レポート(2)指定記入用紙

哲学入門(水3・渡辺華月担当)
第8講座
グループワーク②配布参考資料
およびレポート(2)記入用紙
6月10日(水)の講義中に実施のグループワーク②で
配布する参考資料(2 頁目)と、参考資料を参照しながら記述
するレポート(2)の記入用紙(3,4 頁目)です。
見
参考資料の内容をよく読み、記入用紙の設問に従って
レポート(2)を仕上げて下さい。
提出期間や提出方法、レポートのタスクへの取り組み方
等は、講義中に配布した「哲学入門・ナビプリント」に
記載の「課題提出要項」でよく確認してください。
本
「哲学入門・ナビプリント」を、まだ受け取ってない
場合、講義時に渡辺まで至急受取りに来て下さい。
見本です。グループワーク実施時に内容を変更する場合があります。
【対話資料②】「原発を今、将来、どうするべきか?」
A:川内原発の再稼働が、火山地帯に避難計画が不十分で国と地元だけで進められているのが僕は気になる。
B:地元の人の内にも反対はある。福島の事例からも、原発直近の地元だけでなく、少なくとも50 km 圏まで
の住民の意見は聞くべきで、一部の人々が独断で決めた感じのする今回の再稼動はおかしいわ。
A:僕の母方の親戚は福島第一原発の 40km 圏で、交付金対象外の村に住んでいたけど、放射線量が高く農業を
あきらめ移転した。原発は事故の被害が致命的だ。
C:原発のリスク管理の話をすると、消費電力の 75%を原発に頼るフランスでは、事故の際遠隔操作ができる
ロボットや、停電しても働く水素爆発防止装置等が完備している。住民はリスクの説明を受けたうえで原発
を受け入れ、原発は田舎だけでなくパリ近郊にもある。
A:日本の都会の人はフランスとは違い、「原発のリスクは田舎が負えばいい。お金をもらっているんだから」
と考えている人が多い。再稼動に賛成する人は多くても、自分の身近に汚染土等を引き受けるのは、多くの
自治体が反対する。電気料金の値上げを避けたいがために、原発周辺住民に、生活の基盤を失うかも知れな
いリスクを押しつける権利は自分達にはないと思う。
B:私は原発が経済的、ということには疑いをもってる。福島の事故の補償は東電が30年かけて返す借金を国
にしているし、老朽化した原発が多いなか、仮にフランス並の安全対策をすれば相当の費用がいる。増え続
ける放射性廃棄物をどうするかも問題。受入自治体を見つけるのは難しいし、見つかったとして交付金や建
設費用、管理費等が膨大になるのは避けられない。
C:放射性廃棄物は確かにフランスでも大問題。廃棄物の放射能自体はなくせないから、安全に閉じ込めるしか
見
方法がなく、その技術も未だに研究途上だ。
B:結局危険物のツケを未来の世代に先送りしているのは、原発を保有している全ての国の問題点だと思うのよ。
今の世代同士の同意や雇用の尊重も大切だけど、未来を考えず、今の自分達がよければいい、というのは余
りに身勝手だと思うわ。
A:僕達は確かに電力はほしいけど、その手段が原発じゃなくてもいい。原発で働いてきた人達の雇用は心配
だけど、その人材を自然力発電に振り向けることはできないものだろうか。例えば北海道下川町で準備が進
んでいる木クズ発電は、林産資源を計画的に有効利用して、新たな雇用を生み出そうとしている。
B:現実に原発ゼロで二年以上やってこれたんだから、当面火力中心で現状を維持して、少しずつ自然力のウェ
イトを増やせばいいと思う。
C:火力は CO2 排出量が多く地球温暖化につながるデメリットがある。化石燃料を消費するし。
B:原発も CO2 ゼロではない。ボイラー稼働、廃棄物処理による CO2 排出が、環境省公表分(2008 年)だけで全
原発合計年間百万 t 単位。原発が冷却に海水を用いて海水温が上昇することによる温室効果もある。「原発は
CO2 を排出しないクリーンエネルギー」との宣伝に電気事業連合会が日本広告機構から警告を受けたことがあ
本
る(2008 年)。一方、川崎火力発電所では CO2 を従来の 25 %削減する新型が 2013 年より稼働しているわ。CCS
(CO2 を回収し貯蔵する技術)併設の火力発電も実証実験の段階まできている。原発再稼働にあてる財源を CCS
に向ける方がよほど CO2 削減につながる。
C:火力をすべて新型に切り替えるのは莫大な費用がかかる。すでにある原発のうち一定以上の安全基準を満た
したものを再稼働して、年限を過ぎたものを徐々に止めていく方が、脱原発をめざすとしても現実的だ。
B:放射性廃棄物の処理や福島の事故被害の解決に何も道筋を示さないまま、原発地元への交付金を上積みして
強引に再稼働を進めるのは無責任としか思えない。原発を担ってきた貴重な人材を、時期の読めない再稼働
まで待機させるより、今から優先的に火力や自然力発電に再就職を支援したり、早めに原発廃炉作業にとり
かかる方が、時間や人材配備に無駄がないし将来につながる。廃炉に携わる人の廃炉後の仕事の確保は当然
国が責任をもつべきだと思う。
グループワーク② Step1[個人作業]の設問(あなたの立場は次のどれに近い?なぜ?)
[あ]再稼働反対。原発はなくすべき。
[い]再稼働(消極)賛成。原発はやがてはなくすべき。
[う]再稼働(積極)賛成。原発は将来的にも残すべき。
見本です。グループワーク実施時に内容を変更する場合があります。
レポート記入用紙 (2枚中1枚目)
レポートはタスク[あ]・タスク[い]の両方とも記入してワンセットで提出してください。
どちらか片方のみの提出は受けつけません。
(一行 25 字・横書き)
※グループワーク②③実施当日の提出はできません。
水3 哲学入門
担当 渡辺華月
学籍番号
氏名
班
A/B
※レポート( 2)一次提出期間
6/17 水 ,6/24 水 ,7/1 水 の各講義終了直後
二次提出期間はナビプリント参照
※学籍番号・氏名はタスク[あ][い]の両方ともに記入してください。
タスク[あ] 対話資料②を参考に「原発を今、将来、どうするべきか?」というテーマで、自分の意見を理由や根
拠を提示しながら書きなさい( 225 字以上 450 字以下)。資料中の A,B,C さんの意見へのコメントはあってもな
くてもいい 。原発の安全性や廃棄物の問題 、コスト等についてある程度の知識を得たうえで書くのが望ましい 。
見
本
見本です。グループワーク実施時に内容を変更する場合があります。
レポート記入用紙 (2枚中 2 枚目)
レポートはタスク[あ]・タスク[い]の両方とも記入してワンセットで提出してください。
どちらか片方のみの提出は受けつけません。
(一行 25 字・横書き)
※グループワーク②③実施当日の提出はできません。
水3 哲学入門
担当 渡辺華月
学籍番号
氏名
班
A/B
※レポート( 2)一次提出期間
6/17 水 ,6/24 水 ,7/1 水 の各講義終了直後
二次提出期間はナビプリント参照
※学籍番号・氏名はタスク[あ][い]の両方ともに記入してください。
タスク[い](哲学・思想史理解) アリストテレス、エピクロス(派)、ストア派、プロティノス、新プラトン主義、
モーセ 、イエス 、アウグスティヌス 、ムハンマド 、フィッチーノ のうち一件以上の思想(家)の思想内容に関し 、
自分で調べて理解したことを書きなさい( 225 字以上 450 字以下)。引用文は「」で囲み、末尾に(プラトン『 饗宴 』)
のように著者と書名を明記。同じ書からの引用が続く場合は(同書)、 WEB からの引用は( WEB )、講義(追加講
座も含む)からの引用は(講義)で OK 。 ろくに調べず独自論を書く× 引用を自分の意見のように書く×
見
本
見本です。グループワーク実施時に内容を変更する場合があります。