要綱の概要(PDF:146KB)

多治見市雨水流出抑制施設設置要綱の制定について
【目的】
近年、多治見市において、市街地の開発に伴って、保水機能を備わった田畑が減少する中、水
路、河川等の負担が大きくなってきております。平成23年9月の豪雨には、平和町・池田町・
前畑町・田代町等が浸水被害を受けました。そのため、多治見市では、雨水の流出量に影響があ
る土地開発事業に対し、新たな基準を設け、雨水流出抑制施設を設置することにより、水害を未
然に防止し、又は、軽減を図ることを目的とする。
【要綱の概要】
1.対象区域は、土岐川流域とする。
2.対象面積は、1,000㎡以上10,000㎡未満とする。
(10,000㎡以上の開発は、調整池の設置について義務になる。
)
※
3.対象となる行為は、区画、形質の変更 が1,000㎡以上の宅地開発事業とする。
※ 区画の変更:公共施設の新設、改廃がある開発行為
形質の変更:概ね30cm以上の切土又は盛土を行う行為及び、農地等の宅地以外
の土地を宅地にする行為
4.対象外となる行為
・ 造成工事のない建築行為
・ 戸建て住宅を目的とする開発
・ 土地区画整理事業等の市街地開発事業
・ 3,000㎡以上の開発で土地開発指導要綱にて調整池を設置する事業
・ 既に開発により調整池が設置された区域の再開発事業
・ 鉱業法に関する事業
・ 採石採取・砂利採取・埋立て事業等で、山林に復旧する事業
・ 農地や山林の用に供する事業
・ 非常災害のための必要な応急処置として行う事業
5.対策量の決定方法
開発前後にて増える流出係数※にて計算した 1 時間分の流出量(Q)と基準対策量(V=
270×A※)と比べ、多い方を貯留する対策量とする。
※ 流出係数:降雨量に対して地表を流下する雨水の割合を表す数値をいう。
A:開発区域の面積(ha)
1ha=10,000㎡
よって、Q(㎥)>V(㎥) の場合、対策量は、Q(㎥)以上とする。
Q(㎥)<V(㎥) の場合、対策量は、V(㎥)以上とする。
6.施設の方式
雨水流出抑制施設の方式は、原則として貯留施設※を開発区域内に設置する。
※ 貯留施設:雨水を一時的に貯める施設をいう。(雨水調整池、各戸貯留施設(地上式
雨水タンク・地下式雨水タンク)・貯留式駐車場等)
【施行予定日】
平成27年4月1日より施行予定。