医療機関に対する精神障害者の就労支援 ノウハウの周知

別添1
医療機関に対する精神障害者の就労支援
ノウハウの周知・普及等の実施事業に係る仕様書
1
件名
医療機関に対する精神障害者の就労支援ノウハウの周知・普及等の実施事業
2
事業の趣旨
効果的に医療機関と就労支援機関とが連携し、精神障害者の雇用促進を図っていく
方策を検証するため、平成25年度及び平成26年度に医療機関における就労支援の
取組・連携を促進する「医療機関と連携した精神障害者の就労支援モデル事業(以下、
「モデル事業」という。)」を実施したところである。
今後は、モデル事業で得たノウハウを全国の医療機関等に普及する事業を実施し、
精神障害者の一層の雇用の促進及び定着を図るものとする。
3
事業の概要
委託先の法人・団体は、以下のⅠ~Ⅲに掲げる取組を実施することとする。
Ⅰ 医療機関における精神障害者の就労支援ノウハウの収集
精神障害者の雇用への移行を促進するために、医療機関で行われている就労支援
の取組事例や就労支援のノウハウを収集し、広く普及・啓発を実施する。
(1) モデル事業実施機関(別紙)や就労支援のノウハウを有する医療機関との情報
交換等を通じて、精神障害者の就労支援に係る医療機関の取組事例や就労支援のノ
ウハウを収集する。
(2) 上記(1)で収集した取組事例や就労支援のノウハウに係る冊子を作成する。
事例については、モデル事業実施機関や就労支援のノウハウを有する医療機関か
ら、10例以上を目安に掲載することとする。
※ 事例集の仕様は以下のとおりとし、下記Ⅱで開催するセミナーの参加者を含
め、医療機関等に配付する。
(カラー、A4サイズ、両面印刷、1,400部)
(3) 上記(2)の冊子やインターネットを活用した医療機関への就労支援ノウハ
ウの普及を実施する。
Ⅱ
医療機関を対象とした精神障害者の就労支援ノウハウの周知・普及(セミナー等
の開催)
医療機関に対して、上記Ⅰで収集した精神障害者の就労支援ノウハウを効果的に普
及するための取組を実施すること。具体的な事業内容については、委託先の法人・団
体が有する周知・普及のノウハウを活かした、創意工夫による独自の事業内容を企画
提案すること。
-1-
なお、考えられる事業内容として、セミナ-を開催する場合の仕様を以下(1)
~(6)のとおり例示する。企画提案内容については、以下の仕様に縛られるもの
ではないが、セミナ-を開催する場合は最低限この水準を満たすものとする。
(1)会場の選定
受託法人は、開催に当たり、交通の利便性が高く、100名以上収容可能な会
場を選定する(全国2か所以上)。
(2)開催日の設定方法
開催にあたっては3時間から4時間程度開催することとする。
(3)講演の実施
精神障害者の雇用への移行を促進するための医療機関における就労支援のあり
方や実際に行っている取組についての講演を行う。
なお、講演者の選定に当たっては、モデル事業実施機関や就労支援のノウハウ
を有する医療機関の中から、委託者と協議の上選定する。
(4)アンケート調査の実施
各セミナ-で参加者に対してアンケート調査を実施し、参加者の90%以上か
ら「役に立った」旨の評価を得ることを目標としているので留意すること。
(5)実施状況報告の作成
受託法人は、各セミナ-終了後、セミナ-開催結果概要、参加者数、アンケー
ト集計結果をまとめた実施状況報告を作成し、翌月末までに厚生労働省に提出す
ること。
(6)各セミナ-の参加者を100名以上とする。
Ⅲ
医療機関を対象とした精神障害者の就労支援に関する相談援助
受託法人は、モデル事業を通じて蓄積されたノウハウや当該法人が有する精神障
害者に対する就労支援の知識と経験に基づき、医療機関に対して、精神障害者の就
労支援に関する相談業務を行う者(以下「相談員」という。)を配置し、次のよう
な内容に係る相談に応じる。
ア 就職・復職に向けた就労プログラムの実施について
イ 医療機関と就労支援機関との連携方法(情報共有や役割分担等)について
ウ 就職後の事業主と本人に対する支援について
(1)相談窓口の設置
交通の利便性を確保できる場所に、相談窓口を1箇所設置すること。
(2)実施方法
相談窓口での来所者への対応、訪問、電話、文書による。
(3)相談員について
相談員については、精神障害者の就労支援に係る実務経験が3年以上ある者、
又は医療機関での就労支援経験が3年以上ある者とし、人選にあたっては事前に
委託者と協議を行うこと。
(4)周知方法
受託法人のホームページ、リーフレット、各セミナ-等において周知広報を行
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う。
(5)相談援助実施の記録・保管
相談に係る記録の作成及び保管を行うこと。
(6)相談活動状況報告の提出
受託法人は前月までの活動実績(相談件数、相談内容、アンケート集計結果)
をまとめた相談状況報告を作成し、毎月10日までに厚生労働省へ提出する。
(7)事業の数値目標設定
本事業によって達成すべき数値目標を設定する。具体的には、相談窓口への来
所や訪問での相談について、相談終了後、アンケート調査を実施し、相談を受け
た医療機関等から「役に立った」旨の評価を受ける割合が80%以上となること。
4 企画書に記載すべき内容等
(1)企画書
ア 記載事項
(ア)本事業を行うに当たっての基本的な考え方等
企画全体の基本的な考え方、事業者としての特徴、事業実施に係る目標、独
自性、創意工夫した点などが分かるものとすること。
(イ)本事業の内容
○ 本事業の実施スケジュール
○ 医療機関における精神障害者の就労支援ノウハウの収集
・ 事例集の作成方法、内容
・ 医療機関に対する事例集の周知、情報提供の仕方(インターネット上で
公開する場合は公開場所・公開期間等)
○ 医療機関を対象とした精神障害者の就労支援ノウハウの周知・普及(セミ
ナ-等の開催)
(セミナ-開催の場合)
・
セミナー実施予定回数
・
テーマ、講師の選定の仕方、主な内容(セミナーのプログラム内容)
・
参加見込者数、参加者の確保・周知方法
○ 医療機関を対象とした精神障害者の就労支援に関する相談援助
・ 相談体制(相談員の配置予定等)・稼働予定
・ 情報提供・相談実施回数、対応する内容(情報提供、相談の仕方・内容
等)
・ 見込む相談者数、相談者の確保・周知方法
※ 以上についてできるだけ具体的に記載すること。
(ウ) 実施体制
○ 法人・団体において本事業を実施するための組織体制について、具体的に
記載すること。また、事業を実施する上での管理責任体制、本事業を担当す
る者を明確に記載すること。
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○
本事業を実施するための使用施設に関する資料(特に、事業メニューに掲
げる「相談体制の整備」について分かるようにすること)。また、使用施設
の名称、住所を記載すること。
(エ) 情報管理体制(情報公開・守秘義務・個人情報等)等について
○ 本事業を実施するに当たっての情報管理体制・対応方針を明確に記載する
こと。
イ 記載に当たっての留意事項
(ア) 記載内容を補足する添付資料等がある場合は、適宜添付すること。
(イ) 本事業の全部を一括して再委託してはならない。
(ウ) 本事業の総合的な企画及び判断、並びに業務遂行管理部分を再委託しては
ならない。
(エ) 本事業の一部を再委託する場合、本事業の委託要綱の様式第15号「再委
託承認申請書」を提出しなければならない。
(オ) 本事業の一部を再委託する場合、再委託可能な金額は、原則、契約額の1
/2未満とすること。
(カ) 本事業の一部を再委託する場合、その最終的な責任は受託者が負うこと。
(2)経費内訳書(見積書)
経費区分(事業費、管理費(うち人件費)、消費税)の所要経費を積算し、積算
根拠とともに、記載すること。
(3)法人・団体の概要説明書(団体名、所在・設立目的、設立時期、事業概要、組織
体制について記載)
(4)法人・団体に係る活動状況説明書(事業内容・財務状況について記載)
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(別紙)
平成25年度医療機関と連携した精神障害者の就労支援モデル事業実施機関一覧
法人名
医療法人社団楽優会
札幌なかまの杜クリニック
1
所在地
北海道札幌市
2 医療法人社団自立会
神奈川県横浜市
3 公益社団法人大阪精神科診療所協会
大阪府大阪市
医療法人社団デイケアクリニックほっとス
テーション
4
北海道札幌市
5 医療法人社団 心劇会
北海道札幌市
6 医療法人生々堂厚生会
栃木県宇都宮市
7 医療法人社団 宙麦会
千葉県流山市
8 医療法人社団 雄仁会
東京都港区
9 特定非営利活動法人わかくさ福祉会
東京都八王子市
10 社会福祉法人 多摩棕櫚亭協会
東京都国立市
平成26年度医療機関と連携した精神障害者の就労支援モデル事業実施機関一覧
法人名
所在地
1 医療法人社団 自立会
神奈川県横浜市
2 中山心療クリニック
広島県広島市
3 一般財団法人 長岡記念財団
京都府長岡京市
4 医療法人社団 雄仁会
東京都港区
5 学校法人 松本学園
熊本県玉名市
6 医療法人社団 心劇会
北海道札幌市
7 医療法人社団 宙麦会
千葉県流山市
8 公益社団法人 大阪精神科診療所協会
大阪府大阪市
9 公益社団法人日本精神神経科診療所協会
東京都渋谷区
10 うつ病リワーク研究会
11
医療法人社団
デイケアクリニックほっとステーション
東京都港区
北海道札幌市
12 社会福祉法人 多摩棕櫚亭協会
東京都国立市
13 医療法人生々堂厚生会
栃木県宇都宮市
14 特定非営利活動法人わかくさ福祉会
東京都八王子市