12 福祉ホームの設備及び運営に関する基準を定める条例施行

○福祉ホームの設備及び運営に関する基準を定める条例施行規則
平成二十四年九月二十八日
山口県規則第七十七号
福祉ホームの設備及び運営に関する基準を定める条例施行規則をここに公布する。
福祉ホームの設備及び運営に関する基準を定める条例施行規則
(趣旨)
第一条
この規則は、福祉ホームの設備及び運営に関する基準を定める条例(平成二十四年
山口県条例第四十四号。以下「条例」という。)の施行について必要な事項を定めるもの
とする。
(設備)
第二条
条例第四条第二項の規則で定める建物は、次の各号のいずれかの要件を満たす木
造かつ平屋建ての建物とする。
一
スプリンクラー設備の設置、天井等の内装材等への難燃性の材料の使用、火災が発
生するおそれがある箇所における防火区画の設置等により、初期消火及び延焼の抑制
に配慮した構造であること。
二
非常警報設備の設置等による火災の早期発見及び通報の体制が整備されており、円
滑な消火活動が可能なものであること。
三
避難口の増設、搬送を容易に行うために十分な幅員を有する避難路の確保等により、
円滑な避難が可能な構造であり、かつ、避難訓練を頻繁に実施すること、配置人員を
増員すること等により、火災の際の円滑な避難が可能なものであること。
2
条例第四条第四項の基準は、次のとおりとする。
一
居室は、次に掲げる要件を満たしていること。
イ
一室の定員は、原則として一人とすること。
ロ
利用者一人当たりの床面積は、原則として、収納設備等を除き、九・九平方メー
トル以上とすること。
二
浴室及び便所は、利用者の特性に応じたものであること。
三
共用室は、利用者の娯楽、団らん、集会等の用に供する共用の部屋として、利用定
員に応じて適当な広さを有すること。
(運営規程)
第三条
福祉ホームは、次に掲げる施設の運営についての重要事項に関する規程を定めて
おかなければならない。
一
施設の目的及び運営の方針
二
職員の職種、員数及び職務の内容
三
利用定員
四
提供するサービスの内容並びに利用者から受領する費用の種類及びその額
五
施設の利用に当たっての留意事項
六
非常災害対策
七
虐待の防止のための措置に関する事項
八
その他施設の運営に関する重要事項
(サービスの提供の記録)
第四条
福祉ホームは、利用者に対してサービスを提供したときは、提供した日、内容そ
の他必要な事項をその都度記録しなければならない。
(記録の整備)
第五条
福祉ホームは、設備、職員、備品及び会計に関する諸記録を整備しておかなけれ
ばならない。
2
福祉ホームは、利用者に対するサービスの提供に関する次に掲げる記録を整備し、当
該サービスを提供した日から五年間保存しなければならない。
一
条例第九条第二項の規定による苦情の内容等の記録
二
条例第十条第二項の規定による事故の状況及び事故に際して採った処置についての
記録
三
前条の規定によるサービスの提供の記録
(利用者に求めることができる金銭の支払の範囲等)
第六条
福祉ホームが利用者に金銭の支払を求めることができる場合は、当該金銭の使途
が直接に利用者の便益を向上させる場合であって、当該利用者に支払を求めることが適
当であるときに限るものとする。
2
前項の規定により金銭の支払を求める場合は、当該金銭の使途及び額並びに利用者に
金銭の支払を求める理由について書面により明らかにするとともに、利用者に対し説明
を行い、その同意を得なければならない。
(定員の遵守)
第七条
福祉ホームは、利用定員を超えて利用させてはならない。ただし、災害、虐待そ
の他のやむを得ない事情がある場合は、この限りでない。
(平二五規則一五・一部改正)
(事故発生時の対応)
第八条
福祉ホームは、利用者に対するサービスの提供により賠償すべき事故が発生した
場合は、その損害賠償については、速やかにこれを行わなければならない。
附
則
(施行期日)
1
この規則は、平成二十四年十月一日から施行する。
(経過措置)
2
障害者の日常生活及び社会生活を総合的に支援するための法律(平成十七年法律第百二
十三号)附則第四十六条の規定による改正前の精神保健及び精神障害者福祉に関する法
律(昭和二十五年法律第百二十三号)第五十条の二第四項に規定する精神障害者福祉ホー
ム又は障害者の日常生活及び社会生活を総合的に支援するための法律附則第五十二条の
規定による改正前の知的障害者福祉法(昭和三十五年法律第三十七号)第二十一条の九に
規定する知的障害者福祉ホームが福祉ホームを経営する事業を行う場合におけるこれら
の施設の建物(基本的な設備が完成しているものを含み、平成十八年十月一日以後に増築
され、又は改築される等建物の構造を変更したものを除く。)については、当分の間、第
二条第二項第一号ロの規定は、適用しない。
(平二五規則一五・一部改正)
附
則(平成二五年規則第一五号)
この規則は、平成二十五年四月一日から施行する。ただし、第七条の改正規定は、公布
の日から施行する。