4. 農山漁村の現場が活用できる『低炭素むらづくりの手引書』の作成

平成22年度農村振興再生可能エネルギー導入支援事業のうち
低炭素むらづくりモデル推進事業
4. 農山漁村の現場が活用できる『低炭素むらづくりの手引書』の作成
4.1 低炭素むらづくりの手引書の改訂とその構成について
平成 21 年度作成された「低炭素むらづくりの手引書」について、検討委員会及びモ
デル地区事業の実施主体の方のご意見等を踏まえ、
「低炭素むらづくりの手引書(改訂
版)」を作成した。
主な変更・追加点は以下のとおり。
①
“低炭素むらづくりとは”を解説
手引書の1.として “低炭素むらづくりとは”に関する解説を挿入し、低炭素
むらづくりの考え方や方向性についての共有化を図った。
② 温室効果ガス排出量の把握・削減手法を例示
モデル地区事業における検討等を基に、温室効果ガス排出量の把握手法等につ
いて例示を行い、実地に即した記述とした。
(→「4.1.4 具体的な把握手法とその事例の紹介」を参照)
③ 「低炭素むらづくりに向けた取組」を農業活動との関連で整理する方法の提示
低炭素むらづくりにとして位置づけられる多様な取組を、主要な農業活動の観
点や農業農村地域の活性化の観点から、グループ化する方法を提示した。
( →「4.2.2(2)温 室効果ガ スの排 出削減 のための 取組の 整理に ついて」、
「4.3.2(1) 取組と期待される効果の整理」を参照)
④ 事業効果の算定方法を例示
低炭素むらづくりの事業効果を取組主体自身で把握しながら事業の推進ができ
るように、事業効果の算定手法の考え方を解説し、算定例を示した。
(→「4.3.2(3)“農山漁村活性化プロジェクト支援交付金費用対効果算定要領”
を参考とする算定について」
、
「4.3.2(4) “生活環境整備費用対効果(総費用
総便益比)”を参考とする算定について」を参照)
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平成22年度農村振興再生可能エネルギー導入支援事業のうち
低炭素むらづくりモデル推進事業
低炭素むらづくりの必要性
現状把握-情報収集と特徴把握(4.1 節)
事業推進組織の設置、活動範囲の設定(4.1.1 項)
エネルギー利用可能量把握
(4.1.3 項)
活動別排出量把握
(4.1.2 項)
市場環境、生活環境
の把握(4.1.5 項)
現状把握指標
具体的な把握手法とその事例の紹介(4.1.4 項)
初年度
取組意思の明確化
低炭素むらづくりのビジョン策定(4.2 節)
ビジョンの策定(4.2.1 項)
温室効果ガスの排出削減のための取組とその効果の整理(4.2.2 項)
温室効果ガスの排出削減目標の設定
(4.2.3 項)
2年度
施設導入の決定判断
低炭素むらづくりに向けた
取組・効果の整理
及び戦略の決定(4.3 節)
ビジョンを実現させるための
計画策定
(4.3.1 項)
期待される効果
の試算と検討
(4.3.2 項)
ソフト事業
ハード事業
進捗管理の枠組み(4.3.3 項)
工事手順の確認(4.3.4 項)
導入実施(4.4 節)
3年度 4年度
取組状況の管理(4.4.2 項)
排出削減量の測定(4.4.1 項)
取組状況の管理(4.4.2 項)
排出削減量の測定(4.4.1 項)
取組状況の管理(4.4.2 項)
排出削減量の測定(4.4.1 項)
フォローアップ
図表
課題の改善策の検討と計画への反映(4.4.3 項)
低炭素むらづくりの手引書(改訂版)の全体構成
※太字下線は主な更新箇所
4.2 低炭素むらづくりの手引書
上記構成によって作成した低炭素むらづくりの手引書を別添する。
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