死の四十奏から身を守るキクイモの「イヌリン」から抜粋

菊芋のイヌリン
菊芋(きくいも)のイヌリンは、多糖類の一種で、果糖が30個ほどつながった最後尾にブドウ糖がくっつ
いた構造をしています。一般には水溶性の食物繊維と言った方がわかりやすいかもしれません。
同じイモ類のジャガイモやサツマイモの糖質は、でんぷん(ブドウ糖がつながった多糖類)が主体で、イヌ
リンは含まれません。
一方、菊芋は、でんぷんが含まれない代わりに、イヌリンを豊富に含んでいるのが特徴です。
イヌリンは食後の血糖値を抑える
イヌリンは糖の仲間ですが、それを食べてもほとんど吸収されません。
人の消化管には、イヌリンを吸収できるほど小さく分解する酵素が存在しないのです。
そのため、イヌリンは糖でありながら極めて低カロリーで、尚且つ一緒にとった別の糖の吸収を阻害する力
もあります。
水溶性の食物繊維であるイヌリンは、胃腸を通過するときに水分を吸収してゲル状になり、腸内の糖を一緒
に巻き込んで体外へ持ち出してくれるのです。
イヌリンのこうした働きは、食後の血糖値の急上昇を防ぎ、結果的にインスリンの節約につながります。
イヌリンは膵臓と細胞の両方の機能を高める
インスリンの必要量が減れば、糖尿病との闘いがとても有利になります。
第一に膵臓の負担が軽くなります。
糖尿病の患者さんの場合、過食は原因で膵臓は絶えずインスリンの分泌を強いられ、やがて膵臓が衰弱し、
インスリンの分泌が枯渇するケースが大半です。
そんな時、イヌリンの作用で糖の吸収が減り、膵臓を少しでも休ませることが出来れば、インスリンの分泌
能力の回復に役立ちます。
第二にイヌリンの効果で食後の血糖値の急上昇を抑えられると、細胞側にもよい影響がでてきます。細胞の
表面に設けられたインスリン受容体(糖を受け入れるドア)の活性が復活し、インスリンの刺激に対してす
みやかにドアが開くようになるのです。
その結果、血液中の糖はスムーズに細胞の中に取り込まれ、エネルギーとして消耗されるようになります。
つまり糖代謝が正常に戻るのです。
菊芋(きくいも)以外でイヌリンはとれるの?
一般の食品では、菊芋(きくいも)のほか、ニラやアスパラガス、ニンニクなどもイヌリンの有効な補給源
となります。 また、ダリアやチコリーなど、菊芋と同じキク科植物の塊根もイヌリンの宝庫です。
さらに、地方によっては干した菊芋を味噌漬けや粕漬けにした商品が販売されていますし、最近はイヌリン
を添加した飲料や菓子類、そば、うどんのほか、イヌリンを主成分とする健康食品も出ています。
基本的にはどの形でイヌリンを摂取しても、必要量さえクリアしていれば同じ効果が期待できます。
ただし糖尿病に対する効果は、おもに菊芋の乾燥粉末や抽出エキスで報告されているものなので、イヌリン
以外の有効成分の相乗効果も考えられます。
ですから、菊芋以外の食品でイヌリンをとった場合、若干、効果に差がでてくる可能性があります。とはい
え、イヌリン単独でも血糖値降下作用が確認されていますので、自分の摂取しやすいタイプのものを利用す
るのが1番でしょう。
医薬品と併用してイヌリンを摂取して大丈夫??
イヌリンは、食品なので、病院で処方された血糖降下剤などの薬と一緒にとっても問題ありません。
イヌリンの効果で血糖値が安定してきたら、医薬品の服用を続けるかどうか担当医に相談してみるのもいい
でしょう。 ただし、自己判断で勝手に病院の薬を中断するのは厳禁です。医薬品の服用を続けるかどうか
は、必ず担当医の指示に従ってください。
死の四十奏から身を守るキクイモの「イヌリン」から抜粋