BOOK、長島文芸

いつも一緒! 歳じいちゃんと
ハナ 孫娘の泣き笑い介護日記
まるこ 著
実家のかたづけはじめました。
介護という大変な日常の様子
が、明るく楽しく読めます。介
護ってつらいだけじゃないです
よ。
親が元気なうちにきれいにし
たい!捨てるだけでは終わらな
い!体験してわかった、親が笑
顔になるかたづけ方を紹介。
堀口 祐子 著
島みかんたわわ生家の捨畑 二階堂妙子
と わ
永遠の旅見送る雪の一しきり
筑前 初市
島行きの船を待つ間や冬ざるる
山嵜加代子
かげろう
蜉蝣や母の寝息に安堵する
関 佳代美
ひ
坂なりの里に灯の入る蜜柑山
迫口 君代
鶏飼いの鶴の寝ぐらを遠目にす
大堂 早苗
廃校の歴史思ひて落葉焚 坂木 基広
蜜柑黄にふと人生はあたゝかし 二階堂恵子
穏やかな陽に照らされて島ミカン 大堂 正弘
フルートの余韻楽しく帰り行く灘の漁火見ゆる峠
こも
と
も
曇る日も雨もまたよし籠りゐて亡友想ふのみ老ひ
ゆく日々に
市尾 操
またた
凍てし里夕暮れ早く静まりぬオリオン星座が瞬く
真上
岩下 ち江
霜の夜娘の入れたる湯たんぽに冷ゑる老足温もり
眠る
岩下 房代
もだ
惜しみつつ師走のひと日風邪に臥す夫は黙しつ惣
和子
日曜日孫と花鉢買いに行く見る川の流れやわらぎ
むる 中山タマエ
カサブランカの匂ふ部屋なるほろ酔ひの客の歌声
なごむ 中仮屋辰子
上がり来て南仏に似る岬ありすこし描きたす赤屋
米尾
菜頼る
樫平 頼子
せき
音立てて川に用水流れたる堰のなだりにクレソン
を摘む
朗らかなりき
濱田美代子
こつぜん
と も
忽然と命たたみて逝きし歌友一年経ちて語る人な
根の家 平木 良雄
夜る冷える寝床冷えるよ困るなり年取るなれば寝
路 坂之下典子
そ
ゆみ は
明け初めし空に照らせる弓張り月霜柱踏み庭に眺
し 浜畑 松枝
税金を納期ぎりぎり納むれば心安らぎじゃが芋植
付が困る 町田 末則
[短歌]
うる 松元 睦子
広報ながしま
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