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27 漁 海 況 速 報 No.6
水 産 試 験 場 研 究 成 果 発 表 会 を開 催 いたしました
当 場 の 研 究 成 果 発 表 会 を 、 2 月 12 日 に 福 島 県 水 産 会 館 (い わ き 市 )に て 開 催 い
た し ま し た 。漁 業 関 係 者 な ど 30 人 ほ ど 来 場 し て い た だ き ま し た 。発 表 内 容 は 以
下のとおりです。
1 本県沿岸における海底土の放射性セシウム濃度の傾向
・県海域全体の海底土の放射性物質濃度は低下傾向であった。
・海底 土 中 の放 射 性物 質 濃 度の 鉛 直 分布 に は 明確 な 傾 向は み ら れな か っ た。
・ 四 倉 沖 で の 連 続 測 定 (水 深 22~ 156m )で は 、 局 所 的 に 周 囲 よ り 濃 度 が 高
い 場 所 が み ら れ た が 、概 ね 沖 合 に 向 か う ほ ど 濃 度 は 低 下 す る 傾 向 が あ っ
た。
2 震災後の水産資源の動向
・底びき網漁業の試験操業の操業記録を用いて曳網 1 時間あたり漁獲量
(CPUE)を 求 め 、震 災 前 の 標 本 船 日 誌 に よ る CPUE と 比 較 し 、資 源 動 向 を
評価した。
・ 試 験 操 業 の 主 漁 場 で あ る 水 深 150m 以 上 210m 未 満 で の 2013 年 漁 期 の
CPUE は 、相 馬 原 釜 で 2012 年 漁 期 に 続 き 震 災 前 よ り 大 き く 増 加 し 、い わ
き 地 区 に お い て も 同 様 に 増 加 し て お り 、休 漁 に よ る 資 源 量 増 加 が 確 認 さ
れた。
3 本県海域の水塊分布の解明
・ 海 洋 観 測 結 果 を 用 い て 、 本 県 海 域 50 海 里 以 内 の 水 温 変 動 を グ ル ー プ 分
け し た 結 果 、 沿 岸 域 +深 層 (300-400m 深 )、 い わ き 海 域 沖 合 、 相 馬 海 域 沖
合の 3 つに分けられた。
・相双海域の沿岸と深層は他の海域と比較し、水温の変動が小さかった。
(水 産 資 源 部 ・海 洋 漁 業 部 ・漁 場 環 境 部 )