複素数と方程式 5 (剰余の定理と因数定理) 基本事項 1(剰余の定理と因数定理) 剰余の定理と因数定理 整式 P (x) を x − a で割った余りは P (a) となる。これを剰余の定理と言う。 特に,P (a) = 0 の時は,P (x) は x − a を因数に持つ (=割り切れる) と言え,これを因数定理と言う。 基本問題 01 (剰余の定理と因数定理の基本)[No.15012001] (1) x3 + 8x2 + ax + 10 が x + 2 で割り切れるとき,定数 a の値を求めよ。 (2) 2x3 + ax2 + 72x + 63 が 2x + 3 で割り切れるとき,定数 a の値を求めよ。 (3) x3 + 4x2 − 15x − 13 を x + 6 で割った余りを求めよ。 (4) 6x3 + 32x2 + 50x + 10 を 3x + 4 で割った余りを求めよ。 (5) x3 + 2x2 + ax − 10 を x + 2 で割ったときの余りが 8 であるとき,定数 a の値を求めよ。 基本問題 02 (剰余定理の応用)[No.15012002] (1) 整式 P (x) を x + 1 で割った余りが 1,x − 2 で割った余りが 4 である時,P (x) を (x + 1)(x − 2) で割っ た余りを求めよ。 [京都産業大] (2) 整式 P (x) を x − 1 で割った余りが 5,(x + 1)2 で割った余りが x − 8 である時,P (x) を (x − 1)(x + 1)2 で割った余りを求めよ。 [千葉工大] 応用問題 01 (剰余定理の応用)[No.15012003] 整式 P (x) を x2 + 5x + 4 で割った余りが 2x + 4,x2 + x − 2 で割った余りが −x + 2 である時,P (x) を x2 + 6x + 8 で割った余りを求めよ。 応用問題 02 [東京電機大] (剰余定理の応用 (高次式))[No.14121204] (1) (x + 1)12 を x2 − 1 で割った余りを求めよ。 (2) x2011 を x2 + 1 で割った余りを求めよ。 [日本歯科大] [京都薬科大] 解答 基本問題 01[No.15012001] (1) 17 (2) 23 (3) 5 (4) − 14 (5) − 9 基本問題 02[No.14121302] 33 (1) 8 ≤ p < 10 (2) p > 4 応用問題 01[No.14121303] (m, n) = (3, 11) の時,整数解 x = 1, 11 応用問題 02[No.14121204] (1) 2048x + 2048 (2) − x
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