田口徳久 上田大平 福島秀男 渋谷紀之 日下部 肇

年頭のごあいさつ
未
02 TOK YO DISPLAY ASSOCIATION
東京ディスプレイ協同組合 理事長
田口徳久
2015年、新しい年が始まりました。
東デ協は設立以来半世紀の歴史を刻み、今年から新たな半世
紀へのスタートを切ったのです。50周年行事で盛り上がった
昨年は東デ協組合員の結束の強さを改めて実感できた一年で
もありました。多くの組合員が1年以上前から準備に取り掛か
り、入念に打合せを重ね進めました。
まずは8月の記念イベント「超・お祭り」
記念イベントはディスプレイ業の50周年に相応しいものにし
たい。我々の業界がどんなに人々に安らぎを与え、笑顔を創り
出し、社会に貢献しているのかを世の中の方々に知らせたい。
そして、だからこそ、たくさんの若者に我が業界を知ってもら
い、ここでの活躍を目指して欲しい。多くの仲間が知恵を出し
合い、得意な分野で力を発揮しイベントの成功に向けて一つ
になることを通じて、組合員間の結束を強固なものにしたい。
いくつもの願いを掲げて邁進いたしました。皆さまの協力の
お陰でこれらの願いの大方は達成できたと思っております。
そして、今年は記念式典の開催、さらには記念誌の刊行と行事
は続き、50年記念行事は完結を迎えます。
これからの50年を考えるとき、まず、歴史に学べ、という言
葉が浮かびました。この50年間に業界では様々な変化や進化
がありました。これを如何に乗り越えてきたかを学ぶことは
有意義なことだとは思います。しかし、現在の社会の変化のス
ピードはこれまで体験したことの無いレベルです。インター
新年、明けましておめでとうございます。
東デ協組合員の皆様には、日頃より組合活動
にお力添えを賜りまして感謝申し上げます
とともに、明るく健やかな新年を迎えられま
したことお慶び申し上げます。
昨年は、当業界におきましても、やっと明
るい兆しが見えて、皆様におきましてもご活
躍の一年であったのではと、ご拝察申し上げ
東デ協 東支部長 ます。
上田大平 我々は、いわゆる「古くて、新しい」業界で
ありますが、例えば、巨大なアウトレット
モールの企画から参入している会社や、ものづくりの原点である
店舗・展示会のコマをアンカーマンとしてフィニッシュまでを築
き上げる会社など、極めて多岐に渡った業務内容が密集した集団
でもあります。
なかなか一律には語ることは出来ないのでありますが、私が懸
念しているある一面を申し上げますと、
「リアルな空間」を実際に
築き上げている技術者、つまり職人さんの後継者がどんどん減っ
ている、ということであります。
情報・通信技術の発展、そのインフラの充実によって、過去のレ
ベルのリアルな空間の需要は減ってきていますが、
それだけに、
リ
アルな空間への要求される満足度のレベルが上がってきていま
す。しかし、その要求に耐えうるだけの、
現場における
「管理技術」
・
「施工技術」を持った「人」がどれだけ育っていっているでしょう
か。店舗・展示会だけでなく、人々がくつろぎを求めていく空間、
旅
館・ホテルの各種施設・客室、博物館・美術館などの文化施設など、
「リアルな体」を持った人々が「精神的な欲求」
を求めていく空間を
現実のものとするアンカーマンは、
いわゆる
「職人さん達」
であり、
施工を指揮・運営する
「施工管理者」であります。この人々の存在
は、極めて重要で、貴重であるべきで、
次世代の人々が
「あこがれる
職種」でなければなりません。プライドを持って、
又、
それに見合う
収入を得る職種となるべきだと思っています。
当業界を、
「ものづくり」の川上・川下という概念ではなく、他と
比べる必要のないピンポイントの職業として捉えてみるというこ
とも、これからの将来を見据えた上で一考してみるのも良いので
はないでしょうか。
東デ協各位の方々の今まで蓄積してこられた実績・技術力に、
衷
心より敬意をこめて今年一年飛躍の年でありますことを祈念申し
上げます。
新年、明けましておめでとうございます。
組合員の皆様方におかれましては、つつがな
く新しい年をお迎えのこととお慶び申し上
げます。
昨年東デ協は50周年を迎え、本年度は次な
る50年に向けて新たな一歩を踏み出す1年と
なります。奇しくも、2015年度は太平洋戦争
から70年・阪神淡路大震災から20年、といっ
東デ協 西支部長 た節目の年でもあります。そのような節目の
福島秀男 年であるからこそ、我々は過去の教訓を生か
し、しっかりと先を見据えなければなりませ
ん。その上で今までの経験と知識を新しい世代へと受け継ぎ、良き
人材を育てていかなければなりません。
昨年は関東圏の大雪から始まり、広島の土砂災害や御嶽山の噴
火といった自然災害に悩ませる年でもありましたが、一方で錦織
圭選手の日本人初の快挙となる活躍の数々やノーベル物理学賞の
受賞に至った青色LEDの開発なども記憶に新しいと思います。こ
うした日本人の活躍を見ると、これからの時代を築く上で大きな
励みになります。
衆院選も終え「アベノミクス」の継続に淡い期待を寄せるも日本
の政治は混迷を極め、我々の不安を煽る中ではありますが、
私も東
デ協の一員として明るい話題を届けるサポートをしていけるよう
努めて参りたいと思います。
本年度も組合及び支部の活性化のために皆様方には交流会や親
睦会への参加や会報への寄稿などお願いしたいと思っておりま
す。最後になりますが、皆様方の御支援・御協力を宜しくお願い致
します。
新年、おめでとうございます。本年もよろ
しくお願いいたします。
今年、2015年は8月には終戦から70年を数
え、AKB48は結成10周年を迎えます。今考
え て み る と 映 画「 バ ッ ク ト ウ ザ フ ュ ー
チャー 2」で向かった未来、乗用車やスケー
トボードが空を飛んでいたのも、アニメ
「新
世紀エヴァンゲリオン」の舞台になっていた
東デ協 南支部長 のも2015年でした。あの頃の未来が現実に来
渋谷紀之 てしまった、そんな不思議な感じを持つのは
私だけではないでしょう。
そして、我が東デ協は昨年創立50周年を無事に迎え、今年からま
た新たな一歩を刻もうとしています。これも組合員の皆様方の日
頃のご支援の賜物と心より感謝申し上げます。
さて、ディスプレイ業界におきましては景気の浮上に加え、
2020年の東京オリンピック開催が決定するなど明るい兆しが目に
見えて増えてまいりました。この兆しを、
歴代理事長が事あるたび
に訴え続けられてきたさらなる「業界の地位向上」
を実現させてい
く好機ととらえることはできないでしょうか。あまたの産業が繁
栄し、その産業構造の経年劣化の中で衰退する中で、
ディスプレイ
業界が今後力強く成長し続けられる礎を築いていきたいもので
す。そうした視点の中で東京ディスプレイ協同組合が果たすべき
役割も自ずと見えてくるのではないかと思います。
最後に南支部活動におきましては、
支部員の皆様のご理解、
ご支
援に支えられ毎回多くのご参加をいただき本当にありがとうござ
います。今年も皆様方の期待に応えるべく知恵を絞ってまいりま
すのでよろしくお願い申し上げます。
ネットやバーチャルな世界が広まれば広まるほどリアルな世
界が脚光を浴び、我が業界への期待も高まる、これも事実で
しょう。しかしながら、真に時代に対応するには、このネット
や仮想空間を取り込み巻き込んだリアル展開こそが肝になる
のではないでしょうか?
この50年、機材や表現方法こそ変化を遂げましたが、根本的
なところでの変化があったのかどうか。いよいよ我らにも大
きな改革が求められる日もそう遠くなく、これに対応できる
業界こそ次世代をリードするのではないでしょうか。
東デ協 北支部長
日下部 肇
皆さん明けましておめでとうございます。
昨年の暮れにある人が
「一日は長いが、一年
はあっという間に過ぎてしまう」と話してい
ました。全く同感です。
私は、やり残しの多さに毎年悔悟の年末を過
ごしますが、年が変わることで免罪されたか
のようにすべてを忘れます。そして
「今年こ
そ頑張る」と思いながら
「今年は良い年であ
りますように」と神頼みもします。実に無責
任な決意です。
風貌こそ年々変わって行きますが、また同じです、成長しませ
ん。でも正月はいいですね。一年の中で一番リフレッシュできる大
きな節目です。皆さんはどんなお正月でしょうか。
今年は良い年になるよう本当に頑張りたいと思います。
今年もよろしくお願いいたします。
TOK YO DISPLAY ASSOCIATION 03