ナノインプリント技術を用いた半導体製造装置を開発

20
015 年 2 月 23 日
キヤノン株
株式会社
ナノイ
インプリント技術
術を用いた
た半導体製
製造装置を
を開発
キヤノ
ノンは、解像
像力 10nm※11 台の高度な
な微細加工を実現するナノ
ノインプリン
ント技術を用
用いた、
次世代
代半導体製造
造装置の開発
発を進めていま
ます。
開発中のナ
ナノインプリ
リント半導体製
製造装置
クラス
スター化のイメ
メージ図
※
を用いた次
次世代半導体露
露光装置が先
先端微細加工領
領域において
て主流とされ
れるなか、
キヤ
ヤノンは、
EUV※2
解像力 10nm
1
台の高
高度な微細加
加工を実現す
するナノイン
ンプリント技
技術の研究を
を 2004 年より続けて
きました
た。特に 200
09 年以降、同
同技術を用い
いた次世代半
半導体製造装
装置の量産を目指し、大手
手半導体
メーカー
ーや Canon Nanotechnoologies, Inc.(2014 年 4 月完全子会
会社化)と共
共同で開発を加
加速して
きました
た。欠陥制御
御技術の確立、
、重ね合わせ
せ精度の向上
上など、技術開発が進んで
でおり、201
15 年内の
製品化を
を目指してい
います。
■ 高解
解像度で均一
一性のある
る回路パター
ーンを転写
マスク
ク(原版)をウエハー上の
のレジスト(
(樹脂)に直接
接押しつける
ることで、マ
マスクに彫りこまれた
※3
回路パタ
ターンを忠実に転写できる
るため、光露
露光装置 に比
比べ、高解像度
度で均一性の
のある回路パ
パターンが
描けます
す。また、ナ
ナノインプリ
リント半導体
体製造装置で
では、光露光
光装置に使用
用されている
る光源や
大口径の
のレンズ群が
が不要であるため、装置自
自体をシンプ
プルな構造かつ
つコンパクト
トにすること
とができ、
複数台の
の装置をクラ
ラスター化して設置するこ
ことにより、生産性を高
高めることが
が可能です。
■ 製造
造コストの大
大幅な削減
減による CoO
O※4 の低減
減を実現
光露光
光装置に比べ、
、半導体デバ
バイスの製造コストを大幅
幅に削減できるため、高精
精細半導体デ
デバイスの
CoO(C
Cost of Own
nership)低
低減を求める
る半導体メー
ーカーの高い
いニーズに対
対応します。
本装置
置の導入先とし
して、まずは
はフラッシュメ
メモリーを製
製造するメモリ
リーメーカーを予定してい
いますが、
将来的に
には、DRAM
M やロジック
ク系半導体の
の生産への適用も目指して
ています。
フォルニア州
日
州サンノゼで
で開催される、半導体リソグラフィ
なお、2015 年 2 月 22 日∼26 日に米国カリ
関する国際会議
議「SPIE Ad
dvanced Lith
hography 20
015」において
て、キヤノン
ンは本装置の開発進捗
技術に関
について
て講演を行う
う予定です。
※1
※2
※3
※4
1nm
m(ナノメートル
ル)は、10 億分の 1 メートル。
Extrreme Ultra Viollet(極端紫外線
線)の略。13.5n
nm に達する見込
込みの波長を用い
いた次世代リソグラフィ技術。
大口径のレンズを搭
搭載し、レーザー
ー光を照射するこ
ことで回路パターンをウエハー
ー上に転写する半
半導体露光装置。
。
る設備投資や運用
用に必要なコスト。半導体メー
ーカーの量産ライ
インにおける工程
程や製造装置の生
生産性を
半導体製造に関する
指標の一つ。
示す指