GIweekly 先週のマーケットポイント

2015/02/23
60min chart
2/16-2/20
先
週
の
ド
ル
円
16日
17日
18日
19日
20日
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16日
ドル円は早朝取引で118.11円まで売りに押される場面があったものの、その後は118円台半ばでのもみ合いに
終始。米国勢がプレジデンツデーの祝日で不在ということもあり、方向感を欠いた。なお、この日開催されていた
ユーロ圏財務相会合ではギリシャを巡る協議が物別れに終わり、ユーロドルは1.13195ドルまで下落。総じてユー
ロ売りが目立った。
17日
日経平均株価の下落が嫌気されてドル円は118.235円まで下落したが、海外時間には米長期金利の大幅上昇
を支えに119.42円まで反発した。
18日
米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨でゼロ金利政策の長期化とドル高への懸念が示されたことが材料
視され、ドルが海外時間に全面安となった。ドル円も一時118.545円まで下押しした。
19日
ドル円は日経平均株価の上昇を手掛かりに買いが優勢となった。海外時間も株高を背景に買いの流れが続き
119.18円まで値を上げた。
先
週
の
相
20日
場
総括
概
況
ギリシャの金融支援延長を巡る協議が難航するとの思惑からダウ平均や日経平均先物が下落し、ドル円も一
時118.30円まで下押しした。ただ、ギリシャ支援の4カ月延長が決定されると一転して買い戻しが優位となり119.
19円まで反発。ユーロドルも1.12775ドルまで下げた後、1.1430ドルまで買い戻されるなど荒い値動きとなった。
先週のドル円は底堅い動きだった。週明け16日は米国勢がプレジデンツデーの祝日で不在ということもあり、
118円台半ばで方向感を欠いた。17日には日経平均株価が100円超下落したタイミングで118.235円まで弱含んだ
ものの、その後は米長期金利が急ピッチで上昇したことに伴い、日米金利差拡大を見越した買いが優勢に。一時
119.42円まで上昇する場面も見られた。18日に米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨で「多くの参加者
はゼロ金利がより長引くとの判断に傾いている」「数人の参加者はドルが一段高となるリスクを指摘した」などの
見解が示されるとドル売りが優勢となった影響から118.545円まで弱含んだが、翌19日には日経平均が約14年
9カ月ぶりの高値を更新したことをながめ、再び買い戻しが優勢に。海外時間も日経平均先物などの上昇を手掛
かりにした買いが続き、一時119.18円まで値を上げた。週末28日はギリシャ協議への先行き懸念から118.30円ま
で一時弱含んだものの、協議が合意したと伝わると一転して119.19円まで反発した。なお、18日に日銀が金融政
策決定会合で政策の現状維持を決めると追加緩和を期待していた一部海外勢からの売りも出たが、その後に黒
田日銀総裁が定例記者会見で「10月31日の追加緩和がマイナス効果あるとは全く思わない」と前週に伝わった
「量的・質的緩和の悪影響」に関する観測記事を否定したため、売りの反応も一時的だった。
先週の注目された経済指標結果
日付
時刻
曜
通貨
指標名
比
月
前回値
17日
18:30
火
GBP
CPI
17日
19:00
火
DEM
17日
22:30
火
18日
未定
18日
改定値
予想値
結果
前月比
1月
0.0%
-0.8%
ZEW景況感指数
*
2月
48.4
55.0
53.0
USD
NY連銀製造業指数
*
2月
9.95
8.50
7.78
水
JPY
日銀金融政策決定会合
*
*
*
*
*
*
18:30
水
GBP
MPC議事要旨
*
*
*
*
*
*
18日
22:30
水
USD
住宅着工件数
年率換算
1月
108.9万件
108.7万件
107.0万件
18日
28:00
水
USD
FOMC議事要旨
*
*
*
*
*
-0.9%
106.5万件
*
一言コメント・・・NY連銀製造業指数や米住宅着工件数など予想を下回る米経済指標が相次ぎましたが、
ドル売りでの反応は一時的でした。
先週の注目された要人発言
17日04:48 ファロファキス・ギリシャ財務相「ギリシャは持続可能な長期契約を求める」「支援合意を取りまとめることには
『疑いの余地はない』」
17日09:46 甘利明経済再生担当相「現在の円安水準はプラス面が大きい」
17日09:52 麻生太郎副総理兼財務・金融相「円安は悪いと思わない」「円安は輸出企業にはプラス」
18日02:15 ジョーダンSNB総裁「必要とあれば為替市場で活発な姿勢を維持する」
18日15:33 黒田東彦日銀総裁「景気は緩やかな回復基調を続けている」「輸出は持ち直している」「上下双方向のリスク
を点検し必要な調整を行う」「10月31日の追加緩和がマイナス効果あるとは全く思わない」
19日02:14 マカファーティMPC委員「CPI見通しは現時点で金利の変更がないことを正当化する」「選挙前の利上げの
可能性はかなり低い」「次の金利変更は利上げである可能性が高い」
19日04:01 FOMC議事要旨「辛抱強いの削除は日付の注目になる可能性と多くが判断」「多くの参加者はゼロ金利がよ
り長引くとの判断に傾いている」「数人の参加者はドルが一段高となるリスクを指摘した」「多くの参加者は海外の弱さが
悪化すればリスクとなると判断」「強いドルは輸出の持続的な足かせになると予想」
19日21:31 ECB理事会議事要旨「量的金融緩和をめぐって政策担当者の間で意見が分かれた」「社債の購入を検討し
た」「物価安定見通しが悪化した」
20日07:32 ブラード米セントルイス連銀総裁「3月に"patient(辛抱強い)"の文言を削除した場合、6月の利上げは可能だ
が義務ではない」「利上げ開始後も政策金利は数年にわたって低水準を維持するだろう」
一言コメント・・・FOMC議事要旨で「多くの参加者はゼロ金利がより長引くとの判断に傾いている」「ドルが
一段高となるリスクを指摘した」との見解が示されると、全般にドル売りが強まりました。
今週の経済指標
日付
時刻
曜
通貨
指標名
比
月
前回値
23日
24:00
月
USD
中古住宅販売件数
24日
19:00
火
EUR
HICP改定値
25日
24:00
水
USD
新築住宅販売件数
26日
18:30
木
GBP
26日
22:30
木
26日
22:30
27日
22:30
改定値
年率換算
1月
504万件
495万件
前年比
1月
-0.6%
-0.6%
年率換算
1月
48.1万件
47.0万件
GDP改定値
前期比
10-12月期
0.5%
0.5%
USD
耐久財受注
前月比
1月
-3.4%
木
USD
CPI
前月比
1月
-0.4%
-0.6%
金
USD
GDP改定値
前期比年率
10-12月期
2.6%
2.1%
-3.3%
予想値
1.7%
今週の注目経済指標は・・・米GDP改定値
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