国際観光学科卒業論文(2013 年 12 月提出)要旨 指導教員:森下晶美准教授 論文題目:家族旅行における子供の体験学習について 国際地域学部国際観光学科 4 年 学籍番号 1820100130 関口依子 <論文構成> 図表リスト 序章 第 1 章 家族の時間 1.親の生活 2.子どもの生活 3.子どもとのコミュニケーションと教育 4.家族団らん 5.有給取得率 6.コミュニケーション不足と将来 第 2 章 家族旅行の現状 1.旅行同行者 2.旅行期間 3.旅行先・目的 4.産業界の取り組み 5.子ども連れ旅行に対する不安 第 3 章 体験学習 1.体験学習とは 2.体験学習の重要性と効果 3.教育現場における体験学習 4.体験施設・プログラム 5.本論文における体験学習の定義 6.体験学習の紹介 7.海外研修 8.旅行会社の子ども向けツアー 第 4 章 旅育 1.旅育の定義 2.旅育の有効性 3.家族旅行がもたらす効果 4.旅育とは 第 5 章 体験学習実施施設の事例 1.帆船日本丸 神奈川県横浜市 終章 参考文献・引用文献一覧 <要約> 研究の目的 家族旅行を通して、子どもの教育に繋げる。こういった旅育に関心がある。さらには、 子どもにとってより濃い学習をさせることができるのは、旅先での子どもに向けた体験学 習だと考える。家族旅行をし、その旅先で子どもや親子でその地ならではの自然や文化を 体験することが、子どもや親、家族にとってどのようなことをもたしているのかを述べ、 家族旅行の推進、体験学習への参加の良さを提案したい。観光地で参加できる体験学習に 参加した子ども・親・に参加してみて感じたことや、施設側に実施理由や実施感想を理解 するためにヒアリング調査を行い、体験学習がそれぞれにとって、どのように感じるもの であり、どのような効果を得ることができるのかを明らかにし、体験学習がもたらす影響 を考察する。メリット・デメリットを明らかにすることで体験学習の促進と改善に繋げた い。 内容 第 1 章では家族でのコミュニケーションや過ごし方についてまとめている。第 2 章にお いては、家族旅行についてデータを通して分析し、近年の旅行傾向や家族が押さない子ど もを連れて行く旅行に対する不安要素などについて述べる。 第 3 章では家族旅行に限らず、 教育現場での体験学習についても述べ、近年増える個人に向けた体験学習のサイトを紹介 し、サイトにより体験学習の概要をまとめる。第 4 章では旅を通して子どもを教育する旅 育とはなにか、旅育がもたらすメリットについて述べる。第 5 章では、体験施設にヒアリ ング調査を行い、子ども・親・実施者の立場の声をもとに、体験学習について考察する。 そして、終章では旅行において体験学習を行うことで得られるものは何かを、提示し筆者 自身の考察を述べている。 結論 家族旅行において体験学習を取り入れることで、子どもだけでなく、親にとってもメリ ットがあることがわかった。家族は子どもが幼い頃から積極的に旅行に連れだすことで、 子どもの考え方や性格面にも影響が見られた。 旅行は子どもに多くの刺激を与えてくれる。 その旅行に体験学習を取り入れることで、地域の人々との触れ合いや、より深く文化や地 域を理解することが可能である。実際にヒアリング調査を通して、子どもたちに成長を見 ることができ、自分自身にも変化を感じることができたようであった。今回の調査にて、 親も子どもの見たことのない姿を知ることできる良い機会になったという声を聞くことが できた。子どもには自分の知識を増やし、視野を広げるものになり、親にとっては子ども の変化を実感させられる場になるようである。日常生活において家族が個々の時間を大切 にするようになった近年では、家族旅行を行い同じ時間を共有し、さらには体験学習に参 加することで家族の知らなかった姿を再発見するきっかけになる。親子で参加すれば、絆 もさらに深まることにならであろう。家族旅行は、休暇の問題や幼い子どもを連ることに 対する不安などで問題もあるが、さまざまな旅行の形態が提案されていて旅行のしやすい 環境づくりもされている。子どもを持つ親や家族は旅行を娯楽としてだけで捉えるのでは なく、子どもにとってメリットをもたらす、教育の一環だと理解し、体験学習をする家族 旅行に積極的に出かけて欲しいと考える。
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