あいさつ(PDF:104KB)

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あ
那須地区教育の概要
い
さ
つ
栃木県教育委員会事務局那須教育事務所長
鈴 木 政 則
政府の教育再生実行会議では、人づくりこそ国づくりであるとし、個人の可能性を最大限
引き出すとともに、少子化を克服し、国力の源である人材の質と量を充実・確保していく観
点から、いくつかの提言を出し改革に取り組んでいます。また、次期学習指導要領改訂に向
けての作業も動き出しています。
このように教育界において矢継ぎ早に改革が進行中ですが、
先生方におかれましては、社会の変化に目を向けつつ、本来の教育の目標や先生方御自身の
目標等を見失わないようにしていただくとともに、目の前の子どもたちの教育に引き続き御
尽力いただきますようお願いいたします。
さて、本県教育委員会では、「とちぎ教育振興ビジョン(三期計画)」を基に、とちぎの
子どもたちが自分の力で自分の未来を力強く切り拓いていく「生きる力」を育成するために、
各種施策を展開しているところです。「ビジョン」は本年度で4年目となり、各施策の推進
指標等の評価及び総括の年度と捉えています。また、本年度から「とちぎっ子学力アッププ
ロジェクト」の一環として、本県独自の学習状況調査を実施し、学力向上アドバイザーを3
年計画で全小・中学校に派遣し、各学校での学力向上に関する取組を支援しております。さ
らに、本年度からの「地域連携教員」の設置で、学校・家庭・地域の連携の更なる充実が期
待されています。今後も、各種施策や研修会等の一層の充実を図り、各学校の取組の一助と
なるよう努めていきたいと考えています。
本年度も、那須教育事務所と那須地区市町教育委員会連合会では、塩原幼稚園を含む小・
中学校あわせて19校の計画訪問を実施いたしました。各学校におきましては、自校の課題解
決を図る絶好の機会と捉え、校長先生を中心に、保護者や地域に信頼される創意工夫を生か
した特色ある学校づくりや、分かる授業の実践に向けて授業改善を図りながら、確かな学力、
豊かな人間性、健やかな体のバランスのとれた児童生徒の育成に御尽力されている様子を確
認することができました。
これらの成果や教育界全体の状況や本地区の実態を踏まえ、「那須地区教育の概要」を発
刊いたします。本誌は、計画訪問や各種研修会等から本地区教育の現状と課題をまとめ、次
年度に向けての改善点等を示したものです。各学校におきまして、本年度の教育活動の評価
や次年度計画の策定、校内研修会等において、本誌を積極的に活用していただき、学校教育
と社会教育の充実が図られますことを期待して、刊行のあいさつといたします。
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あ
那須地区教育の概要
い
さ
つ
那須地区市町教育委員会連合会長 臼井
祥朗
本年度も、那須教育事務所と那須地区市町教育委員会連合会による本地区の学校教育と社
会教育の現状と課題をまとめた本誌を発刊する運びとなりました。
本会は、「市町教育委員会に共通する必要な事項について、事務の連絡調整を図り、もっ
て那須地区教育の振興に寄与すること」を目的とし、「教育行政に関する市町教育委員会相
互の緊密な連絡提携」を図っております。また、本会と那須教育事務所は、知・徳・体のバ
ランスのとれた児童生徒の育成と個性の伸長を目指した教育が一層推進されるよう協力して
取り組んでいるところであります。
さて、中央教育審議会や文部科学省においては、次期学習指導要領改訂に向け、既に胎動
を始めていることは皆様方も御承知のことと思います。
急速に社会のグローバル化が進む中、
子どもたちには、これからの時代に求められる力を確実に身に付けさせるとともに、それぞ
れのもつ可能性を最大限に伸ばすことが求められています。次期学習指導要領では、「何を
知っているか」から「何ができるか」という知識の活用や教科・領域を横断した育成すべき
資質・能力の具体化等が必要とされています。また、教育行政に目を向けますと、昭和23年
に設置された教育委員会制度を見直すための改正地方教育行政法が参議院本会議で可決さ
れ、新しい教育委員会制度が平成27年の4月から導入されます。このような教育改革の渦中
ではございますが、教育の本質は変わらないと考えております。各学校の先生方及び教育行
政に関わる関係者の皆様方におかれましては、児童生徒一人一人が目を輝かせて生き生きと
学びあい、「生きる力」を身に付け、変化の激しい社会の中にあっても、心豊かでたくまし
く生きることのできる児童生徒を学校と地域が一体となって育成していけるよう、引き続き
御尽力いただきたいと思います。
むすびに、ぜひ、本誌を手元に置いて日々の教育に有効に御活用いただくとともに、本地
区教育の一層の振興・発展を祈念して、刊行のあいさつといたします。