GIweekly 先週のマーケットポイント

2015/01/26
60min chart
1/19-1/23
先
週
の
ド
ル
円
19日
20日
21日
22日
23日
Source: CQG, Inc. © 2006 All rights reserved worldwide.
19日
先
20日
週
場
概
況
ドル円は株高を手掛かりに118.87円まで上昇。一部市場で「日銀が金融政策決定会合で当座預金
の超過準備にかかる付利を引き下げるのではないか」との噂が広がったことも買い材料視された。
21日
日銀は政策金利の据え置きを決めたが、一部市場では追加緩和期待も高まっていたため、発表後
にドル円の売りが強まった。NY時間には一時117.18円まで下押し。もっとも、引けにかけてはダウ平
均や日経平均先物が持ち直したため、118円台を回復した。
22日
ドル円は118.00円を挟んだ一進一退の動き。ユーロドルは欧州中央銀行(ECB)が量的緩和(QE)の
導入を決めたことで売りが優位となり、1.1316ドルまで下押しした。
23日
ドル円は海外勢の参入後に株安を嫌気したリスク回避の売りが進み、117.54円まで値を下げた。
ユーロドルはECBの量的緩和導入によるユーロ先安観が広がるなか、一時1.1115ドルと2003年9月
以来の安値を更新する場面も見られた。
総括
先週のドル円は方向感の乏しい動き。週明け19日は上海総合指数の急落でリスク回避の売りが進
み、アジア時間には116.925円まで売りに押されたものの、その後は欧州株高などを背景に117.79円
まで買い戻された。20日も株高を支えにした買いが続き、118.87円まで上げ幅を拡大した。もっと
も、翌21日は売りが優勢に。日銀は金融政策の据え置きを決めたが、一部市場で「当座預金の超過
準備にかかる付利が引き下げられるのではないか」との期待が高まっていただけに売りが強まり、
117.18円まで値を下げた。その後は対ユーロや対カナダドルでドル買いが進んだ流れに沿って下げ
渋り。株高などを手掛かりに23日のアジア時間には118.81円まで買い戻された。半面、海外時間に入
ると再び売りに押される展開となり117.54円まで失速した。なお、ユーロドルは22日に売りが加速。欧
州中央銀行(ECB)が量的緩和策の導入を決定したことを受けた。翌23日も売りが継続し2003年9月9
日以来の安値となる1.1115ドルまで下押しした。
の
相
上海総合指数が急落したことでリスク回避目的の売りが強まり、ドル円は一時116.925円まで値を下
げた。もっとも、その後は欧州株高などを支えに117.79円まで反発。なお、この日はキング牧師誕生日
で米国市場が休場だったため、NY時間は商いも薄くなった。
先週の注目された経済指標結果
日付
時刻
曜
通貨
指標名
比
月
前回値
20日
19:00
火
DEM
ZEW景況感調査
*
1月
34.9
21日
*
水
JPY
日銀金融政策決定会合
*
*
*
21日
22:30
水
USD
住宅着工件数
年率換算件数
12月
102.8万件
21日
24:00
水
CAD
カナダ銀行 政策金利
*
*
22日
21:45
木
EUR
ECB政策金利
*
23日
24:00
金
USD
中古住宅販売件数
23日
24:00
金
USD
景気先行指標総合指数
改定値
予想値
結果
40.0
48.4
*
*
*
104.3万件
104万件
108.9万件
1.00%
1.00%
0.75%
*
0.05%
0.05%
0.05%
年率換算件数
12月
493万件
492万件
508万件
504万件
前月比
12月
0.6%
0.4%
0.4%
0.5%
一言コメント・・・一部で日銀が当座預金の超過準備への付利を引き下げるとの思惑が浮上しましたが、日銀が金融政策を
据え置いたことで円買いが強まりました。また、カナダ銀行が予想外の利下げを行いカナダドルが売られました。
先週の注目された要人発言
20日17:51 安倍晋三首相(イスラエルで会見)「(日本人殺害予告について)許しがたいテロ行為であり強い憤り」
21日11:02 李克強中国首相「積極的な財政政策を追求する」
21日15:53 黒田東彦日銀総裁(定例記者会見で)「当座預金の超過準備への付利を引き下げるとの議論は全くなかった」
21日16:03 黒田東彦日銀総裁(定例記者会見で)「(2015年度を中心とする期間について)若干前後にはみ出る余地はある」
21日16:21 黒田東彦日銀総裁(定例記者会見で)「2%達成が難しくなる状況になれば躊躇なく調整する」
21日18:30 MPC議事要旨「0.50%の政策金利の据え置きを9対0で決定。資産買い入れプログラムの規模の維持を9対0で決定した」
22日0:06 BOC声明「(利下げの決定は)最近の原油価格の急落とそれによる成長およびインフレの低下に対応したもの」
22日1:21 ポロズBOC総裁「BOCには引き続き政策戦略の余地がある」
22日14:06 ツアブリュックSNB理事「スイスフランの上限維持には莫大な介入が必要となり困難」
22日17:03 デギンドス・スペイン財務相「ECBは資産買い入れを行うだろう」
22日22:42 ドラギECB総裁「月額600億ユーロの資産買い入れを決定」「買い入れは2016年9月末まで実施」
22日22:49 ドラギECB総裁「2015年3月にユーロシステムが投資適格級のソブリン債の買い入れを開始する」「EUとIMFプログラムの
下にある国については追加的な条件を適用する」
22日22:58 ドラギECB総裁「資産買い入れプログラムは各国中銀が実施」「ECBは購入を調整する」
22日23:17 ドラギECB総裁「購入する国債の年限は2年から30年」
22日23:26 ドラギECB総裁「利回りはすでにマイナスの国債も購入する」「ギリシャ債について特別なルールを設けない」「証券市場プ
ログラム(SMP)に基づくギリシャ債償還後の7月以降、ECBはギリシャ国債を購入するだろう」
23日19:43 黒田東彦日銀総裁(ダボスで)「輸出の現状を考慮すると、必ずしもこれ以上の円安が必要ということを意味していない」
24日0:55 クーレECB理事「量的緩和(QE)の効果が十分でなければ、われわれは一段と行動するだろう」「ECBの債券購入プログラ
ムはオープンエンド」
一言コメント・・・MPC議事要旨で前回利上げに投票していた2人の委員が据え置きに投票したため、英利上げ観測が後
退しポンドが売られました。また、ECBの量的緩和導入決定を受けてユーロ売りが加速しました。
今週の経済指標
日付
時刻
曜
通貨
指標名
比
月
前回値
26日
18:00
月
DEM
IFO企業景況感指数
27日
18:30
火
GBP
27日
22:30
火
28日
9:30
28日
改定値
*
1月
105.5
106.5
GDP速報値
前期比
10-12月期
0.7%
0.6%
USD
耐久財受注
前月比
12月
-0.7%
水
AUD
CPI
前期比
10-12月期
0.5%
0.3%
28:00
水
USD
FOMC政策金利
*
*
0-0.25%
0-0.25%
29日
5:00
木
NZD
RBNZ政策金利
*
*
3.50%
3.50%
30日
22:30
金
USD
GDP速報値
前期比年率
10-12月期
5.0%
3.1%
-0.9%
予想値
0.6%
今週の注目経済指標は・・・重要イベント相次ぐ
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