ら ぴ ぃ 通 信 平成27年 2月 17日 第 5 号 編集・発行:岐阜県警察本部交通部交通企画課(058-271-2424内線5035) 夜間、交通事故を起こした人の中には 「突然、人が飛び出してきてブレーキを踏んだが、間に合わなかった。 」 「真っ暗で衝突する直前まで、人に気が付かなかった。」 「ブレーキを踏んだが、思ったよりも車間距離が近すぎて間に合わなかった。」 等という人がいます。 夜間は昼間に比べて視界も悪く危険性が高いことから、まずは速度を落とし夜間特有の現象や問題 点を理解して交通事故を起こさないよう安全運転に心がけましょう。 (1) 視 認 性 ア 色の違いによる視認性 夜間は、障害物(歩行者等)の色彩によって見え方が異なり ます。白色系統は見えやすいが、黒、茶色、紺系統では非常に 見えにくく、黒っぽい服を着ている人は発見が遅れて重大事故 につながる危険性が高くなります。 夜間、事故を起こさないためには、走行中見えている物だけ を頼りにした運転をするのではなく、歩行者等の識別の被視認 性の違いをよく認識した上で運転することが大切です。 イ 照射距離による視認性 (2) 蒸発・眩惑 現象 車の前照灯は 上向きで 約100m先 下向きで 約40m先 まで照らします。 前照灯は、原則、上向きにして走行し、対向車や前方走 行車等の交通の状況に応じて、下向きに切り替えて走行す ることが有効です。 通常走行 → 上向き走行(原則) 対向車等ある時 → 下向き走行 ア 蒸発現象 夜間、対向車とすれ違う際に、対向車と、自車のライトとの 光が交差する道路中央付近で、横断中の歩行者等の姿が見えな くなることがあります。これを蒸発現象といいます。特に雨の 夜はこの現象が起きやすいので注意が必要です。 対向車が近づく前に、周囲の歩行者等の有無を確かめましょ う。蒸発現象は、人が視認性の優れた着衣を着ていても起こる ので注意が必要です。 イ 眩惑現象 対向車が前照灯をハイビームで走ってきた場合や、坂 の頂上付近にいた場合など、ライトが目に入り、物が全 く見えなくなる場合があります。これを眩惑現象といい ます。 対向車のライト等で眩惑された場合、視力の回復には ある程度の時間を要すので、眩惑されない運転をするた め、対向車が来たら、前照灯を下向きにしたり、対向車 のライトが眩しいときは、視点をやや左前方に移すなど 視線をそらし目がくらまないようにして前方の安全をよ く確かめて走行しましょう。 (3) 尾灯の遠近感 夜間前方を走行中の大型車と普通車とでは距離感覚が異なり ます。これは尾灯の地上からの高さや大きさが影響しています。 最近では大型車両でも低い位置に尾灯があるものもあります が、一般的に大型車両の尾灯は普通車の尾灯よりも高い位置に あるうえ、小さいため、夜間では実際の距離よりも遠くにある ように見えてしまいます。このように前方を走行している車両 の尾灯の取り付け位置や大きさによる違いから、車間距離の錯 覚が生じます。 夜間は、昼間以上に車間距離に注意した運転に努めましょう。 (4) ま と め 夜間の運転は、視認性が低下したり、対向車の前照灯の影響で歩行者の発見が遅れたりする のはもちろん、特に深夜ともなれば、疲労が蓄積して注意力が鈍り、危険に対する感受性が低 下するなど、ドライバーにとって大変不利な条件が重なり、重大事故につながりやすくなりま す。また、薄暮時には事故が多く発生しますので、早めにライトを点灯し、自分の車の存在を 知らせるようにしましょう。こうした夜間走行の特性を理解して安全運転に心がけて下さい。 ~ 交通事故はダメよ~ ダメ ダメ ! ~ 交通マナーアップ ~ 交 通 マ ナ ー 岐阜県警察ホームページ た か め て 安 全 ぎ ふ の 路 URL http://www.pref.gifu.lg.jp/police/ ~
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