提言(PDF:56KB)

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議題(2)その他について
横田委員
労働衛生コンサルタントの仕事をしてきて、地域産業保健のコーディネーターの方から
聞いたんですが、現役の男の方、女の方が親の介護のために仕事をやめて自宅に入る。し
ばらくすると収入がなくなるというようなことがございます。
現場でもって 2025 年対応を考えますと、流山では、平成元年には 100 歳以上が 3 名でし
た。今年は 49 名、これからどんどん増えてくる現象があります。ということは家族形態で
もって家を支えようとすると、息子とか娘が仕事をやめて在宅に入ってしまう。というこ
とは親の年金でもって支えるということで、自分の収入は、ほとんどなくなってしまいま
す。自分の年金もなかなかとれなくなってくるという現象が起きつつあると聞きました。
私の身近な患者さんにもそういう方が結構いらっしゃいます。ほかにはどうかと思ったら、
イギリスで家族介護支援制度ができているそうです。家族を支えるために仕事を辞めて介
護で在宅に入った場合は国が補助する制度がイギリスにはある、と先日の NHK の 7 時半か
らの放送でありました。これからどんどん高齢化を迎えます。日本的な家族の支えをしよ
うと思っても、今は、家族が分断されてみんなバラバラです。それを、これから国のすす
める制度からすると、どんどん在宅で死になさい、看取りは自宅ですよと言っています。
そうなると仕事をやめて介護をする人が増えてきます。どうでしょう。支える側の息子や
娘は、親が亡くなった段階で自分たちの収入を支えるものがない、年金も資格もないとい
うことが起きつつあると思います。地域産業保健の窓口相談で健康診断受診後の事後処置
としてそれを現場の働いている若い人たちの健康相談の中でコーディネーターがそのよう
な発言を聞きました。私も日ごろの診療の中で感じております。至急ではないが、今後の
検討課題になるぞということをお伝えしておきたいと思います。以上です。