発表資料 - 地図クラブ

SSN 地図クラブ2015年3月例会
地図クラブ第12回例会【3月例会】
2015年3月
日
時
事例発表会
2015年3月5日(木)10時~12時
★地図に関する自由な事例発表★
事例発表テーマ・発表者
NO
テーマ
会員 NO
発表者
発表
時間
資料
事例-1
小樽に見る北前交易の跡
918
丹羽
貴彦
15分
P2
事例-2
オリエンテーリングに挑戦
648
金田
保
30分
P3~4
【茶話会(情報交換)】
事例-3
北海道の山
30分
1206
酒井
冨美男
30分
P5~6
396
松原
恵子
15分
別紙
平成27年度活動計画について
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事例-1
小樽に見る北前交易の跡
2015年3月5日
発表者:丹羽 貴彦
小樽市では歴史的遺産として数多くの建物を指定しています。その中に北前交易で財を北
前船主が建てた倉庫がいくつかあります。今日はその船主たちの故郷を訪ねてみます。
旧右近倉庫(小樽市色内3丁目18)
建て主:福井県河野村出身
右近権左衛門
旧広海倉庫(小樽市色内3丁目19)
建て主:石川県瀬越村出身
広海仁三郎
旧増田倉庫(小樽市色内3丁目19)
建て主:石川県橋立村出身
増田又右衛門
旧大家倉庫(小樽市色内2丁目3)
建て主:石川県瀬越村出身
大家七平
旧小樽倉庫(小樽市色内2丁目1)
建て主:石川県橋立村出身
西出孫左衛門
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事例-2 オリエンテーリングに挑戦
2015年3月5日
発表者:金田 保
(1)オリエンテーリングとは
オリエンテーリングとはドイツ語で「方向を定めて(Orientieren)走ること(Lauf)」という意味です。地図とコンパ
ス(磁石)用いて自然の山野に設定しているコントロール(チェックポイント)を探すスポーツです。体力を養うと
ともに判断力、推理力、記憶力、行動力、忍耐力、方向決定技術などを身につけることができ、「生きる力」を
育むスポーツと言えます。
コントロール
コンパス
(2)オリエンテーリング競技の種類
自分の足で走る(フット—O)はもちろんのこと、クロスカントリースキー(スキー—O)、マウンテンバイク(MTB—O)
や、タイム以外の得点を競うものから、車イスの人とだってできるトレイル—O まで多彩な内容になっています。
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(3)オリエンテーリング地図(O-MAP)
地図の見方(磁北線、縮尺(歩測)、等高線など)
http://www.orienteering.com/~osakaolc/top/kihon.htm
http://www.asobox.com/o/CT/vf.php?f=_etc/whatsOL/whatsOL_chizu.php
O-MAPの作成
(4)オリエンテーリングへの参加
参加方法、持ち物
(5)オリエンテーリングのテクニック
オリエンテーリングでは ①地図上のここから
② どっちの方向に
③どのくらい
進めば良いのかを常に把握しながら行います。
① 地図上の地点は、実際の北と地図の北が合うように地図を回してみて<正置>、周りにある建物、
道や川の形、林や耕作地の状態から、地図上の現在地を探し<リロケイト>、進むに連れて、自
分の位置を親指でたどりながら進み具合を確認<サムリーディング>します。
② どっちの方向には、地図上で自分の進む方向を決め<ワン>、コンパスのリングを回して、地図上
の北から何度の方向に進むかを図り<ツー>、地図からコンパスを離して、実際の北から測りとっ
た角度の方向を向く<スリー>ことで方向をさだめます。
③ どのくらいは、定規で地図から進む距離を測り、縮尺から実際の距離を換算します。実際に現地で
歩数を数えながら<歩測>、進むことで、行き過ぎなどのミスをおさえます。
(6)My Root Choice
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事例-3
北海道の山
2015年3月5日
発表者:酒井 富美男
六十歳を過ぎてから始めた北海道の山歩き。北海道に数多くの名山はあれど、全山踏破は年
齢的にほぼ絶望的。ならばせめて地図上で山と遊ぼうと思い立ち、六つの切り口から北海道
の山を眺めることにした。
1.「北海道の名山」
深田久弥氏が編纂した「日本百名山」。その中に北海道の山は9座。
他に山と渓谷社が編纂した「北海道百名山」、北海道新聞社編纂の「北海道の百名山」。
重複分を除く121座について地理院地図に作図して、且つネットなどで集めたそれら
の山の写真を地図上に貼り付けた。
既に登った想い出の山、まだ未登のあこがれの山々。地図上での遊びはつきない・・・。
2.「北海道の分水嶺」
日本山岳会が創立100周年記念行事として踏査した日本の分水嶺。
北海道については同山岳会の北海道支部が踏査してそのポイントをネット上に公開し
た。そのポイントを地理院地図に作図した。
大きくは日本海と太平洋を二分する大分水嶺。知床まで伸びるオホーツク分水界。
そして、襟裳岬まで伸びる日高分水界がある。
日本山岳会の方々のご苦労の跡が忍ばれる。
3.「人名由来の山」
北海道開拓の初期の段階に於いて、先人たちの苦労と努力に対し、その功績をたたえる
形で山の名前にその人名が残された。
大雪山系の地図を広げ、人名らしき山名を抽出してネットで調べた。
・間宮岳(2,185m)
・桂月岳(1,850m)
・小泉岳(2,158m)
間宮林蔵・・・・探検家
大町桂月・・・・詩人、随筆家、評論家
小泉秀雄・・・・大雪山の父
・永山岳(2,046m)
・松浦岳(2,019m)
・荒井岳(2,183m)
・松田岳(2,136m)
永山武四郎・・・第二代北海道庁長官
松浦武四郎・・・北海道の名付け親
荒井初一・・・・層雲峡の父
松田市太郎・・・探検家
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4.「北海道の雪形」
本州では雪形と農作業の開始時期が結び付く事例が多く、また雪形がそのまま山の名前
になっている例も少なくないが、北海道では雪形の伝承があまりない。
それでも近年は雪形の撮影会や雪形探しのツアーなども企画されて、少しずつ雪形の認
知度が増してきている。
大雪山旭岳の「舞い上がる丹頂」の雪形は特に美しい。
5.「北海道の山岳信仰の山」
日本一危険な参道があると云われるせたなの太田神社を初め、三十三ヶ所霊場の山や
八十八ヶ所霊場の山など、24座あるが、これらは謂わば和人が持ち込んだものである。
アイヌの人々が信仰の対象とした山は記録がないため現在ではわからないが、カムイと
呼ばれる山は、神威岳、神威山、カムイヌプリなど12座あった。
6.「北海道の富士」
郷土富士、おらが富士と呼ばれる富士山によく似た美しい山容を持つ山は、北海道に
20座あった。個人的にはモエレ富士(モエレ山)も入れてあげたい。
地元の人たちにとっては自慢の山である。
以上
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