佐賀県学習用 PC 等管理・運用等業務委託契約に関する調達仕様書

佐賀県学習用 PC 等管理・運用等業務委託契約に関する調達仕様書
1
目次
1. 調達の概要 ·································································· 1
1.1. 件名 ··································································· 1
1.2. 調達の概要 ····························································· 1
1.3. 調達の方針 ····························································· 1
1.4. 調達対象及びその範囲···················································· 2
1.4.1. 基本要件 ····························································· 2
1.5. サービスレベル·························································· 3
1.6. 契約形態 ······························································· 4
1.7. 履行期間 ······························································· 4
1.8. 履行場所 ······························································· 4
1.9. 調達の詳細 ····························································· 4
1.10. 受託者の資格··························································· 4
1.11. 特記事項 ······························································ 4
別紙 1「佐賀県学習用 PC 等の管理・運用等業務詳細仕様書」 ························ 6
1
構築業務 ·································································· 6
2
業務環境等の整備··························································· 6
3
作業条件 ·································································· 8
4
ヘルプデスク及び維持管理業務等の内容 ······································· 9
5
成果物 ··································································· 17
6
届出事項 ································································· 17
7
遵守事項 ································································· 17
8
その他 ··································································· 18
2
1.
調達の概要
1.1. 件名
学習用 PC 等管理・運用等業務
1.2. 調達の概要
佐賀県教育委員会(以下、佐賀県という)では、平成 23 年度から先進的 ICT 利活
用教育の推進に取り組み、全県立学校における電子黒板の整備や県立中学校や特別支
援学校における学習用 PC の整備を進めてきたところである。
平成 26 年度からは、県立高校全校で学習用 PC を活用した授業が開始されている。
生徒は、佐賀県が指定する学習用 PC を購入し、校内 LAN に接続して授業等で活用す
るほか、自宅に持ち帰り、自学等で活用している。生徒の学習指導を行う教員は、佐
賀県が整備した学習用 PC を利用して、授業を行っている。
授業に際しては、ICT 利活用教育の効果をより高めるため、学習用 PC と県が既に整
備している電子黒板や佐賀県独自の教育情報システム(以下「SEI-Net」という。
)と
連動させることとしている。
また、学習用 PC 等が繋がる校内 LAN については、平成 25 年度内に県立高校の全て
の普通教室への無線 LAN の整備や LAN の増強といった再構築工事を完了させており、
学校には、既に校務用パソコンや電子黒板操作用パソコン等を整備している。
このような環境において、教員及び生徒が安心して学習活動等に集中できるよう、
利用者からの機器やソフトウェアの操作方法、トラブル対応といった様々な問い合わ
せや、佐賀県からの依頼に基づくパソコンの設定等の処理に対応するため、こうした
問い合わせの受付としての活動はもとより、校内 LAN 保守業者等と連携し校内 LAN 等
で検知されたアラートへの対応、セキュリティや情報リテラシー向上に関する提案・
情報発信など様々な役割を担う統括的な問い合わせ窓口のしくみを調達するもので
ある。
なお、本業務の実施にあたっては、ICT 機器納入業者、校内 LAN 運用・保守業者、
及び SEI-Net 運用・保守業者等の関係業者との連携が不可欠であり、可能な限り利用
者へワンストップでサービスを提供するものとする。また、必要な体制を構築し、各
学校で発生したトラブルや課題の早期解決を図るものとする。
1.3. 調達の方針
以下の方針で調達する。
(1) ヘルプデスクは、先進的 ICT 利活用教育の円滑な実施や校務の業務効率化を
サポートするプロセスのひとつであること。
(2) リクエスト及びトラブル管理の窓口を一元化したサービスであること。
1
1.4. 調達対象及びその範囲
佐賀県及び佐賀県立学校において、校内 LAN に接続して利用する学習用 PC(生
徒が購入する Windows パソコン及び佐賀県が整備している Windows 、iOS 等の端
末含む)、校務用パソコン、CAI 教室やその他パソコン教室等のパソコン、電子黒
板操作用パソコン、プリンタ等の情報機器及び関連サーバ等について、管理・運
用に係る一切の業務を委託する。
1.4.1. 基本要件
受託者は、ヘルプデスク全体を統括する統括マネージャー、及び学校からの問
い合わせを受け付けるコールセンター、各学校にヘルプデスク現地員を配し、本
業務を実施すること。なお、基本要件については、以下のとおりとする。
表 1 基本要件一覧
項目
要件
・ 利用者からの問い合わせに対しては、学習や業務に与える影
響を最小限に抑え、通常業務の維持回復を促進するため、授
業支援等の対応を行うこと
・ 学校内でのトラブルや課題の早期解決を目指し、業務復旧や
障害の切り分け等を行うこと
1. ヘ ル プ デ ・ 解決が難しいトラブルや課題については、専門的な技術を有
スク業務
する作業員を派遣して解決できる体制を常時確保すること
・ 佐賀県とヘルプデスクとの連携による、トラブルや課題の早
期解決のために、教育情報課内にヘルプデスク全体を統括す
るマネージャーを配置すること
・ インシデント(本業務で発生した問い合わせや障害の申告)
は全て記録し、効率的に管理すること
・ 維持管理業務は、ヘルプデスク業務を支える機能として位置
づけ、プロセスとしての「インシデント管理」、「問題管理」、
「変更管理」、「リリース管理」、及び「構成管理」を実施
すること
2.維持管理業
務
・ 維持管理業務に必要な、サービスレベルの管理・維持のため、
IT サービスの「可用性管理」、「キャパシティ管理」、「IT
サービス継続性管理」を実施すること
・ 学習用 PC については、自宅等での利用を前提に、インター
ネットフィルタリング、起動アプリの制御、紛失時のデータ
保護等学習用 PC として最適な設定で利用できるよう、維持管
理業務を行うこと
2
項目
要件
・ 管理対象機器に係るセキュリティ情報を入手し、迅速に対策
3.セキュリテ
ィ管理
方針の決定や対策の実施、対策後の確認及び報告を行うこと
・ 情報セキュリティが確実かつ効果的に管理されるようにすること
・ 業務における情報セキュリティと佐賀県セキュリティポリ
シーとを整合させること
4.利用者への
情報提供・教
育
・ 佐賀県の管理者、各学校の担当者等が求める場合は、機器・
システムの操作方法の情報提供や教育を行うこと
・ 各学校等からの問い合わせや維持管理業務の実績を元に
FAQ やマニュアル等の整備を行い、随時公開すること
・ 校内 LAN に設置されている各種サーバの設定等を行うこと
-SCCM(System Center Configuration Manager)サーバ
 セキュリティパッチ配信
 リモート操作
5.サーバ設定
等
 アプリ起動制御
 パソコン(OS)マスターイメージ管理・配信
 インベントリ管理
-アンチウイルスソフト配信サーバ
-不正接続監視サーバ
-Windows(Active Directory)サーバ
-ファイルサーバの共有の容量管理、アクセス権の設定等
・ 問い合わせや障害、サービス実績等を効率的に管理し、各種
管理台帳を整備すること
・ 各種管理台帳は県が常に最新状況が閲覧できる状態にし、佐
賀県の求めがあった場合は、ただちに電子データで参照でき
6.その他
る状態にしておくこと
・ 校内 LAN に接続された PC やサーバ機器等について、不正接
続管理サーバや SCCM サーバ等を活用し、管理をすること。
・ 佐賀県や各学校で所有するソフトウェア資産を管理し、適正
な運用を行えるようにサポートすること
1.5. サービスレベル
サービスレベルの要件については、以下のとおりとする。なお、必要に応じて
詳細なサービスレベルの定義について佐賀県と協議の上、決定すること。
3
表 2 サービスレベル一覧
項目
サービスレベル項目
ヘルプデスク及び
24 時間以内に解決した問い合わせ
維持管理
の割合
セキュリティ管理
緊急のインシデント報告覚知後 4
目標値
60%
※1
80%
時間以内に対処
緊急セキュリティパッチ配信 5 日
80%
以内に完了
月例セキュリティパッチ配信 14 日
80%
以内に完了
※1 ハードウェア故障、作業員派遣、他業者に関係するもの等は除く。詳細につ
いては、別途協議する。
1.6. 契約形態
一般競争入札による委託契約
1.7. 履行期間
佐賀県との協議の上、定める日から平成 28 年 3 月 31 日まで
1.8. 履行場所
教育情報課、受託者社内及び各県立学校
また、業務の実施に必要なサーバ機器等がある場合、設置に関しては、佐賀県
の指示に従い受託者が行うこと。
1.9. 調達の詳細
「佐賀県学習用 PC 等管理・運用等業務詳細仕様書」に定めるとおり。
1.10. 受託者の資格
・
ISMS(情報セキュリティマネジメントシステム) 認証または PMS(個人情報保護
マネジメントシステム)のいずれかを取得し、又はこれらと同等の情報セキュリ
ティマネジメントシステムの認証を取得していること
1.11. 特記事項
・
佐賀県からの作業指示、調査依頼、資料要求等に対しては、受託者は期日を明
示した上で速やかに対応するものとする。
・
受託者は、個人情報の取扱いについて、別記1「個人情報取扱特記事項」を遵
守することとし、契約締結後速やかに、個人情報の管理体制等について「個人情
報の管理体制等報告書(様式1)」を提出するものとする。また、個人情報の管
4
理体制等に変更があった場合は、速やかに「個人情報の管理体制等変更報告書(様
式2)」を提出するものとする。
・
受託者は、佐賀県情報セキュリティポリシーに従い、別記2「情報セキュリテ
ィ対策特記事項」を遵守すること。
・
委託料は、契約金額を 12 か月で除した額を 1 か月の支払額とする。
なお、端数が発生する場合には、支払を求める最初の月の請求額に含めるもの
とする。
・
本仕様書に記載のない事項又は疑義のある事項については、佐賀県と受託者が
協議して解決するものとする。
・ 契約の全部又は一部を解除若しくは契約期間が終了した場合には、受託者は、
当該業務を佐賀県が継続して遂行できるよう必要な措置を講じ又は他者に業務
を移行するための作業を支援しなければならない。
5
別紙 1「佐賀県学習用 PC 等管理・運用等業務詳細仕様書」
本仕様書は、
「佐賀県学習用 PC 等の管理・運用等業務委託に係る調達仕様書」
(以下、
「調
達仕様書」という。)に基づき、ヘルプデスク及び維持管理業務等について定めるものとす
る。
1
構築業務
(1) 佐賀県が提示する調達仕様書、本仕様書及び校内 LAN 等の関連図書(契約後、提示)
に基づき、受託者は落札決定後 10 日以内に環境構築の作業計画書及び作業者名簿を
提出すること。
(2) 環境構築の際には、佐賀県と受託者とで、佐賀県が所有するサーバ機器やソフトウ
ェア等の資産を有効に活用した環境を構築すること。
(3) 受託者は、現行の校内 LAN の環境を前提に、効率的なヘルプデスク業務を提供する
ため、次の2に示すサーバ機器等の環境を含む業務環境等の事前準備を行うこと。
(4) 構築業務に必要な備品、消耗品等は受託者で負担すること。また、本仕様書、作業
計画書にない事項が発生した場合には佐賀県と協議を行い、業務を遂行すること。
(5) 佐賀県との協議なく遂行した場合の再設定作業等にかかる費用は、受託者負担とす
ること。
(6) ヘルプデスクの運用開始日は、佐賀県と協議の上、決定する。
2
業務環境等の整備
迅速で効率的なサービス提供を実現するため、以下の業務環境を佐賀県が指定する日
時までに構築すること。
なお、佐賀県がすでに整備しているサーバ機器やライセンスはできる限り有効活用し
て構築すること。
ア
ヘルプデスクの整備
(ア)構成
a 利用者からの問い合わせに対応できるように、ヘルプデスクとして、教育情報
課内に統括マネージャー、受託者社内にコールセンター、各学校にヘルプデスク
現地員(配置については、別記3の「佐賀県学習用 PC 等管理・運用業務委託契
約に関するヘルプデスク現地員配置一覧表」参照)を設置すること。
b 佐賀県からの指示については、統括マネージャーで受付け、コールセンター及
び、各校ヘルプデスク現地員へ伝達し、指導・助言を行い、研修を実施する等に
より、ヘルプデスク全体を統括すること。
c 校内 LAN 及びヘルプデスクの構成は別記4「校内 LAN 全体イメージ図」及び別
記5「ヘルプデスク運用イメージ図」を参照すること。
(イ)資格要件
a 統括マネージャー
本業務に従事するマネージャーは次の要件を満たさなければならない。
6
(a)2年以上 PC の保守管理業務の実務経験があり、トラブルや課題の早期解決
のための専門的な技術を有すること。
(b)マイクロソフト認定技術資格試験 MCP の資格または教育情報化コーディネー
タ ITCE の資格を有すること、又は同等の知識及び技術を有すること。
b ヘルプデスク現地員
本業務に従事するヘルプデスク現地員は次の資格要件を満たさなければならな
い。
(a)以下に例示する資格保有者と同等程度の知識及び技術を有すると認められる
こと。
・佐賀県における ICT 支援員の業務経験者
・IT パスポート資格
・マイクロソフト社認定資格
・ICT 支援員能力認定資格
・ITCE 資格
等
(b)佐賀県教育委員会が目指す教育方針に理解を示し、その運営や活動を支援し
ようとする意欲と熱意を持っていること。
(c)教育現場における礼儀やマナー等を遵守できること。
(ウ)佐賀県担当者及び佐賀県の関係者については、必要に応じてコールセンターへ
の立入が許可されること。
(エ)ヘルプデスクの整備に必要となるあらゆる経費は受託者の負担とする。
(オ)ヘルプデスクにて、校内 LAN を構成する機器の稼働状況を監視・管理できる仕
組みとし、リモート監視を行うために必要となる回線、機器を受託者にて準備す
ること。なお、準備する回線は閉域網(インターネット VPN でも可)とし、事前
に県の承認を得ること。また、回線の接続においては県及び校内 LAN 運用・保守
業者並びにデータセンター等と協議の上、接続を行うこと。
(カ)業務に必要となる監視クライアント、業務用パソコン等は受託者にて準備する
こと。ただし、各学校での業務場所(机、いす等)及び駐車場は佐賀県が準備し
たものを利用することができる。
(キ)その他
a コールセンター専用の電話番号及びメールアドレスを各 1 つ以上、回線数は2
回線以上を用意し、利用者の通話料を下げるような配慮を行うこと。
また、時間外の緊急時の連絡番号(携帯電話番号等)及びメールアドレスを
各 1 つ以上用意すること。
b
イ
本業務に係るインシデント等データについては、バックアップを行うこと。
インシデント管理環境の整備
ITIL(Information Technology Infrastructure Library)に準じたインシデント
等の管理を行う環境を整備すること。その際、利用者の問合せから、その解決まで
の一連の状況を管理し、ヘルプデスク全体でインシデント等が即時に確認できるよ
7
うな環境とすること。
ウ 学習用 PC の設定環境の整備
株式会社オプティム社製「Optimal Biz」の調達を行い、学習用 PC にインストー
ルし、以下のような設定を行うこと。
(ア)学校と学校外(自宅等)の Wi-Fi 環境に応じて、ブラウザのプロキシサーバの
設定を自動的に切り替える。
(イ)学習用 PC を紛失した場合など、遠隔操作により内臓データを保護する。
(ウ)故障に備えて、学習用 PC のハードウェア異常を検知する。
(エ)すべての学習用 PC を一元的、かつ学校ごとに設定を行えるようにすること。
※学習用 PC へのインストールに際しては ActiveDirectory や SCCM サーバ等を
活用し、サイレントインストールを行うこと。平成 27 年度に設定が必要とな
る学習用PCの総数は、最大で合計約 14,500 台とする。ただし、入学状況等
により数が増減する可能性がある。
エ
その他
その他、本業務の遂行に必要と考えられる環境整備については、積極的に提案を
行い、受託者側の負担により整備を行うこと。なお、必要機器の設置場所等につい
ては、佐賀県と協議すること。その他佐賀県及び各学校のサーバ機器や備品等にお
いて、佐賀県が必要と認めるものについては、佐賀県の承認を受けたうえで受託者
は無償で利用することができる。
3
作業条件
受託者は、本業務を行うため、次のとおり運用管理・保守体制を整備すること。
(1)解決が難しいトラブルや課題が発生した時に派遣する専門的な技術を有する作業員
は、業務に必要な人数を確保すること。
(2)業務実施計画書の作成
ア
受託者は、業務実施計画書を作成し、契約締結時に佐賀県に提出しなければなら
ない。
イ
業務実施計画書には、業務の目的及び内容、実施方針、実施体制、実施方法、管
理計画、その他必要な事項を記載することとする。なお、運用管理体制に変更のあ
った時も同様とする。
(3)運用管理・保守業務に係る業務時間
ア
統括マネージャー
原則として、土曜日、日曜日、国民の祝日に関する法律に規定する休日及び 12 月
29 日から 1 月 3 日までの日を除いた日の、8 時 30 分から 17 時 15 分までの間、業務
を行うこと。
8
ただし、障害対処等の急を要する理由がある場合はその限りではない。
イ
コールセンター
原則として、土曜日、日曜日、国民の祝日に関する法律に規定する休日及び 12 月
29 日から 1 月 3 日までの日を除いた日に、受託者の申請により佐賀県が認めた場所に
おいて、8 時 00 分から 17 時 30 分まで業務を行うこと。
ただし、障害対処等の急を要する理由がある場合はその限りではない。
ウ
ヘルプデスク現地員
ヘルプデスク現地員の業務時間については、別記3の「佐賀県学習用 PC 等管理・
運用業務委託契約に関するヘルプデスク現地員配置一覧表」のとおり、1校担当 1
名の配置と2校担当 1 名の配置との2形態とする。
形態ごとの勤務体制の詳細については、下記のとおりとする。
(ア)1 校担当1名の配置(各校に専任の担当者を1名配置)
原則として、1校につき、月 20 日程度(学校の課業日に合わせる)、各学校の勤
務時間(勤務時間 7 時間 45 分)に準じて業務を行うこと。
ただし、障害対処等の急を要する理由がある場合はその限りではない。
なお、出退勤時には、学校管理職から時刻の確認を受けること。
(イ)2校担当 1 名の配置(2校に1名の専任の担当者を配置)
原則として、1校につき、月 10 日程度(学校の課業日に合わせる)、各学校の勤
務時間(勤務時間 7 時間 45 分)に準じて業務を行うこと。
ただし、障害対処等の急を要する理由がある場合はその限りではない。
なお、出退勤時には、学校管理職から時刻の確認を受けること。
4
業務内容詳細
業務内容の詳細については、以下のとおりとする。
なお、本調達におけるヘルプデスクの概要は、別記5「ヘルプデスク運用イメージ図」のとおりと
する。
(1)ヘルプデスク業務
次のとおり構成すること。
ア 学習用 PC・校務用 PC 等納入業者、電子黒板納入業者、SEI-Net 運用・保守業者及
び校内 LAN 運用・保守業者等の関係業者と連携を図り、利用者からの問い合わせに
対して、即時対応により完了するワンストップのサービスを行うこと。
イ
各学校の利用者がパソコン等を利用する際のハードウェア及びソフトウェアの操
作、コンピュータウイルス対策、並びにセキュリティ対策等、全ての問い合わせに
対して受付を行い、必要な対応を行うこと。
ウ
委託業務外で対応できないものについては、関係する保守業者、ベンダー、シス
テム管理者等に連絡のうえ引継ぎを行い、問い合わせを行った利用者へその旨を通
知すること。
(ただし、本委託業務において対応する方が効率がよいと受託者が判断
9
する場合は、本委託業務に準じて対応する)
エ
対応方法
受託者は次の手段により、ヘルプデスク業務を行う。
(ア)現地での直接指導、電話による指示、FAQ の案内、リモートでの機器操作等、効
率的な手段で助言を行うこと。
(イ)各学校現場での障害切り分けや機器操作の説明、PC の設定作業の支援等を行う
こと。
(ウ)
(イ)の対応が難しい場合には、専門的な知識を有する作業員を派遣して、現場
での障害切り分けや機器操作の説明、PC 等の設定作業等の支援を行うこと。(対
応可能な最大の人員として 10 名程度、年間 30(人×月)の派遣を想定)
(エ)SCCM サーバのリモート操作機能等も活用して支援を行うこと。
(オ)問合せや障害発生等は随時インシデントとして管理し、記録すること。
(カ)重大な障害・事故があった場合は、すみやかに佐賀県に報告すること。
(キ)その他、佐賀県から依頼があった場合には、効率的な方法で対応し、人員の配
置や業務時間についても効率性を考慮して対応すること。
オ
本業務で発生したインシデント(本業務で発生した問い合わせや障害の申告)は
全て記録し、その解決までの管理を行うこと。
(ア)記録したインシデント等の情報は、佐賀県の管理者が常に最新の情報を閲覧で
きるようにし、必要に応じて佐賀県の管理者と情報共有が可能なようにすること。
(イ)記録したインシデントの中から問題となるインシデントを抽出するとともに、
根本原因を調べて対処し、利用者への影響を最小限にすること。
(ウ)インシデントは集計・分析を行い、佐賀県の対応が必要と認められる場合には
対応策を提案すること。
(エ)障害記録、その他必要な書類を作成すること。なお、これらの記録の様式につ
いては、事前に佐賀県の承認を得ること。
カ
統括マネージャーの担当業務
統括マネージャーにおいては、下記の業務についても対応すること。
(ア)ヘルプデスク業務
a ヘルプデスク全体の統括
佐賀県からの指示について、統括マネージャーで受付け、コールセンター及び、
各校ヘルプデスク現地員へ伝達し、指導・助言を行い、研修を実施する等して、
ヘルプデスク全体を統括すること。
b ヘルプデスク現地員の労務管理
(a)ヘルプデスク現地員の配置・職務分析を行い、学校への教育効果が最大とな
るように配慮すること。
(b)ヘルプデスク現地員の勤務時間について、出退勤時の学校管理職からの確認
をとりまとめ、管理すること。
(c)障害対処等の急を要する場合、コールセンター及びヘルプデスク現地員に対
処の指示を行うこと。
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c ヘルプデスク現地員の業務管理
統括マネージャーは、各学校のヘルプデスク現地員に対して、業務の効率化の
ため、学校での勤務を妨げない方法で情報を共有すること。
なお、統括マネージャーはヘルプデスク現地員・コールセンターに対して、
その能力に応じ、スキルアップのための研修を随時実施し、また配置前にも研
修を行うこと。
(イ)その他
a 勤務中、写真付きの名札を着用させること。
b 現場出勤に用いる車両は受諾者が措置すること。
キ
ヘルプデスク現地員の担当業務
ヘルプデスク現地員においては、下記の業務についても対応すること
(ア)ヘルプデスク業務
a 授業時間中には各教室を巡回し、操作支援等について教室内で直接対応し、ト
ラブルや課題に対しては、障害の切り分けや機器操作の説明、PC の設定作業等に
より、支援を行うこと。
その際には、SCCM サーバのリモート操作機能等も活用して支援を行うこと。
b 問合せや障害発生等は随時インシデントとして管理し、記録すること。
c 重大な障害・事故があった場合は、すみやかに佐賀県に報告すること。
(イ)維持管理業務
a 各学校の ICT 機器について簡易な点検を行うこと。なお、点検内容・回数は佐
賀県と協議し、決定すること。
b 県立学校の人事異動、組織改正、転入学及び卒業に伴う対応
人事異動、組織改正、転入学及び卒業等に伴い、資産の利用者や設置場所が変わ
る場合は、予め必要な調査を行い資産の再配置を行うこと。
なお、年度当初等の大規模な人事異動、組織改正、入学等に伴う資産の再配置
の場合は、佐賀県と協力しながら計画的な資産の再配置を行うものとする。
(ウ)セキュリティ管理
教職員が利用する校務用 PC において、校内 LAN のドメインにアクセスする際、
認証用の USB を接続して認証を行っている。この認証 USB キー及び認証 HUB につ
いて、登録キーの確認、登録キー一覧のメンテナンス、新規に認証キーを購入し
た際の登録、設定情報の収集及びメンテナンス等を行い、管理すること。
(エ)サーバ設定等
佐賀県、各学校、及びコールセンターからの指示があった場合には、各学校に
おいて、各種サーバ等の設定作業を行うこと。
なお、サーバ設定にあたっては、サーバの停止時間を極小化すること。
(オ)その他
a ヘルプデスク現地員同士において、業務の効率化のため、学校での勤務を妨げ
ない方法で情報を共有すること。
なお、統括マネージャーがヘルプデスク現地員に対して、その能力に応じ、
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随時実施するスキルアップのための研修に参加し、また配置前には研修を受け
ること。
b 学習用 PC の破損等が発生した場合には、保証等手続きについて、関係者との
連絡調整・対応を行うこと。
c
勤務中、写真付きの名札を着用させること。
d
現場出勤に用いる車両は受諾者が措置すること。
(2)維持管理業務
次のとおり構成すること。
ア
パソコン等の維持管理
SCCM サーバや AD サーバ等を有効活用し、
パソコン等に関する維持管理を行うこと。
なお、対象パソコン等は、校内 LAN に接続されるすべての機器(パソコン約 20,000
台、その他プリンタ等)及び佐賀県教育委員会が保有する学習用 PC であり、使用し
ているOSは windows、iOS、android の 5 種類である。
(ア)学習用教材やその他必要なソフトウェアのインストール・アンインストール支
援及び機器の設定
(イ)IP アドレスを含むネットワーク利用に必要なネットワーク及びブラウザソフト
の設定
(ウ)ドライバのインストール(プリンタ、複合機等の周辺機器)及びネットワーク
の設定
(エ)利用者が作業等を行う場合に必要となる手引書の作成及び配布並びに各種支援
業務
(オ)アカウント及びパスワード等の設定及び管理
a
Windows サーバ(ActiveDirectory)等を利用して行う。
b 年度更新等で大幅な異動があった場合は、各学校と連携し ActiveDirectory 等
の更新が必要なものについて作業を実施すること。
(カ)Windows の設定及び Internet Explorer 等の設定・管理等
a グループポリシー等により一括して設定・管理を行う。
b 利用者の種別ごと等に設定・管理を行う。
c グループポリシー等の設定値については、佐賀県と協議して決定し、設定シー
トを作成・管理すること。
(キ)SEI-Net 等のシステムへの接続及びアカウントの連携に関する設定・管理
(ク)インターネットフィルタリング及びアクセスログ等の設定・管理
a 利用者が不適切な情報やセキュリティ上危険なサイト等にアクセスしないよ
うに、各学校や利用者の種別ごとにインターネットフィルタリング(i-FILTER ブ
ラウザ&クラウド)の適切な設定・管理・運用を行う。
b
受託者は佐賀県からフィルタリングソフトの設定変更の依頼があった場合は、
変更による利用者への影響を事前に確認した上で設定変更の作業を行うこと。な
お、設定内容については、受託者の提示・提案を受け佐賀県が決定する。
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c 佐賀県の調査依頼に対して、インターネットにアクセスしたログについて、イ
ンターネットフィルタリングソフトや各学校のネットワークサーバのログを元
に調査を行うこと。
(ケ)障害対応業務(コンピュータウイルス等の感染による障害対応は、(3)セキ
ュリティ管理により対応する。)
a 利用者からの問い合わせへの対応及び復旧を試みる利用者への支援
b ハードウェア・ソフトウェア・システム等の障害原因の切り分け
c 修理が完了したパソコンの初期設定(校内 LAN に接続するための設定)
d 佐賀県が所有する予備機の設定
e 再インストールなどの復旧作業
f パスワードのリセット
g 共有フォルダ内のデータ等を誤って削除した場合の復旧(可能な範囲)
h 対象パソコン機器等の構成情報を取得して資産管理台帳を更新し、佐賀県の管
理者が常に最新の情報を閲覧できる状態にすること。
i その他、必要な作業が発生した場合には佐賀県と協議の上、対応すること。
(コ)ハードウェア、ソフトウェアにかかわらず、パソコンの利用に当たって、故障、
不具合等の障害が発生した場合は、直ちに必要な措置を講じる。
(サ)学習用 PC の設定等
学習用 PC については、自宅等での利用を前提に学習用 PC として最適な設定を
行うこと。
a インターネットフィルタリング及びアクセスログ等の設定・管理
b アプリケーションの起動制御
情報漏えいの恐れのあるアプリや学習活動に不適切なアプリ等を利用できな
いように、ストアアプリ、デスクトップアプリ及び単体で実行するアプリ(exe
形式等)の起動制御を行う。
起動制御は、ホワイトリスト方式及びブラックリスト方式で行う。
c 紛失時のデータ保護
学習用 PC を紛失した場合に、遠隔操作にて、内蔵ディスクのデータを削除若し
くはロックする。
d 利用者からの依頼に基づく、ユーザーアカウントの作成・管理
e その他、学習用 PC としての利用に必要な設定
イ
その他
office365 アカウント及び Microsoft アカウントの管理
(ア)佐賀県が所有する office365 のアカウントを用いて、県内の教職員及び学習者
のアカウントの登録、更新、権限管理等を行うこと。
(イ)office365 の管理においては各校の ActiveDirectory との連携を考慮した運用を
行うこと。
(ウ)学習用教材等のアプリのインストールが必要な場合は、佐賀県の指示により
Microsoft アカウントの登録、更新、管理等を行うこと。
13
(3)セキュリティ管理
ア
対象パソコン等についてアンチウイルスソフト及びパターンファイルの更新を行
うこと。
イ
セキュリティパッチ等の脆弱性に関する最新情報を収集し、迅速な対策を提案す
ること。
ウ
コンピュータウイルスによる感染の未然防止のための助言及び指導を行うこと。
エ
セキュリティポリシーを遵守し業務を遂行すること。
オ
セキュリティインシデント発生時には直ちに佐賀県に報告するとともに、対象機
器の特定や発生要因の調査等の対応を実施すること。
カ
セキュリティアラートの対策
(ア)緊急のセキュリティ情報を受けて対処が必要なパソコン等の情報を提供するこ
と。
(イ)緊急のセキュリティ情報を受けて対象となるパソコン等にセキュリティパッチ
等を配布する場合は、可能な限り自動化し、効果的な配布手順及び配布環境を提
供すること。
(ウ)緊急のセキュリティ情報を受けて対処したパソコン等の情報は佐賀県へ報告す
ること。
キ
アンチウイルスソフトの更新
(ア)既存のアンチウイルス配信ソフトサーバの監視及び管理を行うこと。
(イ)対象パソコン等へのアンチウイルスソフトのインストール及び監視並びに管理
を行うこと。
(ウ)コンピュータウイルスのパターンファイルの更新及び適用状況の定期的な確認
を行うこと。
(エ)アンチウイルスソフトの更新を行うこと。
ク
セキュリティパッチ
(ア)OS 及びアプリケーションソフトウェア等の脆弱性、コンピュータウイルス・マ
ルウェア等のセキュリティリスクに関する情報及びパッチ等の適用に関する情
報を佐賀県に提供すること。
(イ)各社が提供するセキュリティパッチの最新情報を入手し、佐賀県に必要な情報を
提供すること。
(ウ)セキュリティパッチの対処が必要なパソコン等の情報を提供すること。
(エ)対象となるパソコン等に対しセキュリティパッチ等を配布する場合、可能な限
り自動化し効果的な配布手順及び配布環境を提供すること。
(オ)セキュリティパッチ、サービスパック等の入手、検証及び配信すること。なお、
可能な限りセキュリティパッチ配信サーバ等を利用して、自動ダウンロード・ 自
動インストールによるバージョンアップを行うこと。
(カ)セキュリティパッチ等の適用状況について、適宜佐賀県へ報告すること。
ケ
セキュリティインシデント時の対応
セキュリティインシデント時の対応については、以下のとおりとする。
14
(ア)コンピュータウイルス・マルウェアを検知した場合
・本人へ直ちに連絡(対処)
・ウイルス感染拡大防止措置
・駆除
・復旧等の緊急措置
・佐賀県への報告
・対応策の協議
・その他必要な措置
(イ)パソコンの脆弱性が発見された場合
・情報の整理
・佐賀県への報告
・対策の方針の協議
・対策の準備(マニュアル、配信パッチ等の準備)
・対策の実施
・その他必要な措置
コ
不正接続防止システムの監視・運用
各県立学校では、不正接続防止システム(iNetSec SmartFinder)により不正な端
末等の校内 LAN への接続を遮断している。本業務では不正接続防止システムの定期
的な監視を行い、不正接続等の抑止を行うこと。
また、新規導入や修理、機器の配置換え等によって新たに校内 LAN に接続が必要
な端末等がある場合は、県または各学校からの依頼により校内 LAN に接続する端末
を不正接続防止システムに登録を行うこと。
なお、本作業においては校内 LAN 運用・保守業者と連携して効率的な運用を実施
すること。
(4)利用者への情報提供・教育
受託者は各学校において先進的 ICT 利活用教育の円滑な実施や校務の業務効率化を
図るため、佐賀県の管理者、及び各学校の担当者が求める場合は、計画的な情報提供
や教育(教職員・生徒対象の機器操作説明・研修等や授業時間中の機器操作説明・補
助等を含む)を実施すること。具体的な計画については、県と協議の上、決定するこ
と。
また、各学校等からの問い合わせや維持管理業務の実績を元に FAQ やマニュアル等
の整備を行い、随時公開すること。
(5)サーバ設定等
各種サーバ等を活用して効率的な設定等を行うこと。
なお、サーバ設定にあたっては、サーバの停止時間を極小化すること。
-SCCM(System Center Configuration Manager)サーバ
・セキュリティパッチ配信
15
・リモート操作
・アプリ起動制御
・パソコン(OS)マスターイメージ管理・配信
・インベントリ管理
-アンチウイルスソフト配信サーバ
-不正接続監視サーバ
-Windows(Active Directory)サーバ
-ファイルサーバの共有の容量管理、アクセス権の設定等
-その他、今回の業務に必要なサーバ機器等
(6)資産管理
SCCM サーバのインベントリ管理機能や不正接続防止システム、PC 管理ソフト等を利
用して常に最新の情報の管理を行う。
(7)その他
ア
各種資料等の作成・保存
業務の実施状況に関する各種資料及び引継時の作業マニュアル等について、
佐賀県の要請により、作成し提出すること。
作成した書類等を所定期間保存すること。
イ
委託業務の引継ぎ
本契約の全部若しくは一部を解除し、又は契約期間が終了した場合は、受託
者は当該業務を佐賀県が継続して遂行できるよう必要な措置を講じるとともに、
引き継ぐ事業者に移行を支援しなければならない。
ウ
月次報告会
毎月1回、月次報告会を教育情報課との間で開催し、各月及び各年度に以下
の項目を記載した報告書を提出すること。また緊急を要する事案が発生した場
合は、随時報告すること。
なお、報告書の様式については、事前に佐賀県の承認を得ること。
(ア)問い合せ窓口での対応状況(問い合わせ件数、内訳)
(イ)サービスレベルの運用状況
(ウ)パソコン等交換の状況(件数)
(エ)セキュリティインシデント(ウイルス、不正接続等)対策の状況
(オ)ネットワーク接続パソコン等の異動状況(資産管理台帳)
(カ)各種インシデントの実績
(キ)各学校ヘルプデスク現地員日報
(ク)その他必要な書類
16
5
成果物
(1)完成図書
 運用マニュアル
 パソコンマスターイメージの作成手順書
 パソコンマスターイメージからのリストア手順書
 パソコンマスターイメージ(DVD,ハードディスク等)
 グループポリシー等の設定シート
 パソコン等の設定情報
 サーバ等の設定情報
 引継ぎ用マニュアル
 各学校ヘルプデスク現地員日報
 各種報告書
※ その他必要な報告書類については、その都度、県と協議して決めること。
(2)納品場所
 成果物の納品場所は、佐賀県が指定する場所とする。
 完成図書については、印刷製本 1 部並びに電子媒体に記録したもの(PDF 形式及
び PDF 変換前の編集可能な Microsoft Office 等のデータ形式の 2 種類)を納品
すること。
6
届出事項
(1)
受託者は、契約締結時に、統括マネージャーについて、別記6「統括責任者届出
書・誓約書」を届け出ること。
(2)
統括責任者を履行期間の中途で変更する場合は、変更の理由を明記した文書を添
付して、(1)の届け出を再度行い、佐賀県の承諾を得ること。
(3)
受託者は(1)及び(2)により提出した「統括責任者届出書・誓約書」の内容
に事実と相違がないことを誓約するものとする。
(4)
受託者は、業務に必要なハードウェア及びソフトウェアの使用及び使用環境を変
更しようとするときは、その目的、内容等について佐賀県に届け出、佐賀県の承諾を
受けること。
7
遵守事項
(1)
受託者は常にシステムの状態を正確に把握し、遺漏のないよう、主体的に本業務
を実施するものとする。
(2)
本業務の実施にあたっては、校内 LAN 運用・保守業者や他の情報システム等に影
響を与えないように留意するものとする。
(3)
障害発生時に迅速かつ確実に対応できるよう、パソコン等の調達業者、校内 LAN
運用・保守業者、及び他の情報システム等の管理者・保守・運用業者に対し積極的に
協力するものとする。
17
(4)
受託者は本業務により知り得た秘密を第三者に漏らしてはならない。
(5)
本業務の実施にあたって、既存の設備、構造物等に損傷を与えた場合は、受託者
の責任において復旧させるものとする。
(6)
佐賀県からの作業指示や調査依頼、資料要求等に対しては、迅速に対応するもの
とする。
(7)
受託者は、技術者に対し本業務の実施に必要な技術水準を確保するとともに、適
宜、教育や訓練等を実施し、技術や実務能力の維持向上に努めるものとする。
(8)
業務の実施にあたっては、「佐賀県情報セキュリティポリシー」、「佐賀県個人
情報保護条例」及びに「佐賀県プライバシーポリシー」を遵守すること。
(9)
業務の実施にあたっては、労働者派遣事業によるものではないので、「労働者派
遣事業と請負により行われる事業との区分に関する法律を定める告示(昭和61年労
働者告示第37号)」に十分留意すること。
8
その他
(1)
契約変更を必要とするときや業務の実施方法、その他本仕様者に記載のない事項
については佐賀県と別途協議すること。
(2)
本業務によって生じる成果品は、佐賀県に帰属する。
18
別記
1
個人情報取扱特記事項
(基本的事項)
第1 乙は、個人情報(個人に関する情報であって、特定の個人を識別することができ
るものをいう。以下同じ。)の保護の重要性を認識し、この契約による事務の実施に当
たっては、個人の権利利益を害することのないよう、個人情報を適正に取り扱わなけ
ればならない。
(秘密の保持)
第2 乙は、この契約による事務に関して知り得た個人情報を他に漏らしてはならない。
この契約が終了し、又は解除された後においても、同様とする。
(収集の制限)
第3 乙は、この契約による事務を処理するために個人情報を収集するときは、その目
的を明確にし、目的を達成するために必要な範囲内で、適法かつ適正な手段により行
わなければならない。
2 乙は、この契約による事務を行うために個人情報を収集するときは、本人から収集
し、本人以外から収集するときは、本人の同意を得た上で収集しなければならない。
ただし、甲の承諾があるときは、この限りでない。
(目的外利用・提供の禁止)
第4 乙は、この契約による事務に関して知り得た個人情報を当該事務の目的以外の目
的のために利用し、又は第三者に提供してはならない。
(適正管理)
第5 乙は、この契約による事務に関して知り得た個人情報について、漏えい、滅失又
はき損の防止その他の個人情報の適正な管理のために、個人情報の管理に関する責任
者及び作業現場の責任者の設置等の管理体制の整備など、必要な措置を講じなければ
ならない。
(複写又は複製の禁止)
第6 乙は、甲の承諾があるときを除き、この契約による事務を処理するために甲から
提供された個人情報が記録された資料等を複写し、又は複製してはならない。
(再委託の禁止)
第7 乙は、甲の承諾があるときを除き、この契約による事務を第三者に委託してはな
らない。
2 乙は、甲の承諾により、第三者に個人情報を取り扱う事務を委託する場合は、甲が乙
に求める個人情報の保護に関する必要な措置と同様の措置を当該第三者に講じさせなけ
ればならない。
(資料等の返還等)
第8 乙は、この契約による事務を処理するために、甲から提供を受け、又は乙自らが
収集し、若しくは作成した個人情報が記録された資料等は、この契約の終了後直ちに
甲に返還し、又は引き渡すものとする。ただし、甲が別に指示したときはその指示に
19
従うものとする。
(事務従事者への周知及び指導監督)
第9
乙は、この契約による事務に従事している者に対して、次の事項を周知するとと
もに、この契約による事務を処理するために取り扱う個人情報の適切な管理体制が図
られるよう、必要かつ適切な指導監督を行わなければならない。
(1)在職中及び退職後においても当該事務に関して知り得た個人情報をみだりに他
人に知らせ、又は不当な目的に使用してはならないこと
(2)前号に違反した場合は佐賀県個人情報保護条例(平成13年佐賀県条例第37
号)上の罰則規定に基づき処罰される場合があること
(3)その他この契約による事務を処理するために取り扱う個人情報の保護に関して
必要な事項
(実地調査)
第10 甲は、必要があると認めるときは、乙がこの契約による事務を処理するに当た
り、取り扱っている個人情報の状況について、随時実地に調査することができる。
(事故発生時における報告)
第11 乙は、この契約に違反する事態が生じ、又は生じるおそれのあることを知った
ときは、速やかに甲に報告し、甲の指示に従うものとする。
(指示)
第12 甲は、乙がこの契約による業務を処理するために取り扱っている個人情報につ
いて、その取扱いが不適当と認められるときは、乙に対して必要な指示を行うものと
する。
(契約解除及び損害賠償)
第13 甲は、乙が特記事項の内容に反していると認めたときは契約の解除又は損害賠償
の請求をすることができるものとする。
(注)1「甲」は委託者を、「乙」は受託者をいう。
2 委託の事務の実態に即して適宜必要な事項を追加し、又は不要な事項は省略して差
し支えないものとする。
20
様式
1
個人情報の管理体制等報告書
平成
佐賀県教育庁教育政策課長
年
月
日
様
受託者名
印
学習用PC購入契約に関する個人情報の管理体制等について、下記のとおり報告します。
1 管理責任体制に関する事項
個人情報管理責任者
(所属・役職)
(氏名)
作
(所属・役職)
(氏名)
業
責
任
者
2 個人情報の保管、管理に関する事項
作
業
場
所
保管場所及び保管方法
(具体的に記入すること)
盗 難 、 紛 失 等 の
事 故 防 止 措 置 等
(注)1 個人情報管理責任者とは、この委託業務で取り扱う個人情報の管理責任者のことを言います。
2 作業責任者とは、この委託業務を実際に行う現場の責任者のことを言います。
3 個人情報管理責任者と作業責任者は、同一の者であっても構いません。
お預かりした個人情報は、この委託業務を実施する受託者の個人情報の管理体制等の把握及び必要に
応じた指示等を行う目的のために使用します。
21
様式
2
個人情報の管理体制等変更報告書
平成
佐賀県教育庁教育政策課長
年
月
日
様
受託者名
印
学習用PC購入契約に関する個人情報の管理体制等について、
下記のとおり変更しましたので報
告します。
1 管理責任体制に関する事項
個人情報管理責任者
作
業
責
任
者
(所属・役職)
(氏名)
(所属・役職)
(氏名)
2 個人情報の保管、管理に関する事項
作
業
場
所
保管場所及び保管方法
(具体的に記入すること)
盗 難 、 紛 失 等 の
事 故 防 止 措 置 等
(注)1
2
3
4
個人情報管理責任者とは、この委託業務で取り扱う個人情報の管理責任者のことを言います。
作業責任者とは、この委託業務を実際に行う現場の責任者のことを言います。
個人情報管理責任者と作業責任者は、同一の者であっても構いません。
変更がない事項については、
「変更なし」と記載してください。
お預かりした個人情報は、この委託業務を実施する受託者の個人情報の管理体制等の把握及び必要に
応じた指示等を行う目的のために使用します。
22
別記
2
(情報セキュリティ対策)
情報セキュリティ対策特記事項
(基本的事項)
第1
受 託 者( 以 下「 乙 」と い う 。)は 、委 託 者( 以 下「 甲 」と い う 。)の 情 報 資 産( ネ
ットワーク及び情報システム、並びにネットワーク及び情報システムの開発、運用及
び取扱いに関する情報(以下「情報」という。)であって、電磁的記録及び紙等の有
体物に出力された情報をいう。以下同じ。)の重要性を認識し、この契約による業務
の実施に当たっては、佐賀県情報セキュリティ基本方針及び佐賀県情報セキュリティ
対策基準(以下「情報セキュリティポリシー」という。)、並びに佐賀県情報セキュ
リティ実施手順を遵守し、適正な情報セキュリティ対策を実施しなければならない。
2
乙は、情 報 セ キ ュ リ テ ィ ポ リ シ ー を 遵 守 す る た め に 必 要 な 体 制 を 整 備 し 、 情 報 管 理 に
関する責任者及び担当者を置かなければならない。
(守秘義務)
第2
乙は、この契約による業務に関して知り得た情報(以下「業務上知り得た情報」
という。)を他に漏らしてはならない。この契約が終了し、又は解除された後におい
ても、同様とする。
(目的外利用・提供の禁止)
第3
乙は、業務上知り得た情報及びこの契約による業務を処理するために甲から提供
された情報(以下「提供情報」という。)を当該業務の目的以外の目的のために利用
し、又は第三者に提供してはならない。
(適正管理)
第4
乙 は 、業 務 上 知 り 得 た 情 報 及 び 提 供 情 報 に つ い て 、漏 え い 、滅 失 又 は き 損 の 防 止 、
その他の情報の適正な管理のために必要な措置を講じなければならない。
2
前項の場合のほか、乙は、データバックアップのための外部施設等への搬送時においても、盗難
及び不正コピー等の防止措置を厳重に実施しなければならない。
(複写又は複製の禁止)
第5
乙は、甲の承諾があるときを除き、提供情報が記録された資料等を複写し、又は
複製してはならない。
(資料等の返還等)
第6
乙は、この契約による業務を処理するために、甲から提供を受け、又は乙自らが
収集し、若しくは作成した情報が記録された資料等は、この契約の終了後直ちに甲に
23
返還し、又は引き渡すものとする。ただし、甲が別に指示したときは、その指示に従
うものとする。
(事故発生時における報告義務)
第7
乙は、この契約に違反する事態が生じ、又は生じるおそれのあることを知ったと
きは、速やかに甲に報告し、甲の指示に従うものとする。
(報告、監査及び検査)
第8
甲は、乙がこの契約による業務を処理するために取り扱っている情報に対する情
報セキュリティ対策の状況について、定期的に報告を徴し、監査又は検査を実施する
ことができる。
(業務従事者への周知)
第9
乙は、この契約による業務に従事している者に対して、在職中及び退職後におい
ても当該業務に関して知り得た情報を他人に漏らし、又は不当な目的に使用してはな
らないことなど、情報セキュリティ対策のために必要な事項を周知し、また継続的に
教育するものとする。
(業務の再委託)
第10
乙 は 、あらかじめ書面により甲の承諾を得たときを除き、この契約による業務の全部又は一部
を第三者に委託し、又は請け負わせてはならない。
2
前項の場合、乙は、委託の範囲における情報セキュリティ対策について、乙から委託を受ける者
自身に実施義務があることを明示した書面を作成し、乙から委託を受ける者との連名で事前に甲に
届け出なければならない。
(指示)
第11
甲 は 、乙 が こ の 契 約 に よ る 業 務 を 処 理 す る た め に 取 り 扱 っ て い る 情 報 に つ い て 、
その取扱いが不適当と認められるときは、乙に対して必要な指示を行うものとする。
(契約解除及び損害賠償)
第12
甲は、乙が本特記事項の内容に反していると認めたときは、契約の解除又は損
害賠償の請求をすることができるものとする。
24
別記
3
佐賀県学習用PC等管理・運用等業務委託契約に関するヘルプデスク現地員配置一覧表
〇各校に専任の担当者を1名配置
校 名
所 在 地
生徒
概数
クラス数
佐賀県立佐賀東高等学校
佐賀市南佐賀三丁目11-15
21
720
佐賀県立佐賀西高等学校
佐賀市城内一丁目4-25
24
960
佐賀県立佐賀北高等学校
佐賀市天祐二丁目6-1
22
880
佐賀県立致遠館高等学校・中学校
佐賀市兵庫北4-1-1
28
720
佐賀県立唐津東高等学校・中学校
唐津市鏡新開1
27
1080
佐賀県立唐津西高等学校
唐津市町田字大山田1992
15
600
佐賀県立鳥栖高等学校・香楠中学校
鳥栖市古野町600-1
27
1080
佐賀県立伊万里高等学校
伊万里市二里町大里甲2600
16
640
佐賀県立武雄高等学校・青陵中学校
武雄市武雄町大字武雄5540-2(武雄高)
武雄市武雄町大字永島13323-2(青陵中)
31
1240
佐賀県立鹿島高等学校
鹿島市大字高津原462
15
600
佐賀県立神埼高等学校
神埼市神埼町田道ヶ里2213
12
480
佐賀県立三養基高等学校
三養基郡みやき町大字原古賀300-1
15
600
佐賀県立小城高等学校
小城市小城町176
18
720
佐賀県立厳木高等学校
唐津市厳木町厳木727
10
320
佐賀県立唐津青翔高等学校
東松浦郡玄海町大字新田1809-11
10
320
佐賀県立白石高等学校
杵島郡白石町大字今泉138-1
12
480
佐賀県立太良高等学校
藤津郡太良町大字多良4212-6
8
200
佐賀県立唐津南高等学校
唐津市神田字堤2629-1
9
360
佐賀県立伊万里農林高等学校
伊万里市二里町大里乙1414
9
360
佐賀県立高志館高等学校
佐賀市大和町大字尼寺1698
9
360
佐賀県立佐賀農業高等学校
杵島郡白石町大字福田1660
9
360
佐賀県立佐賀工業高等学校
佐賀市緑小路1-1
21
840
佐賀県立唐津工業高等学校
唐津市石志中ノ尾3072
12
480
佐賀県立鳥栖工業高等学校
鳥栖市元町1918
18
720
佐賀県立有田工業高等学校
西松浦郡有田町桑古場乙2902
15
600
佐賀県立塩田工業高等学校
嬉野市塩田町大字馬場下甲1418
11
400
佐賀県立佐賀商業高等学校
佐賀市神野東四丁目12-40
18
720
佐賀県立唐津商業高等学校
唐津市元石町235-2
12
480
佐賀県立鳥栖商業高等学校
鳥栖市平田町1110-8
15
600
佐賀県立伊万里商業高等学校
伊万里市脇田町1376
9
360
佐賀県立杵島商業高等学校
杵島郡大町町大字大町2039
9
360
佐賀県立鹿島実業高等学校
鹿島市大字高津原539
9
360
佐賀県立牛津高等学校
小城市牛津町牛津274
12
480
佐賀県立神埼清明高等学校
神埼市神埼町横武2
12
480
佐賀県立多久高等学校
多久市北多久町大字小侍23
12
480
佐賀県立嬉野高等学校
嬉野市嬉野町大字下宿甲700
9
360
◎2校に1名の専任の担当者を配置
校 名
特別支援学部内訳
所 在 地
小学部
中学部
クラス数
生徒
概数
高等部
佐賀県立盲学校
佐賀市天祐1-5-29
6
2
12
15
20
佐賀県立ろう学校
佐賀市鍋島町大字森田321
8
4
15
12
27
佐賀県立金立特別支援学校
佐賀市金立町金立2339番地2
49
44
35
52
128
佐賀県立大和特別支援学校
佐賀市大和町大字久留間3353
52
73
101
48
226
佐賀県立中原特別支援学校(田代分校含む)
三養基郡みやき町大字原古賀7262-1
鳥栖市田代上町301-1(田代分校)
53
64
96
73
286
佐賀県立伊万里特別支援学校
伊万里市大坪町丙1427
31
23
46
31
100
佐賀県立唐津特別支援学校
唐津市山本788番地12号
30
29
65
38
124
佐賀県立うれしの特別支援学校
嬉野市塩田長大字五町田甲2877-1
49
49
72
50
170
25
別記
4
校内LAN全体イメージ図
データセンター(佐賀県内)
コールセンター
基幹シ ステム
SEI-NEt
校内LAN運用
監視サーバ機器等
ヘルプデスク用環境
公共ネットワーク
普通高校・実業高校 1 校担当1名配置
特別支援学校 2 校担当1名配置
ヘルプデスク現地員
ヘルプデスク用環境
各種サーバ
情報系ネットワーク
※ADサー ハ ゙、ファイルサーバ、プロキシサーハ、SCCMサーバ゙等
無線LAN
校長(教頭)室
職員室等
26
有線LAN
教室等
別記
5
ヘルプデスク運用イメージ図
県立学校内
佐賀県教育情報課
・障害対応報告
・資産管理レポート報告
・定例会
・情報交換
障害対応
操作支援
(状況に応じ
作業員派遣)
統括マネージャー
・障害対応
・障害切り分け
・サーバ設定
・利用者への研修
・授業中の支援
(操作支援含む)
・維持管理
・資産管理
・学習用パソコンの
補償手続き調整・対応 等
教員・生徒
コールセンター
ヘルプデスク現地員
各種
ICT機器
・障害対応依頼・報告
各関係業者
(電子黒板・学習用PC
校内LAN・SEI-NET)
障害対応・操作支援
(状況に応じ作業員派遣)
27
別記
6
平成
佐賀県収支等命令者
年
月
日
様
(受託者)会社名
代表者氏名
印
統括責任者届出書・誓約書
委託業務名
佐賀県学習用 PC 等管理・運用業務委託に係る業務
上記業務に係る統括責任者を下記のとおり定めたので、届け出ます。
なお、下記の内容が事実に相違ないこと並びに下記の者が仕様書に定める技能及び経験
を有することを誓約します。
記
統括責任者名
(マネージャー)
業務名称
従事期間
実務経験
備
考
実務経験は、過去に従事したパソコン保守等に関する維持管理業務等の履歴を記入する
こと。また、本業務に関連する資格を有する場合は備考欄に記載すること。
28