目的 科学技術が高度に発達したお蔭で便利な社会が実現しましたが、それと引き換えに、私たちは、初めて経 験する「想定外の課題」に自力で思考して挑戦する力が衰えてしまっているのではないかと心配されます。こ れは若者だけでなく大人にも言えることです。 また、インターネットの発達により情報は一瞬のうちに地球上を駆け巡るようになりました。その結果、空 間上の距離が実質的に縮まってしまい、極端に言えば、世界の人々が同じ町内の“となり近所”に住んでい るかのような状態になってしまいました。同じ町内に住んでいれば、顔を合わせれば挨拶したり、ごみ置き場 の掃除を交替でしたり、困ったときには互いに助け合ったりもしなければ生きていけませんね。つまり、自分 のことだけ考えていたのでは快適な生活は保てないということです。 本 tfu 元気点検票コーナーの目的は、本学の学生だけでなく全国の若者や一般の人々のために、自分の 元気の度合いを自分で確かめることにより、考える自分を取り戻す方法を公開することにあります。この方法 は、本学が 2004 年以降、全国の共同研究者の協力も得て開発したもので、未来を担っていく子どもたちに は、“tfu 元気点検票教育かるた”というこれまでにないツールが含まれています。それは、「心」と「からだ」と 「友だち関係」を全人的に捉えた場合、よい状態つまり元気とはどのようなことかを具体的に教えてくれる百 人一首風の短歌 50 首のかるたから成っています。短歌の上の句には自己点検項目が、そして、下の句に はその項目がどうしてよい状態なのかという理由が詠みこまれており、元気が一目瞭然のイラストとともにか るたに刷り込まれています。 元気という言葉は姿勢概念を表しており、困難苦難に遭遇してもそれを乗り越えていく意欲と能力の源泉 です。ですから、①ゆらぎに満ちた社会・自然環境のなかで、意欲ある主人公が元気の向上を目指して、② tfu 元気点検票項目から選んでよき状態をデザインし、③それを実践し、④与えたり貰ったりしながら、⑤自 覚できた元気のレベルを更に向上すべく実践を継続すれば、力を得て、⑥「健康」向上という実体のある状 態に至るでしょう。その状態は、⑦内には幸せを、外には感動を拡散させながら、①次元の高いゆらぎの状 態にスパイラル状に発展していくに違いありません。以上のプロセスは、衰えた思考力を復活させるととも に、となり近所の人たちと仲よく 過ごしていく秘訣を教えてく れることでしょう。 世界の人々が見かけ上 となり近所に住むようになっ てしまった現代の社会で は、誰もが自分の元気を自 分でチェックできる tfu 元気 点検票詳細版と、それに基 づいた tfu 元気点検票教育 かるたガイド集が役に立つ に違いありません。どうぞ、 クリックして実物をご覧にな ってください。思わず顔がほ ころび、元気が出てくること必 至ですから。
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