「セミの鳴き声 調査 」結果 報告書

しぜん
さい
けん
まちだの自然をみんなで再ハッ見!
な
ご え ちょうさ
け っ か ほうこくしょ
「セミの鳴き声調査」結果報告書
ま
ち
だ
し
町田市
はじめに
ま ち だ し
や
と
た はた
こうえん
かんきょう
いろいろ
町田市には、谷戸や川、田畑、公園、まちなど、さまざまな環 境 があり、その中で色々
く
な生きものが暮らしています。
かんきょう
しゅるい
てい
かんきょう
生きものには、さまざまな環 境 で生きることができる種類もいれば、一定の環 境 でしか
しゅるい
く
かんきょう
し
生きることができない種類もいます。暮らしている生きものを見ることで、その環 境 を知る
ことができます。
ま ち だ し
いろいろ
く
かんきょう
まも
つづ
とりくみ
し みん
町田市では、色々な生きものが暮らすことができる環 境 を守り続けるための取組を、市民
すす
かん
こんかい お お
な
ごえ ちょうさ
のみなさんとともに進めていきます。その一環として、今回多くの「セミの鳴き声調査」
きょうりょく
し な い ぜんいき
たいしょう
な
ご え ちょうさ
おこな
サポーターのご 協 力 をいただき、市内全域を対 象 に、
「セミの鳴き声調査」を行 い まし
た。
ちょうさ
おさな
おも
で
か さ
き せつ
じ だい
うつ
かわ
かん
ちゅうこうねん
調査には、幼 い ころからの思い出を重ねながら季節や時代の移り変りを感じた中 高 年
せ だい
はじ
な
ごえ
きょうみぶか
き
おさな
せ だい
はばひろ
そう
世代から、初めてセミの鳴き声を興味深く聞いた幼 い 世代まで、幅広い層にサポーターと
さ んか
して参加いただきました。
な
ごえ
き
たいへん
く ろう
ちょうさ
とお
まご
サポーターそれぞれ、セミの鳴き声を聞きわけるのが大変で苦労した、調査を通して孫の
せいちょう
かん
いそが
たち
か ぞ く ぜんいん
な
ご え ちょうさ
かか
成 長 を感じた、忙 し い 子ども達を家族全員でサポートしたなど、セミの鳴き声調査に関わ
てんかい
きょうりょく
こころ
かんしゃ
るそれぞれのドラマを展開しながら、 協 力 いただいたことに 心 から感謝しています。
ぜんこく
ぶ んぷ
しゅるいいじょう
ま ち だ し
日本全国に分布するセミは 30種類以上といわれていますが、町田市では、アブラゼミ・
しゅるい
ミンミンゼミ・ヒグラシ・ツクツクボウシ・クマゼミ・ニイニイゼミの 6種類がいるとみら
な
ご え ちょうさ
おこな
れ、その鳴き声調査を行 い ました。
し いく
むずか
し ぜん
なか
せいかつ
わ
セミは、飼育の難 し さなどから、自然の中での生活のようすについてはまだ分からない
お お
こんちゅう
たまご
せいちゅう
じゅもく
たよ
く
だいひょうてき
ことが多い 昆 虫 ですが、 卵 から成 虫 までの一生を、樹木に頼って暮らしている代 表 的 な
こんちゅう
わ
こ んご
と
し
か
すす
すく
昆 虫 であることは分かっています。したがって、今後、都市化が進むことにより森林が少な
おんだんか
じゅもく
しゅるい
かず
か
えいきょう
う
くなったり、温暖化により樹木の種類や数が変わることなどの影 響 を受けやすい生きもの
といえます。
こんかい
ちょうさ け っ か
こ んご
へ んか
い
み まも
い
かか
今回の調査結果が、今後どのように変化して行くのか見守って行くとともに、セミに関わ
かんが
きょうみ
とお
し ぜん
か た
し ぜん
へ んか
らず、みなさんそれぞれの考 え や興味のある生きものを通して、自然に語りかけ自然の変化
かん
と
い
ねが
を感じ取って行かれることを願っています。
もくじ
目次
ちょうさ
もくてき
1 、 調査 の 目的 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 1
ちょうさ
がいよう
2、調査の概要・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1
ちょうさたいしょう
1)調査 対 象
ちょうさ き か ん
2)調査期間
ちょうさ は ん い
3)調査範囲
ちょうさきょうりょくしゃ
4)調査 協 力 者
ちょうさほうほう
5)調査方法
ちょうさ
しゅうやく け っ か
3、調査シート集 約 結果・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・2
めい
こうせい
1)サポーター132名の構成
ちょうさ く い き
2)サポーター調査区域
ぶ んぷ
4 、 セ ミ の 分布 マ ッ プ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 3
1)アブラゼミ
2)ミンミンゼミ
3)ヒグラシ
4)ツクツクボウシ
5)クマゼミ
6)ニイニイゼミ
こうさつ
7)考察
な
ごえ
5、セミの鳴き声 カレンダー・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・5
1)アブラゼミ
2)ミンミンゼミ
3)ヒグラシ
4)ツクツクボウシ
5)クマゼミ
6)ニイニイゼミ
こうさつ
7)考察
ほか
6 、 その他 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 7
こえ
き
にっすう
1)セミごとの声が聞こえた日数
かんきょう
てんこうじょうきょう
2)環 境 ・天候 状 況 について
7、まとめ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・8
ちょうさじょうほう
8、サポーターからよせられた調査 情 報 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・9
け っか
9、アンケート結果から・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・11
さんこうじょうほう
10、参考 情 報 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・13
かんきょうしょう
じ っし
しら
1) 環 境 省 が実施した「セミのぬけがら調べ」について
2)セミの一生について
ちょうさ
もくてき
1、調査の目的
だ い に じ ま ち だ し かんきょう
かか
せいぶつ た よ う せ い
ほ ぜん
すす
第二次町田市 環 境 マスタープランに掲げている「生物多様性の保全」を進めるため
し みん
きょうどう
ちょうさ
がいよう
ちょうさ
おこな
し ない
し ぜ ん かんきょう
は あく
市民と協 働 で調査を行 い 、市内の自然 環 境 を把握する。
2、調査の概要
ちょうさたいしょう
1)調査 対 象
み ぢか
した
す
かんきょう
えいきょう
身近な生きもので、子どもから大人まで親しみやすく、住んでいる環 境 の影 響 を
う
こんちゅう
たいしょう
し ない
受けやすい昆 虫 である「セミ」を 対 象 に、市内にいるとみられる、アブラゼミ、
しゅるい
ちょうさ
ミンミンゼミ、ヒグラシ、ツクツクボウシ、クマゼミ、ニイニイゼミの 6種類を調査
した。
アブラゼミ
な
ミンミンゼミ
ごえ
な
鳴き声
ジリジリジリ
ヒグラシ
ごえ
な
ツクツクボウシ
ごえ
な
クマゼミ
ごえ
な
ニイニイゼミ
ごえ
な
ごえ
鳴き声
鳴き声
鳴き声
鳴き声
鳴き声
ミーンミンミンミー
カナカナ
ツクツクホーシ
シャンシャンシャン
チー
ちょうさ き か ん
2)調査期間
2014 年 7 月 20 日(日)~10 月 31 日(金)
ちょうさ は ん い
3)調査範囲
ま ち だ し な い ぜんいき
町田市内全域
ちょうさきょうりょくしゃ
4)調査 協 力 者
ま ち だ し な い ざいじゅう
ざいきん
ざいがく
いじょう
な
ご え ちょうさ
町田市内 在 住 ・在勤・在学の小学生以上の、「セミの鳴き声調査」サポーター
い
か
しる
めい
(以下「サポーター」と記す。
)132名
ちょうさほうほう
5)調査方法
じ たく
つうきんさき
つうがくさきしゅうへん
ちょうさ ば し ょ
な
(1)サポーターは、自宅または通勤先・通学先 周 辺 などの調査場所で、セミの鳴
ごえ
き
ちょうさ
しゅるい
き
き声を聞いたら、
「調査シート」に、その種類ごとに、聞いた日に○をつけセ
な き ご え ちょうさ じ む き ょ く
ていしゅつ
ミの鳴き声調査事務局に提 出
きにゅうれい
き ろく
※記入例:7 月記録シート
き ろ く
7月記録 シート
7/20
7/21
7/22
7/23
7/24
7/25
日
月
火
水
木
金
①
アブラゼミ
②
ミンミンゼミ
○
○
○
○
③
ヒグラシ
④
ツクツクボウシ
⑤
クマゼミ
⑥
ニイニイゼミ
○
○
○
○
○
1
き ろ く
8月記録 シート
8/1
8/2
8/3
8/4
8/5
8/6
ていしゅつ
ちょうさ
き ろく
しゅうけい
い
か
(2)提 出 された「調査シート」を記録・集 計 し以下のとおりまとめた。
ぶ んぷ
①セミの分布マップ
な
ごえ
き
ば しょ
ま ち だ し
き ろく
しゅうけい
サポーターが鳴き声を聞いた場所を、町田市のマップに記録・集 計 し、セ
せいそく は ん い
は あく
ミの生息範囲を把握した。
な
ごえ
②セミの鳴き声カレンダー
な
ごえ
き
き ろく
しゅうけい
サポーターが鳴き声を聞いた日を、カレンダーに記録・集 計 し、セミの
な
はじ
な
お
き か ん およ
かくにんにっすう
は あく
鳴き始めから鳴き終わりの期間及び、その確認日数を把握した。
ほか
③その他
ちょうさ
しゅうやく け っ か
3、調査シート集 約 結果
めい
こうせい
1)サポーター132名の構成
か ぞく
さ んか
ば あい
だいひょうしゃ
※ご家族・グループで参加の場合は代 表 者 とする。
せいべつ
だんせい
めい
じょせい
めい
男性69名、女性63名
性別
す
ま ちだし ない
めい
ま ちだし がい
めい
町田市内129名、町田市外3名
お住まい
ねんれい
さい い
か
めい
9歳以下22名
年齢
だい
めい
40代 5名
だい
めい
だい
めい
だい
10代13名
めい
だい
20代 0名
だい
50代14名
めい
30代 9名
めい
さい いじょう
60代 37名
めい
70歳以上 32名
ちょうさ く い き
2)サポーター調査区域
ま ちだし ない
きじゅん ち い き
く いき
わ
町田市内を基準地域メッシュ*1 で 102 の区域(メッシュ)に分け、サポーター
ちょうさ
ば しょ
あらわ
ちょうさ
が調査した場所をメッシュ上に 表 すと、67 のメッシュを調査したことがわかる。
きじゅん ち い き
こくせいちょうさ
とうけい
くに
さだ
ほうがん
やく
ほうがん
*1 基準地域メッシュ:国勢調査などの統計をとるために国が定めた方眼の一つで、約1kmの方眼
はんれい
あか も
じ
ばんごう
ちょうさ
凡例)赤文字=メッシュ番号(1~102) ○調査メッシュ
1
A
B
C
4
2
3
4
5
6
7
1
2
5
6
7
8
9
10
17
18
19
20
21
8
9
10
11
12
13
11
12
13
14
15
16
17
14
15
16
18
19
20
3
22
23
24
25
26
27
28
29
30
31
32
33
34
35
36
37
38
39
40
41
42
43
44
45
46
47
48
49
50
51
52
F
53
54
55
56
57
58
59
60
61
G
62
63
64
65
66
67
68
69
70
H
71
72
73
74
75
76
77
I
78
79
80
81
82
83
84
85
86
87
89
90
91
88
1
0
92
7
L
93
94
95
M
96
97
98
N
99
100
O
101
102
D
E
J
K
2
ぶ んぷ
4、セミの分布マップ
はんれい
かくにん
ちょうさ
け っか
な
ごえ
ほうこく
凡例:○=確認メッシュ(調査の結果セミの鳴き声が報告されたメッシュ)
みかくにん
ちょうさ
け っか
な
ごえ
ほう こく
☓=未確認メッシュ(調査の結果セミの鳴き声の報告がなかったメッシュ)
みちょうさ
■=未調査メッシュ
1)アブラゼミ
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
16
17
18
19
20
A
ちょうさ
すべ
●調査メッシュ 67全てに
B
な
ごえ
かくにん
おいて鳴き声が確認さ
C
D
れている。
E
F
G
H
I
J
1
0
7
K
L
M
N
O
2)ミンミンゼミ
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
16
17
18
19
20
A
ちょうさ
●調査メッシュ 67 のうち
な
B
ごえ
66 メッシュで鳴き声が
C
かくにん
D
確認されている。
E
F
G
H
I
J
1
0
7
K
L
M
N
O
3)ヒグラシ
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
16
17
18
A
19
20
ちょうさ
●調査メッシュ 67 のうち
な
B
ごえ
61 メッシュで鳴き声が
C
かくにん
D
確認されている。
E
F
G
H
I
J
1
0
7
K
L
M
N
O
3
4)ツクツクボウシ
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
16
17
18
19
20
A
ちょうさ
●調査メッシュ 67 のうち
な
B
ごえ
66 メッシュで鳴き声が
C
かくにん
D
確認されている。
E
F
G
H
I
J
1
0
7
K
L
M
N
O
5)クマゼミ
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
16
17
18
19
20
A
ちょうさ
●調査メッシュ 67 のうち
な
B
ごえ
52 メッシュで鳴き声が
C
かくにん
D
確認されている。
E
F
G
H
I
J
1
0
7
K
L
M
N
O
6)ニイニイゼミ
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
16
17
18
19
20
A
ちょうさ
●調査メッシュ 67 のうち
B
な
ごえ
57 メッシュで鳴き声が
C
D
かくにん
確認されている。
E
F
G
H
I
J
1
0
7
K
L
M
N
O
こうさつ
7)考察
しゅるい
な
ご え
し な い ぜんいき
き
6種類のセミの鳴き声が市内全域にわたって聞かれている。
かくにん
きょうみぶか
こ んご
かんさつ
ひつよう
かんが
クマゼミが確認されたことは興味深く、今後も観察する必要があると考える。
ちょうさ
サポーター
(132)
①アブラゼミ
②ミンミンゼミ
③ヒグラシ
④ツクツクボウシ
⑤クマゼミ
⑥ニイニイゼミ
調査メッシュ (67)
かくにん
みかくにん
み ち ょ うさ
■未調査
ごうけい
合計
○確認メッシュ
67
66
61
×未確認メッシュ
0
1
6
メッシュ
35
35
35
102
102
102
66
52
57
1
15
10
35
35
35
102
102
102
4
な
ごえ
5、セミの鳴き声カレンダー
はんれい
な
はじ
ばん はや
な
凡例:■=鳴き始めが一番早いメッシュ
な
ごえ
ばん おお
お
ばん おそ
■=鳴き終わりが一番遅いメッシュ
かくにん
○=ピーク(鳴き声が一番多く確認された日)
1)アブラゼミ
かくにん
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
16
17
18
19
20
19
20
A
すう
B
[確認メッシュ数グラフ]
C
D
E
F
G
H
10/14
I
J
1
0
7
K
L
M
N
O
ちょうさ か い し
な
●7/20 の調査開始から 10/14 まで鳴いており、ピークは 8/8 だった。
2)ミンミンゼミ
かくにん
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
16
17
18
A
すう
B
[確認メッシュ数グラフ]
C
D
E
F
G
H
10/11
I
J
1
0
7
K
L
M
N
O
ちょうさ か い し
な
●7/20 の調査開始から 10/11 まで鳴いており、ピークは 8/17 と 8/21 だった。
3)ヒグラシ
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
16
17
18
A
かくにん
すう
B
[確認メッシュ数グラフ]
C
D
E
F
G
H
I
10/4
J
1
0
7
K
L
M
N
O
ちょうさ か い し
ちか
な
お
ひ か く て き はや
しゅうりょう
●7/20 の調査開始からピークに近く、ピークも鳴き終わりも比較的早く 終 了 し
ている。
5
19
20
1
4)ツクツクボウシ
かくにん
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
16
17
18
19
20
19
20
19
20
A
B
すう
[確認メッシュ数グラフ]
C
D
E
F
G
H
I
10/27
J
1
0
7
K
L
M
N
O
ちょうさ か い し
な が
き かん な
ばん おそ
●7/20 の調査開始から 10/27 まで長い期間鳴いており、ピークは 9/5 で一番遅い
じ
き
時期だった。
5)クマゼミ
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
16
17
18
A
かくにん
すう
B
[確認メッシュ数グラフ]
C
D
E
F
G
H
I
10/18
J
1
0
7
K
L
M
N
O
ちょうさ か い し
な
●7/20 の調査開始から 10/18 まで鳴いていたが、ピークは 8/16 であった。
6)ニイニイゼミ
かくにん
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
16
17
18
A
すう
B
[確認メッシュ数グラフ]
C
D
E
F
G
H
I
J
10/3
K
L
M
N
O
ちょうさ か い し
ちか
な
お
ばん はや
●7/20 の調査開始からピークに近く、ピークも鳴き終わりも一番早かった。
こうさつ
7)考察
は や
はじ
な
お
はや
ピークが早く始まるセミは、鳴き終わりも早いことがわかった。また、グラフの
ぜ んご
お な
かたち
たか
ひく
ピークの前後が、ほぼ同じ 形 でなだらかに高くなり、低くなっていることから、ピ
は や
はじ
な
は じ
は や
かんが
ークが早く始まったセミは、鳴き始めも早いことが考 え られる。したがって、ピー
じ
き
ひ かく
はや
ク時期で比較すると、
「ニイニイゼミとヒグラシ」が早く、ついで「アブラゼミ、ク
さ いご
じゅん
な
はじ
な
お
マゼミ、ミンミンゼミ」
、最後に「ツクツクボウシ」の 順 で鳴き始め、鳴き終わるも
じゅんばん
いっぱんてき
けいこう
おな
のといえる。その順 番 は一般的な傾向と同じである。
6
ほか
6、その他
こえ
き
にっすう
1)セミごとの声が聞こえた日数
①アブラゼミ
3,186
27.5%
②ミンミンゼミ ③ヒグラシ
3,237
1,351
28.0%
11.7%
①アブラゼミ
②ミンミンゼミ
③ヒグラシ
④ツクツクボウシ
⑤クマゼミ
⑥ニイニイゼミ
④ツクツクボウシ
1,928
16.7%
⑤クマゼミ
602
5.2%
⑥ニイニイゼミ
1,270
11.0%
合計(ごうけい)
11,574
100.0%
⑥11.0%
⑤5.2%
3,186
3,237
①27.5%
1,351
④16.7%
1,928
602
1,270
0
③11.7% ②28.0%
500 1000 1500 2000 2500 3000 3500
こえ
き
にっすう
しゅうけい
●セミごとにひとつのメッシュで声が聞こえた日を1とし、その日数を集 計 すると、
お な
わりあい
ば ん
ば ん
アブラゼミとミンミンゼミがほぼ同じ割合で一~二番目、ツクツクボウシが三番目
おお
さくねんど
し
みなみちいき
かず
しら
に多かった。ただし、昨年度、市の南地域でセミのぬけがらの数を調べたところ、
やく
こ
ほうこく
たい
やく
こ
もっと
おお
ミンミンゼミが約600個の報告に対し、アブラゼミが約6,600個で 最 も多いという
け っか
こえ
ほか
こえ
け
ほうこく
結果だったことや、
「ミンミンゼミの声で、他のセミの声がかき消された」という報告
かず
おお
け っか
しんちょう
かんが
もあるため、ミンミンゼミの数が多いという結果として見ることは慎 重 に 考 える
ひつよう
必要がある。
かんきょう
てんこうじょうきょう
2)環 境 ・天候 状 況 について
かんきょう
(1)環 境 について
ぶ んぷ
しゅるい
な
ご え
し ない
セミの分布マップ(3~4 ページ)のとおり、6種類のセミの鳴き声が市内
ぜんいき
き
ち が
全域にわたって聞かれており、目立った違いはなかった。
てんこう
かくにん
すう
(2)天候とセミの確認メッシュ数について(8 月 1 日~9 月 30 日)
①
たいふう
ごう せっきん
ふ うう
ぜんせんていたい
ていたい
かんれい
かんれい
さいこう き お ん
み まん
②8/27:降雨・寒冷(最高気温25℃未満)
おおあめ
③9/1:本 州 南 海 上 に前線停滞による大雨
あきさめぜんせん
⑤
こ うう
①8/10:台風11号接近による風雨
ほんしゅうみなみかいじょう
④
③
②
たいふう
ごう せっきん
こ うう
かんれい
④9/7:台風14号接近による降雨・寒冷
さいこう き お ん
ぜ んご
⑤9/20:秋雨前線の停滞による寒冷(最高気温22℃前後)
おお
じょうほう
てんこう
わる
●サポーターから多くの情 報 (9~10 ページ)がよせられたとおり、天候が悪いとセ
な
ごえ
へ
わ
たいふう
な
ミの鳴き声が減ることが分かった。ただし、
「8/10台風の日でも鳴いている」という
じょうほう
な
かんが
情 報 もあり、まったく鳴かなかった日はないと考 え られる。
7
7、まとめ
ぶ んぷ
な
ごえ
かくにんにっ すう
さ
しゅるい
セミの分布マップにおいて、鳴き声の確認日数には大きく差があるものの、6種類の
な
ごえ
し な い ぜんいき
き
ちが
セミの鳴き声が市内全域にわたって聞かれており、メッシュごとに目立った違いはな
みちょうさ
おな
けいこう
かんが
かった。未調査の 35 メッシュにおいても同じ傾向であると 考 えられる。
とくちょう
かんきょうしょう
おこ
し ぜ ん かんきょう ほ ぜ ん ちょうさ
特 徴 としては、 環 境 省 が行った 2001 年の自然 環 境 保全調査*2 において、クマ
せいそくいき ほくげん
ちか
ま ち だ し
こうはんい
かくにん
ゼミの生息域北限に近いといわれていた町田市において、広範囲でクマゼミが確認さ
きょうみぶか
こ んご
かんさつ
ひつよう
かんが
れたことは興味深く、今後も観察する必要があると考える。
な
ごえ
しゅるい
かつどう き か ん
な
は じ
な
お
セミの鳴き声カレンダーにおいて、6種類のセミの活動期間(鳴き始め~鳴き終わり)
は あく
じ
き
はや
が把握でき、その時期も「ニイニイゼミとヒグラシ」が早く、ついで「アブラゼミ、
さ いご
じゅんばん
かつどう
いっぱんてき
クマゼミ、ミンミンゼミ」
、最後に「ツクツクボウシ」の順 番 で活動しており、一般的
けいこう
おな
な傾向と同じであることがわかった。
し ぜ ん かんきょう ほ ぜ ん き
そ ちょうさ
*2自然 環 境 保全基礎調査
し ぜ ん かんきょう
げんきょうおよ
かいへんじょうきょう
はあく
し ぜ ん かんきょう ほ ぜ ん
しさく
日本における自然 環 境 の 現 況 及 び 改 変 状 況 を把握し、自然 環 境 保全の施策を
すいしん
き そ しりょう
せいび
かんきょうしょう
じっし
ちょうさ
推 進 するための基礎 資 料 を整備するために、 環 境 省 が 5 年ごとに実施している調 査 。
8
ちょうさじょうほう
ちょうさ
げんぶん
いんよう
ばっすい
ようやく
8、サポーターからよせられた調査 情 報 (調査シートのメモ原文を引用し、抜粋・要約)
い
か
ぶんとう
す うじ
ばんごう
あらわ
※以下、文頭の数字は、メッシュ番号を 表 す
かん
1)クマゼミに関して
ちか
おお
もり
あいはらしゅうへん
な
ごえ
き
はち
9:近くに大きな森があるが、相原 周 辺 ではクマゼミの鳴き声が聞けず、8/8 に八
お うじ し
な
ごえ
き
王子市で鳴き声を聞いた。
いえ
にわ
9:クマゼミが家の庭にいた。
き
き かい
な
き
お
ね りょくどう
36:クマゼミはほとんど聞く機会が無く、聞いたのは尾根 緑 道だった。
こ とし
はつ な
き
かいせい
き お ん あさ
45:8/18今年はじめてのクマゼミの初鳴きを聞く(快晴・気温朝28℃)。
き
ち が
な
こえ
いま
46:聞き違いかもしれないけどクマゼミの鳴き声がした(今までいなかった)
。
にわ
き
きんじょ
54:クマゼミは 2 日だけ庭のあたりで聞いた、ひょっとして近所の子どものもの
し
かも知れないが。
な
ごえ
ごぜんちゅう
たんじかん
き
58:クマゼミの鳴き声はいずれも午前中の短時間に聞こえた。
あつ
とき
な
61:クマゼミは暑い時に鳴く。ヒグラシはさるすべりにいつもとまっている。
しょうわ
きょじゅう
さく
こえ
き
き
ま ちが
65:1970(昭和45)年から居 住 し、昨年クマゼミの声を聞いたときは、聞き間違
おどろ
なつ
き
いではないかと驚 い たが、この夏はとうとう聞くことはなかった。
はんべつ
80:クマゼミは判別できなかった。
あさ
じ だい こうはん
じ だい
あ つ
な
じ たくふ きんい がい
88:クマゼミは朝7時台後半~8時台に、暑い日の日なたで鳴く。自宅付近以外で
しょうわ や っ か だい
ころ
ふく すうかい き
は、昭和薬科大で 8/20頃まで複数回聞かれた。
ど
き
れいねん
なつ
すず
91:クマゼミは一度も聞かなかった。例年の夏より涼しかったせいか?
ほか
2)その他
な
はじ
ばん はや
れんじつ な
よ なか
6:鳴き始めが一番早かったのはヒグラシ。ニイニイゼミは連日鳴き、夜中でもよ
な
ぜんぜん な
く鳴いていたが、9 月に入ると全然鳴いていなかったようだ。
こ と し はじ
こえ
き
20:7/14今年初めてセミの声を聞いた(ミンミンゼミ)
おそ
な
20:ツクツクボウシは遅くから鳴きはじめて、アブラゼミとニイニイゼミは、早
な
ばん
くから鳴きはじめる。ミンミンゼミが一番うるさい。
たいふう
な
こ とし
ざんしょ
ほと
す ず
21:8/10 の台風の日でも鳴いていた。今年は残暑も殆んどなく、涼しかったので
な
ごえ
き
早く鳴き声が聞こえなくなったのではないか。
げんざい
ち
こ ども
とき
ひじょう
へ
22:60 年現在の地にすんでいるが、子供の時とくらべ、セミが非常に減っている。
た く ち か
げんしょう
よう
おも
宅地化とコンクリートによる土の減 少 がある様に思う。
あき
おとず
かん
おも
なん
しょか
ばんはじ
な
はじ
29:ヒグラシは秋の訪 れ を感じるセミと思っていたが、
何と初夏一番初めに鳴き始
めた。
たいりょう う
か
し ん こ う じ こうえん
31:7 月 20 日~26 日 ニイニイゼミの大 量 羽化あり(真光寺公園)。
てんこう
わる
き おん
ひく
な
すこ
は
31:天候の悪い日や気温が低い日など、あまり鳴かないが、少し晴れるとミンミ
な
き おん
じょうしょう
な
ンゼミやアブラゼミは鳴いている。10 月に入り気温の 上 昇 しない日は鳴い
す こ
じ かん
こ とし
な
き かん
みじか
てもほんの少しの時間で、今年はセミの鳴いている期間が 短 かったようだ。
な
は じ
な
は じ
34:7/12(土)ニイニイゼミ鳴き始め 7/13(日)ヒグラシ鳴き始め。
あらた
な
ごえ
き
こえ
34:改めて鳴き声を聞いてみるとミンミンゼミの声の大きさにおどろいた。
9
さくねん
くら
な
だ
じ
き
お そ
かず
すく
40:昨年に比べて、セミの鳴き出す時期が遅くセミの数も少なかったようだが、
きゅう
かず
ま
さくねんいじょう
8月に入ってからは 急 に数を増し昨年以上ににぎやかになった。
ほか
く ら
な
かいすう
おお
40:ミンミンゼミが他のセミと比べて鳴く回数が多い。
なか
な
ごえ
き
き
40:9 月半ばごろから鳴き声を聞かなくなった。10 月はまったく聞かなかった。
ふ
な
いま
こんかい
ちょうさ
45:雨が降るとセミが鳴かない。今まであまり気にしていなかったが、今回の調査
きょうみ
で興味がわいた。
たいふう い こ う
こ とし
こえ
き
れいねん
45:10 月の台風以降、今年はセミの声がほとんど聞かれなくなった。例年なら 10
まつ
な
ごえ
き
月末までアブラゼミの鳴き声が聞かれたような気がする。
こえ き
50:8/31 はじめてツクツクボウシを一声聞く。
こ とし
な
はじ
な
ど
れいねん
51:今年は鳴き始めがおそく、鳴き止まりも例年より早かった。
こ とし
こえ
すく
な
ごえ
まえ
きしょういじょう
52:今年はセミの声が少なかった。6-7年前、気象異常があったのかなぁ。
あさ
ひる
ちが
54:朝・昼・夕で鳴き声が違う。
たいふう
な
ごえ
と
まった
な
ごえ
き
55:9 月の台風のあとセミの鳴き声はピタッと止まり、10 月は全 く 鳴き声を聞か
なかった。
な
や
な
ぼん
58:雨ザーザーだと鳴かないが、止みそうな小雨では鳴く。ツクツクボウシはお盆
まえ
な
だ
わ
前から鳴き出すことが分かった。
ばん
61:このあたりではツクツクボウシが一番おそくまでなきつづけた。
な
はじ
すこ
まえ
な
てんこう
よ
あさ
67:セミの鳴き始めは 7/20 よりも少し前から鳴いていた。天候の良い日は、朝早
な
くから鳴いていた。
こ とし
ば んか
ほと
き
ど
き
72:今年は、晩夏のツクツクボウシを殆んど聞かなかった。ヒグラシは、一度も聞
まいとし
し ょか
な
こ とし
ひじょう
すく
かない。毎年ニイニイゼミが初夏に鳴き出すが今年は非常に少なかった。
ころ
あき
ちか
ゆうがた
な
すうねん
74:子どもの頃、秋が近づくとツクツクボウシが夕方に鳴いていた。ここ数年ヒ
かん
こ とし
しら
グラシがいなくなったように感じる。今年、調べをしてヒグラシが”0”で
さみ
かん
あったことに淋しさを感じた。
まつ
な
ごえ
ちょうさはじ
き ろく
75:9 月の末をもって鳴き声はなくなった。調査始めに 10 月の記録ノートがある
ほんとう
おも
こ んか
な
ごえ
ちゅうい
の本当かな・・・と思ったがやっぱりだった。今夏ほどセミの鳴き声に注意
か じん
きょうりょく
じ ぶん
いえ
す ぎき
したことはなかった。家人も 協 力 してくれて、自分の家の杉木につかまって
な
とき
おおわら
鳴いている時は大笑いしてしまった・・・。
つ
ゆ
あ
さ か
な
はじ
ぬ
がら
きょねん
81:梅雨が明けてから盛んに鳴き始めた。抜け殻は去年ほど見つけられなかった。
きょねん
な
ごえ
き
ぼん す
な
はじ
去年より鳴き声が聞こえなかった。ツクツクボウシはお盆過ぎから鳴き始め
すず
しず
た。涼しい日は静かだった。
じ た く しゅうへん
まいとし
こえ
き
こ とし
ちょうさ
91:自宅 周 辺 は毎年あまりセミの声を聞くことがなかった。今年は調査もあった
つ
えき
しゅうへん
がいろじゅ
な
ごえ
ので、気を付けていたが、駅の周 辺 では、街路樹から鳴き声がしていた。
えき
ほう
な
いえ
な
91:駅の方はたくさん鳴いていたが、家では鳴いていない。
こ と し はじ
な
ごえ
き
ぴき
こうはん
98:7/18(金)に今年初めてセミの鳴き声を聞いた(ミンミンゼミ 1匹)
。8 月後半
たいりょう
し
になると大 量 のアブラゼミの死がいを見かけた。
10
け っか
めい
9、アンケート結果から(回答数:95名)
い けん
かんそう
げんぶん
いんよう
ばっすい
ようやく
1)意見・感想や気がついたことについて(原文を引用し、抜粋・要約)
むすめ
いそが
か ぞく
おも
はは
・中 3 の 娘 がはじめましたが、忙しく、家族みんなでとりくみました。主に母がと
いえ
も より
てい
き
りあえず家・最寄りバス停あたりで聞いたものにしぼりました。とてもたのしく
き
づ
おお
か ぞく
わ だい
気付かされることも多く、家族の話題になりました。
な
ご え ちょうさ
べんきょう
・セミの鳴き声調査、とてもたのしかったです。いろいろ勉 強 になりました。
しゅるい
み
わ
(セミの種類の見分けがつくようになりました。
)
せいかつ
む
り
さ んか
て んき
き おん
な
な
・ふだんの生活の中で無理なく参加できました。セミが天気や気温で鳴く・鳴かな
じっかん
か ぞく
たの
さ んか
たの
なつ
いがはっきりしていることを実感した。家族と楽しく参加でき、楽しい夏でした。
ぜんたい
け っか
し
こうほう
き たい
・全体の結果が知りたいです。広報などにのせていただければと期待しています。
お
いま
き
うちのまわりではアブラゼミが終わってツクツクボウシが目立ってきて今まで聞
こえ
い しき
け っか
かん
いていた声をもっと意識することで結果をおもしろく感じました。
こ んご
な
ごえ
とり
こえ
き せつ
うつ
き こう
へ んか
ちゅうもく
い
・今後もセミの鳴き声や鳥の声で季節の移ろいや気候の変化などに注 目 して行きた
い。
わ がや
しゅうい
く かくせ いり
ま ちな
はんめん
みどり
すく
・我家の周囲も区画整理などにより、街並みはきれいになった反面、 緑 が少なくな
おも
う
か
に だい
ってきているように思えます。セミも羽化するのにトラックの荷台、プランター
ば しょ
う
か
おどろ
かんが
のロープなど、こんな場所で羽化するとは・・と 驚 かされ、これでいいのかと 考
ま ち だ し
よ
えさせられてしまう。小さな生きものにもやさしい町田市となると良いですね。
かたち
こうひょう
ふ めい
さんかしゃ
は いふ
じ
・どのような 形 で公 表 されるか不明だが、参加者にID・パスワードを配布し、自
ぶん
き ろく
ふ
かえ
こ じん
けいねんかんさつ き ろ く
かくにん
な
ちが
分の記録を振り返って見られるようにすれば個人の経年観察記録を確認でき、あ
りがたい。
さ んか
しゅるい
じ
き
・子どもと参加してみて、セミにもいろいろな種類によって鳴く時期が違うのだとい
たの
うことがわかり楽しかったです。
る
す
お お
か ぞく
きょうりょく
お も
よう
ちょうさ
・留守にすることが多かったので家族に 協 力 してもらいました。思う様に調査でき
いえ
まわ
し ぜん
おお
なつ
あき
やちょう
なかった。家の周りには自然が多く夏にはホタル、秋には野鳥が目につきます。
なつやす
まご
じ ょじ
ち
ば
し ざいじゅう
あそ
き
ちょうさ
・夏休みに孫(4 年生・女児・千葉市 在 住 )が遊びに来ていて、この調査シートを
わたし
なつやす
だ
見て「いいなあ、 私 もしたいなあ」と、うらやましがりました。夏休みに出され
しゅくだい
むし
じょうず
かえ
た宿 題 「虫をスケッチしてくる」でバッタを上手にスケッチして帰りました。
こと
かんしん
も
ちゅういぶか
かんさつ
せいかつ
・どんなちいさな事でも関心を持ち、注意深く観察しながら生活することによって
じゅうじつかん
え
で
き
充 実感を得ることが出来ました。
まご
きょうりょく
まご
じ ゆ う けんきゅう
はっぴょう
おお
しゅつぼつ
・5 年生の孫と 協 力 し、孫は自由 研 究 に発 表 した。タヌキが多く 出 没 している。
にんげん
のこ
もの
た
け
ぬ
し
い
よ うす
人間の残り物を食べ、毛が抜けて死んで行く様子があります。
だいどころ
ちょうさ
まいにち
き ょう
な
な
・台 所 に調査シートをはり、毎日「今日はどれとどれが鳴いた、どれは鳴かなか
まご
ゆうがた
はなし
で
き
まご
べっきょ
った」など孫と夕方に 話 が出来ました。
(孫とは別居)
たの
し
よ
・とても楽しくてセミのこともたくさん知れて良かったです。またやりたいです。
な
ごえ
く べつ
たいへん
な んど
ど うが
・セミの鳴き声を区別するのが大変でした。何度も動画サイトでチェックしました
く べつ
く ろう
が、アブラゼミとニイニイゼミの区別に苦労しました。
11
ふ だんな にげ
みみ
こえ
き せつ
て んき
うつ
へん か
・普段何気なく耳にしていたセミの声ですが、季節や天気の移ろいとともに変化す
わ
だ いす
な
ごえ
ま ちだ
い がい
おお
ることが分かりました。また、大好きなヒグラシの鳴き声が町田で、意外にも多く
ば しょ
き
で
き
ちが
じ しん
の場所で聞くことが出来ました。ニイニイゼミとアブラゼミの違いがまだ自信が
とお
き
ありません。
(遠くから聞くとニイニイゼミにきこえそうで・・・)
らいねん
さ んか
おも
しゅたい
・来年もぜひ参加したいと思います。子ども主体でしたので、100%ではありません
たの
し ぜん
ふ
かんしゃ
たの
が楽しく自然に触れあえたことに感謝します。セミのぬけがらも楽しそうですね。
さいしょ
おも
き
とき
・最初にアブラゼミと思って聴いていたのがニイニイゼミだとわかった時は青くな
け
ご
な
だ
りそれまでのアブラゼミのマルを消しました。その後もアブラゼミが鳴き出すと
き
と
あさ
じ だい
き
ね ぐる
ニイニイゼミが聴き取れず。朝4時台のヒグラシを聴きたくなって寝苦しく目が
さ
よる
たの
ちゅうかんほうこく
し な い ぜんいき
き
覚めた夜も 1 つの楽しみになりました。中 間 報告でクマゼミが市内全域で聴こえ
さくねん
こと
み ぢか
かんしん
け っか
きょうみぶか
ることがわかりました。昨年のセミのぬけがらと異なる結果で興味深いです。
せいかつ
いま
いっ かじゅう
ちょうさ
も
なつ
・生活の中で今までよりも身近な生きものにより関心を持った夏でした。
き くば
きょうりょく
ちきゅうじょう
どうしょくぶつ
いじょうぜつめつ
・一家中が「調査」に気配りして 協 力 した。地 球 上 の動 植 物 がこれ以上絶滅しな
ちょうさ
きょうりょく
ほ
ご
つうかん
いように調査をし、 強 力 に保護しなければならないと痛感している。
じんせい
しゅうばん
たいりょくしょうぶ
し ぜ ん かんきょう
ゆ た
せいかつ
・人生も終 盤 、体 力 勝負です。この自然 環 境 に生かされている豊かな生活を、あ
おも
ころ
ていねん
ふ うふ
あら
し みん
ち
たいせつ
おも
りがたく思っています。バブルがはじける頃、定年、夫婦でこの地を大切に思っ
つ る み がわ
げんりゅう
おっと
ています。鶴見川の源 流 のカワニナのための石洗いも市民大学生の 夫 のつきそい
でした。
じ たく
す
ち いき
こんちゅう
とり
しょくぶつ
きょうみ
も
・自宅の住んでいる地域の昆 虫 や鳥や 植 物 に、より興味を持つようになりました。
もよお
こ んご
けいかく
こういう 催 しを今後、計画していただきたい。
さ んぽ
とちゅう
ようちゅう
き
づ
はじ
・散歩の途中などで、セミの幼 虫 が木にのぼっていくところに気付いたり、初めて
ちゅうもく
なつ
たの
はっけん
セミに注 目 した夏でした。とても楽しい発見でした。
な
ごえ
きょうみ
も
こ とし
はじ
う
か
しゅんかん
かんさつ
・セミの鳴き声に興味を持つようになり、今年は初めて羽化の瞬 間 を観察したり、
じ たい
きょうみ
も
セミ自体に興味を持つようになった。
まいとし
しゅうしゅう
しん か
こと
きょうみ
お も
・毎年データ 収 集 し進化してゆく事により、興味がアップしてくると思います。
た けん
ひっこし
はじ
なつ
かたち
し ぜん
かん
さ んか
・他県から引越してきて、初めての夏に、このような 形 で自然に関することに参加
べんきょう
て んき
とく
あめ
ぜんはん
こうはん
な
でき、とても勉 強 になりました。天気(特に雨)に左右され、前半・後半で鳴く
しゅるい
い こう
はじ
し
おおむかし
つづ
せみの種類が移行するなんて初めて知りました。大 昔 から続けられている生きも
せいたい
こ んか
きんじょなど
やく
しゅ
むし
きょうぞん
にんげん
なに
のの生態とは!!今夏は近所等で約40種の虫を見つけました。共 存 に人間が何を
なに
し
し
おも
すべきか、何をしてはいけないのか知りたいし、知ってほしいと思いました。生
だ いす
きもの大好き!
たい
かんしん
すこ
で
なに
た い
ちょうさ
もくてき
・セミに対して関心が少し出てきた。セミの何に対しての調査だったのか目的がよ
くわからなかった。
こ んご
さ んか
あんない
おく
たす
やく
た
・今後も参加したいので、案内を送ってもらうと助かります。あまりお役に立てず
もう
わけ
申し訳ありませんでした。
まいとし
な にげ
き
こ とし
き せつ
お
かん
・毎年、何気なく聞いていたセミに今年は季節のはじめと終わりを感じさせてくれ
し がい
ぜんこく
おな
ちょうさ
け っか
で
し
た。市外、全国でも同じ調査をしてみたら、どのような結果が出るのか知りたい。
ちょうさたの
・調査楽しかったです。
12
さんこうじょうほう
10、参考 情 報
かんきょうしょう
じ っし
しら
ちょうさ け っ か
1) 環 境 省 が実施した「セミのぬけがら調べ」について(1995 年調査結果より)
しゅってん
み ぢ か
ちょうさ
ち ょ う さ け っ か さいしゅうばん
へいせい
※ 出 典:
「 ’ 95身 近 な 生 き も の 調 査( セ ミ の ぬ け が ら )- 調 査 結 果 最 終 版( 平 成 9 年 )」
かんきょうしょう
し ぜ ん かんきょうきょく
せいぶつ た よ う せ い
環 境 省 自然 環 境 局
ぜんこく
生物多様性センター
しゅつげんわりあい
しゅるい
こすう
じむきょく
もと
さくせい
(1)日本全国の出 現 割合(6種 類 のセミのぬけがらの個数データを基に事務局で作成)
⑥11.4%
①アブラゼミ
17,992
1,832
②ミンミンゼミ
⑤13.3%
③ヒグラシ
2,462
④ツクツクボウシ
⑤クマゼミ
⑥ニイニイゼミ
2,211[2015/2/18 訂正:旧 2,212]
4,345
3,714
0
5,000
10,000
つ
15,000
ばん
①55.3%
④6.8%
③7.6%
②5.6%
20,000
おお
ばんすく
●アブラゼミに次いで、クマゼミが二番目に多く、ミンミンゼミは一番少ない。
ぶ ん ぷ じょうきょう
し ほう
(2)セミの(ぬけがら)分布 状 況
■=10Km四方のメッシュ
【クマゼミ】
とうきょう ふ き ん
【ミンミンゼミ】
き てん
なんせい
ぶ んぷ
ほうしゃじょう
ぶ んぷ
●東 京 付近を基点に、クマゼミは南西に分布し、ミンミンゼミは放 射 状 に分布している。
2)セミの一生について
しゅってん
がっけん
しゃしん ず か ん
※ 出 展 :「 学 研 の写 真 図鑑
セミ」
ようちゅう
ねんかん
ようちゅう
アブラゼミは、幼 虫 のあいだ、5年間土の中でくらします。ミンミンゼミの幼 虫 も
ねんかん
5年間土の中でくらしますが、ほかのセミについては、よくわかっていません。
がっけん
しゃしん ず か ん
もと
じむきょく
さくせい
[アブラゼミの一生] (「 学 研 の写 真 図鑑 セミ」のデータを基に、事務局で作成)
2014 年
せいちゅう
2015 年
6 月ころ ふ化(1令 幼 虫 )
成 虫 が木にたまごをうみつける
か
れいようちゅう
ご
やく 10 か月後
れいようちゅう
10 月ころ 2令 幼 虫 になる
やく 4 か月後
れいようちゅう
10 月ころ 3令 幼 虫 になる
2017 年
4令 幼 虫 になる
2018 年
4令 幼 虫 のまま(2年間)
2019 年
5令 幼 虫 になる
2020 年
5令 幼 虫 が地上に出て羽化(成 虫 )
す
ご
やく 1 年後
ねんかん
しるを吸って生きて
ご
いる
やく 1 年後
れいようちゅう
ちじょう
5年間土の中で木の
やく 1 年後
れいようちゅう
れいようちゅう
ねんかん
ご
2016 年
れいようちゅう
木から土の中にもぐる
ご
ご
やく 1 年後
う
か
せいちゅう
ご
やく 10 か月後
り っぱ
ちじょう
土の中から地上に出る
せいちゅう
とうきょう
●2014 年うみつけられたアブラゼミのたまごは、立派な成 虫 になって 2020 年東 京 オリ
も
ンピック・パラリンピックをにぎやかに、盛り上げてくれることでしょう!
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