車両等の借上、駐車場、会議の会場及 賃借料 び物品等の使用料、有料道路使用料等に必要な経費 8 備品購入費 本事業の実施に直接必要な備品の購入にかかる経費 9 給 料 、 職 員 「補助事業等の実施に要する人件費の算定等の適正化等について 手 当 等 又 は (平成22年9月27日付け22経第960号大臣官房経理課長 技術員手当 通知)」に基づき算出される経費 10 共済費 1及び9に該当する者に対する共済組合負担金及び社会保険料等 11 補償費 本事業の実施に直接必要な業務の遂行上、一時的に必要となる仮 設的用地の借料 12 資材購入費 本事業の実施に直接必要な資材の購入費 13 機械賃料 本事業の実施に直接必要な機械・器具等の借料及び損料 1 なお、当該補助事業の仕入れに係る消費税等を消費税等納付額から控除できる団体 にあっては、仕入れに係る消費税等は補助対象経費にならないので注意すること。 第5 補助対象とならない経費 恒久的な建物等の建築に関する経費、不動産取得に関する経費及び本事業の実施に 直接関連のない経費。 第6 補助金の額及び補助率 補助対象となる平成27年度予算政府案における事業費は、12,970,000 円以内とし、予算の範囲内において、事業の実施に必要となる経費を定額により補助 する。 なお、補助金の額は、補助対象経費の金額の算定に誤りがないかどうか審査をした 上で決定するため、提案のあった額より減額されることがある。 第7 説明会の開催 1 本事業に関する説明会を次のとおり開催する。 日時:平成27年2月27日(金)《開催時間は、参加者に対し別途連絡する。》 場所:農林水産省庁舎内会議室《参加者に対し別途連絡する。》 1 説明会への出席を希望する者は、別紙様式1「平成27年度海外技術協力促進検 討事業(農民参加型水管理普及促進調査(調査とりまとめ))に関する説明会出席届」 を平成27年2月26日(木)までに第8の4「提出・照会等窓口」へ提出するこ と(FAXによる提出も可とする。)。 第8 課題提案書等の提出について 1 提出書類 (1)「平成27年度海外技術協力促進検討事業(農民参加型水管理普及促進調査(調 査とりまとめ))に関する課題提案書の提出について」(別紙様式2) 1部 (2)課題提案書 10部 (3)事業費内訳(別紙様式3)《本事業を実施するために必要な経費を全て記載す ること。》 10部 (4)定款、規約、寄付行為、業務方法書等の規約 1部 (5)直近の資産、負債、収支予算及び収支決算等に関する事項が記載された財務関 係書類 1部 2 提出方法 持参又は郵送により提出すること。 3 提出期限 平成27年3月9日(月)午後6時15分まで (郵送の場合は、平成27年3月9日(月)までに窓口必着とする。) 4 提出・照会等窓口 〒100-8950 東京都千代田区霞が関1-2-1 農林水産省農村振興局整備部設計課海外土地改良技術室海外技術班 (本館5階ドア番号:本503) TEL:03-3502-8111(代表) FAX:03-5511-8251 担当者:課 長 補 佐 平良和史 (タイラ カズフミ:内線5560) 海外技術調査係長 根本 茂 (ネモト シゲル :内線5560) 第9 課題提案書等の内容等 課題提案書(様式は任意。ただし、A4版で5枚程度の範囲(片面印刷で、文字 サイズは11ポイント以上)とすること。図表等を用いてもよい。)は、以下の項 目について記載すること。また、課題提案書は日本語で記載すること。 (1)事業実施方針及び内容(事業の目的に即した具体的な実施方針の設定) (2)事業実施計画(事業全体の実施手順、スケジュール等) (3)事業実施手法(事業内容ごとの具体的な実施手法) (4)事業実施体制(事業内容に見合った技術者の配置、中立性・公平性の確保等) 2 課題提案書の作成・提出等に要する一切の費用は、応募者の負担とする。 3 一度提出された課題提案書等は、変更及び取消しができない。また、課題提案書 等は返却しない。 4 課題提案書等は、当該公募に係る事務手続以外の目的で、応募者に無断で使用し ない。 1 第10 1 課題提案書の選定(特定) 補助金等交付候補者の選定は、農村振興局整備部関係補助金等交付先選定審査委 員会において、審査基準に基づき、提出された課題提案書等について審査の上、選 定する。 2 課題提案会を開催しないため、提出された課題提案書等のみをもって審査し、選 定する。 3 補助金等交付候補者は、1団体を予定している。 ただし、提出された課題提案書等を審査し、補助事業遂行能力が備わっていない と判断できる場合及び応募者が1団体であった場合は、補助金等交付候補者として 選定しない。 第11 選定結果の通知 農村振興局整備部関係補助金等交付先選定審査委員会における審査・選定の結果、 補助金等交付候補者として選定された団体に対しては選定された旨を、補助金等交付 候補者として選定されなかった団体に対しては選定されなかった旨を、それぞれ平成 27年度予算成立日までに通知する。 また、補助金等交付候補者として選定された団体の名称等は公表する。 第12 1 主な留意事項 本事業の実施に当たっては、補助金等に係る予算の執行の適正化に関する法律(昭 和30年法律第179号)、実施要綱、実施要領及び海外農業農村開発推進調査等 補助金交付要綱(平成23年4月1日付け22農振第2127号農林水産事務次官 依命通知)等に従うこと。 2 本事業に係る収入及び支出を明らかにし帳簿及び当該証拠書類又は証拠物を、本 事業終了の年度の翌年度から起算して5か年間整備保管すること。 3 本事業により取得し、又は効用の増加した財産については、本事業終了後におい ても善良なる管理者の注意をもって管理するとともに、補助金交付の目的に従って、 その効率的な運用を図ること。 なお、当該財産のうち1件当たりの取得価格が50万円以上の機械及び器具は、 補助金等に係る予算の執行の適正化に関する法律施行令(昭和30年政令第255 号)第13条第4号の規定により農林水産大臣が定める処分制限財産とし、農林水 産大臣が別に定める期間内において、当該財産を農林水産省農村振興局長の承認を 受けて処分したことにより、収入があったときは、当該収入の全部又は一部を国に 納付させることがある。 4 本事業に関して知り得た業務上の秘密については、事業の実施期間中であるか否 かにかかわらず、第三者に漏らしてはならない。 5 人件費の算定等については、「補助事業の実施に要する人件費の算定等の適正化 について(平成22年9月27日付け22経第960号農林水産省大臣官房経理課 長通知)」に従うこと。 (別紙様式1) 平成 農林水産省農村振興局整備部 設計課長 年 月 日 殿 住 所 商号又は名称 代表者氏名 (印不要) 平成27年度海外技術協力促進検討事業 (農民参加型水管理普及促進調査(調査取りまとめ))に関する説明会出席届 平成27年度海外技術協力促進検討事業(農民参加型水管理普及促進調査(調査取りまと め))に関する説明会に下記の担当者が出席するので届け出ます。 記 (担当者) 所属・役職 氏 名 電話番号 FAX番号 (別紙様式2) 平成 農林水産省農村振興局整備部 設計課長 年 月 日 殿 住 所 商号又は名称 代表者氏名 (印不要) 平成27年度海外技術協力促進検討事業 (農民参加型水管理普及促進調査(調査取りまとめ)) に関する課題提案書の提出について 平成27年度海外技術協力促進検討事業(農民参加型水管理普及促進調査(調査取りまと め))に関する課題提案書を下記のとおり提出します。 記 課題提案書10部(正本1部、副本9部) (別紙様式3) 平成27年度海外技術協力促進検討事業 (農民参加型水管理普及促進調査(調査取りまとめ)) 補助事業費内訳書 1 収入の部 区 分 (単位:千円) 国庫補助金 その他 自己負担金 収益金 合 2 ○○○○ ○○○○ ○○○○ 計 支出の部 区 分 海外技術協力促進検討事 業(農民参加型水管理普 及促進調査(調査取りま とめ)) ○○○○ 補助事業に要 す る 経 費 負担区分 国庫補助金 その他 ○○○○ ○○○○ ○○○○ ア.調査員手当 ○○○○ ○○○○ ○○○○ イ.旅費 ○○○○ ○○○○ ○○○○ ウ.その他経費 ○○○○ ○○○○ ○○○○ 合 計 ※上記記載は作成例 ○○○○ ○○○○ ○○○○ (単位:千円) 備 考 (積算基礎) 賃金 ○○○ 報償費 ○○○ 需用費 ○○○ 役務費 ○○○ 委託料 ○○○ 使用料及び賃貸料 ○○○ 備品購入費○○○ 共済費 ○○○ 補償費 ○○○ 資材購入費○○○ 機械賃料 ○○○ 海外技術協力促進検討事業(拡充) -農民参加型水管理普及促進調査- 背景・現状 ○世界の水利用の約7割を占める農業用水では、施設の不適切な維持管理によるかんがい効率 の低下といった問題が生じている。 ○農民参加型水管理により農民の主体性が向上し、農業用水の持続的な利用に寄与する。 ○開発途上国で農民参加型水管理を広く普及させていくことが必要。 対策のポイント (1)開発途上国の農民参加型水管理活動の持続性を確保しつつ波及を加速させるために、土地 改良区との連携手法を確立する。 (2)我が国の土地改良区(農家)に、海外の農業施策や農業現場の知見を得る機会を与えること によって、土地改良区や農村の活性化に貢献する。 (3)国民参加型の国際協力により、ODA実施に対する日本国民の理解・支持の促進に貢献する。 事業内容 (1)農民参加型水管理に係る技術協力プロジェクトを実施した国で現状調査を行う。 (2)日本側と開発途上国側の双方にメリットとなる連携手法をモデル地区での実証を通して検討し、 連携マニュアルを作成 農民参加型水管理の導入前 農民参加型水管理の導入後 ・身勝手な取水による非効率的な水利用 ・不適切な水路の管理 ・農民組織による効率的な水利用 ・適切な水路の管理 農民参加型水管理の定着と普及 現場状況に応じたきめ細かい支援活動 →土地改良区との連携 効率的で持続的な水利用の実現 海外技術協力促進検討事業 (農民参加型水管理普及促進調査) 調査工程(案) H25年度 H26年度 H27年度 基礎調査の実施 ・現地ニーズに対応可能な土地改良区の抽出・選定 ・水管理組織の財政調査 ・水管理組織の活動状況 調査 ・維持管理等における関 係機関の役割分担の把握 調査対象地域の選定 ・基礎調査の結果を踏ま え技術協力プロジェクト 完了地区の中から調査対 象地域を選定 実証調査の検討 ・関係機関との調整 フォローアップ 計画の実証 ・灌漑施設維持管 理及び水管理状況 調査 ・周辺地区への波 及状況調査 ・水管理組織体制 の持続性及び波及 性の課題及び要因 分析 ・全体調査計画の作成 ・結果の取りまとめ ・課題に即した フォローアップ計 画の作成 マニュアル策定 ・普及セミナーの開催 ・マニュアル(案)作成 ・事業後の展開検討 ・実施可能な支援 項目の意向確認及 び抽出 改善策の検討 ・日本国内及び海 外における各種支 援制度の活用可能 性を検討 ・課題の抽出 ・関係機関による 協力体制の検討 ・問題点の整理 ・解決策の検討 ・過去に土地改良区が実施した研修等の整理 実証調査の実施 課題分析 ・必要に応じて補足調査 ・フォローアップ 計画に即した、土 地改良区による水 管理組織や農家人 材に対する研修や 指導等 ・マニュアル作成 改善策の試行 ・連携の実証(水管理組織や 農家人材に対する土地改良区 職員による研修や指導等) ・抽出した課題に対 する改善策の検討 ・開発途上国と土地 改良区との連携事例 の整理及び検証 評価・とりまとめ ・評価・分析 ・土地改良区の活動に有益と なる事例の収集及び連携手法 の検討 ・結果のとりまとめ 検討委員会(有識者からの意見聴取)1回/年 ・効果的に支援活動を実施 する手法の検討
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