1/2成人式 式辞

『カッコいい人生とは』
- 卒業する6年生に贈る言葉 -
校 長
武田
義治
カッコいいのは顔や姿だけではありません。人生にも当てはまります。
「カッコいい人生」を送るために大切なことは何か,小学生時代からこんなこ
とを考えることができれば,きっと生きることが楽しくなるはずです。
では,カッコよく生きるためには,どうすればいいのでしょうか。
まず,嫉妬心(しっとしん)の克服です。 嫉妬心とは人をうらやましく思い ,
ねたむ心のことです。誰にでもある,この嫉妬心という敵をやっつけなければな
りません。たとえば,勉強がよくできる人を見てどのように受け止めますか。嫉
妬心に捕らわれた人は「あいつは塾にいっているから」 などと自分ができないこ
との言いわけを探そうとします。中には「なにガリ勉してるんだよ」とがんばろ
うと思っている人の気持ちを 引きずり下ろすようなことを言う人もいます。嫉妬
心は,お互いが向上し合おうとするときに,マイナスの働きをするのです。
でも,嫉妬心を乗り越えた人は,
「すごいな。どんな勉強をしたらいいんだ?教
えて」と素直に人をほめることができます。こんな人がカッコいいのです。
このように,「あこがれ」の人,つまり人生のお手本をたくさん見つけられる人
ほど人生は充実します。身近な人でもいい ,スポーツ選手でもいい,伝記の偉人
でもいい,「あこがれ」の人を見つけてください。「あこがれ」の人を目標にして
生きる力を身につければ,皆さんの人生はカッコよくなります。人をいじめて楽
しむような生き方が,どんなにカッコわるいことか分かってきます。
次に大切なことは,「口癖」を変えて「心構え」を強くすることです。人間は習
慣の動物です。一人一人の日々の細かな習慣が癖となってその人独特の癖が 作ら
れ,癖が固まって心が作られます。それがその人の「心構え」になります。
日頃から,「うざい」なんて言っている人は,本当は「困ったなあ,苦手だ,む
りだ」という弱い気持ちを隠しているだけ。とても危ない言葉です。「意味わかん
ねーし」自分に丌都合なことを受け入れないだけ。「やろうと思えばできるよ」ど
うぞやってください!「おれ,○○な人だから」ああみっともない,恥ずかしい。
「でも~」後出しジャンケンのようでずるい。「え~」「だって~」。やってもない
のに限界を決めています。どの言葉もなんてカッコわるいのでしょう。
「いいわけ」をする癖がつくと,無駄なエネルギーが使われ,肝心なことに力
を発揮できません。手でブレーキをかけながら足でペダルをこいでいる自転車 の
状態です。「口癖」を変えて心を素直にすること。これが「心構え」を強くする秘
訣です。この「心構え」がしっかりすれば,カッコいい生き方ができます。
さらに,挑戦してほしいことがあります。それは,自分の力を他の人のために
使い,まわりの人に喜んでもらうことです。他人の喜びを自分の喜びとする人は,
周りの人から好かれ,頼りにされます。人にたくさんのことをしてあげられる人
はカッコいいのです。残念ですが,世の中には他人のことを恨んでばかり ,批判
してばかりの人がいます。感謝の気持ちが少しも生まれてこない人です。 でも,
今の自分が生きているのは,まわりのみんながお世話してくださったから です。
してもらったことが多いことに気づけば,自ずと感謝も気持ちが生まれてきます
卒業を控えた6年生の皆さん。人生をどう生きるか,どんな人間になりたいか,
生きていく上で大切なことは何か ,できるだけ早い時期に伝えてい かなければな
らないと思い,言葉にしました。全部はまだわからないと思いますが,納得でき
る言葉が一つでもあれば,それを支えに,「カッコいい人生」を求め続けてほしい
と思います。