定年再雇用後のお得な賃金決定方法! 経営者の方は、定年後もこれまでどおり、従業員さんに働いてもらいたい!一方、 従業員さんは、あまり働くと年金がカットされて損した気分! そんなお悩みに、経営者も従業員もWIN WINの方法をご提案いたします。 まもなく60歳になり、定年を迎える鈴木さん モデル従業員 氏名 鈴木 太郎 性別 男性 生年月日 昭和28年1月1日 年齢 59歳 これまで、月給40万円の給与で働いてきました が、定年後の継続雇用で、月給30万円に引き 下げられる予定です。 その場合、鈴木さんの60歳以降の収入は、厚 例えば、鈴木さん の場合、労使合算 年間124万円以上 がお得に! 生年金の報酬比例部分月額8万円との合計額 38万円となるところですが、在職老齢年金の調 再雇用後の賃金調整図 整により、年金は月額3万円に減額されますの 350,000 で33万円となります。 「それじゃ、もったいないですよ」と社労士福谷 300,000 からのアドバイス! せっかくですから、年金と雇用保険からの公的 30,000 68,600 250,000 給付を最大限に活用しましょう。 鈴木さんの場合、給料を19万円にすれば、年 28,500 年金受給額 200,000 金68,600円と高年齢雇用継続給付28,500円が もらえます。合計287,100円です。そこで、33万 150,000 高年齢雇用継続給付受給額 300,000 月額給与額 190,000 円との差額42,900円を退職金に加算してもらえ 退職金加算額(月額積立額) 100,000 れば、合計収入は同じ額を確保しながら、鈴木 さんの手取り収入は、約28万円から約30万円 50,000 に増えます。年間24万円得をします。 一方で会社は、月額約8.4万円(年間100万円) 42,900 0 も負担が減らせるんです。 調整前 調整後 調整前 月額給与額 調整後 300,000 190,000 30,000 68,600 80,000 80,000 28,500 高年齢雇用継続給付受給額 年金受給額 年金額(月額) 在職による支給停止額 高年齢雇用継続給付受給による支給停止額 1ヶ月の収入合計額 労働社会保険料 本 人 1ヶ月の収入合計額(手取り額) 収 入 退職金加算額(月額積立額) 50,000 0 0 11,400 330,000 287,100 43,929 27,822 5,970 3,439 280,101 255,839 1ヶ月のみなし収入見込み額 330,000 330,000 1ヶ月のみなし収入見込み額(手取り額) 280,101 298,739 所得税 42,900 労働・社会保険料会社負担分(月額) 46,329 29,342 労働・社会保険料会社負担分(年額) 555,948 352,100 4,155,948 2,632,100 会 社会保険料会社負担分(年額)+年間給与額 社 負 退職金積立金(年額) 担 会社負担合計(年額) 分 514,800 3,146,900 差し引き会社プラス額(1年間あたり) 1,009,048 差し引き会社プラス額(5年間あたり) 5,045,238 社会保険料が月額 約1.6万円少なくなり ます。 所得税が月額2,500 円少なくなります。 さらに、住民税も少 なくなります。 ※扶養なしの場合 1年間に、給与分と 社会保険料を合せ て、約100万円の負 担軽減!5年間だと 500万円! ※注意 在職老齢年金の調整には、直近1年間の賞与も対象となります。今回のモデルケースでは、直近1 年間に賞与の支給を受けていないことを前提としております。また、高年齢雇用継続給付の受給には、雇用 保険の被保険者期間が原則5年以上(高年齢再就職給付金を除く。)必要となります。 ※モデルの金額は、法令改正等により変更となります。 提供:福谷経営管理事務所 特定社会保険労務士 福谷 丞太郎 COPYRIGHTc2012,FUKUTANI 複製禁止・無断転載禁止
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