医療法人社団 喜生会 新富士病院 看護師 ○岩見 早希子 MD 川上 正人 MD 中島 一彦 医療法人社団 喜生会 ◆新富士病院 ・病床数:206床 ・診療科目: 内科・神経内科・消化器内科・ 腎臓内科・皮膚科・歯科・ リハビリテーション科・ 透析センター ・障害者施設等入院基本料 13:1 ・療養病棟入院基本料 Ⅰ (20:1) 概要 ◆併設施設 ・介護老人保健施設 ヒューマンライフ富士 定員195床 新富士ケアセンター 定員104床 ・通所リハビリテーション ヒューマンライフ富士 定員60人 新富士病院 定員20人 ・安心みまもりセンター 訪問看護ステーション、訪問介護 居宅介護支援事業所、福祉用具貸与、 在宅介護支援センター ・健康管理センター 【背景】 安全な療養環境の提供 事故防止=医療安全 インシデントレポート提出 事象の原因分析 情報共有・再発防止 提出率が高いのは・・・ 危機管理意識が高い 【目的】 提出時の指導者対応 ・文章的な不備による再提出 ・類似事例が起きることに対策の不備を指摘 ・個人的原因の追究 ネガティブな印象 提出しやすい環境づくりが必要 報告を受ける側の意識の変容が見られるか調査 【研究方法】 ・調査期間 平成26年2月∼5月の3ヶ月間 ・対象者 当院看護科・介護科の役職者、事故防止委員 (Ns12名 Cw12名) ・調査方法 勉強会実施 勉強会前後、質問紙法によるアンケート集計・分析 ・勉強会内容 ◆レポート提出の意義 ◆エラーを無くすための解決方法 ◆レポート提出を促すための方法 ◆報告を受ける側の感情コントロール 【結果】 勉強会前 勉強会後 65% 職員がレポート提出について 責められていると感じている 47% 0% 20% 40% 60% 80% 勉強会前 勉強会後 勉強会前後の意識の変容 当事者に考えさせる 65% 27% 95% 病棟内で話し合うよう働きかける 73% 70% 78% なぜ必要なのか伝える 当事者を追及し原因を明らかにする 10% 病棟職員を追及し原因を明らかにする 10% レポート提出に時間を要する 10% 0% 20% 20% 25% 33% 40% 60% 80% 100% 勉強会後、職員への対応は変わりましたか? はい 27% 73% いいえ 【考察】 ・人は間違うべきではない ・個人が原因 ・人は誰でも間違える ・自己の過ちを報告する ・レポートは患者の安全向上のため ・個人ではなくシステムが原因 ◆思考の転換 ◆懲罰的な制度にならないような風土づくり ◆提案してもらうために提出してもらう ◆提出してもらうことに感謝をする 【結論】 医療の安全確保のために・・・ ◆レポート提出は危機管理意識の高さの証明であり、始末 書ではないことを繰り返し伝える ◆カンファレンスの実施、システムの改善などを行い、迅速 なフィードバックをする ◆定期的な医療安全の教育、研修の実施をする ◆KYT・RCAの活用により、分析力の充実や向上を図る
© Copyright 2024 ExpyDoc