企画提案仕様書 1 委託業務名 平成 27 年度県産工業製品海外販路開拓事業委託業務 2 委託期間 契約締結の日から平成 28 年3月 31 日まで 3 委託業務の背景 本県の製造業の振興について、製品開発や人材育成等の支援に注力した結果、企業 の技術力や競争力が強化されるとともに、国際物流拠点産業集積地域を中心とした企 業誘致も着々と進み、海外展開を指向する企業が出現している。 また、国際物流ハブ機能の向上は、製造事業者にとっても海外販路開拓を進める好 機となっている。 本県は、島しょ県であり、市場規模が小さいながらも、東アジアの中心に位置する 地理的優位性を活かし、製造業を移出産業として成長させるよう取り組む方針である が、企業においては、海外展開に伴う情報・ノウハウ・人材・資金面において課題を 抱えており、海外展開に係る障壁が高いため、本事業において総合的な支援を実施す ることで、海外販路開拓を促進する必要がある。 4 委託業務の目的 県産工業製品(食料品製造業、飲料・たばこ製造業を除く。)の海外展開について、 製品の特性や流通の特徴に応じた、総合的な施策展開を図るため、県から県産工業製 品海外販路開拓事業補助金の決定を受けた者(以下「支援対象事業者」という。)に 対して、海外販路開拓アドバイザーの配置によるハンズ・オン支援、専門家による個 別相談・指導の実施、バイヤー等招聘、現地連絡員の配置等の取り組みを通じて支援 を行うこと等により、海外展開の成功事例を蓄積し、本県経済の牽引役として県内製 造業の活性化を図る。 5 事業実施スキーム 6 委託業務の内容 (1) 体制構築 本事業を円滑に実施するため、県内に海外販路開拓アドバイザー2名を配置した 体制を構築すること。 (2) 支援対象事業者の募集・発掘 ア 事業目的、事業内容が明確に伝わるよう、沖縄県と協議の上、公募要領を作 成し、広く募集すること。 イ 事業が事業者に活用されるよう、公募説明会や企業訪問等を行い事業内容を 説明するなど、支援対象候補事業者の発掘に努めること。 ウ 申請する事業者には、事業の内容、事業の実施方法、事業の実施工程、事業 の効果及び事業に要する経費等を記載した事業計画書等を提出させること。 エ 平成 26 年度県産工業製品海外販路開拓事業における評価検討委員会におい て継続支援が適当とされた事業者についても、ウで掲げる書類を提出させるこ と。 (3) 評価検討委員会の運営等 ア 支援対象事業者の選定に当たって開催する、評価検討委員会の運営・書類作 成に関する事務を実施すること。 イ 評価検討委員会の構成員は受託者と協議の上、ものづくり振興課において選 定する。 ウ 評価検討委員会は、事業者からの応募状況に応じて臨機に開催できるようも のづくり振興課と連携を図ること。 (4) 支援対象事業者の事業管理等 県が別に定める「県産工業製品海外販路開拓事業補助金交付要綱」のほか関係法 令等に従って支援対象事業者が補助金を適正に執行できるよう「県産工業製品販路 開拓事業事務処理要領」を整備し、次のとおり事業管理を実施すること。 ア 補助金交付申請書及び事業計画書の受付、内容確認及び補正の助言 イ 文献調査及び申請内容に関する関係者ヒアリング等申請書の可能性評価 ウ 支援対象事業者の事業の遂行状況の確認及び助言 エ 補助事業実績報告書その他事業の成果に関する書類の受付、内容確認及び補 正の助言 オ その他補助事業管理のため必要な事項 また、次の事業を実施することにより支援対象事業者の取り組みが効果的かつ円 滑なものとなるよう取り組むこと。 ア 商談支援 現地における商談活動や営業活動に関する支援を実施する。 イ 専門家の配置 現地の輸入規制、制度情報、輸入関税、現地の商慣習等の海外情報提供及び 個別相談・支援、商談同行・フォロー、契約手続き支援並びに海外向け商品開 発への助言等を行う専門家を、以下の要件を踏まえて設置すること。 ① 専門家は非常勤とし、支援対象事業者の海外展開の段階や課題に応じ、適 切な人材を配置すること。 ② 必要に応じて、会社訪問及び現地への出張対応なども行うこと。 ウ バイヤー等招聘の実施 支援対象事業者の製品の輸送費や旅費等のコスト又は製造現場における製品 特性の訴求など、現地で商談を実施することに比べて、本県で商談を行うこと が効率的又は効果的な場合、バイヤー等招聘を実施すること。 招聘したバイヤー等及び県内事業者からの要望があった場合は、県内事業者 とのマッチングを図るための商談会と製造・加工現場の視察等を実施すること。 招聘したバイヤー等から、県産工業製品の評価や販路開拓に向けた助言等、 現地を開拓していく上で有益な情報をヒアリングし、その結果をレポートにま とめるなどして、支援対象事業者等へフィードバックすること。 エ 現地連絡員の配置 現地での情報収集活動や現地ニーズに合った製品の販路拡大を促進するため 必要な場合は、以下の内容で現地連絡員の配置を行うこと。 ① 現地の市場情報収集やバイヤー情報収集(現地市場条件、現地法制度、現 地規格に合わせた製品改良等に関する情報) ② ③ ④ オ 7 支援対象事業者の販促活動に係る告知等の事前準備 支援対象事業者のビジネスマッチング支援 その他県産工業製品販路開拓のため必要な業務 その他支援対象事業者の海外展開に必要な事項 補助事業の考え方 支援対象事業者が実施する補助事業の内容は以下のとおりである。 (1) 対象事業者 ア 県内に本社又は主たる事業所を有する企業又は団体であること。 イ 化学工業、窯業・土石製品製造業、金属製品製造業等の製造業を行う企業又は 団体であること。 ただし、食料品製造業及び飲料・たばこ製造業を行う企業又は団体を除く。 ウ 県内で製造又は主たる加工がなされ、付加価値を増して出荷される製品を海外 展開する企業又は団体であること。 (2) 対象事業 ア 販路開拓事業 工業製品の本格的な海外展開に向けて、製品の特性に応じた海外販路開拓の支 援を行う。 イ 拡大展開事業 販路開拓事業の実施により、海外において開拓した販路を定着させ、安定的に 海外事業を継続するための支援を行う。 (3) 補助事業費 (4) 支援件数(予定) ア 販路開拓事業 イ 拡大展開事業 8 61,210 千円 8件 7件 その他 (1) 海外展開を支援する他機関・団体との連携を図りながら、支援対象事業者の海外 販路開拓を促進すること。 (2) 海外においては、商標の抜け駆け登録や模倣品などの被害が多く見受けられるた め、支援対象事業者に対しては、商標出願等による知的財産保護に対して十分な注 意を促すこと。 (3) 事業完了時に実際に要しなかった経費があるときは、相当の委託料を減額する。 (4) 事業の進捗状況を毎月沖縄県に報告すること。 (5) 本事業の実績をまとめた報告書を成果品として1部及び電子ファイルを沖縄県に 提出する。 (6) 本事業は、沖縄振興特別推進交付金などを活用して実施するものであり、受託者 においては、補助金等に係る予算の執行適正化に関する法律(昭和 30 年法律第 179 号)に基づき、適正に執行する必要がある。 (7) この仕様書に定めない事項及び疑義が生じた場合は、受託者と委託者の双方が協 議して定める。
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