「和」代表的日本文化と宣教 ー行動規範に影響する価値観ー 2008年度 宣教学クラス資料 1 倭の国 大和の国 2 穏やか なごむ 和らぐ 足す 和える(混ぜる) 和する 合わせる のどか 温か 和 和平 和文 和製 和声 和気 和食 和解 和議 和睦など100+ 総和 穏和 柔和 温和 調和など46 3 「和」について 「和 忤 (さか) 法- (な) らふこと無きを宗 為 よ。」 (せ) を以て貴しと為 し、 (やわらぎ) と (むね) -聖徳太子十七条憲 4 「型」と「和」の密接な関係 人間関係の安寧維持を目的とする「型」 きわめて標準化され統一された行為に影響 個人の型にはまった仕草 創造性と個性を圧迫する「型」 組織における没個性的統制が生む「和」 自己流・我流の軽視 他人に「合わせる」文化 5 日本文化の二面性 「和魂洋才」 精神においては閉鎖的・排他的 信仰においては保守的・伝統的 産業・技術においては進歩的・改革的 生活・商業においては実利的・功利的 6 和魂洋才 和魂漢才から派生した用語 日本古来の価値観を大切にしつつ西欧の技 術を受け入れ、両者を調和させ発展させてい く風潮 -和洋折衷 混淆(習合)信仰現象と共に日本文化を解く鍵 「優れた西洋文化と遅れた日本文化」という構 図への反発 7 「和」の行動規範 牧畜民的基層文化 和 農耕民的基層文化 移動的社会 定住的社会 個人社会 共同体社会 の 行 動 倫 理 自律的個性 他律的個性 個の論理 集団論理 男性原理 幼児・女性原理 (荒木、p.23) 8 「和」の否定的側面 強制的に保持される人々の「和」 集団自体の「和」の重要さが過度に強調され、 個人の意志と権利が容易に抑圧される傾向 戦時中全体主義・国家主義に悪用された「和」 その集団に属さない人や、その集団の因習・ 実践に馴染まない者に対する排他性をもつ 人々の「和」 集団の内部の者と外部の者との和合の困難 (宮平望『神の和の神学に向けて』p.187) 9 「和」の否定的側面 その集団性と同質性によって個人の個 別性・特殊性を圧迫する人々の「和」 過度の平等主義によって維持される人の 「和」 曖昧になりやすい自己と非自己(集団) 集団(群れ・ムラ)の一部分としての個人 自己が属する集団に対する順応の強要 (p.185) 10 和のためには正しいものも悪と なり、悪いものも正義となる。キ リスト教がどれほど正しく、すば らしいものであっても、存在して いる地域の和、家庭の和を乱し壊 す限りは、絶対に悪であり、取り 入れてはならない。 (佐々木、「地方伝道の困難さ」、p.2) 11 「和」 の聖書的原点 和解 十字架によって 神と和解させるた め (エペ2:16) 12 教会における聖書的「和」 一致 Unity 和 Conformity 統一 13 教会における聖書的「和」 日本文化コンテキスト 形式的一致による「和」 「型」の重視 聖書的教会コンテキスト 有機的一致による「和」 「機能」の重視 14 「和」の功罪 + 和 - 創個 教会の徳の高揚 造 性 的的 輪 倫 均画 神の賜物の抑制 質 一 的的 15 神が求める「和」(エペソ4:2~3) 謙遜と柔和の限りを尽くし、 和 寛容を示し、愛をもって互いに 忍び合い、平和のきずなで結 和 ばれて御霊の一致を熱心に保 一致 ちなさい。 16 教会のあるべき姿 (詩篇133:1) 見よ、兄弟が和合して共 におるのはいかに麗しく 楽しいことであろう。 17 教会のあるべき姿 多様性における 一致と和合 18 神の人間創造の業 19 Only One DNA遺伝子組み合わせ(10の24億乗) 102,400,000,000=1000000000… NY 20 教会のあるべき姿 (ロマ12:6-8) 私たちは、与えられた恵みに従って、 異なった賜物を持っているので、も しそれが預言であれば、その信仰 に応じて預言しなさい。奉仕であれ ば奉仕し、教える人であれば教えな さい。 21 教会のあるべき姿 (ロマ12:6-8) 勧めをする人であれば勧め、分け 与える人は惜しまずに分け与え、 指導する人は熱心に指導し、慈善 を行なう人は喜んでそれをしなさ い。 22 教会のあるべき姿(1コリ12:12) からだが一つでも、それに多く の部分があり、からだの部分は たとい多くあっても、その全部 が一つのからだであるように、 キリストもそれと同様です。 23 教会のあるべき姿 (ロマ12:3) だれでも、思うべき限度を越えて 思い上がってはいけません。いや、 むしろ、神がおのおのに分け与え てくださった信仰の量りに応じて、 慎み深い考え方をしなさい。 24 汝等キリストの心を 心とせよ。 (ピリ2:5-文語訳) 25 教会のあるべき姿 (1ヨハ4:11) 神がこれほどまでに私たち を愛して下さったのなら、私 たちもまた互いに愛し合う あうべきです。 26 教会のあるべき姿 「愛」のない「和」 機械的に動く共同体 形だけは整っている教会 「愛」が流れる「和」 有機的に動く共同体 いのちが流れるのある教会 実を結ぶ教会 27 いのち(愛)がみなぎる教会 わたしはぶどうの木、あなたがたはそ の枝である。人がわたしにつながって おり、わたしもその人につながっていれ ば、その人は豊かに実を結ぶ。わたし を離れては、あなたがたは何もできな いからである。 (ヨハ15:5) 28
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