2014年度 第 3 四半期決算説明ネットカンファレンス 質疑応答要旨 日時: 2015 年 2 月 4 日 16:30~17:30 説明者: IR・広報部 IR グループリーダー 吉田 修 説明資料 2014 年度第 3 四半期決算概要 及び 業績予想の概要 ■主要製品の稼働について Q1.3Q 実績と4Q 前提を教えて欲しい。 A1.ナフサクラッカー: 90%程度 ポリオレフィン: 90%強 フェノール: 90%程度(3Q は市原、シンガポールでの定期修理を含む) BPA: ほぼフル稼働 PTA: 70% TDI: 3Q 90%程度、4Q フル稼働 ■石化セグメント Q2.ナフサ価格下落による在庫評価差と期ズレによる交易条件の改善の影響について、3Q の実績 と 4Q の見方を説明して欲しい。 A2.国産ナフサ価格は2Q70,900 円、3Q66,000 円であり、4Q は 43,000 円と見込んでいます。 2Q から3Q にかけては 想定ほど大きな変化がなかったので、上流の石化原料、下流のポリオレ フィンともに、大きな在庫評価損はでませんでした。 4Q は大きく下がる見込みとしているため、ポリオレフィンは在庫評価影響のマイナスは出ます が、期ズレ影響のプラスが上回ると見込んでいます。一方、石化原料は、ナフサ在庫を主因に在 庫評価損が見込まれるため、相応分を計上し、セグメント業績予想を下方修正しました。 Q3.4Q での在庫評価損はどの程度か、また、それ以外に減益要因はあるのか教えて欲しい。 (3Q :67 億円⇒4Q:△10 億円、業績予想下方修正△60 億円、資料p5、13) A3.前回予想からの下方修正の大半が、4Q での在庫評価損による減益を織込んだものです。 その他、実需は落ちていませんが、若干の買い控えによる国内ポリオレフィンの数量の弱さを織 込みました。 Q4.国内のポリオレフィンの数量減はどの程度を見込んでいるのか。稼働を落とさなければいけない レベルではないという理解でよいか。 A4.数量減は数%程度と見ています。ただし、クラッカーは 90%程度の稼働を維持する方向で対策をと っていく方針です。 Q5.ナフサ価格が4Q と同じレベルで推移した場合、在庫評価差や期ズレ、買い控え等の変動要因 が、来期はどのように効いてくるのか教えて欲しい。 A5.在庫評価差や期ズレについては、原料価格が安定すれば解消していきます。 買い控えについては、末端需要が落ちている状況ではなく、原料価格の変動が大きく不透明であ ることから、サプライチェーン全体で在庫抑制の動きが出ているためと見ています。ナフサ価格が 底入れすれば、回復していくものと考えています Q6.買い控えについて、石化に国内のポリオレフィンの数量減を織り込んでいるとのことだが、他のセ グメントでは、影響はないという見方でよいのか。 A6.最終製品までのチェーンが長い製品については、原料の先安観から来る在庫調整が出ると見て 織り込んでいます。 ■基礎化学品セグメント Q7.ベンゼン市況が乱高下しているが、3Q から4Q へのフェノール市況推移をどう見ているか教えて 欲しい A7.フェノール-ベンゼンスプレッドは、10、11 月までは順調に推移していましたが 12 月に低下し、3Q 平均では2Q 平均より若干低い 200 ドルレベルとなりました。4Q については、当社を含む新設プラン ト稼働の影響を織り込み、当初想定通りの 200 ドルを切るレベルで推移すると見ています。 Q8.3Q から4Q にかけて損失が拡大する予想は、フェノールの交易条件の悪化ということでよいの か。PTA や工業薬品の原料価格の下落によるプラス効果は織り込まれているのか。 (3Q :△12 億円⇒4Q:△19 億円、資料p5、13) A8.4Q に、中国でのフェノールの新設プラント稼働影響によるスプレッド縮小を織込んでいます。工業 薬品については2Q からから3Q に改善しており足下でもその状況が継続しています。 Q9.中国 SSMC でのフェノールプラントの立上げ状況はどうか。また、この稼働開始により、スプレッド はもう一段崩れると見ているのか、考え方を教えて欲しい。 A9.SSMC のフェノールプラントは、現在一定のロードで稼働しており、市場では SSMC 稼働が織り込 まれたスプレッドが形成されていると見ています。当社は、今後も需要に見合った稼働を行ってい く予定です。また、3~4月にかけて立ち上げを予定している2社も、同様な稼働を行うことが想定 され、今後大きく悪化することはないと見ています。 ■ウレタンセグメント Q10.上下差の要因は何か教えて欲しい。(上期△35 億円⇒下期 25 億円) A10.ポリウレタン材料の上期の定修要因によるマイナスと下期の為替要因によるプラス加え、コーティ ング機能材の海外を中心とした増益を下期に見込んでいます。 Q11.12 月に発表した韓国 SKC 社とのポリウレタン材料事業統合の影響は今期から出るのか。 A11.合弁会社は4月1日設立の予定であり、本体も含めて、今期の損益に影響はありません。 ■機能樹脂セグメント Q12.営業利益の前年比増益要因として、原料価格下落による交易条件の改善はなかったのか。 (増減分析 数量差 21 億円、交易条件 1 億円、資料p5) A12.交易条件については、3Q 累計で見ると前年との差はほとんどありませんが、今年度の上期は原 料価格が上昇した影響によりマイナス、3Q だけを比較すると原料価格の下落と円安効果によりプ ラスとなっています。 EPT、タフマー等のエラストマーおよび機能性コンパウンドが自動車用途で需要が底堅く、グロ ーバルで販売が好調なため数量効果がプラスとなっています。 ■機能化学セグメント Q13.機能化学品の固定費他が前年同期比で大きくマイナスになったのはなぜか。 (増減分析 固定費他 △35 億円、資料p5) A13.昨年買収したヘレウス歯科材料事業に係るのれん償却等の固定費負担が 13 年度下期から計上 されており、13 年度3Q 累計では3か月分、14 年度3Q 累計では9か月分となることから、14 年度は 大きくマイナスとなっています。 Q14.営業利益が 3Q から4Q で大きく増益となる要因は何か。 (3Q:26 億円⇒4Q:61 億円、資料p5、13) ) A14.農薬の季節性による要因と、中国の不織布プラントの稼働が上がっており増益を見ています。 以 上
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