消費税の使いみち2~みんなの安心をもっと、ずっと

消費税転嫁対策コラム
消費税の使いみち②
〜みんなの安⼼をもっと、ずっと〜
消費税転嫁対策室
TEL:082-205-5337
⽇本の社会保障制度は、保険料によって運営する「社会保険⽅式」を
採⽤しています。
ところが、保険料だけで制度を運営することはできず、多くの
少子高齢化で、
保険料収入は減少
していくよね。
税⾦や公債などが投⼊されています。
税収が減少し社会保障給付費が増⼤している現状を踏まえると、今の
ままでは、社会保障制度を持続していくことが難しくなります。
そこで、社会保障と税の⼀体改⾰では、消費税引き上げによる増収分のうち、
約11兆円を社会保障の安定化に充てることとしています。
今⽉号では、消費税の使いみちのうち、社会保障の安定についてご案内します。
社会保障費への消費税の充当
5%引上げ分
14兆円
社会保障の充実 2.8兆円
1⽉号へ
消費税引き上げに伴う増 0.8兆円
下記3へ
年⾦の国庫負担1/2等 3.2兆円
後代への負担の先送り軽減
7.3兆円
下記1へ
下記2へ
社会保障の安定
社会保障4経費 37.8兆円
社会保障4経費 37.8兆円
消費税4%分 11.2兆円
消費税4%分
(5%時の地⽅消費税1%を除く)
(5%時の地⽅消費税1%を除く)
消費税5%時
消費税10%時
*計数は、2017年度時点の⾒込み
旬レポ中国地域
2015 年 2 月号
厚生労働省資料
を基に作成
急速な少⼦⾼齢化に対応するため、平成 16 年に年⾦制度の改⾰を⾏い、保険料は段
階的に引き上げていくものの、平成 29 年以降の保険料⽔準を固定することによりその
上限を決め、その保険料⽔準で賄える範囲で給付を⾏っていく
仕組みに変更しました。
その中で、基礎年⾦の国庫負担は従来 3 分の 1 だったもの
を 2 分の 1 に引き上げることとし、この引上げ分の 6 分の 1
に消費税率の引上げ分が充てられます。
世界⼀のスピードで少⼦⾼齢化の進む⽇本において、社会保障費
は税収だけでなく公債も財源としています。
財源を公債つまり借⾦に頼るということは、将来世代に負担を先送
りし続けることにほかなりません。
そこで、急速な少⼦⾼齢化による社会保障の増加や安定財源が確保
できていない現⾏の社会保障への対応として、消費税引き上げ分を充
当します。
消費税率が引き上げられると、それに伴う物価上昇を反映させて、年⾦額や診療報酬
など社会保障の⽀出も増します。これらに対応するためにも消費税引き上げ分が充てら
れます。
旬レポ中国地域
2015 年 2 月号
「社会保障と税の⼀体改⾰」は、これまでの“給付は⾼齢世代中⼼、負担は現役世代中
⼼”という社会保障の構造を⾒直して、給付・負担の両⾯で世代間・世代内の公平を確
保し、すべての世代が安⼼感と納得感を得られるような全世代型の社会保障に転換する
ことを⽬指しています。
そして、消費税は、税収が経済の動向や⼈⼝構成の変化に左右されにくく安定してい
る、負担が世代間で公平である、働き⼿など特定の⼈に負担が集中せず経済活動に中⽴
である、⾼い財源調達⼒を有している、といった特徴から、社会保障の安定財源として
ふさわしいと考えられます。
消費税は全額社会保障費の財源となります*。
充実・安定した社会保障制度は、全世代、とりわけ未来を担う
若い⼈々が、⽇々の暮らしに安⼼しながら将来に対して夢と希
望を抱けるような社会作りに繋がっていくのですね。
*国・地方、現行の地方消費税収を除く
※「社会保障と税の一体改革」を盛り込んだ平成 27 年度予算案が国会で審議中です。
中国経済産業局消費税転嫁対策室では、
消費税の転嫁や表示の方法等に関する相談を受け付けています。
お気軽にご相談ください。
関連リンク集
社会保障と税の⼀体改⾰:内閣官房
http://www.cas.go.jp/jp/seisaku/syakaihosyou/
社会保障と税の⼀体改⾰:財務省
http://www.mof.go.jp/comprehensive_reform/
社会保障・税⼀体改⾰:厚⽣労働省
http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/hokabunya/shakaihoshou/ka
ikaku.html
経済産業省 中国経済産業局 広報誌
旬レポ中国地域
2015 年 2 月号
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