第3回 米の安定取引研究会資料 資 料1 米の安定取引の拡大に向けた現状と課題 ② 平成27年2月17日 農林水産省 生産局 研究会におけるこれまでの議論の概要 卸売業者・実需者からの意見 生産者・出荷団体からの意見 ○ 安定取引は、営農を安定的に継続していく観点か らも望ましい。なお、価格設定に当たっては、再生 産コストを考慮する必要。 ○ 生産サイドとしても、安定取引を進めていきたい と考えているが、需給により価格は市場で変動する ので、事前に双方が納得できる価格設定が難しい。 ○ 生産サイドは高く、実需サイドは安く価格を設定 したいと考えており、双方が納得する価格水準の設 定が難しい。 ○ 早期契約等による需要に見合った生産が価格の安 定には重要。 ○ 概算金について、収穫から1年かかって販売して いくという米の商品特性を客観的に理解しないで、 単にJAサイドが米価を安くしたというのは違うの ではないか。 ○ 小作料等については、全国的に大きな振れがあり、 生産コストには、流通サイドには見えないこれらの 生産サイドの負担に対する配慮も必要。 ○ 価格の変動幅を縮めることが安定取引につながる。 取引価格は、透明性を確保するとともに変動幅を抑え ることが必要。 ○ 24年産の高騰や26年産の安すぎる状況は歓迎できない。 中長期的には1万円台半ば前後で安定することが望ましい。 ○ 価格の乱高下を避けるためには、例えば、相対取引 価格の過去3年平均をスタート価格とするなどの指標 性のある価格が必要。 ○ 生産者の再生産可能な価格プラス利益を基準に契約 したい。 ○ 取引価格については、売り切れるかどうかとの産地 サイドの意向により決められた相対取引基準価格によって 市場価格が形成されている状況。取引価格は、生産サ イド、実需サイド双方が納得するものである必要。 ○ 取引価格の指標となっている相対取引基準価格や概 算金が、どのような仕組みや要因で設定されているの か不透明であり、全く理解できない。 ○ 系統の概算金は、内容が不透明であり水準も疑問。 ○ 銘柄別の生産に当たっても、産地主導の銘柄選定で はなく、ユーザーのニーズに応じた生産を行うべき。 全般的な立場からの意見 ○ ユーザーのニーズについて、生産サイドと実需サイドのマッチングや実需者同士の情報交換が重要。 これまでの議論を踏まえた今後の検討方向 ○ 安定取引の拡大は、売り手・買い手双方が望んでいるものであることから、双方がそうし た共通認識を深め、関係者が一体となって更なる拡大を推進していくためには、どのように していく必要があるか。 ○ ○ 毎年、安定的な価格での取引が拡大していくためには、どのようにしていく必要があるか。 米の取引においては、毎年の系統の概算金が大きく影響を及ぼすことから、客観的かつ安 定的に概算金の水準が決定されるためには、どのようにしていく必要があるか。加えて、そ の内容及び決定プロセスを生産農家が理解できるよう、透明化を図っていくためには、どの ようにしていく必要があるか。
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