病 回 復 道

十人 闘病記体験 学
病 回復
道
精神科医・内科医・産婦人科医・会社員
作家・俳優・評論家 地方公務員 体験
社会福祉法人社会福祉事業研究開発基金助成事業
目次
第1章 人気俳優がうつになった
1頁
竹脇無我著「壮絶な生還 うつ病になってよかった」
第2章 産婦人科医がうつになった
マキノ出版
12頁
カン・ミョンヒ著「うつ病を見つめて」在日韓国人医師の闘病記
文芸社
第3章 会社員がうつになった
24頁
覚慶伍著「よろしくうつ病」
第4章「ソフィの選択」の作家がうつになった
彩流社
39頁
W・スタイロン著「見える暗闇」 新潮社
第5章 うつになった精神科医その1
43頁
精神科医 蟻塚 亮二 作家 上野玲 著
「誤解だらけのうつ治療」集英社
第6章 うつになった精神科医その2
54頁
泉基樹著「精神科医がうつ病になった」廣済堂文庫
第7章 内科医で作家がうつになった
南木 佳士著「トラや」
第8章 地方公務員がうつになった
65頁
文藝春秋
71頁
武藤泰勝著「海の病棟」葦書房
第9章 課長かっちゃんうつになる
75頁
武田克也著「課長かっちゃんうつからの生還」日本経済新聞社
第10章 評論家がうつになる
77頁
俵萌子著「がんと私の共同生活」 海竜社
コラム:便秘に苦しむあなたへ
78頁
第1章> 珍鄕内彦堺材刷になった
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若いころから少なくない量を飲み続けてきたが、楽しく飲む酒は体に残らない。気持ちを紛
らわせるために飲む酒は澱のように体にたまっていく
①
松山英太郎さんの死
一人の一生で、心の底から親友といえる相手には、そう何人も出会えないだろう。英太
郎は、間違いなく僕の親友だった。そ。の親友は、一九九一年の一月、四十八歳であっけ
なく逝ってしまった。食道ガンで入院してから、わずか四ヵ月後。十二月には退院できる
と聞いていただけに、年が明けてすぐの訃報には、みな耳を疑った。
人のために一生懸命になれる、正真正銘のいいやつだった。すばらしい男だった。いい
人間ほど早死にするというけれど、神様がいるのなら、こんなむごい仕打ちはない。僕ら
は、本葬とは別に「英太郎を偲ぶ友人葬」をやることにした。赤が大好きだった英太郎の
ために、祭壇は四千本の赤いバラで飾った。
親友を失った悲しみが、同年代の自分もいつそうなるかわからないという、足元が揺らぐ
ような思いといっしょになって僕を襲った。それを紛らわせるには、酒を飲み続けるのがい
ちばんよかった。しらふでいると気がめいる。酔っぱらってしまえば、どうでもいいやとい
う捨てばちな気分がわいてきて、ほんの少しらくになれる。僕の心と体の歯車は、このころ
から、少しずつきしみ始めていたのかもしれない。
②
逸見稔さんの死
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が急逝した。享年六十二歳。まだまだ日本のテレビ界で活躍しなければならない人だったの
に。大切な人がまた一人、いなくなった。
お役立ちコラム
便秘に苦しむあなたへ
心がざわざわしているうえに便秘や不眠の不快感、どうすればいいのだろう。
筆者はストレスが難聴や胃痛や便秘に出てきて長年苦しんでいます。
若いころストレスは下痢につながりましたが、中年を過ぎるころから便秘になりま
した。
下剤や浣腸は腸を荒らし、再び便秘に逆戻りします。かたくてボールのような巨大
な便が肛門を傷つけ出血、できものにも悩まされました。
数年前「かつき」というとんかつ専門レストランで、その日に精米した米ぬかを無
料で配っているのを見つけました。便秘にもいいというので早速試してみました。
1.・ 米ぬか療法
新鮮な米ぬかを手に入れます。「かつき」のような店を見つけるか、セルフ精米所
でも手に入るといいます。米屋さんのものは古いものも新しいものも混ぜ混ぜです。
食するという意識がなく土に混ぜる用途を想定しているようなので使えません。自
宅で精米しているのなら鬼に金棒です。毎日新しい米ぬかが手に入ります。長年の
経験で新鮮な米ぬかほど効果が高いことがわかっています。
100グラムぐらいを中華鍋にかけ3分から5分炒ります。香ばしいにおいがい
て軽く焦げるような状態で取り出し保存します。大匙2杯ぐらいをお湯で溶かし、
オリゴ糖数滴、ヨーグルト匙1杯程度のものを混ぜて食します。便秘はきついとき
は朝晩2回、軽いときは1日1回。
筆者の場合順調な2年の後強いストレスにさらされた1年がありました。その時は
便秘に苦しみました。その時期が終わり元に戻るのに1年以上かかりました。その
時期も米ぬかを食べ続けました。悪いときでも便があまり固くならず助かりました
2.・ 専門家の意見
「精神看護」2014年3月号に「下剤に頼らない排便ケア」という特集がありま
す。
排便日誌をつけ自分の排便のパターンや周期を知ることの重要性を教えてくれます。
たとえば朝7時なら7時に便意があろうがなかろうが排便を試みる。出ないときは
座薬を使うことも紹介されています。腸内で炭酸ガスを発生させ腸を刺激する。こ
れを試してみました。他の薬剤と違い腸に悪い影響がないこと、座薬なので局所に
しか作用しないこと、5分ほどで結果が出ることなど、排便の習慣づけには適して
いると思いました。詳しくは医学書院「精神看護」参照ください。
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