売り手 文具メーカーの現状 2007年度の文具・事務用品市場規模は、前年度 比0.7%減の9,786億4,800万円 2007年度の文具・事務用品市場規模は9,786億 4,800万円(前年度比0.7%減)で、ほぼ横ばいで推移し た。 オフィス通販の急成長、ホームセンター・100円ショップ等の廉価業態へ流通チャネルがシフト 文具・事務用品流通におけるオフィス通販チャネルの拡大、ならびにホームセンターや100円ショップ業 態へのシフトは、商品の低価格化を促進させている。 併せて大手流通業のPB戦略強化を誘発しており、 文具・事務用品メーカーではOEM供給への取り組みも強まる傾向にある。その一方で、従来型の文具専 門店 は急速に縮小しており、こうした流通チャネルの変化は今後も進展する。 製品別では筆記具が牽引、堅調であったオフィス家具は景況感悪化でブレーキかかる 製品分野別では、筆記具が大手筆記具メーカーの有力ヒット製品や高機能化による製品単価の上昇等 により、過去13年ぶりに拡大基調に転じた。また、オフィ ス家具は、2002年度を底に拡大基調であったが、 2007年度はオフィスセキュリティ需要による下支えがあるものの、同年末からは景況感悪化によるオ フィ ス設備投資の抑制やオフィスワーカー減少等の影響により、全体的には厳しい状況に転じている。 有力企業動向 代替品 文具店メーカーの現状 全国の文具店に該当する産業分類細分類「紙・文具小売業」の事業所数(2007年6月1 日時点)は、1万1806店で前回の平成14年調査の1万5962 店に比較して26.0%減だった。 5年間で4165店が消滅したことになる。前々回と前回の増減率は25%で、減率がより加速 した。 従業員数は21.2%減(前回13.1%減)の4万3732人、年間商品販売額は4.9%減(前回 19.5%減)の7011億500万円、在庫は同12.78%減(同19.2%減)の1153億200万円、売場 面積は7.8%減(前回9.1%減)の99万994㎡とすべて減少し た。 文房具店1店舗あたりに換算すると、年間販売額は平成14年よりも28.6%増、金額で 1324万円増えた5943万円、商品手持ち額は17.9%増の977万円、売場面積は24.6%増 の84㎡、従業員数は3.5人から3.7人に増えた。 事業所数の従業員規模別では「2人以下」が6998店(平成14年は9750店)で全体の 59.3%を占め、以下「3~4人」が2484店(同3377 店)、「5~9人」が1655店(同2034店)、 「10~19人」が491店(614店)、「20~29人」が95店(94店)、「30~49人」が 45店(59店)、 「50~99人」が15店(23店)、「100人以上」が14店(12店)と、家族経営を主とする2人以下 の店は5年間で28.2%減 少と最も減った。 売り手 中小事業所 大事業所 合計 2001 6,071,654 (99.2%) 47,407 (0.8%) 6,119,061 2004 5,664,367 (99.2%) 45,607 (0.8%) 5,709,974 2006 5,652,091 (99.1%) 50,690 (0.9%) 5,702,781
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