活性化計画(PDF:114KB)

別記様式第1号(第四関係)
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一色地区活性化計画
静岡県・富士市
平成25年1月
1 活性化計画の目標及び計画期間
計画の名称 一色地区活性化計画
都道府県名 静岡県
市町村名 富士市
地区名(※1)
一色地区
計画期間(※2)
H22~H26
目 標 :(※3)
本地区の排水路は自然に造成された土水路であり、一部区間は地元農家を中心となり発生石を利用して石積みされた構造である。石積みについては洪水が生ずるたびに部分的に修繕されている
が、断面が狭少であることに加え、近年は多発する集中的な降雨や上流側から流下するゴミの増加により土水路が頻繁に溢水し、農家の営農意欲の低下が懸念されている。一方、認定農家を中心
として、茶の生産の団地化やシキミの生産力を高める等さまざまな取組を実施している地域でもある。
このため本地区では、懸案となっている排水路を整備することにより、溢水に起因する農地被害を防止すると共に施設の維持管理の節減を図り、後継者が積極的かつ持続的に農業に取り組む環
境を整備する。これにより、農家従事者を中心とした定住人口251名(平成21年度現在)の減少を抑制することを目標とし、定住化の促進及び地域活性化を図るものである。
目標設定の考え方
地区の概要:
富士市は、静岡県東部に位置し、東部は沼津市、長泉町、北部は裾野市、御殿場市、富士宮市、西部は蒲原町にそれぞれ隣接し、南部は駿河湾に面した平坦地及び山間丘陵地である。
気候は、比較的温暖で年平均気温は15.5℃、降水量は1,787㎜/年である。本地域は富士市のほぼ中央、富士山麓の南斜面に広がる傾斜地であり、地域は北から南に傾斜しており、富士
山麓の黒ボクを中心とした肥沃な土壌を形成している。近年では地区の南側に新東名高速道路が建設され、建設された道路の両側に側道が整備され、集落間や集落から都市要所への通
行及び流通の利便性が飛躍的に向上した。
本地域では地域の東西隣接地域と同様、南北傾斜地形を活かした茶やシキミが栽培されており、それらが面的に農地景観を形成している。近年、農業を取り巻く環境の変化により、生産意
欲の低下した農家も見受けられる一方で、担い手農家によるやぶ北茶の団地化を推進するとともに、シキミの生産力を高めるための取り組みを行っている。
現状と課題
本地区の排水は、地元農業者が造成した空石積水路や土水路により機能を果たしている。しかし、現在においては、洪水による石積の風化及び損壊、水路における洗削が著しく、また既設
水路断面が狭少のため、上流部からの立木や生活ゴミの詰まりや、溢水被害が発生しており、作物の被害が深刻化している。また、特に近年では集中的にまとまった降雨が多発しており、そ
の度、溢水により農地や茶、シキミなどの作物が流亡したり、排水路には土砂やゴミが堆積する災害が発生しており、営農上支障を来たすとともに施設管理面では関係農家が多大な労力と
時間を費やしており、重い管理負担を強いられている状況である。
また、農業労働力としては、農業従事者の減少、高齢化、後継者不足、茶価の低迷で農業経営が不安定となり、こうした施設の現状もあり、将来において地域の農業活力の減退・農業従事
者の減少、休耕地の増大などが懸念され、これらを解消し、地域農業を活性化することが課題である。
今後の展開方向等(※4)
本事業では、老朽化と断面不足により著しく機能低下した排水路を更新し、これまで多発していた降雨時の溢水及び農地災害を未然に防止し、安定した農業経営に寄与することを目指すも
のである。また、これにあわせて、これまで維持・管理作業について草刈や土砂排除など多大な労力と時間を費やしていた地元農家の負担を軽減することで、地域農業の継続とさらなる発展
を目指すものである。
2 定住等及び地域間交流を促進するために必要な事業及び他の地方公共団体との連携
(1)法第5条第2項第2号に規定する事業(※1)
市町村名
地区名
富士市
一色地区
事業名(事業メニュー名)(※2)
基盤整備(農業用用排水施設)
事業実施主体
法第5条第2項第
備考
交付金希望の有無 2号イ・ロ・ハ・ニ
の別(※3)
吉原農地保全土地改良区
有
事業名
事業実施主体
交付金希望の有無
事業名
事業実施主体
イ
静岡県が一部費用負担
(2)法第5条第2項第3号に規定する事業・事務(※4)
市町村名
地区名
備考
(3)関連事業(施行規則第2条第3項)(※5)
市町村名
地区名
(4)他の地方公共団体との連携に関する事項(※6)
備考
3 活性化計画の区域(※1)
一色地区(静岡県富士市)
区域面積 (※2)
150ha
区域設定の考え方 (※3)
①法第3条第1号関係:
当該地域は、土地の約80%を農林地面積が占め、かつ地区65世帯のうち農家が43世帯を占める農業が重要な産業となっている地域である。
②法第3条第2号関係:
地区人口は減少傾向(H16:264人→H21:251人で5%減)にあり、農林漁業者の高齢化傾向からみて地域活性化のためには、排水路を整備し農
地を守ることにより定住条件の改善などが必要不可欠である。
③法第3条第3号関係:
本地区内は、全域が市街化調整区域及び農業振興地域となっており、市街地はない。
4 市民農園(活性化計画に市民農園を含む場合)に関する事項
(1)市民農園の用に供する土地(農林水産省令第2条第4号イ、ロ、ハ)
新たに権利を取得するもの
土地所有者
地目
土地の所在
地番
登記簿
現況
地積(㎡)
権利の
種類(※1)
氏名
既に有している権利に基づくもの
土地所有者
住所
権利の
種類(※1)
氏名
住所
土地の利用目的
農地(※2)
市民農園施設
市民農園整備
促進法法第2
種別(※3)
条第2項第1号
イ・ロの別
(2)市民農園施設の規模その他の整備に関する事項(農林水産省令第2条第4号ハ)(※4)
整備計画
建築物
工作物
種別(※5)
構造(※6)
所要面積
該 当 な し
計
(3)開設の時期
建築面積
(農林水産省令第2条第4号二)
工事期間
備考
備考
5 農林地所有権移転等促進事業に関する事項
事 項
内 容
(1) 農林地所有権移転等促進事業の実施に関する基本方針(※1)
(2) 移転される所有権の移転の対価の算定基準及び支払の方法
(※2)
(3) 権利の存続期間、権利の残存期間、地代又は借賃の算定基準等
① 設定され、又は移転される地上権、賃借権又は使用貸借に
よる権利の存続期間に関する基準(※3)
② 設定され、又は移転される地上権、賃借権又は使用貸借に
よる権利の残存期間に関する基準(※4)
③ 設定され、又は移転を受ける権利が地上権又は賃借権であ
る場合における地代又は借賃の算定基準及び支払の方法
(※5)
(4) 農林地所有権移転等促進事業の実施により設定され、又は移
転される農用地に係る賃借権又は使用貸借による権利の条件
その他農用地の所有権の移転等に係る法律事項
① 農林地所有権移転等促進事業の実施により設定され、又は
移転される農用地に係る貸借権又は使用貸借による権利
の条件(※6)
② その他農用地の所有権の移転等に係る法律関係に関する
事項(※7)
該 当 な し
備 考
6 活性化計画の目標の達成状況の評価等(※1)
活性化計画終了年度の「富士市住民基本台帳」等統計資料から、本地域内の定住人口を確認し、減少抑制についての目標達成状況を検
証する。
(H16:264人→H21:251人の減少率(5%)の半減を減少率緩和の目標とする。)