全体講評 回を追うごとにさらにブラッシュアップできており、頼もしい限りです。構成や内容についてはほとんど何 もいうことはありませんので、細部についていくつか指摘していきます。 最初の問に関しては、理解度の把握・授業の見直し・個別指導・家庭との連携と、順を追って対策方法が示 されており、非常によく練られています。問題点をあげるとすれば、授業を録画して見直すという部分です。 自分自身で見直すことももちろん大切ですが、案外自分の問題点は気づきにくいものです。場合によっては先 輩教師や学年主任等他の人達にもアドバイスを求めることを記述しておいたほうがよいでしょう。この後に出 てくる「わかりやすい言葉」も引っかかります。この書き方ですと、 「言葉だけをわかりやすくするのか?」 ととられます。言葉に限定せず、 「わかりやすい指導に改善する」と改めましょう。 次の問では「個性を大切にすること」が引っかかります。子供の「個性を大切にすること」というと、勉強に限 らず、絵画、音楽、スポーツなどその子の適性にあった分野を伸ばす、という意味合いになります。 「理解度の遅れ ている子供に個に応じた指導をする」ことと、 「個性を大切にすること」は、別の問題です。さらに、この後の「答 えはあっているが~」の事例は、どういう状況なのか、今一つ見えてきません。さらに具体的に記述してみてくだ さい。下記に一例を示しました。この後出てくる「カメさんコース、うさぎさんコース」のような事例の書き方は、 読み手の目にも浮かんでくるようです。具体的な事例を書く際は、このような記述の仕方を心がけてください。 これで全ての課題の指導を終了しますが、極めて論理的で、説得力のある答案がかけています。論文に関しては 何も心配することはないと思いますので、ぜひ本番でも力を出しきってください。 論述力 A 説得力 A 独創性 A 合計点 90 合格目標点 75 書きなおす上での注意点 修正が必要な部分だけ、書き方の一例を示します。 問1 第一段落 答案の通りで OK 第二段落 ・児童の理解度の把握 ・授業の見直し…録画して見直す 気になった点は必要に応じて、先輩教師や学年主任などに相談 しアドバイスをもらう。 ・言葉の使い方や、教授方法などがわかりやすいものとなるよう改善する 第三段落以降 答案の通りで OK 問2 第一段落 ・学力低下の問題 ・発達障害児も含めた、個々の児童の理解力に応じた指導の重要性 第二段落 ・つまずきをくり返し指導する どんな事例?→学習支援を行っていた時、分数の問題を解いていた子供が、答えはあっていたが、ノート を確認すると、分数の解き方が全く分かっていないということがあった。この子供はできないことを隠そうと して、答えだけを写していた。 *これぐらい具体的に記せば、どういう状況なのかが見えてきます 第三段落以降 答案の通りで OK
© Copyright 2024 ExpyDoc